ハウスメーカーとは、全国規模で展開する大手の住宅建設会社のことを指していいます。
ハウスメーカーの多くは、規格化することで大量生産を可能としており、また設計や施工、販売にいたるまで自社で行えることがおもな特徴です。
規模が大きく、待遇もよい傾向にあることから、就職や転職を目指す人にとっては人気の高い業種のひとつとなっています。
そして、ハウスメーカーで働く場合、評価を得るうえで非常に有利となるのは、やはり資格です。
そこで本記事では、ハウスメーカーで働くときにあらゆる面で有利となる資格について、とくに注目の5つをご紹介したいと思います。
ハウスメーカーで働くときに資格を取得するメリット
ハウスメーカーで働くときに資格を取得すると、種類によっては多くのメリットを受け取れます。
そのメリットとは、例えば以下のことが挙げられます。
- 収入アップを図れる
- 知識アップを図れる
- 信頼性のアップを図れる
■収入アップを図れる
ハウスメーカーで働くときに資格を取得すると、収入アップを図れます。
とくに、独占業務を行える資格などは、有資格者にしか行えない仕事を任せられるようになるため、評価対象となり昇給のきっかけとなります。
また、資格手当制度を設けている会社が多いことなども収入アップのチャンスです。
■知識アップを図れる
ハウスメーカーで働くときに資格を取得すると、知識アップを図れます。
資格を取得するときには専門的な勉強をするため、幅広い知識を得られます。
また、取得できると、周囲から一定の知識を有している者として評価されることは間違いありません。
■信頼性のアップを図れる
ハウスメーカーで働くときに資格を取得すると、信頼性のアップを図れます。
とくに顧客は、資格のない人よりもある人のほうが高い専門性を有していると認識してもらえるため、多くの信頼を得られるようになります。
そのため、仕事を進めやすくなり、なにより本人の大きな自信となるでしょう。
ハウスメーカーで働くときに有利な資格【5選】
ハウスメーカーで働くとき、とくに有利となる資格とは、以下の5つです。
- 宅地建物取引士
- ファイナンシャルプランナー(FP)
- 建築士
- 施工管理技士
- インテリアコーディネーター
■宅地建物取引士
宅地建物取引士は、不動産取引の専門家として欠かせない資格です。
宅地建物取引士を取得すると、有資格者にのみ与えられる独占業務が行えるようになります。
また、宅地建物取引業を営む場合、従業者の5人に1人は宅地建物取引士を設置しなければならないことが法律で定められています。
よって、自社で建設した住宅を販売するハウスメーカーには、一定数の宅地建物取引士が必要となるのです。
とくに営業職を担当する場合は、宅地建物取引士の資格が大いに活かされるでしょう。
なお、宅地建物取引士に関する詳しい内容は「【建設業で有利】宅地建物取引士の資格とは?」の記事を参考にしてくだい。
■ファイナンシャルプランナー(FP)
ファイナンシャルプランナー(FP)は、お金に関する専門家としてアドバイスを行うための資格です。
顧客が住宅を購入するときには、住宅ローンや子育て、あるいは老後にいたるまで、長期的な資金計画が必要となります。
そんなときに、専門的な見地から適切なアドバイスを行えるのがFPです。
ハウスメーカーの社員としてFP資格を取得し、知識を活かすことで、自社商品の販売へつなげやすくなります。
なお、ファイナンシャルプランナーに関する詳しい内容は「【住宅業界で有利】営業に活かせるファイナンシャルプランナーの資格とは?」の記事を参考にしてくだい。
■建築士
建築士は、建築物の設計と工事監理を行うための資格です。
設計とは設計図面を作成すること、そして工事監理とは設計図面通りに施工されているのか照合、確認することをいいます。
「一級建築士」「二級建築士」「木造建築士」の3種類があり、それぞれ取り扱える建物の規模が異なります。
ハウスメーカーで設計を行うには建築士資格がほぼ必須となっていることから、有資格者であることで大きな評価を得られるでしょう。
なお、建築士に関する詳しい内容は「【建築士法改正】建築士を取得するための受験資格とは?」の記事を参考にしてくだい。
■施工管理技士
施工管理技士は、工事現場における品質や工程、安全、原価などを適正に管理するための資格です。
施工管理の仕事は資格がなくてもできますが、取得することで、より責任の大きな業務に携われるようになり、また施主からの信頼度もアップします。
そして、施工管理技士には、以下の7種類があります。
- 建築施工管理技士
- 電気工事施工管理技士
- 土木施工管理技士
- 管工事施工管理技士
- 電気通信工事施工管理技士
- 造園施工管理技士
- 建設機械施工管理技士
これらは、いずれも1級と2級があります。
そして2021年からは「施工管理技士」を補佐する「技士補」という称号が新たに設けられ、さらに活躍のチャンスが広がっています。
なお、施工管理技士に関する詳しい内容は「【令和4年版】施工管理技士試験を徹底解説」の記事を参考にしてくだい。
■インテリアコーディネーター
インテリアコーディネーターは、内装インテリアに関する総合的なプランをつくりあげるための資格です
民間資格でありながらも、毎年多くの人が受験する人気の高い資格となっています。
ハウスメーカーでは、インテリアコーディネーターの仕事が非常に重要な役割を担います。
例えば、契約にいたるまでの打ち合わせを行ったり、また契約後にも仕入れ先や施工スタッフとの調整役を行ったりすることなどです。
インテリアコーディネーターも資格がなくてもできる仕事になりますが、取得しておくことで、社内外で信頼と安心を得られるようになります。
なお、インテリアコーディネーターに関する詳しい内容は「【インテリアコーディネーター】仕事内容や必要資格などを解説」の記事を参考にしてくだい。
まとめ
ハウスメーカーで働くうえで、資格の有無は、非常に重要なポイントとなります。
求められている資格を取得すると、さまざまなメリットが得られるようになり、また貴重な人材として社内外から評価されるようになります。
また、会社によっては、資格取得のための費用を補助するなど、バックアップ制度を設けていることも多いため、利用するのもよいでしょう。