プレハブ住宅とはどんな住宅?種類や特徴を解説

プレハブ住宅とはどんな住宅?種類や特徴を解説

戸建て住宅はいくつかの種類に分けられますが、建築するときの工法によっても分類することが可能です。 代表的な工法といえば「木造軸組工法」や「木造枠組壁式(ツーバイフォー)工法」、「プレハブ工法」などが挙げられます。 そして、この「プレハブ工法」で建てられた住宅が「プレハブ住宅」です。 また「プレハブ住宅」は、さらにいくつかの種類に分かれており、それぞれ特徴が異なります。 そこで本記事では、「プレハブ住宅」とは具体的にどのような住宅のことをいうのか、そしてどのような種類や特徴があるのかなど、徹底解説したいと思います。


戸建て住宅はいくつかの種類に分けられますが、建築するときの工法によっても分類することが可能です。
代表的な工法といえば「木造軸組工法」や「木造枠組壁式(ツーバイフォー)工法」、「プレハブ工法」などが挙げられます。

そして、この「プレハブ工法」で建てられた住宅が「プレハブ住宅」です。
また「プレハブ住宅」は、さらにいくつかの種類に分かれており、それぞれ特徴が異なります。

そこで本記事では、「プレハブ住宅」とは具体的にどのような住宅のことをいうのか、そしてどのような種類や特徴があるのかなど、徹底解説したいと思います。

プレハブ住宅とはどんな住宅?

プレハブ住宅とは、柱や梁など構造体の生産をできる限り工場で行い、それらを現場で組み立ててつくる住宅のことをいいます。
多くの大手ハウスメーカーは、工業化されたプレハブ住宅であり、一般的な工法として広く定着しています。

戸建て住宅の工法は3種類

戸建て住宅の工法は以下の通り大きく3つに分類できます。

  • 木造軸組工法
  • 木造枠組壁式(ツーバイフォー)工法
  • プレハブ工法

木造軸組工法

木造軸組工法とは、柱や梁、筋かいなどを組み合わせて躯体を支える工法です。
木造住宅の主流となっている工法であり、また日本で古くから伝統的に行われていることから「在来工法」とも呼ばれます。

木造枠組壁式(ツーバイフォー)工法

木造枠組壁式とは、2×4木材などに合板を貼り付けてつくる壁や床などを組み合わせて躯体を支える工法です。
木造軸組工法が線で支える工法であることに対し、木造枠組壁式は面で支える工法になります。
アメリカで生まれた工法ですが、日本へ伝わり広く普及しています。

プレハブ工法

プレハブ工法とは、できるだけ多くの部材を工場で生産し、それらを現場で組み立てる工法です

プレハブ住宅のおもな特徴について

プレハブ住宅は、他の工法にはない特徴があります。
おもな特徴は以下の通りです。

  • 品質が安定している
  • 短い工期で完成できる
  • ローコスト化を図れる

品質が安定している

プレハブ住宅メーカーの工場では、最新技術を導入して生産が行われていることから、品質にばらつきがなく安定しています。
また現場での施工もマニュアル化されており、職人の技術の差が大きく影響しにくい点も品質を安定させる要因のひとつです。

短い工期で完成できる

工程の多くが工場生産でできるため、現場作業を軽減し短工期での完成が可能となります。

ローコスト化を図れる

部材の多くを規格化していること、そして工場生産や搬入、施工にいたるまでの一連の流れを効率化することでコストの低減が可能になります。

プレハブ住宅のシェアについて

「一般社団法人プレハブ建築協会」のデータによると、2018年度の住宅総着工数が約94万2千戸に対し、プレハブ住宅は131,496戸とあります。
住宅総着工数に占めるプレハブ住宅のシェアは14%となっており、1992年度の17.8%をピークとして、その後は伸び悩んでいる傾向にあります。

一般社団法人プレハブ建築協会

プレハブ住宅の種類について

プレハブ住宅には大きく4つの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
その種類とは以下の通りです。

