【業界裏話】住宅営業の歩合は1%~10%、年収1000万円を越すためには年間8棟以上の売上がおおよそ必要

【業界裏話】住宅営業の歩合は1%~10%、年収1000万円を越すためには年間8棟以上の売上がおおよそ必要

 住宅は高額な商品で5000万円、1億円することもあります。金額が大きいため営業の歩合給も大きくなります。転職を考える時に歩合給の制度がどのようなものなのか、実際に働いた時にどれくらい歩合がもらえるのか気になるところですよね。この記事では年収1000万円を超えるためにはどのくらい住宅を売らなければならないのかをご紹介します。もちろん企業によって販売価格や、利益率が異なるため営業歩合も異なります。そのため業界としてこのくらいが平均という数字でご紹介いたします。


営業の給与の内訳と実態(みなし残業手当とは)

 営業の給与は、基本給、みなし残業手当、諸手当などが一般的な内訳になります。基本給は比較的低く設定されています。年齢が高い、経歴が素晴らしいと言ったこともある程度は考慮される傾向にありますが、基本給だけでは見合わない給与額になります。諸手当は企業によって月に2~5万円程度の額になります。
 そして、ほとんどの求人情報に載っているのが、みなし残業手当になります。営業部は残業をしなければならないという差し迫った状況はほとんどありません。なぜなら、営業マンが仕事をセーブすれば、仕事がないからです。しかし実態としては残業をしています。それはお客様への資料作り、見込み客がいない場合、上司との打ち合わせなどが必ずあるからです。そこでみなし残業制度が導入されます。これは例えば月に40時間残業をしても、残業代をあらかじめ払っているというものです。なぜこのようにしているかというと、基本給20万円、みなし残業手当8万円とすることで、給与は月28万円と見えるようにするためです。基本給が28万円の場合、営業部と同じ残業時間をこなせば、月収28+8 = 36万円になります。営業部は売り上げがなければ残業しても仕事をしていないのと同じことなので、このようなみなし残業手当というものが導入されます。
 もし営業で全く売れず、歩合給がない場合、働いている時間が長くても非常に低い給与となることがイメージできるかと思います。その代わり、営業歩合がつけば、高い給与をもらうことができるものです。売れない社員には給与を払わず、売れる社員に給与を振り分けているためこのようになっています。

住宅営業の歩合は1棟30万円?年間何棟売れるかで歩合が違う場合あり

 注文住宅や分譲住宅(マンション)でノルマや歩合が異なります。注文住宅では1棟50~100万円程度。分譲住宅では1棟30~50万円程度といったところでしょうか。例えば分譲住宅の場合、3000万円の住宅を年間1棟だけ売った場合はどうでしょうか?

5000円です!!(会社により異なります)

びっくりされたでしょうか。実は年間1棟売っただけでは、歩合は低いです。0円のところもあります。ここから2棟目は20万円、3棟目は30万円、などと上がっていくことが多いです。年間ノルマが4棟などと決まっていて、4棟売れて初めて歩合がつきはじめる会社もあります。住宅営業ではトップの社員でも年間15~20棟ほどを売るくらいです。そのため全くの新人社員は年間4,5棟売れれば良い方といった場合もあります。

年収1000万円を超えるためには、年間8棟以上

 歩合なしの年収が400万円だった場合、残りの600万円を歩合で稼ぐことになります。600万円の歩合を稼ぐためには、注文住宅で年間8棟を売れば可能になります。(8棟×80万円 = 640万円と計算した場合)
分譲住宅の場合は年間12棟程度を売る必要があります。(12棟×50万円 =600万円と計算した場合)20棟以上を売ると歩合ボーナスが出て年収2000万円を超える営業マンもいます。

年収1000万円を超えている社員は実は営業社員のうち、数%になります。求人情報などでモデルケースの年収などが出ていますが、それはあくまでもかなりうまくいっている営業社員の話です。実際はそこまで甘い世界ではなく、前述したように、年収の低い売れていない社員がいるから、年収の高いトップ営業マンがいる仕組みになっています。

