【建設業の転職活動】退職するときに返却するものとは?

【建設業の転職活動】退職するときに返却するものとは?

会社を退職するときには、さまざまな手続きを行わなければなりません。 また、退職後に必要となる書類などを受け取ることも重要ですが、同時に返却しなくてはならないものもあるため注意が必要です。 とくに建設業での返却物は多岐に渡るうえ、適切に返却されなければ場合によっては損害賠償の対象となる可能性もあります。 そうならないためにも、返却が必要なものは事前にチェックしておきましょう。 そこで本記事では、建設業の転職活動において、退職時に返却する必要があるのは具体的にどのようなものなのかご紹介したいと思います。


会社を退職するときには、さまざまな手続きを行わなければなりません。
また、退職後に必要となる書類などを受け取ることも重要ですが、同時に返却しなくてはならないものもあるため注意が必要です。

とくに建設業での返却物は多岐に渡るうえ、適切に返却されなければ場合によっては損害賠償の対象となる可能性もあります。

そうならないためにも、返却が必要なものは事前にチェックしておきましょう。
そこで本記事では、建設業の転職活動において、退職時に返却する必要があるのは具体的にどのようなものなのかご紹介したいと思います。

転職活動の流れと退職時に受け取る書類

まずは転職活動における退職までの大きな流れと、退職時に受け取る書類について簡単にまとめてみました。

転職活動の流れ

転職を決意し、退職にいたるまでの大きな流れは、以下の4つのステップとなります。

  1. 上司へ退職の意思を伝える
  2. 協議のうえ退職日を決定する
  3. 引継ぎをする
  4. 退職

転職をするにも、会社に迷惑をかけないよう配慮しながら行動することが基本となります。
また退職後も業務が滞らないよう、資料を作成しておくなど、しっかりと引継ぎを行いましょう。

退職時に受け取る書類

退職するときに会社から受け取るおもな書類とは以下の通りです。

  • 雇用保険被保険者証
  • 年金手帳
  • 源泉徴収票
  • 離職票

これらは退職してからの手続きに必要となるものもあるため、必ず受け取るようチェックしておきましょう。

なお、これら退職時の流れなどに関する詳しい内容は「【転職活動の基礎知識】退職するときの手続きの流れを解説」の記事を参考にしてください。

退職時に会社へ返却するものとは

転職活動において、会社から貸与されているものは退職時に必ず返却しなくてはなりません。
とくに建設業であれば種類も多くなるため、事前にチェックしておくことも重要です。

また、ただ返すのではなく、マナーを守って行うことも社会人として押さえておきたいポイントといえるでしょう。
それでは、退職時に会社へ返却するものについて、以下にご紹介いたします。

健康保険証

健康保険証は、退職日まで有効で、その翌日から効力を失うことになるため、退職時での返却が必要です。
被扶養者がいる場合も同様で、まとめて会社へ返却する必要があります。

もし、退職する日に健康保険証を使う場合は、改めて郵送で返却しても問題ありませんが、事前に会社へ知らせておく必要があるでしょう。

また、退職後に新しい職場が決定している場合は、転職先となる会社で健康保険に加入することになります。
一方、転職先が決まっていない場合は、国民健康保険に加入するか、あるいは任意継続被保険者制度を利用して健康保険証を取得する流れが一般的です。

社員証、名刺

会社の社員であることの証明となるものは、すべて返却します。
自身の名刺はもちろん、取引先などもらった名刺についても次の担当者などへ引継ぐことが基本となります。
よって、スムーズに引き継げるよう、わかりやすくまとめておくことも必要になるでしょう。

カギ

会社のカギは必ず返却しなくてはなりません。
万が一紛失したとなると、甚大な被害につながる可能性もあるため、責任を問われる可能性もあります。
絶対に紛失することのないよう、日ごろからしっかりと管理しておきましょう。

また、工事中の現場には、工事関係者が入場できるカギが付いており、建設会社の社員の多くはそのカギを貸与されています。
当然ですが、退職時には現場のカギの返却も必要です。

作業服

建設業の会社は、どのような職種であれ作業服は必須です。
作業服は、会社から貸与されているものであるため、退職時にはすべて返却する必要があります。
なお、作業服を返却するときには、クリーニングをすることが一般的なマナーです。