  • 木質系
  • 鉄鋼系
  • ユニット系
  • コンクリート系

木質系

木質系のプレハブ住宅は、木材や木質パネルなどを使って構造部を構成するものです。
代表的な木質系プレハブメーカーは、「ミサワホーム」などが挙げられます。

鉄鋼系

鉄鋼系のプレハブ住宅は、鉄骨を使って構造部を構成するものです。
代表的な鉄鋼系プレハブメーカーは、「積水ハウス」や「旭化成ホームズ」、「大和ハウス」などが挙げられます。

ユニット系

ユニット系のプレハブ住宅は、木材あるいは鉄骨をフレームとしてユニットを工場生産し、現場で組み立てるものです。
代表的なユニット系プレハブメーカーは、「セキスイハイム」などが挙げられます。

コンクリート系

コンクリート系のプレハブ住宅は、工場生産されたコンクリート部材を使って構造部を構成するものです。
代表的なコンクリート系プレハブメーカーは、「大成建設ハウジング」などが挙げられます。

まとめ

プレハブ住宅は誰もが知る大手ハウスメーカーが多く、また住宅業界をけん引する存在となっています。
近年の着工数は減少傾向にあるとはいえ、新たな技術を導入するなど私たちの暮らしを大きく変化させる戦略的な取り組みからは目が離せません。

住宅業界で活躍したい人は、業界を引っ張るプレハブ住宅メーカーを選択すると多くのことを学べるでしょう。




※この記事はリバイバル記事です。

関連するキーワード


住宅 転職

関連する投稿


【住宅事務必見!】ビジネス書類の作り方|ポイント解説

【住宅事務必見!】ビジネス書類の作り方|ポイント解説

事務の仕事で、文書作成で頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?文書を手紙などで書くこと習慣もなくなってきて、ましてやビジネス用になると何を書けば良いのか、言葉遣いや、書いてはいけない文言はないかなど、気にし出すと手が付けられないとなってしまった経験もあるのではないでしょうか。この記事では、ビジネス書類の作り方のポイントをわかりやすく簡単にご紹介いたします。


【PC初心者】住宅事務の基礎スキルまとめ

【PC初心者】住宅事務の基礎スキルまとめ

住宅事務に転職しようと考えている方は、事務職としてどのようなスキルが必要かについて悩まれる方もいるかと思います。しかし特別なスキルを必要としている企業は少ないです。住宅事務に必要なスキルは、初歩的なPCスキルで十分です。住宅関係の専門知識や、住宅業界特有の仕事内容などは、働いてから簡単に身につくからです。ただし、PCスキルが全くない状態だと、仕事そのものが進まず、仕事とは関係ないPCの操作方法から教えなくてはいけません。せっかく人を雇ったのに、PC教室のような役割を会社がするわけにはいかないのです。この記事では、どの程度のPCスキルが一般的に必要とされているのかについてご紹介いたします。


住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅業界へ転職する場合、営業や施工管理、設計などいくつかの職種が選択肢となります。 そして、実際の工事を担当する「職人」もそのひとつです。 ものづくりにおいて、「職人」の存在は欠かせません。 住宅業界でも同様で、まったくなにもない「ゼロ」の状態から建物をつくれるのは、「職人」の技術があることで実現します。 しかし「職人」を職業にするとしてもメリットとデメリットがあるため、その両方を理解したうえで検討することが重要です。 そこで本記事では、住宅業界で「職人」として転職するメリットとデメリットについてご紹介したいと思います。


住宅業界のリペア業とは?資格は必要?

住宅業界のリペア業とは?資格は必要?

住宅の建築工事では着工から竣工まで多くの専門業者が携わりますが、そのひとつに「リペア業」があります。 「リペア業」とは、住宅の建築工事で使用する仕上げ材や家具、設備などについたキズを補修する業者のことをいい、「補修屋」と呼ばれることもあります。 比較的歴史の浅い技術ですが、住宅の建築工事では補修の工程が当たり前に設定されるなど、非常に注目の業種です。 では、「リペア業」の仕事は具体的にどのようなことを行うのでしょうか? また、「リペア業」の技術を習得し活躍するには資格が必要なのでしょうか? そこで本記事では、住宅業界で注目の「リペア業」とはどのような仕事なのか、そして活躍するために資格は必要なのかなど、詳しく解説したいと思います。


【建設業の転職活動】退職するときに返却するものとは?

