朝礼の1番の目的は、安全管理
朝礼は、現場を無事故にするために行っています。建設現場において事故が起きてしまうと、重度のケガになる確率が高いです。そのため、安全管理は現場監督の業務でも1番重要と言われています。
■朝礼時の安全管理:危険予知活動の3つのポイント
危険予知活動とは、現場の作業内容や、使用予定の機械、作業環境を実際に見ながら、作業の中に潜む危険要因を把握する活動のことです。
毎日、作業開始前の朝礼時に行うことで、作業者が危険を事前に把握しながら業務にあたることができます。同じことだからといって、危険予知活動を行わないのは良くありません。毎日確認をすることで、継続的に意識を保つように徹底することが望ましいです。
危険予知活動の3つのポイント
①危険察知能力を高める
一度失敗したことでないと、気づかないことがありますよね?しかし、工事現場ではその失敗が重大な事故につながります。そのため、どのような失敗をするとどのような危険が伴うかを事前に把握しておくことで、危険察知能力を高めることができます。
②作業の集中力アップ
危険が伴う作業において、指差呼称を行うなどの意識向上が図れます。また、指差呼称を行う際にも、どのような危険が伴うかを把握していることで、作業の集中力もアップします。
③作業者の主体性向上
作業者自身がどのような危険があるかについて発言や、周知を行うことで、自身の行動に主体性を持つようになります。ただ講義を受けただけでは、実践しようと思わない方も多いのではないでしょうか?主体性を持つことは、危険回避だけでなく、作業自体の効率もアップします。
朝礼の内容とは?
現場での朝礼は10分程度で終わることが多いですが、内容はその日の作業の確認など多岐にわたります。
一般的な例としては、
・挨拶、スピーチ、人数確認
・ラジオ体操
・作業内容の確認
・危険予知活動
などになります。それでは順番にご紹介いたします。
■挨拶・スピーチ・人数確認
現場監督などの方が朝礼を取り仕切ります。挨拶、スピーチを行い、朝の仕事始まりを引き締めます。ここでダラダラと行なってしまうと、職人もダラダラしてしまうので、挨拶一つとっても重要な業務です。
人数確認も必ず行います。作業時に何か事故があって、他の作業者も気づかない時には、この人数確認で不足を把握することで異常事態に気づくことができます。職人が多い場合、職種が多く入る日などは、職種ごとに人数把握をすることも重要です。
■ラジオ体操で体をほぐす
朝にラジオ体操をしている現場を見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。作業は軽いスポーツを行うようなイメージで、体が思うように動かないとケガをしてしまいます。ラジオ体操を行うことでまずは体をほぐし、作業の安全を図ります。
■機材の搬出入、作業内容の確認
機材の搬出入がある場合、大型トラックや、大きな資材を運ぶこともあります。現場で作業者が事故に遭わないためにも、どのような搬出経路になるかなども周知しておく必要があります。
作業内容は、各職種ごとに確認を行います。作業内容の把握が抜けているとその日の作業の進捗が遅くなったり、ミスが多くなります。また、職種が違くても工事内容で被る場合にはその内容についても事前に確認することでミスなどを防ぐことができます。
■危険予知活動で安全作業
先に述べましたが、危険予知活動は毎日行うものです。作業内容に沿って、どのような危険があるのかについて把握します。工事安全に欠かせないものです。
まとめ
朝礼は毎日同じ内容だから、必要ないのでは?と思うこともあるかもしれませんが、建設現場では、安全管理という目的が1番重要になります。朝礼時に危険予知活動を行うことで、事故を未然に防ぐことができます。
危険予知活動の3つのポイントは、①危険察知能力を高める、②作業の集中力アップ、③作業者の主体性向上になります。毎日、継続的に行うことが重要です。
朝礼の内容は、挨拶・スピーチ・人数確認、ラジオ体操、作業内容確認、危険予知活動になります。
挨拶・スピーチで仕事初めを引き締め、人数確認を行うことで事故に気づくこともできます。ラジオ体操で体をほぐして、作業の安全性を図ります。作業内容を確認し、危険予知活動をおkなうことで安全管理を行なっています。
朝礼は10分程度で終わることが多いですが、これだけ重要なものになります。毎日意識して取り組むようにしましょう。