【営業も知っておくべき】住宅購入に使える補助金まとめ

【営業も知っておくべき】住宅購入に使える補助金まとめ

住宅購入は費用も多くかかり、なかなか踏み切れない方も多いです。しかし、日本経済を潤すために住宅の売買については、国も様々な施策を行っています。そこで、お客様に補助金制度を勧めることで購買意欲を高めることができます。多くの制度があり、条件も細かく設定されているものもあります。お客様が調べても、購入する住宅がその制度の条件にあっているかなどがわからない場合もあります。営業はしっかりとそれぞれの制度について理解しておきましょう。


2021年度新築住宅を購入する際の補助金

新築住宅を購入する際に、様々な補助金制度や、税制優遇などがあります。ここでは補助金制度について2021年度に利用できるものを3つご紹介いたします。

・すまい給付金(最大50万円)
・グリーン住宅制度(40万円相当)
・長期優良などの木造住宅への補助

住宅購入は数千万円と大きな金額で、これらの補助金額を見ると50万円など非常に補助金も大きい額となっています。これらを知らないでもらい忘れてしまうと非常に損ですよね。営業からもお客様に紹介することで契約率のアップや、お客様満足度が上がること間違いなしです。

すまい給付金(最大50万円)

すまい給付金は、消費税増税に伴い、住宅取得の負担軽減を図るために支給される給付金です。

・条件
消費税率(8%もしくは10%)が適用された住宅で、平成26年4月から令和3年12月までに引き渡し・入居が完了したものを対象に実施されています。また、延長措置も取られています。

契約期間が以下に示すものの場合、引渡し・入居期限が令和4年12月31日まで延長されます。
*注文住宅を新築する場合、令和2年10月1日から令和3年9月30日まで。
*分譲住宅・既存住宅を取得する場合、令和2年12月1日から令和3年11月30日まで。

・支給額
収入によって支給額に差があり、適用消費税率が10%の場合には、以下のようになります。
450 万円以下     50万円
450~525万円以下   40万円
525~600万円以下   30万円
600~675万円以下   20万円
675~775万円以下   10万円

・支給要件
住宅の所有者、移住者であり、住宅ローン利用の場合は、年齢制限なし、住宅ローンを使用しない場合は50歳以上であることが要件です。

住宅要件は、床面積が50㎡以上などの条件があります。(緩和され契約期間によっては40㎡以上でも適用されます)

グリーン住宅制度(40万円相当)

新型コロナウイルスの影響を緩和するため、住宅需要を喚起するために「グリーン住宅制度」がスタートしました。新築住宅の要件についてご紹介いたします。

・対象住宅
新築注文住宅、新築分譲住宅の所有者兼居住者

・対象期間
令和2年12月15日から令和3年10月31日までの期間内に工事請負・売買契約を締結

・対象住宅と発行ポイント
①高い省エネ性能等を有する住宅(認定長期優良住宅、認定低炭素建築物、性能向上計画認定住宅、ZEH)は、40万ポイント
②一定の省エネ性能を有する住宅(断熱等性能等級4など)は、30万ポイント
*加算要件を満たす場合は①は+60万ポイント、②は+30万ポイント
加算要件は様々あり、東京圏からの移住、多子世帯が取得する住宅、三世代同居仕様である、災害リスクが高い地域からの移住のためなどになります。

・ポイントの利用
ポイントで交換できる商品は、こちらをご参照ください。https://goods.greenpt.mlit.go.jp/apl/public/viewCategoryTop
追加工事などに充当することも可能です。

長期優良などの木造住宅への補助

こちらは、「地域型グリーン化事業」というもので、性能に優れた木造住宅に補助金が交付されるものです。

主な要件としては、住宅を新築、省エネ改修する人で、地域材を使用し、国の採択を受けたものから供給される住宅であることになります。

長期優良住宅では上限110万円、ゼロ・エネルギー住宅は上限140万円、低炭素住宅は上限70万円となっています。省エネ回収の場合は、上限50万円となっています。その他条件を満たせば加算が20~30万円されます。

まとめ

・すまい給付金(最大50万円)
・グリーン住宅制度(40万円相当)
・長期優良などの木造住宅への補助
についてご紹介させていただきました。住宅購入の補助金事業は知らないと損になってしまいます。

営業もこれを知っているだけで、お客様の購入資金の予算が増えることになります。商談トークや、お客様の予算の圧迫を減らすために内容を把握して勧めるようにしましょう。





※この記事はリバイバル記事です。

関連するキーワード


住宅 補助金

関連する投稿


【かんたんまとめ】住宅購入にかかるお金の知識

【かんたんまとめ】住宅購入にかかるお金の知識

住宅購入には、建物の価格だけでなく、それらの手続きにかかる様々な諸費用がかかります。これらの費用についての知識を、営業が持っていなければ、お客様は契約してからこんなに予算を用意できないという事態になってしまいます。事前にお客様が手持ち資金の不足がないように、どの程度の金額が何にかかるのかについて説明できるようにしましょう。営業はお金の話をしっかりできてこそ、お客様から信頼され、契約に結びつきますので、しっかりと把握しておきましょう。


住宅の構造とは?木造や鉄骨造などわかりやすくご紹介!

住宅の構造とは?木造や鉄骨造などわかりやすくご紹介!

