住宅設計士はこれを読め!おすすめ本6選

住宅設計士はこれを読め!おすすめ本6選

住宅設計士は常に新しい情報を取り入れつつ、歴史的建築物などの知識も豊富であることが提案力を身につけるために必要です。設計士として読んで良かった書籍を6つご紹介いたします!本を読む際に、実際に仕事でどのように活かせるのかを考えながら取り入れていきましょう。資格の勉強のようにただ覚えるのではなく、どのようにアウトプットするかが大事です。


建築士の資格だけで仕事は完結しない

設計士は建築士の資格を取って初めて仕事をすることができます。しかし、資格を持っているからといって仕事ができるかというと全く違います。設計士は資格という知識だけでなく、お客様との打ち合わせをまとめるスキルであったり、暮らしについての幅広い知見が必要です。

設計は、ただ住宅を建てるための図面を書くわけではありません。施主様の思いをカタチにし、施主様が住みやすい住宅を建てるために設計します。住宅という物を作りますが、あくまでもその人の生活を支える一部を作るということを目的にしていることを忘れないようにしましょう。

そこで、書籍を読むことは資格だけでは足りない知見を得るために非常に重要です。
・建築知識の補助になる本
・施主様への提案に役立つ本
・その他おすすめ本
として3つのカテゴリで計6冊ご紹介いたします。

建築知識の補助になる本

建築知識は非常に幅広く、建築士の資格を持っているからといって完璧ということはありません。特に新米建築士にとっては、1つ1つ確認しながら進めていくということが大事です。

新米建築士の教科書

新米建築士の教科書 | 飯塚豊 |本 | 通販 | Amazon

https://www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E7%B1%B3%E5%BB%BA%E7%AF%89%E5%A3%AB%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8-%E9%A3%AF%E5%A1%9A%E8%B1%8A/dp/4798050350

Amazonで飯塚豊の新米建築士の教科書。アマゾンならポイント還元本が多数。飯塚豊作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また新米建築士の教科書もアマゾン配送商品なら通常配送無料。

建築士・設計士として食っていくことができるようになるためのメソッドが書いてある本です。設計士といっても仕事が常に舞い込んでくるわけではありません。また、仕事が来てもそれをうまく竣工まで導くには長い道のりがあります。資格を取得し、どのように実務は回っていくのかを知れる本です。

タイトル通り、新米建築士はまずこの本を読むことをお勧めします!

図解事典 建築のしくみ

図解事典 建築のしくみ | 建築図解事典編集委員会 |本 | 通販 | Amazon

https://www.amazon.co.jp/%E5%9B%B3%E8%A7%A3%E4%BA%8B%E5%85%B8-%E5%BB%BA%E7%AF%89%E3%81%AE%E3%81%97%E3%81%8F%E3%81%BF-%E5%BB%BA%E7%AF%89%E5%9B%B3%E8%A7%A3%E4%BA%8B%E5%85%B8%E7%B7%A8%E9%9B%86%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A/dp/4395100252

Amazonで建築図解事典編集委員会の図解事典 建築のしくみ。アマゾンならポイント還元本が多数。建築図解事典編集委員会作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また図解事典 建築のしくみもアマゾン配送商品なら通常配送無料。

建築の初学者にもわかりやすく執筆されている本で、いつでも建築知識の確認が簡単にできる教科書的な存在と言っても良いです。設計しながら日々確認を行うことも大事です。また、このような基本を見直すことで、行き詰まった仕事も案外すぐに解決するものです。

施主様への提案に役立つ本

設計士は建築の専門家であり、設計士の思うような設計であれば間違いはないのかもしれません。しかし、住宅は十人十色の趣向や使い方があります。施主様の要望に沿った設計もしくは機体以上の設計をしなければ、設計士の仕事をしたとは言えないでしょう。

そこで施主様の要望に沿いながら、どのように設計していけば良いかの参考になる本の紹介です。まずは施主様がどのように住宅について調べているのか、どのような思いを抱いてどのような設計を好むのか、施主様の暮らしについて、施主様が実現したい暮らしとはどのようなものなのかについて知見を広める必要があります。

施主様が思い描いた住宅よりも、専門家としてそれ以上の提案をできることが一人前の設計士の条件かもしれません。

家を建てたくなったら

家を建てたくなったら | 丹羽 修 |本 | 通販 | Amazon

https://www.amazon.co.jp/%E5%AE%B6%E3%82%92%E5%BB%BA%E3%81%A6%E3%81%9F%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%89-%E4%B8%B9%E7%BE%BD-%E4%BF%AE/dp/4872907582

