現状を分析しよう
まず、現状を素直に見つめ、どのような状況にいるのかを分析しましょう。
例えば、営業で全く売れていない。毎日がうまくいく気配がなく、全くやる気が起きない。やる気がないために、仕事にも身が入らず、営業活動もあまりしていない。営業活動を行いたいが、見込みを作ることすらできないため、営業活動で何をすれば良いかわからない。
このような状態に陥ってしまっている方も、ここまでになっていない方も、冷静に現状を把握してみましょう。決して、あなただけではなく、誰しもがこのような状態になることがあります。そして、転職を考えているということは、現状を変えたいと思っているということです。
転職を考えているということは、非常に良い状態です。まずは、現状より良くなるために何をするべきかを考えている今は、大きなステップを踏もうとしています。
■営業でうまくいかないのに、結局営業職で転職する心理
「営業でうまくいかなければ、他の職に就けばいいのでは?」と、知人などからアドバイスされることもあるかもしれません。しかし、他の職に転職することはなかなか難しいことを、あなたは知っています。
・雇ってくれない
営業職をしていると、実は転職に役立つスキルというものはほとんど身に付いていないとみなされてしまいます。他の職種は、狭き門であることが多く、営業職しか採用していない会社も多くあります。他の職に就けば良いというアドバイスは、転職の現状を知らないか、あなたとは違うキャリアを送ってきた方です。「アドバイスはいいから、転職先を紹介してくれ」と、直接就職先を持ってきてくれと一蹴してしまいましょう。
・給与が下がる
営業職は、これといったスキルがなくても、成果を出せば高給です。会社にもよりますが、営業職が一番高級取りという会社が多いです。同じ会社の同年代が年収400万程度であっても、営業職は年収600万円以上ということはよくあります。つまり、現状営業職でうまくいっていないとしても、他の職種に就くと、年収が100万円以上下がってしまうことになるのです。
これらの理由で、営業でうまくいっていないのに、営業職に結局転職するしかないという心理になります。年収を諦めて、営業職でない職に転職することも一つの選択肢です。しかし、営業職が嫌でないのであれば、後述するように再度チャレンジして成功することもできます。
■営業がうまくいかない原因と対策
営業がうまくいかない原因は、もうわからなくなっているという方も多いです。うまくいっていないとき、営業活動をすることを諦めやる気がなくなっているからです。この状態では、うまくいかないのは当たり前で、うまくいく理由もありません。
転職して心機一転、やる気を出してまずは全力でやってみるというのは良い方法です。しかし、サボり癖などがついてしまっている場合は、転職前にやる気がある状態で働けるのか、真面目に仕事をすることに慣れておきましょう。現職で、1ヶ月だけでも辞める前に真面目に働くことで、自分に自信を取り戻すこともできます。これができなければ、転職先でも同じような状態になってしまう可能性があるため、この1ヶ月を頑張れるかは重要です。
転職先営業で成功する可能性は十分ある
現職でうまくいっていなくても、転職先の営業で成功する可能性は十分あります。例え、営業のビリであったとしても、新しい会社ではトップになることもあります。営業という職業は、その可能性がある素晴らしい職種です。
あなたが現状を変えたいという強い意志と、その意思に見合う行動力があれば、年収も上げて、仕事もうまくいき、毎日が楽しいと感じることができるようになります。
■誰しもが環境によって向き不向きがある
営業ができる人は、どこでもできるから、自分は不向きと考えてしまう方がいます。しかし、例えば転職してきて1年で営業1位になった人は、他の会社でも1位になるでしょうか?前職でも1位だったのでしょうか?そうではないはずです。(もちろん、1位を取り続ける方は稀にいますが)
会社の社長も、他の業界もしくは会社に入っていたら、社長になっていないかもしれません。そのときのスタートした環境などによって大きく左右されるものです。
一度転職先の営業で成功すれば、他の会社に転職したときも営業としてある程度の能力は身に付いているはずです。活躍できる環境というのは、人によって違うため、転職した先が自分に合っているということもよくあります。