現場に労働基準監督署がやってきた!役割、現場監督の気持ち

現場に労働基準監督署がやってきた!役割、現場監督の気持ち

住宅業界だけでなく、建設業界では馴染みの深い(?)労働基準監督署についてご紹介いたします。労基(ろうき)と略して言われますが、今日は労基がくるぞ!などと会社としては身構える日になります。書類関係や現場をチェックされ、違反などがあれば是正勧告などの指導が入ります。違反が重大なもので、指導に従わない場合、行政処分もあります。現場監督は問題がないように書類関係の準備や現場を普段から安全管理等しっかりと行う必要があります。


労働基準監督署について

労働基準監督署は、厚生労働省の管轄になります。会社の監督、労災保険等の指導や処理を行なっています。企業が違反行為を行なっているかをチェックし、違反している場合には、是正勧告・指導などを行います。

■事業所の監督、指導を行う

労働基準監督署は、労働基準法、労働安全衛生法、労災保険法という労働に関する法律に則った会社運営を行なっているかを監督指導する機関になります。各都道府県に300箇所以上設置されています。

つまり、労働者の安全を守るため、労働条件・環境を適正に保っているかを確認すると言えます。労働契約、給与関係、労働時間、労働災害、労働衛生などについて法律に則り確認・是正・指導を行います。

■定期監督と申告監督

労働基準監督署は、会社の事業所や現場を確認・調査し、法令違反について是正勧告を行います。また、法令違反でなくても改善の余地がある部分については、指導票といったものを交付いたします。調査については、定期監督と申告監督に分かれます。

・定期監督
定期監督は、監督官が調査対象の会社を定期的に選定し、調査を行います。事前に会社に日程を通知されることがほとんどですが、抜き打ちの場合もあります。調査内容に関しては、決まっているわけではなく、監督官が任意に調査項目をその都度決定します。

会社は監督官に指示された書類を提出し、現場の調査などを行なってもらいます。万が一法令違反があった場合には、是正勧告が行われます。是正勧告が行われたら、それについて是正を行なったかの報告書等と作成することになります。

・申告監督
申告監督は、労働者からの通報があったのちに労働基準監督署が行う調査になります。通報内容に沿って確認調査を行います。

■民事には不介入

企業と個人での取引事案については、労働基準監督署は基本的に不介入です。会社と従業員のトラブルでも、労働法に関与していなければ不介入となります。

会社が法律違反などを行なっているかなどの、相談窓口としても機能しています。

現場監督にとって、労働基準監督署とは?

現場監督をしている方は、労基と聞くと緊張するといった方がほとんどだと思います。なぜなら法令違反をしていると問題になりますし、全ての法令を理解していないからになります。住宅工事は法令について決まりももちろん多く、現場監督がそれら全てを把握しているわけではないでしょう。

是正勧告が出れば、事務仕事も増えますし、会社に報告がいき、当然ですが現場監督の責任にもされます。しかし、労働環境の改善のためには労基の調査確認があるからこそ、法令についてもより遵守した会社にすることができます。

■不安で怖くて身構える

現場監督は、自分の責任が非常に重いものであるため、不安になり緊張して普段より多くのことに気を遣います。

現場でヘルメットをしない作業員がいたり、足場の設置の基準で甘いところがあったりなどします。その日に対応できることなら良いですが、足場などは作業中なので変更できません。普段から工事が開始する前に会社として、工事方法に注意して現場指導を行う必要があります。

■適切に対処して勉強する機会と考えよう

現場監督にとって、労働基準監督署は怖い存在です。しかし、変に誤魔化したり、取ってつけたようなその日限りの対処でやり過ごしてはいけません。

調査やその結果に対して、適切に対処し、監督官にわからないところは正直に質問し、どのようにしたら良いのかについてしっかりと聞きましょう。監督官の目的は、粗探しではなく、労働者の労働環境が改善することです。現場監督は、その目的を達成するために同じく行動をしましょう。

このように外部機関からの働きかけがないと、なかなか法令について学ぶ機会も少ないです。また、文書を見ただけでもなかなか理解して、現場に完璧に反映することは難しいです。監督官からの指導があることで、それらについて理解が深まり、どのように現場に反映すれば良いかがわかるようになります。

現場監督は、以上のように労基署からの調査は、勉強する機会と捉え真面目に取り組みましょう。





※この記事はリバイバル記事です。

関連するキーワード


現場監督

関連する投稿


現場代理人とは?現場監督との違いは?

現場代理人とは?現場監督との違いは?

建設工事では、多くの関係者がそれぞれの立場で役割を担っています。 なかでも「現場代理人」は、責任が大きく、非常に重要なポストを務める立場となります。 しかし「現場代理人」とは、具体的にどのような立場で、またどのような仕事をするのか、よくわからない人も多いのではないでしょうか? そして、工事現場の柱ともいえる現場監督と違いはあるのでしょうか? そこで本記事では、工事現場の「現場代理人」とはどのような人をいうのか、またその仕事内容や現場監督との違いについて解説したいと思います。


【施工管理なら知っておきたい】労災事故が起こったときの責任はどうなる?

【施工管理なら知っておきたい】労災事故が起こったときの責任はどうなる?

