上場企業とはなに?働くメリットは?

上場企業とはなに?働くメリットは?

転職活動において、どのような企業を選ぶとよいのかという点は、多くの人が悩むところでしょう。 また、企業選びにおいては、「上場企業」であるかどうかということもポイントのひとつとして挙げられます。 しかし、「上場企業」とは具体的にどのような企業のことをいういのか、よくわからない人もいるのではないでしょうか? そこで本記事では、「上場企業」とはどのような企業なのか、また「上場企業」で働くメリットについて解説したいと思います。


転職活動において、どのような企業を選ぶとよいのかという点は、多くの人が悩むところでしょう。
また、企業選びにおいては、「上場企業」であるかどうかということもポイントのひとつとして挙げられます。

しかし、「上場企業」とは具体的にどのような企業のことをいういのか、よくわからない人もいるのではないでしょうか?
そこで本記事では、「上場企業」とはどのような企業なのか、また「上場企業」で働くメリットについて解説したいと思います。

上場企業とはなに?

上場とは株式を証券取引所で自由に取引できるようにすることをいい、その株式を発行している企業を上場企業といいます。

しかし、上場企業になるには、取引所が定めている一定の条件を満たしていることが認められなければなりません。
なぜなら、世界中の人が投資として売買を行うことから、その対象としてふさわしい企業であることが求められるためです。

そのため、上場企業は、一般的に知名度や信用度が高い傾向にあります。

企業にとって上場するメリットとは

企業は、上場することにより多くのメリットが得られるようになります。
おもなメリットとは以下の通りです。

  • 資金調達力が高まる
  • 優秀な人材が集まる
  • 信用力が高まる

資金調達力が高まる

上場企業は、株式を公開して売ることにより、返済する必要のない資金調達ができるようになります。
その結果、企業としての体力強化が図れます。

優秀な人材が集まる

上場企業は、社会的に知名度が高く、人材確保において優位性があります。
そのため、優秀な人材が集まりやすく、企業が成長するうえでも有利となります。

信用力が高まる

企業が上場するには、定められた厳しい条件を満たす必要があります。
上場審査に合格し、適性が認められると、金融機関や取引先などの信用力は大きく高まります。

株式市場の再編について

東京証券取引所は、これまで「市場第1部」「市場第2部」「JASDAQ(スタンダード・グロース)」「マザーズ」の大きく4つの市場に分かれていました。
ところが、これら市場区分は、2020年4月4日より新しい区分として再編されています。
その新しい市場区分とは以下の3つです。

  • プライム
  • スタンダード
  • グロース

プライム

プライム市場は、上場基準が最も厳しく設定されており、海外の投資家などを対象とするような規模の大きい企業向けの市場となっています。
おもに東証第1部に上場していた企業の多くがそのまま上場することになります。

スタンダード

スタンダード市場は、上場基準はプライム市場よりも緩く設定されており、中堅企業向けの市場なっています。
おもに東証第1部や東証第2部、JASDAQに上場していた企業のなかから上場することになります。

グロース

グロース市場は、上場基準が最も緩く設定されており、ベンチャー企業など、これから成長が期待できる企業向けの市場なっています。
おもにJASDAQやマザーズに上場していた企業のなかから上場することになります。

上場企業で働くメリットとは

上場企業で働くと、いくつかのメリットが期待できますが、代表的なものといえば以下のようなことが挙げられます。

  • 社会的信用度が高まる
  • 高収入や福利厚生の充実が期待できる
  • 転職で有利になる

社会的信用度が高まる

上場企業は、資金調達力が強く、一般的に体力のある企業が多いため、倒産リスクは低くなります。
そのため、そこで働く社員についても社会的な信用度が高い傾向にあります。

高収入や福利厚生の充実が期待できる

上場企業は、資金調達力が強く、上場審査で認められた企業であることから、企業経営の健全性が期待できます。
そのため、予算規模も大きく、社員の給与制度や福利厚生などは比較的充実している傾向にあります。

