現場監督の仕事はやりがいが大きいとはいえ、激務でストレスも多いと耳にすることがあります。
また、労働条件に不満を持っていたり、あるいは会社の将来に不安を感じていたりする場合は、転職を検討する動機になるでしょう。
では、現場監督から転職したいと思うとき、どのような仕事がよいでしょうか?
もちろんやりたい仕事があるならその業種への転職を目指すべきです。
しかし、何度も転職を重ねるよりも、しっかりリサーチしたうえで臨むほうがよい結果に結びつく可能性は高くなります。
そこで本記事では、現場監督を辞めるときのおすすめの転職先について、ご紹介したいと思います。
現場監督を辞めるときのおすすめの転職先
現場監督を辞めて転職するなら、経験を生かせる職種がおすすめです。
現場の中心として人を束ねてきた現場監督の多くは、知識や経験、そしてビジネススキルなどの蓄積があることから、転職後も経験を生かせる場面は多いでしょう。
とはいえ、未経験の分野となると1からのスタートとなるため、よい条件を期待するのは難しいかもしれません。
さらに一定以上の年齢を重ねているようなら、なおさらでしょう。
以上のことから、現場監督を辞めるときの転職先としておすすめなのは、最も経験を生かせる建設業界になります。
現場監督としてさらなるステップアップを目指したいのであれば、環境を変えることも有力な選択肢のひとつです。
とくに施工管理技士などの資格を有している場合は、現状よりもよい条件で迎えてくれる可能性もあります。
また、現場監督以外の職種を希望する場合も、基礎知識が備わっている建設業界で営業や設計などの職業に就くと比較的早い段階での成長が期待できるでしょう。
現場監督の経験が生かせる転職先
現場監督の経験が生かせるいくつかの転職先について、簡単にご紹介したいと思います。
■ハウスメーカー
ハウスメーカーは、戸建て住宅の設計、施工、販売など、家づくりに関する全般を取り扱う会社です。
人口減少の影響から新築需要の落ち込みは見られるものの、老朽化にともなうリフォームやメンテナンスなどの市場は大きく成長しています。
一般的なハウスメーカーの新築住宅は、多くの部分が工業化されており、構造や工法、間取りなどマニュアルに則ってつくられます。
よって、現場監督なら比較的早く業務内容を覚えられるでしょう。
ブランド力が強く年収も高い傾向にあることから、安定した生活を送りたい人には転職先としておすすめです。
■工務店
工務店は、地域に根差し、おもに戸建て住宅の設計、施工、販売などを中心に取り扱う会社です。
ブランド力よりも地元の強みを生かし、地域の人の信頼を得て受注をすることが多くなります。
ハウスメーカーよりも家づくりの自由度が高いことから、細かなニーズに応えられる知識や対応力があると活躍できるシーンはかなり多いでしょう。
■ゼネコン
ゼネコンは、ビルやマンションの設計、施工など、おもに大型建築物を取り扱う会社です。
東京オリンピック以降は新築需要が落ち込むことが予想されますが、今後は大型建築物やインフラなどの老朽化が急速に進むため、それらの維持や修繕などが確実に増加します。
大手になればなるほど年収が高く、そしてITやロボットを活用するなど働き方の効率化が進んでいます。
ただし、会社によっては転勤も多くなるため、家族がある場合は転職に際して理解を得ることも必要になるでしょう。
■デベロッパー
デベロッパーは、ビルやマンションを含む大規模な不動産開発などを取り扱う会社です。
一般的に開発の企画や販売などが中心で、設計や施工はゼネコンに依頼します。
非常にスケールが大きく、高額な年収も期待できますが、中途採用が少ない傾向にあることも特徴となっています。
まとめ
転職することは、現状に満足していない人にとって環境を変える効果的な方法です。
ただし、現状よりもよくなるとは限らないという点は、ひとつのリスクとして考えておく必要があります。
とくに、まったく異なる業界へ転職する場合、未経験からのスタートになるため収入は下がる可能性は高いといえます。
ただ、最も重要なことは転職して実現したいことがあるのかということです。
転職しなくても実現できることであれば、壁を乗り越える努力をするほうがよいかもしれません。
しかし、転職しないと実現できないのであれば、それは十分な転職理由になるでしょう。
迷いが残らないようしっかり整理して行動することが重要です。
※この記事はリバイバル記事です。