Amazonで丹羽 修の家を建てたくなったら。アマゾンならポイント還元本が多数。丹羽 修作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また家を建てたくなったらもアマゾン配送商品なら通常配送無料。

住宅を建てたいと思った方向けに、何から考えてどう行動していけば良いかについてまとまった本になります。施主様がどの段階で住宅を建てるということにつまづいているのか、どこを解決すれば考えがスッキリするのかなどのポイントがわかります。

この本を読む時のポイントは、実際に目の前に施主様が相談にきた時にどのように話していけば良いかを考えながら読むことです。そして自分の説明で相手が納得できるのかを考えましょう。施主様への提案をする実践に向けての訓練になる本です。

暮しの手帖

暮しの手帖社 | 住まい

https://www.kurashi-no-techo.co.jp/list/books/living

雑誌『暮しの手帖』、別冊、単行本の発売情報

毎日の暮らしを快適に楽しく過ごすための工夫などが、実際のインタビューを元に編集されています。快適に過ごす設計のヒントは、このような実際に生活しているスタイルから学べることが多いです。

その他おすすめ本

すぐに仕事に役立つわけではありませんが、ながら見するだけでも設計士としての幅が広がる本についてのご紹介です。

建築知識ビルダーズ

建築知識ビルダーズ -雑誌のネット書店 Fujisan.co.jp

https://www.fujisan.co.jp/product/1281691774/

雑誌建築知識ビルダーズ(エクスナレッジ)を販売中!割引雑誌、プレゼント付雑誌、定期購読、バックナンバー、学割雑誌、シニア割雑誌などお得な雑誌情報満載!

工務店、住宅・リフォーム会社で働く人のための仕事誌です。毎号様々な切り口から設計などについて紹介されています。
定期購読することをお勧めします。

住宅巡礼

中村好文 『住宅巡礼』 | 新潮社

https://www.shinchosha.co.jp/book/435001/

ル・コルビュジエ、フランク・ロイド・ライト……巨匠建築家の実力は個人住宅にこそ発揮された。家を美しく快適にするための独創はどこにあるのか。カメラとスケッチブックを片手に世界各地を訪ねた住宅建築家の、ワクワクドキドキのフィ

ル・コルビジェ、フランク・ロイド・ライト、、、巨匠建築家の個人住宅についてカメラとスケッチブックを片手に世界各地を訪ねたフィールドノートです。住宅についての見方などの参考になり、一読をお勧めします。

関連するキーワード


設計

関連する投稿


建築設計事務所の仕事内容、転職するために必要な資格は?未経験からの転職は難しい?

建築設計事務所の仕事内容、転職するために必要な資格は?未経験からの転職は難しい?

 建築設計は、建築業界の中でも上流に位置しており、設計デザインから携わる仕事をしたいと考える方が多いです。設計図から組み立てていく現場作業も非常に重要ですが、その設計図から構築できることが設計職の魅力になります。この記事では、仕事内容、必要な資格、未経験からの転職方法についてご紹介します。


ペットと暮らす住宅の設計ポイント!人もペットも快適に

ペットと暮らす住宅の設計ポイント!人もペットも快適に

ペットと暮らす家族は非常に多いのではないでしょうか。ハムスターやインコなどの小動物から、戸建て住宅にお住まいの方は犬や猫などが代表的なペットです。住宅設計を行う上で、ペットとの生活を意識した間取りや設備は需要があります。ペットとの快適な生活を送るために、魅力的な提案を行えばお客様もさらに新しい住宅に住みたくなります。この記事では、人とペットが快適に住むための設計ポイントについてご紹介いたします。


住宅設計|外構計画の基本

住宅設計|外構計画の基本

住宅を設計する上で、外構も重要な要素です。設計では後回しになってしまいがちですが、先に予算やある程度の要望を聞いておかないと、コストや設計の問題で外構がおざなりになってしまいます。外構計画を行う上で、どのようなポイントがあるのかなどについてご紹介いたします。外構は、デザイン性や快適さだけでなく、防犯上も意味のあるものなので、各要素を反映したものにしていきましょう。


