住宅建設に関わる仕事のひとつに「インテリアコーディネーター」があります。
「インテリアコーディネーター」は、クライアントごとに異なるイメージや想いを具体的な形へとつくりあげていく仕事です。
では、実際の「インテリアコーディネーター」は、具体的にどのような仕事を行っているのでしょうか?
また資格は必要なのでしょうか?
そこで本記事では、「インテリアコーディネーター」の仕事内容や必要資格などについて解説したいと思います。
インテリアコーディネーターの仕事内容とは
インテリアコーディネーターの仕事は、おもに住宅の新築工事において内装仕上げ材や家具、照明、カーテンなどインテリアに関する総合的なプランをつくりあげる仕事です。
クライアントの想いやイメージを聞き出し、専門的な見地から、またときにはセンスを発揮して要望に見合った提案を行います。
また、構築したプランを実際の工事へと反映させることが重要になるため、設計や仕入れ先、あるいは工事現場との調整が必要になる場合もあります。
そのため、インテリアに関する専門知識だけでなく、コミュニケーション能力もスキルとして必要になる仕事といえるでしょう。
■インテリアコーディネーターの仕事の流れ
インテリアコーディネーターの仕事の一般的な流れについて簡単にご紹介いたします。
ヒアリング
クライアントが持っているイメージや具体的な要望、予算などの聞き取りを行います。
プランの作成
ヒアリングした内容をもとにインテリアプランを作成します。
予算の範囲でイメージに沿った商品を選択してプランに落とし込みます。
プレゼンテーション
作成したプランのプレゼンテーションを行います。
わかりやすくするために、プランを図面や3Dパースにしたり、あるいはサンプルやカタログを用意したりすることも必要です。
契約
プランと金額の承認が得られたら契約となります。
商品の発注
決定した商品を発注します。
工事のタイミングに間に合うよう早めに発注し、またイメージが工事へ反映されるよう継続してフォローしていくことも重要です。
最終チェック
プラン通りに施工されているか、そしてイメージ通りに仕上がっているかなど、最終チェックを行います。
■インテリアコーディネーターの就職先とは
インテリアコーディネーターは、インテリアの専門職として就職先は多くあります。
ハウスメーカーや工務店、リフォーム会社など住宅関連の会社や、そのほかにも家具販売店、インテリアショップなどがおもな活躍の場となります。
また独立して事業を始めることも可能です。
インテリアコーディネーターの必要資格とは
インテリアコーディネーターはひとつの職種であり、また「インテリアコーディネーター」という資格の名称でもあります。
しかし、インテリアコーディネーターの仕事をするうえで、必ずしも資格が必要というわけではありません。
つまり無資格でも就ける仕事ということです。
とはいえ、資格を有しているほうが実際の仕事を進めるうえで有利に働くことは間違いないでしょう。
なぜなら、一定以上の知識を持っている証となることから、クライアントからの信頼と安心を得られる可能性が高いためです。
また、資格の有無は会社内で評価基準にもなりやすく、昇給や昇進などキャリアアップを図るうえでも有利といえます。
■「インテリアコーディネーター」資格の概要
「インテリアコーディネーター」資格は、「公益社団法人インテリア産業協会」が認定する民間資格です。
一次試験と二次試験の両方を合格することで取得できます。
インテリア産業協会はインテリア関連資格(インテリアコーディネーター等)の付与と インテリア啓発普及活動でインテリアの発展に貢献します
受験資格
- 一次試験
年齢、性別、学歴、職業、実務経験などを問わず誰にでも受験が可能です。
- 二次試験
過去3年以内に一次試験に合格している人に受験資格が与えられます。
なお、一次試験を合格すると翌年から3年間は一次試験が免除となります。
試験科目
- 一次試験
学科(マークシートによる択一式)
- 二次試験
プレゼンテーション・論文(記述式)
合格率
2019年度の受験者数と合格率は以下の通りです。
・一次試験
受験者数:6,992名
合格率:34.7%
・二次試験
受験者数:3,292名(内、一次免除者1,239名)
合格率:57.6%
まとめ
インテリアコーディネーターは、クライアントが理想とする住まいづくりのお手伝いをする仕事です。
休日など不定期になることもありますが、完成したときにクライアントの満足が得られると感謝の気持ちをダイレクトに感じられる点は大きなやりがいといえます。
インテリアや建設業界に興味があり、人との関わりが好きな人はインテリアコーディネーターを目指してみてはいかがでしょうか。
※この記事はリバイバル記事です。