転職で有利になる

上場企業は、優秀な人材が集まりやすく、そこで働いていたという経歴は一定の評価となり、転職が有利になることがあります。
また、大手企業は、比較的育成制度が整備されており、さらにはスケールの大きな仕事に携わるチャンスも多いため、それらの経験は転職活動において認められやすいといえるでしょう。

まとめ

上場企業は、上場審査を経て、条件を満たしていることが認められた企業です。
そのため、社会的信用度が非常に高く、また、働く社員にとっても多くのメリットを得られる傾向にあります。

しかし、上場していない企業のほうが劣るということではなく、それぞれにメリットとデメリットがあるため、その点を理解しておくことも重要です。

関連するキーワード


転職 働き方

関連する投稿


住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅業界へ転職する場合、営業や施工管理、設計などいくつかの職種が選択肢となります。 そして、実際の工事を担当する「職人」もそのひとつです。 ものづくりにおいて、「職人」の存在は欠かせません。 住宅業界でも同様で、まったくなにもない「ゼロ」の状態から建物をつくれるのは、「職人」の技術があることで実現します。 しかし「職人」を職業にするとしてもメリットとデメリットがあるため、その両方を理解したうえで検討することが重要です。 そこで本記事では、住宅業界で「職人」として転職するメリットとデメリットについてご紹介したいと思います。


住宅業界のリペア業とは?資格は必要?

住宅業界のリペア業とは?資格は必要?

住宅の建築工事では着工から竣工まで多くの専門業者が携わりますが、そのひとつに「リペア業」があります。 「リペア業」とは、住宅の建築工事で使用する仕上げ材や家具、設備などについたキズを補修する業者のことをいい、「補修屋」と呼ばれることもあります。 比較的歴史の浅い技術ですが、住宅の建築工事では補修の工程が当たり前に設定されるなど、非常に注目の業種です。 では、「リペア業」の仕事は具体的にどのようなことを行うのでしょうか? また、「リペア業」の技術を習得し活躍するには資格が必要なのでしょうか? そこで本記事では、住宅業界で注目の「リペア業」とはどのような仕事なのか、そして活躍するために資格は必要なのかなど、詳しく解説したいと思います。


【建設業の転職活動】退職するときに返却するものとは?

【建設業の転職活動】退職するときに返却するものとは?

会社を退職するときには、さまざまな手続きを行わなければなりません。 また、退職後に必要となる書類などを受け取ることも重要ですが、同時に返却しなくてはならないものもあるため注意が必要です。 とくに建設業での返却物は多岐に渡るうえ、適切に返却されなければ場合によっては損害賠償の対象となる可能性もあります。 そうならないためにも、返却が必要なものは事前にチェックしておきましょう。 そこで本記事では、建設業の転職活動において、退職時に返却する必要があるのは具体的にどのようなものなのかご紹介したいと思います。


【建設業で有利】宅地建物取引士の資格とは?

【建設業で有利】宅地建物取引士の資格とは?

宅地建物取引士は、不動産取引の専門家として欠かせない国家資格で、略称として「宅建士」とも呼ばれます。 この宅地建物取引士は、不動産業界に携わる人にとって必須ともいえる資格ですが、建設業界でも活かせるとして注目されています。 では宅地建物取引士資格は、建設業界でどのように役立つのでしょうか? そこで本記事では、そもそも宅地建物取引士とはどのような資格なのか、また建設業界で働く人が取得することによりどのように役立つのかその理由について解説したいと思います。