ただし、会社の指示としてクリーニングの必要はないということであれば、洗濯するだけでよいでしょう。
また作業服のほかにも、ヘルメットや安全帯などの備品も返却が必要です。

文房具、工具

事務業務で使用する文房具は、会社の経費で購入したものであれば返却する必要があります。
ただし、自費で購入したものであれば、そのまま自分の所有物として持ち帰ります。

また、建設業の社員は、スケールやドライバー、脚立など、工具を貸与されることも少なくありません。
とくに施工管理であれば、インパクトドライバーなど高価な電動工具も与えられる場合もありますが、退職後にも他の社員が使えるようきれいな状態で返却する必要があります。

まとめ

転職活動にともない、退職するときには会社から貸与されているものはすべて返却しなくてはなりません。
返却がされなかった場合は、後々トラブルになる可能性もあるため、確実に行うようにしましょう。

また返却は、退職の当日までに済ませることが基本です。
リスト化しておくと、漏れのないよう管理できます。
もし、後日になる場合は、できるだけ早めに上司へ相談しておくとよいでしょう。




※この記事はリバイバル記事です。

関連するキーワード


転職 退職

関連する投稿


住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅業界へ転職する場合、営業や施工管理、設計などいくつかの職種が選択肢となります。 そして、実際の工事を担当する「職人」もそのひとつです。 ものづくりにおいて、「職人」の存在は欠かせません。 住宅業界でも同様で、まったくなにもない「ゼロ」の状態から建物をつくれるのは、「職人」の技術があることで実現します。 しかし「職人」を職業にするとしてもメリットとデメリットがあるため、その両方を理解したうえで検討することが重要です。 そこで本記事では、住宅業界で「職人」として転職するメリットとデメリットについてご紹介したいと思います。


住宅業界のリペア業とは?資格は必要?

住宅業界のリペア業とは?資格は必要?

住宅の建築工事では着工から竣工まで多くの専門業者が携わりますが、そのひとつに「リペア業」があります。 「リペア業」とは、住宅の建築工事で使用する仕上げ材や家具、設備などについたキズを補修する業者のことをいい、「補修屋」と呼ばれることもあります。 比較的歴史の浅い技術ですが、住宅の建築工事では補修の工程が当たり前に設定されるなど、非常に注目の業種です。 では、「リペア業」の仕事は具体的にどのようなことを行うのでしょうか? また、「リペア業」の技術を習得し活躍するには資格が必要なのでしょうか? そこで本記事では、住宅業界で注目の「リペア業」とはどのような仕事なのか、そして活躍するために資格は必要なのかなど、詳しく解説したいと思います。


【建設業で有利】宅地建物取引士の資格とは?

【建設業で有利】宅地建物取引士の資格とは?

宅地建物取引士は、不動産取引の専門家として欠かせない国家資格で、略称として「宅建士」とも呼ばれます。 この宅地建物取引士は、不動産業界に携わる人にとって必須ともいえる資格ですが、建設業界でも活かせるとして注目されています。 では宅地建物取引士資格は、建設業界でどのように役立つのでしょうか? そこで本記事では、そもそも宅地建物取引士とはどのような資格なのか、また建設業界で働く人が取得することによりどのように役立つのかその理由について解説したいと思います。


【コンクリート技士・診断士】仕事内容や資格試験などを解説

【コンクリート技士・診断士】仕事内容や資格試験などを解説

建物をつくるうえで欠かせない材料のひとつにコンクリートがあります。 コンクリートは、建物の強度を左右する重要な役割を担うため、十分な品質を確保しなくてはなりません。 そのため、コンクリートを取り扱う業務では、高度な専門知識を有する人の存在が求められることが多くなっています。 建設関連の資格は非常に多くありますが、なかでも「コンクリート技士」および「コンクリート診断士」は、コンクリートのスペシャリストとして活躍できる注目の資格です。 そこで本記事では、「コンクリート技士・診断士」の資格を取得することで行える仕事内容や、資格試験の概要についてご紹介したいと思います。