【建設業の転職活動】退職するときに返却するものとは?

会社を退職するときには、さまざまな手続きを行わなければなりません。 また、退職後に必要となる書類などを受け取ることも重要ですが、同時に返却しなくてはならないものもあるため注意が必要です。 とくに建設業での返却物は多岐に渡るうえ、適切に返却されなければ場合によっては損害賠償の対象となる可能性もあります。 そうならないためにも、返却が必要なものは事前にチェックしておきましょう。 そこで本記事では、建設業の転職活動において、退職時に返却する必要があるのは具体的にどのようなものなのかご紹介したいと思います。


最新の投稿


【法律違反になることも!】住宅事務の書類の送り方まとめ

【法律違反になることも!】住宅事務の書類の送り方まとめ

住宅事務員は、書類を業者に送ることもあれば、お客様に送ることもあります。そのため文書にも様々なものがあり、契約書、見積書、納品書、完工書、チラシ、資料などを送付します。これらをどの郵送サービスを使えば良いかを考え、その準備にも手間がかかります。また、信書に該当するものは、適切な郵送サービスでないと法律違反になります。書類の送り方をマスターし、トラブルを起こさずに適切な対応ができるようにしましょう。この記事では、書類の送り方や、新書についての取扱についてご紹介いたします。


【住宅事務必見!】ビジネス書類の作り方|ポイント解説

【住宅事務必見!】ビジネス書類の作り方|ポイント解説

事務の仕事で、文書作成で頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?文書を手紙などで書くこと習慣もなくなってきて、ましてやビジネス用になると何を書けば良いのか、言葉遣いや、書いてはいけない文言はないかなど、気にし出すと手が付けられないとなってしまった経験もあるのではないでしょうか。この記事では、ビジネス書類の作り方のポイントをわかりやすく簡単にご紹介いたします。


【PC初心者】住宅事務の基礎スキルまとめ

【PC初心者】住宅事務の基礎スキルまとめ

住宅事務に転職しようと考えている方は、事務職としてどのようなスキルが必要かについて悩まれる方もいるかと思います。しかし特別なスキルを必要としている企業は少ないです。住宅事務に必要なスキルは、初歩的なPCスキルで十分です。住宅関係の専門知識や、住宅業界特有の仕事内容などは、働いてから簡単に身につくからです。ただし、PCスキルが全くない状態だと、仕事そのものが進まず、仕事とは関係ないPCの操作方法から教えなくてはいけません。せっかく人を雇ったのに、PC教室のような役割を会社がするわけにはいかないのです。この記事では、どの程度のPCスキルが一般的に必要とされているのかについてご紹介いたします。


住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅業界へ転職する場合、営業や施工管理、設計などいくつかの職種が選択肢となります。 そして、実際の工事を担当する「職人」もそのひとつです。 ものづくりにおいて、「職人」の存在は欠かせません。 住宅業界でも同様で、まったくなにもない「ゼロ」の状態から建物をつくれるのは、「職人」の技術があることで実現します。 しかし「職人」を職業にするとしてもメリットとデメリットがあるため、その両方を理解したうえで検討することが重要です。 そこで本記事では、住宅業界で「職人」として転職するメリットとデメリットについてご紹介したいと思います。


住宅業界のリペア業とは?資格は必要?

住宅業界のリペア業とは?資格は必要?

住宅の建築工事では着工から竣工まで多くの専門業者が携わりますが、そのひとつに「リペア業」があります。 「リペア業」とは、住宅の建築工事で使用する仕上げ材や家具、設備などについたキズを補修する業者のことをいい、「補修屋」と呼ばれることもあります。 比較的歴史の浅い技術ですが、住宅の建築工事では補修の工程が当たり前に設定されるなど、非常に注目の業種です。 では、「リペア業」の仕事は具体的にどのようなことを行うのでしょうか? また、「リペア業」の技術を習得し活躍するには資格が必要なのでしょうか? そこで本記事では、住宅業界で注目の「リペア業」とはどのような仕事なのか、そして活躍するために資格は必要なのかなど、詳しく解説したいと思います。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 営業 知識 職人 資格