住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅業界へ転職する場合、営業や施工管理、設計などいくつかの職種が選択肢となります。 そして、実際の工事を担当する「職人」もそのひとつです。 ものづくりにおいて、「職人」の存在は欠かせません。 住宅業界でも同様で、まったくなにもない「ゼロ」の状態から建物をつくれるのは、「職人」の技術があることで実現します。 しかし「職人」を職業にするとしてもメリットとデメリットがあるため、その両方を理解したうえで検討することが重要です。 そこで本記事では、住宅業界で「職人」として転職するメリットとデメリットについてご紹介したいと思います。


住宅業界へ転職する場合、営業や施工管理、設計などいくつかの職種が選択肢となります。
そして、実際の工事を担当する「職人」もそのひとつです。

ものづくりにおいて、「職人」の存在は欠かせません。
住宅業界でも同様で、まったくなにもない「ゼロ」の状態から建物をつくれるのは、「職人」の技術があることで実現します。

しかし「職人」を職業にするとしてもメリットとデメリットがあるため、その両方を理解したうえで検討することが重要です。
そこで本記事では、住宅業界で「職人」として転職するメリットとデメリットについてご紹介したいと思います。

住宅業界における職人の仕事とは

ものづくりの歴史は古く、その技術は過去から脈々と受け継がれてきました。
住宅の建築において、とくに職人の世界が注目を集めるのは江戸時代です。
江戸時代の代表的な職人といえば、「大工」「左官」「鳶(とび)」で、これらは「華の三職」と呼ばれ、もてはやされていました。

とくに「鳶(とび)」は、住宅建築の職人でありながら「火消し」としても活躍していたことなどはよく知られています。
これは、当時の消火活動は延焼を防止する破壊消防であり、住宅構造を知り尽くした「鳶(とび)」が適任だったことからです。

なお、「鳶(とび)」の仕事に関するくわしい内容は、「とび職とはどんな仕事?必要な資格とは?」の記事を参考にしてください。

そして、現代でも住宅建設における職人の技術はきわめて重要な存在となっています。
ものづくりのプロフェッショナルであるベテランの職人ともなれば、施工に関する知識は現場監督よりも豊富であることは珍しくありません。

そのため、現場監督はベテラン職人に教えを乞いながら工事を進めていかなければならないことも多く、現場にとっては非常に大きな存在となります。
また、住宅建設の職人には非常に多くの種類がありますが、例えば以下の通りです。

  • 大工
  • 左官職人
  • 鳶(とび)職
  • 土木職人
  • 石工職人
  • 塗装職人
  • 屋根職人
  • 板金職人
  • 建具職人
  • クロス職人
  • 鉄筋工
  • 配管工

住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅建設において職人の存在は絶対に欠かせませんが、職人を職業とするにはメリットがあればデメリットもあります。
職人として転職を検討するなら、そのどちらも理解しておくとよいでしょう。
住宅業界で職人として転職するメリットとデメリットについて、それぞれ個別にご紹介いたします。

職人として働くメリット

職人として働くおもなメリットは、以下の通りです。

  • 高収入が可能
  • 手に職がつく
  • 感謝されることが多い

高収入が可能

職人の給料は歩合であることが多く、仕事量に比例して給料は増加します。
人手不足といった背景もあり、全体的にベースアップされている傾向にあります。

また、やるべきことをやって評価を得られれば得意先から指名されるなど、高収入を得ることも十分に可能です。
さらに一人親方で活躍できるようになれば、現場監督やその他サラリーマンよりも収入が多くなるケースも多いでしょう。

手に職がつく

職人はものづくりのプロフェッショナルであるため、一人前になれば一生モノともいえる手に職を身に付けられます。

手に職を身に付けたら、独立もできるうえ、定年を考えることなく職人として収入を得られます。
また身に付けた技術は、若い世代へと引き継いていくことも楽しみのひとつとなるでしょう。

感謝されることが多い

住宅建築の職人は、建築主との接点が比較的多いことも特徴です。
工事中には、建築主が現場見学に訪れ、積極的に職人とコミュニケーションをとるケースも少なくありません。

工事が完成し、建築主の評価が得られると、感謝の言葉を耳にすることがあります。
自身が手掛けた仕事に対して感謝されることは、大きなやりがいにつながるでしょう。

職人として働くデメリット

職人として働くおもなデメリットは、以下の通りです。

  • 一人前になるまでが大変
  • 収入が不安定になることがある
  • 危険と隣り合わせ

一人前になるまでが大変

職人として働き一人前になるまでは、下積みの期間として教えてもらう立場となります。
この期間は基本的に給料が安く、またときには親方や先輩から叱られることがあるかもしれません。

しかし、一人前になるための経験として捉え前向きに取り組むことで、より早く技術を習得できるでしょう。
また、下積み期間に人脈をつくっておくと、独立したときに仕事のやり取りをすることも可能になります。

収入が不安定になることがある

職人の仕事は基本的に歩合となるため、天候の影響や体調不良などにより仕事ができない場合は収入が減ることになります。
よって、長期間離脱するようなことがあれば、大きな収入減となる点では注意が必要です。

危険と隣り合わせ

建設業界は、他の産業と比較しても労働災害が多い職業であり、その被災者の多くは実際に現場で作業を行う職人です。
とくに高所作業がともなう工事は重大事故にもつながることがあるため、現場での安全確保は常に重要なテーマとなっています。

職人が被災すると、収入が減るのはもちろんのこと、重大事故ともなれば家族もつらい思いをすることになります。
そのため、現場で作業を行う職人は、なによりも優先して安全対策を行うことが重要です。

まとめ

住宅業界で職人として働くことは、非常にメリットが多い一方でデメリットもあることは知っておくとよいでしょう。
しかし、どの職業を選ぶにしてもメリットとデメリットはあるため、自身にとってより魅力を感じる仕事を選ぶことが重要になります。

住宅業界で転職をしたいと思う人は、職人という立場で関わることも選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。




※この記事はリバイバル記事です。

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