売れる営業マンになればこれほど楽な仕事はない

 年間10棟以上も売れる自信がない!という方も多いかもしれませんが、営業職というのは、できるようになってしまったらこれほど簡単な仕事はありません。1日中業務に追われるということもほとんどなく、比較的自由に仕事をすることができる職種ではないでしょうか。お客様が多くなればご紹介などもありますし、恒常的に数字はつくようになります。売れていれば給与は高いですから、生活にも余裕があります。そしてこれといったスキルが必要でもないことはとても重要ではないでしょうか。学歴も今までの努力も関係なく、誰にでも平等にチャンスはあります。もちろん簡単に営業で売れるようになるわけではありませんが、夢のある部署と言えるかもしれません。

まとめ

 年収1000万円に届くためには、注文住宅では年間8棟もしくは分譲住宅では12棟程度を売る必要があります。営業社員のうちこれだけの給与をもらっているのはトップ層のものだけになりますが、年収600~800万円というのは一般社員でも全然可能です。営業がいなければ住宅はほとんど売れないといっても過言ではありません。営業がいるから売り上げが立つのです。誰にでもチャンスがあるので、ぜひ住宅営業にチャレンジしてみて高年収をゲットしてみてください!

関連するキーワード


住宅 営業

関連する投稿


【超高齢社会の到来】高齢化を支えるバリアフリー住宅とは

【超高齢社会の到来】高齢化を支えるバリアフリー住宅とは

超高齢化社会の到来とともに、バリアフリー住宅のニーズが高まっています。 しかし、バリアフリー住宅とは具体的にどのようなものなのかよくわからないという人も多いのではないでしょうか? 一般的にバリアフリー住宅とは、高齢者や障がい者にとって障壁をなるものを取り除き、安心で安全な生活をサポートする住まいのことをいいます。 住まいのバリアフリー化は、これからの住宅業界にとって新しい需要であり、時代のニーズと捉えていく必要があります。 そこで本記事では、バリアフリー住宅とは具体的にどのようなものなのか、おもに高齢化を支えるための視点からご紹介したいと思います。


住宅業界はデジタル化が遅れてる!?リモートワークや施工管理のデジタル化はどこまで進んでいるのか

住宅業界はデジタル化が遅れてる!?リモートワークや施工管理のデジタル化はどこまで進んでいるのか

 住宅業界のデジタル化事情はどうなっているのでしょうか。住宅業界といってもハウスメーカーや、工務店、不動産の住宅販売業など様々です。新型コロナウイルスの影響もあり、リモートワークを導入しているのか、デジタル化はどこまで進んでいるのか気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では住宅業界の細かい仕事内容にどこまでデジタル化が対応してきているのかご紹介します。


【ブラック企業】住宅営業は全てブラック?残業手当、休日なし、有給取れない、実態はどうなの?

【ブラック企業】住宅営業は全てブラック?残業手当、休日なし、有給取れない、実態はどうなの?

 住宅営業と聞くと、キツい、休みが取れない、ブラックなのではないか、そのような内容の情報に溢れています。しかし売れている営業マンなどの話を聞くと反対に給与がかなり良く、ハキハキとしている人が多いのも事実です。実際に住宅営業はどのような実態で、ブラックと言われている所以はどのようなものなのでしょうか。この記事では、住宅営業を行っていた社員から聞いた情報をまとめてご紹介します。


【高需要】建設業界の人手不足は慢性的になっている!?それでも年収が低い、不人気の理由について

【高需要】建設業界の人手不足は慢性的になっている!?それでも年収が低い、不人気の理由について

 建設業界は人手不足が慢性的となっています。住宅は減っているなど言われていますが、建設業全体で見ると仕事量が減っているということはないのです。戸建て住宅がなければマンションの建設、維持管理は建設業者が行います。新築住宅がなくても、リフォームの需要があります。そのため建設業全体で見ると人材は常に必要とされているのです。しかしそれでも年収が低い職種があったり、不人気な理由はどうしてなのでしょうか。


戸建て住宅着工戸数は減少している!?これからの住宅業界で営業マンは減っていくのか

戸建て住宅着工戸数は減少している!?これからの住宅業界で営業マンは減っていくのか

 日本は人口減少とともに、住宅の着工戸数も減少してきています。バブル期などに比べると、一戸建てを建てたいと考える人も少なくなってきているのではないでしょうか。一昔前は一戸建てを持つことがステータスのようにも見られ、家を建てるのが夢というのが一般的でした。しかし今では賃貸で満足度も高く、一戸建てに夢を持つ方も少なくなった印象です。以上としてどのような推移をしているのか簡単にわかりやすくご紹介します。


最新の投稿


男社会の施工管理に女性は進出できるのか?

