30代での転職は、今や当たり前となっています。
しかし、施工管理への転職を未経験で検討している場合、「実際、やっていけるの?」と不安に思う人も多いのではないでしょうか。
施工管理の仕事は、覚えることが多く、またさまざまなスキルが求められる仕事ですが、30代未経験でも十分に活躍できる可能性があります。
むしろ、30代のほうがうまく機能するシーンもあるため、臆することなくチャレンジしてみるとよいでしょう。
そこで本記事では、30代未経験でも施工管理への転職が可能な理由についてご紹介したいと思います。
30代未経験でも施工管理への転職が可能な理由
30代未経験でも施工管理への転職は十分に可能です。
施工管理の仕事は建築物を工期内に完成へと導くことであり、おもに「工程管理」「安全管理」「品質管理」「原価管理」などの業務を行います。
なお、施工管理の仕事内容については、「施工管理とはどんな仕事?とくに重要4つの管理とは」の記事を参考にしてください。
そして、30代未経験でも施工管理への転職が可能な理由とは、以下の通り大きく2つです。
- 施工管理は資格がなくてもできる
- 施工管理の適性に年齢は関係ない
■施工管理は資格がなくてもできる
施工管理の仕事は、資格がなくてもできる仕事です。
ただしこれは、会社に所属する施工管理のすべてが有資格者である必要はないという意味で、施工管理担当としてステップアップするには、いずれ取得を目指すことが重要になるでしょう。
というのも、すべての工事現場には、施工の技術上の管理担当者として一定水準以上の知識や経験を有する技術者を配置しなければないことが建築業法に定められているためです。
この技術者とは、「主任技術者」および「監理技術者」になります。
これら技術者になるには条件が定められており、その条件のひとつが「施工管理技士」や「建築士」などの資格を有していることなのです。
会社としても、有資格者が増えることは社外からの評価も高まるなど大きなメリットになります。
そのため、資格取得をバックアップするなど、経験を積みながら資格取得が目指せる環境が整っている会社も多くあります。
■施工管理の適性に年齢は関係ない
施工管理の仕事をするうえで、求められる適性があれば年齢や性別などはまったく関係ありません。
また求められる適性も、経験とともに身に付けられるものでもあるため、まずは取り組んでみるのもよいでしょう。
施工管理に求められる適性とは、例えば以下のような内容です。
- コミュニケーション能力がある
- リーダーシップがある
- マルチタスク能力がある
- スケジュール管理が得意
- トラブル対応を苦にしない
- リスク管理ができる
これら適性は、経験を積み重ねて習得できることでもあり、むしろ30代の社会を経験した人材のほうがより発揮できるかもしれません。
施工管理の仕事は、建築に関する知識をつけることはもちろん必要ですが、それと同様に、求められる適性を備えることもきわめて重要なのです。
30代未経験でも施工管理への転職はできるが向上心は必須
30代未経験でも施工管理への転職は可能ですが、覚えることが非常に多いため向上心は必須です。
例えば、建築する建物に関する法律の基準や会社で定めている規格や仕様などは必ず把握しておかなければいけません。
これらが守られないと品質を確保できなくなるため、施工管理の立場としてしっかりと理解し、正確に実行されていることを確認する必要があります。
また資格がなくても就ける仕事ではありますが、いずれは「施工管理技士」などの資格取得をぜひ目指しましょう。
必要な実務経験年数を積むことで受験資格を得られます。
とくに住宅業界で働くのであれば、比較的規模の小さい建物を取り扱うことになるため、「2級施工管理技士」資格でも十分な戦力として活躍できます。
少しずつでもステップアップできるよう、向上心をもって積極的に学びましょう。
なお、2級施工管理技士の仕事については、「【転職に有利】2級建築施工管理技士を取得するとできる仕事とは?」の記事で解説しています。
まとめ
30代未経験でも施工管理への転職は可能です。
とくに、建設業界は人手不足が課題となっているため、やる気があれば未経験であっても受け入れられる環境があります。
また入社してからの資格取得に向けた体制が整っている会社であれば、年齢に関係なくあらゆる面でサポートしてくれるでしょう。
※この記事はリバイバル記事です。