ポストイット(付箋)が便利!タスク処理には不可欠

ポストイット(付箋)が便利!タスク処理には不可欠

事務員や、その他の部署の方でも、ポストイットは活用している方が多いのでは無いでしょうか?事務処理を行う上で、タスクが積み重なってしまうことがあります。1つのタスクを終わらせるためにも、どこに電話をかけて聞く必要があるのか、それをどこに報告するのかなど非常に煩雑になります。タスクは、そのときにすぐに終わらせることができれば良いのですが、相手が電話に出なかったり、他の優先事項がある場合などは、何をするのかを覚えておかなければいけません。この記事は、そこで活躍するポストイットについて、ご紹介するコラムです。


人が覚えられるのは、7つまで!?

タスク処理が抜けてしまうために、それを補うツールがポストイットですが、なぜ人は忘れてしまうのでしょうか。

アメリカの心理学者ミラーによると、1956年ごろの研究で、人は5~9個までの短期記憶しか保持できないと発表しました。そしてこの研究では、7桁の数字や、7つ連続したアルファベットなどの比較的簡単なものを対象に研究されています。
つまり、タスクとして「〇〇に○時に電話する」などの複雑なものになると、人が覚えていられるのは1~3つ程度なのかもしれません。

覚えが悪いと周りから言われたり、仕事を忘れがちな方は安心してください!人はほとんど覚えていることができません。そしてタスクというものは、覚えておく必要はほとんどありません。メモをしておいて、それをみてタスクをこなせば問題ないからです。重要なことは、覚えておくのではなく、忘れずにタスクをこなすことです。

ポストイットとは

ポストイットは、付箋の商品名です。特殊な接着剤で、貼って剥がしてを繰り返すことができます。付箋として用いられており、大きさが違うもの、色が違うもの、形が違うもの、様々な特徴を持った商品が発売されています。

ポストイットは、アメリカのスリーエム社の商品で、スペンサー・シルバーさんが開発しました。もともとは、付箋の開発を行なっていたのではなく、強力な接着剤の開発を行っていました。しかし、その失敗の中で、簡単に剥がれる接着剤という特殊なものが生まれました。これがポストイットとして利用されることになります。

ポストイットを活用した管理術

ポストイットは、自分のタスクを管理するためだけに利用するのが一般的ではないでしょうか。しかし実は、他の社員を動かすためにも非常に有効な使い方ができます。

こちらは実際の社員が行っていた話です。
6人の部下を持つ管理職の方が、1日に30個以上のタスクを部下に指示をして、それら全てを完了したかを確認する必要がありました。しかし、自分が何の指示を出したのか、ましてや誰にその指示を出したのかをわからなくなってしまっていました。

上司として、部下にタスクを忘れないように指示をしなければいけない立場なのに、上司が忘れてしまうのです。ポストイットなどを利用しても、誰に何を指示したかなど、全てをメモしておくには、メモの時間が取られて、仕事も非効率的になってしまいます。そこで、上司が取った方法が画期的でした。

上司は、ポストイットにタスクを書き、それに番号を振って部下にポストイットごと渡しました。これをタスクが終わったものから回収し、最後に全てのポストイットが回収されていれば問題なくタスクが完了しているということになります。
番号を振ったのは、ポストイットが回収されていないのか、そもそも書いていないのかを把握するためです。1日に1から30までの番号を振られたポストイットが、「23だけ無い」ということになれば、漏れがあるとわかりやすいからです。

以上のように、ポストイットも活用方法を考えれば、さらに効率的なタスク管理を行うことができます。

建設業界では、マスキングテープも活躍

建設業界では、マスキングテープを愛用している方も多いのではないでしょうか?建設現場では、マスキングテープを養生などで使用しているため、こちらを気軽に使うことも多いです。マスキングテープはポストイットのように、貼って剥がすことができるテープです。

建築資材に貼ることで、そこの部分の補修やチェックが入ったことを簡単に示すことができます。また、メモも書くことができるため、作業の引き継ぎにも便利です。おしゃれなマスキングテープも文房具用として多く発売されています。

まとめ

関連するキーワード


事務

関連する投稿


住宅会社の事務書類は複雑!見積書・請求書・完工書など

住宅会社の事務書類は複雑!見積書・請求書・完工書など

住宅会社は工事を行う上で、メーカーや施工業者など複数の取引業者がいるため、事務書類も複雑になります。今まで事務職を経験していた方でも、どの書類が何に使用されているのか、全体の流れも把握していない新人は、何がなんだかわからない!という方も多いです。この記事では、住宅会社の取引関係から、まず何を把握すれば良いのかについてご紹介いたします。また、完工書などの書類についてそれぞれご紹介いたします。


【今さら聞けない】事務に必須の「印鑑」まとめ

【今さら聞けない】事務に必須の「印鑑」まとめ

住宅会社の事務に限らず、どこの事務でも印鑑を使用します。社内文書だけでなく、社外との取引関係で契約書、見積書、様々な場面で使用されます。印鑑は法的な効力がありますが、どの印鑑をいつ使えば良いのか、なぜその印鑑を使うのかについて知らないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、会社で使う印鑑の種類や、どの場面で使用すれば良いかについてご紹介いたします。


