企業活動において、社員がそれぞれの担当する業務を適切に行うことで、円滑な運営が可能となります。
また、企業内の部署や業務には多くの種類がありますが、大きく「フロントオフィス」「ミドルオフィス」「バックオフィス」に分けられます。
これらは、おもに顧客との距離で分類されており、最も遠い位置にあるのが「バックオフィス」です。
そして「バックオフィス」とは、企業活動の円滑化を内部から支援する、きわめて重要な役割を担います。
そこで本記事では、企業活動における「バックオフィス」業務について、その重要な役割や携わるやりがいなどを深掘りしてみたいと思います。
バックオフィス業務とはなに?
企業における部署や業務は、顧客に対する距離により、大きく3つに分けて考えられます。
- フロントオフィス
- ミドルオフィス
- バックオフィス
■フロントオフィス
フロントオフィスとは、顧客と直接関わることの多い最前線に位置する業務を指していいます。
例えば、営業職やコールセンターなど、顧客とコミュニケーションを図り、売り上げや利益に結びつけていく役割を担います。
■ミドルオフィス
ミドルオフィスとは、顧客と直接的に関わるよりも、フロントオフィスから一歩引いた位置で活動する業務を指していいます
例えば、マーケティングや広報など、フロントオフィスがより高い成果を生み出すための役割を担います。
■バックオフィス
バックオフィスとは、基本的に顧客と関わることのない後方に位置し、事業全体を支える業務を指していいます。
例えば、経理や総務、人事など、売り上げや利益の獲得に直接関与することはないものの、企業にとっては決して欠かせない重要な役割を担います。
バックオフィス業務のやりがいとは
バックオフィス業務は、直接的に売り上げや利益の獲得に関与しない後方から支援する業務であるため、地味な仕事と思われがちです。
しかし、企業にとって不可欠な業務であり、大きなやりがいを感じられる仕事でもあります。
バックオフィス業務のおもなやりがいとは、以下の通りです。
■他の社員から感謝される
バックオフィス業務は、企業全体を後方から支えていることから、他の社員をサポートする役割として機能します。
当然ながら、最前線で顧客と対峙し売り上げ生み出す業務なども、バックオフィス業務が適切に行われることで成立します。
つまり、バックオフィス業務が正常に機能することが、事業運営の円滑化を左右するのです。
そのため、あらゆる社員とのコミュニケーションが必要であり、そのなかで業務がうまく進んだときは直接感謝されることも少なくありません。
感謝の言葉を直接もらえることは、バックオフィス業務を担当する人にとって大きなやりがいとなるでしょう。
■専門スキルが身に付く
バックオフィス業務は、経理や総務、人事など、所属する部署によってさまざまな業務を担当しますが、専門的な知識を必要とするような仕事もあります。
例えば、経理が挙げられますが、この仕事は仕入れや売り上げ、経費など、社内のお金の動きを管理する重要な業務を担当します。
資金力は、企業の体力を左右するきわめて重要な要素となることから、経理を担当する人には専門的な知識が必須です。
そのため、経験を積み重ねることで、専門的なスキルが身に付きます。
専門スキルは、社内での貢献度を高めるだけでなく、転職時にも役立つことは間違いありません。
さらに関連資格を取得すると、さらなるステップアップが図れるでしょう。
まとめ
バックオフィス業務は、企業活動において非常に重要な役割を担います。
企業が健全に発展するためには欠かせない業務であり、その成長をサポートできることは大きなやりがいといえます。
また、バックオフィス業務は、専門的な知識を要するケースもあり、資格を取得することで評価を高めることも可能です。
例えば、「日商簿記」「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」「ファイナンシャルプランナー」などが挙げられます。
これら資格を取得すると、会社によっては手当が付くなど収入アップが期待できるうえ、転職をするときにも有利に働くでしょう。