男社会の施工管理に女性は進出できるのか?

男女共同参画社会が提唱されて数十年。欧米に比べると未だに女性管理職の比率が最低の日本ですが、管理職に占める女性の割合は年々増加傾向にあります。それに伴い、昔は職場の大半を男性が占めていた仕事現場でも女性の姿が目立つようになり、様々な職種で女性が活躍しています。建築業界でも、住宅や設計などでは女性の活躍する機会が多くなりましたが、まだまだ施工管理の仕事は女性が少ないのが現状です。建築業界は高齢化に伴う人手不足が深刻な問題で、女性の進出も大変期待されているのですが、現場での施工管理の仕事はどのようなことが問題とされているのでしょうか?


住宅業界で多いクレームを共有しよう!

住宅業界で多いクレームを共有しよう!

住宅業界に限ったことではありませんが、どんな業界にでもクレームがあります。しかし、WebやSNSなどで住宅業界でのクレームはかなり大きな話題となっていることを、 業界で働いている皆様ご存知でしょうか?このような問題は20年前ならともかく、現代において 放っておくととんでもない大問題になってしまいます。「こんなに大きな問題になるとは思わなかった」と言って、会社の代表者が謝罪会見を開く映像は何度か見たことがあると思います。こうならない為に、どんなクレームが多いのかしっかりと認識しておきましょう。


リフォームとリノベーションの違いを知っていますか?

リフォームとリノベーションの違いを知っていますか?

住宅購入は、新築住宅を建てる他にも中古物件を購入して、中古住宅をリフォームやリノベーションした住宅を購入するという選択肢もあります。国や地方自治体でも空き家対策の一環として、リフォームやリノベーションに対して補助金を増やし、それを利用する人も年々増加傾向にあります。 住宅業界に関わっていると「リフォーム」と「リノベーション」という言葉を見聞きしますが、具体的にどういう意味なのか知っていますか? 今後も需要が見込まれる中古住宅のリフォームやリノベーション。 ハウスビルダーなどでは、新築住宅受注より注文が多い事もあります。住宅業界に携わる者であれば、その違いをしっかりと知っておきましょう。


【超高齢社会の到来】高齢化を支えるバリアフリー住宅とは

【超高齢社会の到来】高齢化を支えるバリアフリー住宅とは

超高齢化社会の到来とともに、バリアフリー住宅のニーズが高まっています。 しかし、バリアフリー住宅とは具体的にどのようなものなのかよくわからないという人も多いのではないでしょうか? 一般的にバリアフリー住宅とは、高齢者や障がい者にとって障壁をなるものを取り除き、安心で安全な生活をサポートする住まいのことをいいます。 住まいのバリアフリー化は、これからの住宅業界にとって新しい需要であり、時代のニーズと捉えていく必要があります。 そこで本記事では、バリアフリー住宅とは具体的にどのようなものなのか、おもに高齢化を支えるための視点からご紹介したいと思います。


住宅業界はデジタル化が遅れてる!?リモートワークや施工管理のデジタル化はどこまで進んでいるのか

住宅業界はデジタル化が遅れてる!?リモートワークや施工管理のデジタル化はどこまで進んでいるのか

 住宅業界のデジタル化事情はどうなっているのでしょうか。住宅業界といってもハウスメーカーや、工務店、不動産の住宅販売業など様々です。新型コロナウイルスの影響もあり、リモートワークを導入しているのか、デジタル化はどこまで進んでいるのか気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では住宅業界の細かい仕事内容にどこまでデジタル化が対応してきているのかご紹介します。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 風水 職人 営業 現場監理 仕事 働き方