【体験談】住宅会社の事務職はツラいよ?良いところ辛いところ

【体験談】住宅会社の事務職はツラいよ?良いところ辛いところ

住宅会社の事務員として、実際に働いた感想としては、普通の会社の事務より辛かったです。住宅会社は建設業界であり、建設業の仕事は非常に専門的で、なかなか難しいと言えます。ただ、事務員のスキルが高い女性は少なく、それでいて事務の求人は多いため、スキルを身につければ職に困らないとも言えます。体験した内容から少しでも皆様の参考になれば幸いです。


住宅会社における事務職の種類(総合・技術・営業)

住宅会社における事務職の種類(総合・技術・営業)

事務職はどの会社でも必要な業務を担う重要な仕事です。事務がいることで他の実務が円滑に進みます。住宅会社での事務は、実は様々な業務があります。住宅工事がとても複雑であるだけでなく、営業、施工外注、不動産など様々な業者、お客様とやりとりをするため、連絡だけでも煩雑になります。住宅会社での事務はどのような仕事を行なっているのでしょうか?この記事では大きく3つに分けてご紹介いたします。


【採用ポイントもわかる】ハウスメーカー、住宅事務の仕事内容まとめ|勤務場所、募集内容の選び方

【採用ポイントもわかる】ハウスメーカー、住宅事務の仕事内容まとめ|勤務場所、募集内容の選び方

 ハウスメーカーや、住宅営業の事務員はどのような仕事をしているのでしょうか。一般的な会社の事務員と聞くと、コピーや簡単なPC入力、その他雑務をイメージするのではないでしょうか。住宅事務も同じような仕事内容ですが、この記事では具体的な仕事内容、勤務場所、募集内容などについてご紹介いたします。


最新の投稿


【建設業で有利】宅地建物取引士の資格とは?

【建設業で有利】宅地建物取引士の資格とは?

宅地建物取引士は、不動産取引の専門家として欠かせない国家資格で、略称として「宅建士」とも呼ばれます。 この宅地建物取引士は、不動産業界に携わる人にとって必須ともいえる資格ですが、建設業界でも活かせるとして注目されています。 では宅地建物取引士資格は、建設業界でどのように役立つのでしょうか? そこで本記事では、そもそも宅地建物取引士とはどのような資格なのか、また建設業界で働く人が取得することによりどのように役立つのかその理由について解説したいと思います。


【コンクリート技士・診断士】仕事内容や資格試験などを解説

【コンクリート技士・診断士】仕事内容や資格試験などを解説

建物をつくるうえで欠かせない材料のひとつにコンクリートがあります。 コンクリートは、建物の強度を左右する重要な役割を担うため、十分な品質を確保しなくてはなりません。 そのため、コンクリートを取り扱う業務では、高度な専門知識を有する人の存在が求められることが多くなっています。 建設関連の資格は非常に多くありますが、なかでも「コンクリート技士」および「コンクリート診断士」は、コンクリートのスペシャリストとして活躍できる注目の資格です。 そこで本記事では、「コンクリート技士・診断士」の資格を取得することで行える仕事内容や、資格試験の概要についてご紹介したいと思います。


【民法改正】契約不適合責任とはなに?瑕疵担保責任との違いは?

【民法改正】契約不適合責任とはなに?瑕疵担保責任との違いは?

2020年の4月より、改正民法が施工されています。 多くの点で改正が行われていますが、住宅の売買に関連する内容として「契約不適合責任」の新設があります。 「契約不適合責任」は、これまでの「瑕疵担保責任」に代わって登場した規定になりますが、どのような内容なのかよくわからない人も多いのではないでしょうか? そこで本記事では、このたびの民放改正により新たに登場した「契約不適合責任」とはどういうものなのか、また「瑕疵担保責任」との違いについても解説したいと思います。


住宅業界の変化|人手不足、IT技術導入

住宅業界の変化|人手不足、IT技術導入

住宅業界は、人手不足に悩まされ、労働人口減少を食い止めるために様々な施策がなされています。働き方改革や、IT技術導入など、どのようなものが具体的に進んでおり、どのような影響を与えているのかについてご紹介いたします。


【簡単わかりやすい】戸建て住宅工事の検査まとめ

【簡単わかりやすい】戸建て住宅工事の検査まとめ

戸建住宅工事では、様々な検査が行われています。住宅は非常に高価な商品であり、不具合があったときに容易に交換ができないことや、欠陥により人の命に関わることもあるため、法令遵守の求められている基準が厳しいです。義務として行わなければならない基本的検査、義務ではないがより安心した検査となる任意的検査があります。これらについてわかりやすく簡単にご紹介いたします。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 営業 職人 資格 現場監理 働き方改革 台風