【コンクリート技士・診断士】仕事内容や資格試験などを解説

【コンクリート技士・診断士】仕事内容や資格試験などを解説

建物をつくるうえで欠かせない材料のひとつにコンクリートがあります。 コンクリートは、建物の強度を左右する重要な役割を担うため、十分な品質を確保しなくてはなりません。 そのため、コンクリートを取り扱う業務では、高度な専門知識を有する人の存在が求められることが多くなっています。 建設関連の資格は非常に多くありますが、なかでも「コンクリート技士」および「コンクリート診断士」は、コンクリートのスペシャリストとして活躍できる注目の資格です。 そこで本記事では、「コンクリート技士・診断士」の資格を取得することで行える仕事内容や、資格試験の概要についてご紹介したいと思います。


最新の投稿


お客様に好かれる住宅営業4つのポイント

お客様に好かれる住宅営業4つのポイント

住宅営業は、お客様に好かれなければ中々成績が上がりません。住宅は大きな金額の買い物であるだけではなく、一生に一度の買い物と言われています。たとえ、住宅メーカーの絶対的な信頼があっても、営業が不誠実な対応や、お客様の満足度を高めることができなければ、契約にならず、工事が始まって引渡しの段階でクレームになることもあります。お客様に好かれるというのは、何でも言うことを聞くことではなく、信頼されるという意味です。住宅営業のプロとして、誠実に対応し、お客様に満足してもらう買い物をしてもらうことが重要です。


住宅展示場での接客4つのポイント

住宅展示場での接客4つのポイント

住宅営業の方は、住宅展示場で接客をすることもありますが、なかなか展示場での接客が上手くいかないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?住宅展示場は、住宅設計を依頼しようと考えているお客様もいらっしゃいますが、まだ購入を決めかねているという見込みの薄い方もいらっしゃいます。また、お客様とコミュニケーションが取れていない状態から、展示場の説明をしてしまうと、なかなか営業とお客様で意思疎通ができないこともあります。この記事では、住宅展示場での接客について4つのポイントにまとめてご紹介いたします。


工事請負契約書とは?住宅営業は全て理解しよう!

工事請負契約書とは?住宅営業は全て理解しよう!

工事請負契約書は、住宅営業にとって、成績を左右する一番大事な書類です。お客様の前で新人営業マンは、よくわからずに上司と一緒にお客様に書いてもらうこともあるのではないでしょうか。工事請負契約書は、お客様との取引の上で一番大事な書類です。それにもかかわらず、実は内容を全て理解していないという営業マンも、もしかしたらいるのではないでしょうか?この記事では、工事請負契約書というものが、どのようなものかをわかりやすくご紹介いたします。


【強みを伝える】住宅営業が失敗する、自社商品の知ったつもり

【強みを伝える】住宅営業が失敗する、自社商品の知ったつもり

住宅営業は、他者と相見積もりなどで競合することが多いです。お客様は、メーカーや工務店などの様々な選択肢の中から1社を選びます。お客様の事前知識やイメージで1社に決めていることや、ほとんど決定している場合もありますが、営業の言葉だけでその決定が覆ることもあります。上司から、「他者に負けるな!」と言われつつも、どう営業をすれば良いのか、自社商品と他社商品の違いも知っているけど、それを活かせているかわからないという方もいらっしゃると思います。この記事では、住宅営業が自社商品をどのようにお客様にアピールすれば良いか、そのポイントについてご紹介いたします。


【施工管理なら知っておきたい】工事現場に仮囲いをする目的とは?

【施工管理なら知っておきたい】工事現場に仮囲いをする目的とは?

住宅の新築工事は、周囲に「仮囲い(かりがこい)」と呼ばれるフェンスを設置して行うことが一般的です。 「仮囲い」は、工事を進めるうえで重要な目的があり、とくに施工管理者は万全な計画を立てて確実に設置する必要があります。 では工事期間中に設置する「仮囲い」の重要な目的とはどのようなことでしょうか? また必ず設置しなくてはならないものなのでしょうか? そこで本記事では、施工管理者が知っておきたい工事現場に設置する「仮囲い」の目的について、詳しく解説したいと思います。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 営業 利益 知識 職人 仕事 働き方 転職