施工管理にとって労災事故は必ず避けなければならないものであり、そのための対策はなによりも優先して行う必要があります。 しかし、万が一労災事故が起こってしまった場合、その責任は具体的にどのように問われるのでしょうか? そこで本記事では、労災事故が起こった場合、具体的にどのような責任を問われる可能性があるのか解説したいと思います。


【現場監督がよく使う建設用語】玉掛けとは?仕事内容や資格を徹底解説

【現場監督がよく使う建設用語】玉掛けとは?仕事内容や資格を徹底解説

建設現場では、さまざまな職種の人が協力しながら、ひとつの建築物をつくりあげます。 いずれも重要な役割を担いますが、とくに危険が伴う作業については専門的な技術と知識を有していることが求められます。 その作業のひとつが「玉掛け」です。 「玉掛け」とは、おもにクレーンなどの吊り荷を掛けたり外したりする作業のことをいいます。 しかし「玉掛け」は、危険が伴うことから、誰にでもできる作業というわけではありません。 そこで本記事では、「玉掛け」に関する仕事内容について、また必要となる資格などを徹底解説したいと思います。


【建設業の基礎知識】道路使用許可とは?

【建設業の基礎知識】道路使用許可とは?

建設工事中には、工事内容によっては道路を使用し、交通を妨げてしまうケースがあります。そんなときに必ず取得しなくてはならないのが「道路使用許可」です。 そもそも道路は、人や車が自由に通行できる場所であり、それらを妨げるような使い方をしなくてはならない場合は、事前に許可を受ける必要があります。 では「道路使用許可」とは、具体的にどのような場合に取得する必要があるのでしょうか? また、無許可で道路を使用するとどのような罰則を受けることになるでしょうか? そこで本記事では、建設工事における「道路使用許可」とは具体的にどのような許可なのか、その内容を詳しく解説したいと思います。


現場監督なら身に付けたい「段取り力」とは?

現場監督なら身に付けたい「段取り力」とは?

現場監督は、やるべきことが非常に多いため、仕事を効率よく進める必要があります。 そのために求められるスキルといえば「段取り力」です。 現場監督が「段取り力」を身に付けることで、工事に関わるあらゆるムダを省き、そしてコスト削減が可能となります。 また、工事が順調に進められるため、協力会社や職人など多くの関係者とも円滑なコミュニケーションを図れるでしょう。 そこで本記事では、現場監督にとって重要なスキル「段取り力」とは何なのか、また身に付けるための取り組み方についてご紹介したいと思います。


最新の投稿


住宅建築に使われる釘・ビス(ネジ)まとめ

住宅建築に使われる釘・ビス(ネジ)まとめ

住宅建築に欠かせない小さな材料、釘・ビスについてご紹介いたします。釘やビスは非常に一般的な接合部品で、家具、おもちゃから、DIYでも使用されています。建築用においては、釘やビスと言っても、実は様々な種類があります。これらについて、少しでも知識を持っておくことにより、現場監督などは早急に対応できるようになります。「〇〇ビスが足りない」といった不測の事態に備えましょう。


現場代理人とは?現場監督との違いは?

現場代理人とは?現場監督との違いは?

建設工事では、多くの関係者がそれぞれの立場で役割を担っています。 なかでも「現場代理人」は、責任が大きく、非常に重要なポストを務める立場となります。 しかし「現場代理人」とは、具体的にどのような立場で、またどのような仕事をするのか、よくわからない人も多いのではないでしょうか? そして、工事現場の柱ともいえる現場監督と違いはあるのでしょうか? そこで本記事では、工事現場の「現場代理人」とはどのような人をいうのか、またその仕事内容や現場監督との違いについて解説したいと思います。


新型コロナによるウッドショック|住宅への影響いつまで

新型コロナによるウッドショック|住宅への影響いつまで

「ウッドショック」という現象が起きています。ウッドショックは、新型コロナウイルスによる経済的な影響で、木材の価格が高騰する現象です。住宅業界にとっては、非常に大きな影響を与えています。木材の価格が高騰するということは、建築物の建築コストが上がり、販売価格を上げるか利益を減らさなければいけません。しかし、住宅は着工してから引き渡しまで期間が空くことや、ウッドショックがいつまで続くか分からないため、難しい判断が求められます。この記事では、ウッドショックについて、住宅への影響についてご紹介いたします。


住宅で使われる木材の名称や種類

住宅で使われる木材の名称や種類

住宅建築において、もっともポピュラーで、日本家屋を代表する建材といえば、木材です。木材は、木造建築において用いられるだけではなく、鉄骨造などでも、部分的に仕上げなどに使われていたり、加工のしやすさや木の風合いから住宅には広く採用されています。木材といっても、樹木の種類によって、様々な特徴があります。その特徴から、住宅のどの部分に使われるかも変わってきます。また、木材の加工の仕方によっても、様々な使い方がされています。この記事では、住宅に用いられている木材について、まとめてご紹介いたします。


【年末年始】営業は数字の見直し、顧客管理を徹底すべし

【年末年始】営業は数字の見直し、顧客管理を徹底すべし

年末になると、営業も一区切りといったところで、成績を落とさないように、年末でも営業成績をあげられるようにしていきたいです。また、年末までに見込み客に当たりきっていると、年始の見込みがなくなってしまいます。1月は営業として数字が上がりにくく、苦労している方も多いのではないでしょうか?そこで、年末にこそ、数字の見直し、顧客管理の見直しを徹底して行いましょう。営業数字の見方は、会社によってルールが違いますが、基本的な考え方についてご紹介していきます。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


現場監督 住宅 営業 利益 知識 年収 転職 施工管理 新築工事 品質管理 職人 資格