設計事務所に頼むメリット、施工会社の選び方

設計事務所に頼むメリット、施工会社の選び方

ハウスメーカーや工務店ではなく、設計事務所という建築設計を専門に行う会社があります。お客様は、住宅を建てる会社としては、ハウスメーカー、工務店、設計事務所の大きく3つから選ぶのが主な選択肢になります。この記事では、設計事務所に頼む際のメリットや、施工会社を選ぶ方法についてご紹介いたします。また、これらを知ることで、住宅営業マンなどにとって、営業力を強化する知識にもなります。


資金計画提案は難しい!住宅設計、営業のポイント

資金計画提案は難しい!住宅設計、営業のポイント

住宅を建てようとしている方から依頼があった際に、資金計画を行うことは重要です。予算が決められなければ、どのような設計にすれば良いか選択肢の幅がありすぎて、お客様も設計者も方向性を決めることができません。しかし、お客様は予算感がわからず、どのくらいの金額をかければ、どのくらいの設計ができるのかがわかりません。そのため、設計者から予算に応じたサンプルをお見せしても、いまいちピンとこず、お客様からこれだけ費用を払っても、これだけしかできないのかと気分を悪くされる方もいらっしゃいます。うまくお客様との関係を維持しながら、設計が楽しくなる資金計画提案を行うポイントについてご紹介いたします。


最新の投稿


住宅業界で働き方改革は進んでいる?ITを導入した業務効率化やテレワークの導入の実態

住宅業界で働き方改革は進んでいる?ITを導入した業務効率化やテレワークの導入の実態

 住宅業界は残業も多く、特に営業は残業が慢性化していると一般的に言われています。しかし働き方改革により全ての業界の残業時間の規制が入ります。住宅業界が働き方改革により、どのような業務効率化を行っているのか、テレワークの導入も進んでいるのかをご紹介いたします。転職の際には、会社ごとに状況が違いますので、確認をするようにしましょう。


【転職前に知っておきたい】建設業界の現状と課題

【転職前に知っておきたい】建設業界の現状と課題

建設業界へ転職したい人にとって、業界を取り巻く現状や将来に向けて課題となっていることなどは大いに気になる部分ではないでしょうか? 新型コロナウィルスの世界的な流行によって多大な影響を受けていることは否めませんが、建設業界が日本の基幹産業であることに変わりありません。 また、「アフターコロナ」を見据えた働き方改革も期待されるところで、転職をするのであれば魅力ある環境で働きたいと誰もが思うことでしょう。 そこで本記事では、転職する前に知っておきたい建設業界の現状と課題についてご紹介したいと思います。


建設業界の積算とはどんな仕事?資格は必要?

建設業界の積算とはどんな仕事?資格は必要?

建設業界で特有の仕事に「積算」という職種があります。 「積算」は、建築物をつくる過程で欠かせない仕事であり、また同時に責任の重い仕事でもあります。 では、「積算」とは具体的にどのような仕事なのでしょうか? また「積算」の仕事するうえで資格を取得しなくてはならないのでしょうか? そこで本記事では、建設業界における「積算」とは具体的にどのような仕事をするのか、また資格は必要なのかなど解説したいと思います。


文系出身でも住宅建築の施工管理はできる?

文系出身でも住宅建築の施工管理はできる?

住宅建築に関わる仕事といえば、理系の人が適しているというイメージを持っている人が多いかもしれません。 とくに施工管理の仕事は、工事の責任者となるだけに専門的な知識が必要です。 では実際のところ、施工管理の仕事は文系出身の人でもできるのでしょうか? 結論として、もちろん可能であり、さらには未経験でも問題ありません。 また、実務経験を積み重ねスキルアップすることで、文系や理系に関係なく昇進や昇給のチャンスがあります。 そこで本記事では、文系出身でも施工管理の仕事が問題なく行える理由について解説したいと思います。


スケルトン・インフィル住宅は、長期優良住宅で何世代も住みやすい間取りの実現に最適

スケルトン・インフィル住宅は、長期優良住宅で何世代も住みやすい間取りの実現に最適

 スケルトン・インフィル(SI)住宅というものが注目され始めています。長期優良住宅という70~100年以上、住み続けられる構造上の耐久性が高い住宅が、国からも推奨されています。しかし、100年住み続ける場合にも、2世代、3世代と世帯主も代わり、世帯人数も変わることが予想されます。世帯人数に合わせた間取り設計が必要になりますが、従来の構法では自由に間取りを変えることなどが困難でした。それを解消できるのがSI住宅になります。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 営業 職人 風水 現場監理