プレハブ住宅とはどんな住宅?種類や特徴を解説

プレハブ住宅とはどんな住宅?種類や特徴を解説

戸建て住宅はいくつかの種類に分けられますが、建築するときの工法によっても分類することが可能です。 代表的な工法といえば「木造軸組工法」や「木造枠組壁式(ツーバイフォー)工法」、「プレハブ工法」などが挙げられます。 そして、この「プレハブ工法」で建てられた住宅が「プレハブ住宅」です。 また「プレハブ住宅」は、さらにいくつかの種類に分かれており、それぞれ特徴が異なります。 そこで本記事では、「プレハブ住宅」とは具体的にどのような住宅のことをいうのか、そしてどのような種類や特徴があるのかなど、徹底解説したいと思います。


最新の投稿


住宅展示場での接客4つのポイント

住宅展示場での接客4つのポイント

住宅営業の方は、住宅展示場で接客をすることもありますが、なかなか展示場での接客が上手くいかないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?住宅展示場は、住宅設計を依頼しようと考えているお客様もいらっしゃいますが、まだ購入を決めかねているという見込みの薄い方もいらっしゃいます。また、お客様とコミュニケーションが取れていない状態から、展示場の説明をしてしまうと、なかなか営業とお客様で意思疎通ができないこともあります。この記事では、住宅展示場での接客について4つのポイントにまとめてご紹介いたします。


工事請負契約書とは?住宅営業は全て理解しよう!

工事請負契約書とは?住宅営業は全て理解しよう!

工事請負契約書は、住宅営業にとって、成績を左右する一番大事な書類です。お客様の前で新人営業マンは、よくわからずに上司と一緒にお客様に書いてもらうこともあるのではないでしょうか。工事請負契約書は、お客様との取引の上で一番大事な書類です。それにもかかわらず、実は内容を全て理解していないという営業マンも、もしかしたらいるのではないでしょうか?この記事では、工事請負契約書というものが、どのようなものかをわかりやすくご紹介いたします。


【強みを伝える】住宅営業が失敗する、自社商品の知ったつもり

【強みを伝える】住宅営業が失敗する、自社商品の知ったつもり

住宅営業は、他者と相見積もりなどで競合することが多いです。お客様は、メーカーや工務店などの様々な選択肢の中から1社を選びます。お客様の事前知識やイメージで1社に決めていることや、ほとんど決定している場合もありますが、営業の言葉だけでその決定が覆ることもあります。上司から、「他者に負けるな!」と言われつつも、どう営業をすれば良いのか、自社商品と他社商品の違いも知っているけど、それを活かせているかわからないという方もいらっしゃると思います。この記事では、住宅営業が自社商品をどのようにお客様にアピールすれば良いか、そのポイントについてご紹介いたします。


【施工管理なら知っておきたい】工事現場に仮囲いをする目的とは?

【施工管理なら知っておきたい】工事現場に仮囲いをする目的とは?

住宅の新築工事は、周囲に「仮囲い(かりがこい)」と呼ばれるフェンスを設置して行うことが一般的です。 「仮囲い」は、工事を進めるうえで重要な目的があり、とくに施工管理者は万全な計画を立てて確実に設置する必要があります。 では工事期間中に設置する「仮囲い」の重要な目的とはどのようなことでしょうか? また必ず設置しなくてはならないものなのでしょうか? そこで本記事では、施工管理者が知っておきたい工事現場に設置する「仮囲い」の目的について、詳しく解説したいと思います。


【現場監督の安全管理】工事現場の「5S活動」とはなに?

【現場監督の安全管理】工事現場の「5S活動」とはなに?

現場監督の重要業務のひとつに安全管理があります。 安全管理は、現場に潜む危険を排除し、安全に作業を進めるための環境をつくることが大きな目的です。 そして、安全な環境づくりにはさまざまなアプローチの方法がありますが、なかでも「5S活動」は効果が高いとして多くの現場で取り組まれています。 では「5S活動」とは具体的にどのような活動なのでしょうか? また、取り組むことでどのような効果が期待できるのでしょうか? そこで本記事では、住宅の工事現場で行う「5S活動」とはどのような活動なのか、そして取り組むことで期待できる効果などについて解説したいと思います。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 営業 知識 職人 資格