住宅営業にとって資格とは?
住宅営業は資格がなくてもできる仕事です。採用情報にも資格を持っていない方でも募集可能で、実際採用されている方は何名もいます。しかし、住宅営業として働いている方は資格を持っている方がほとんどです。
なぜ住宅営業に資格は必要なのでしょうか?それは
・提案力の向上
・成約率のアップ
・お客様満足度の向上
が理由に考えられます。
ただ、資格を持っていれば売れる営業になれると勘違いしてはいけません。資格を持っていることでどのようなメリットがあるかについて知りましょう!
■提案力の向上
資格を取れば、知識が身に付き提案力が上がります。建築、不動産などの知識は非常に広く、働きながら自然に身につく量には限界があります。資格取得の勉強をするだけで、一般の方と比べたら専門家と言っても良いくらいの知識の差ができます。
お客様のニーズに合わせて、お客様が知りたい情報を提供することで営業として信頼されるようになります。
もちろん知識だけがあっても、お客様にとって魅力的な話し方をしなければ、ただの自己満足の知識となってしまいますので注意しましょう。
■成約率のアップ
資格を取得しているだけで、お客様から契約を得ることができることもあります。つまり成約率がアップします。なぜなら全く同じ営業マンがいて、資格を持っている人と持っていない人であれば、資格を持っている人に依頼しますよね?
営業マンのことを何も知らないお客様が、数社の営業マンから初めて話を聞いた際に、資格を持っている営業マンの言うことしか覚えていないと言うことはよくあります。第一印象をよくする上でも資格は役立ちます。
■お客様満足度の向上
資格とお客様満足度はあまり関係ないように思えますが、実は資格があるだけでお客様は一定の満足度を得てくれます。なぜならお客様は営業が資格を持っているということに安心感を感じるためです。
例えばインテリアコーディネーターの資格を持っていると、内装デザインのセンスが良いという印象を与えることができます。センスが良いかどうかをお客様に示すことはなかなか難しいです。そこで資格は、実際センスがなくてもセンスがあるという印象を与えることができる有用なツールとなります。
このように資格があることでお客様に安心感を与えることができ、この営業に頼んで良かったという満足感を与えることができます。
住宅営業が持っておきたい資格6選
建築・不動産関係の資格は様々ありますが、住宅営業にとって持っておきたい資格はどれになるでしょうか。
提案力、成約率、満足度がアップする資格6つをご紹介いたします。
・二級建築士
・宅地建物取引士
・土地家屋調査士
・ファイナンシャルプランナー
・インテリアコーディネーター
・住宅ローンアドバイザー
ではそれぞれについて簡単にご紹介いたします。
■二級建築士
二級建築士は住宅関係の仕事をしていく上で、取得していれば敵なしと言っても良いでしょう!一級建築士は取得する必要ないの?という質問があるかと思いますが、実は住宅であれば二級で十分なことがほとんどです。一級建築士はゼネコンなどの建築で、住宅は二級建築士の資格で知識も十分だからです。
営業として間取りや様々な住宅性能などについて詳しく説明できることは、成約率アップにつながります。
■宅地建物取引士
宅地建物取引士は通称「宅建」と呼ばれています。不動産取引において必要な知識を有しているという資格になります。重要事項説明などは、宅建士しかできない専任業務もあるため就職先には困らないのではないでしょうか。
住宅営業としても住宅の売買について必要な知識が身につくため、取得することで提案力がアップします。
■土地家屋調査士
土地家屋調査士は「不動産の表示に関する登記」の申請を行える資格です。住宅の購入、増改築などで、土地の境界・面積、建物情報など細かく調査して登記する必要があります。
これらの知識を持っていると、住宅購入を考えているお客さまに土地と建物についてよくある境界トラブルなどを避けて案内することができます。
■ファイナンシャルプランナー
住宅購入は一生に一度のお客様が多く、多額のローンを借り入れます。そのため何十年後に家計が苦しくならないか、万が一家計が破綻しないように案内を行うことが、お客様が住宅を購入する後押しになります。
ファイナンシャルプランナーの資格を持った上で、家計の長期計画を建てることでお客様は安心してローンの借り入れなどを行えます。
■インテリアコーディネーター
お客様は内装や住みやすさを重視される方がほとんどではないでしょうか?誰しもがおしゃれであったり、落ち着いた雰囲気にしたいと思って内装にこだわります。そんなとき、インテリアコーディネーターの資格があれば、お客様が迷われている時の決定打となる提案をすることができます。
■住宅ローンアドバイザー
住宅ローンについてのエキスパートです。ファイナンシャルプランナーとは違い、住宅ローンの種類やどれがお客様に合っているかなどを提案できます。
住宅ローンは住宅購入において一番重要な要素であり、ローン借り入れができなければ購入もできません。お客様に最適な住宅ローンを提案することで、お客様も数千万円という借り入れを安心して行うことができます。