住宅構造は、非常に多くの種類があり、専門家でないと複雑に感じるかもしれません。簡単に、木造や鉄骨造というものを勉強しても、ハウスメーカーによって様々な構法に各名称がつけられている場合もあります。この記事では、構造というものがどのようなものなのかについて簡単にご紹介し、それぞれの一般的な構法についてもご紹介いたします。


【民法改正】契約不適合責任とはなに?瑕疵担保責任との違いは?

【民法改正】契約不適合責任とはなに?瑕疵担保責任との違いは?

2020年の4月より、改正民法が施工されています。 多くの点で改正が行われていますが、住宅の売買に関連する内容として「契約不適合責任」の新設があります。 「契約不適合責任」は、これまでの「瑕疵担保責任」に代わって登場した規定になりますが、どのような内容なのかよくわからない人も多いのではないでしょうか? そこで本記事では、このたびの民放改正により新たに登場した「契約不適合責任」とはどういうものなのか、また「瑕疵担保責任」との違いについても解説したいと思います。


【空き家問題】リスクと活用方法とは?

【空き家問題】リスクと活用方法とは?

現在、住宅業界の課題となっていることのひとつに「空き家問題」があります。 「空き家問題」は、少子高齢化による人口減少の影響から今後もさらに深刻化することが予想されています。 また、空き家を放置することは、周辺環境の悪化などさまざまなリスクがあるため、なんらかの対策が必要です。 このような背景から空き家対策として法的な整備も進んでおり、場合によっては所有者に処分や罰則が科されるケースがあることは注意が必要となります。 しかし、空き家の所有者は、放置することのリスクに対し、どのような対応をすればよいでのしょうか? そこで本記事では、空き家を放置するリスクとおもな活用方法について解説したいと思います。


住宅ローンの定番「フラット35」とは?特徴や銀行ローンとの違い

住宅ローンの定番「フラット35」とは?特徴や銀行ローンとの違い

住宅を購入する際、多くの人が利用する住宅ローンですが、なかでも定番といえるのは「フラット35」になるでしょう。 「フラット35」の最大の特徴は「固定金利型」であることです。 「固定金利型」であることで、借り入れの時点で返済金額がわかり、また計画も立てやすくなります。 また、この他にも民間銀行が取り扱う住宅ローンとは異なる特徴があるため、知識として理解しておくとよいでしょう。 そこで本記事では、「フラット35」の特徴や銀行ローンとの違いについて徹底解説したいと思います。


最新の投稿


【営業も知っておくべき】住宅購入に使える補助金まとめ

【営業も知っておくべき】住宅購入に使える補助金まとめ

住宅購入は費用も多くかかり、なかなか踏み切れない方も多いです。しかし、日本経済を潤すために住宅の売買については、国も様々な施策を行っています。そこで、お客様に補助金制度を勧めることで購買意欲を高めることができます。多くの制度があり、条件も細かく設定されているものもあります。お客様が調べても、購入する住宅がその制度の条件にあっているかなどがわからない場合もあります。営業はしっかりとそれぞれの制度について理解しておきましょう。


【かんたんまとめ】住宅購入にかかるお金の知識

【かんたんまとめ】住宅購入にかかるお金の知識

住宅購入には、建物の価格だけでなく、それらの手続きにかかる様々な諸費用がかかります。これらの費用についての知識を、営業が持っていなければ、お客様は契約してからこんなに予算を用意できないという事態になってしまいます。事前にお客様が手持ち資金の不足がないように、どの程度の金額が何にかかるのかについて説明できるようにしましょう。営業はお金の話をしっかりできてこそ、お客様から信頼され、契約に結びつきますので、しっかりと把握しておきましょう。


住宅を建てる際の土地についての基礎知識まとめ

住宅を建てる際の土地についての基礎知識まとめ

住宅を建てるには土地が必要です。土地は広さだけで、特に他に気にしたことは無い!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、実は土地一つとっても様々な知っておかなければならない知識があります。住宅関係の仕事をする以上、全て把握しておきましょう。土地の種類から、住宅を建てる上で注意しなければならない条件などについて、わかりやすくご紹介いたします。


住宅の構造とは?木造や鉄骨造などわかりやすくご紹介!

住宅の構造とは?木造や鉄骨造などわかりやすくご紹介!

住宅構造は、非常に多くの種類があり、専門家でないと複雑に感じるかもしれません。簡単に、木造や鉄骨造というものを勉強しても、ハウスメーカーによって様々な構法に各名称がつけられている場合もあります。この記事では、構造というものがどのようなものなのかについて簡単にご紹介し、それぞれの一般的な構法についてもご紹介いたします。


朝礼は必要ない!?建設工事における目的・確認事項

朝礼は必要ない!?建設工事における目的・確認事項

毎日工事現場では、朝礼が行われます。一般企業でも朝礼を実施している会社はありますが、朝礼は朝の始まりの慣例で、特になくても問題ないのでは?と考えている方も多いかもしれません。しかし、工事現場において朝礼は非常に重要なものです。安全管理や工事内容を再度確認することで、その日1日を問題なく進行させることができます。この記事では、朝礼の目的や内容についてご紹介いたします。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 営業 職人 資格 現場監理 働き方改革 台風