住宅設計士の提案方法|施主様の予算、スケール感を重視しよう

住宅設計士の提案方法|施主様の予算、スケール感を重視しよう

住宅の設計において、施主様の要望を聞くことはもちろん大事です。しかし、全ての情報を取り入れようとしてしまうと、チグハグなこの住宅で良いのだろうかという悩みにぶつかった方は多いのではないでしょうか。設計する上で、まずはどのような情報を優先して取り入れ、どのように提案していくかは非常に重要です。この記事では、住宅設計士の提案方法についてご紹介していきます。


施主様の好みのスタイル、予算、住まい方を把握する

施主様と設計についての打ち合わせをする際、まずは施主様の好みについて知る必要があります。どのようなデザインでも趣向性というものがあり、施主様がどのようなものを好きかどうかは住宅設計において重要です。

外観や内装だけでなく、住宅にどのようなものを求めるのか(おしゃれさ、住みやすさ、ペットのこと、子供のことなど)を把握しましょう。また、生活スタイルを把握し、生活リズム、趣味なども知ることで設計に反映できます。

そして予算について決める必要があります。土地と建物の予算、諸経費など、数千万円の商品のため、100万円などの誤差が小さく見えてきます。しかし、引越し費用や様々な出費であとあと生活を圧迫しないように設計する必要があります。

また、住まい方を決めすぎないことも大事です。設計段階で部屋の用途に合わせてデザインを決めすぎると、住みにくくなってしまいます。

■施主様の望む生活スタイルについて

まずは施主様の生活スタイルを把握しましょう。家族構成、年齢、趣味などについては基本情報です。ここで重要なのは、今のスタイルだけでなく、これから望むスタイルをしっかりとヒアリングすることです。

現状から施主様を理解しようとするあまり、これから住宅を建てて夢を叶えようという施主様の潜在ニーズを忘れてしまってはいけません。今のスタイルで不満を持っている箇所なども一緒に把握するようにしましょう。

■施主様の予算感を明確に決める

予算間を決める際に、まずは住宅ローンの借り入れをいくらまで行えるのかを把握しておくことが重要です。銀行などで事前審査を行うことが確実です。工務店にとって契約できるかもそうですが、施主様にとっても最後の最後で住宅ローンが借りられず契約できないとなるとそれまでの打ち合わせに費やした時間が無駄になってしまいます。

予算を決めた上で、グレードを上げるべき箇所、上げない箇所なども決めると良いです。屋根外壁材を変えるだけでも数十万円上がります。打ち合わせを進めていく際に、内装をグレードアップ、設備をグレードアップと、どんどんと予算が膨れ上がっていってしまいます。

まずはそれらの予算をどのくらいかけるのか、どのくらいかかる可能性があるのかをざっくりと把握し、予算オーバーになり、最終的に欲しいものを泣く泣く削るという場面を減らしましょう。といっても、ほとんどの方はいくつか諦めることになってしまうのが常です。

■住まい方にゆとりを。作りすぎないデザイン

施主様の要望を安易に取り入れていくと、デザイン性は高くても住みにくい住宅となってしまいます。

住宅は住んでいきながら変化し、住み手の生活スタイルも変化していくと考えましょう。そういった変化に柔軟な家をイメージすることも大切です。施主様が住んで数年後に、間取りや設計段階では気づかなかったこと住みやすさを発見した時、設計士にとって良い仕事をしたと言えるかもしれません。

建物のスケール感を決める

住宅は大きければ良い、広ければ良いと言うものではありません。まず、生活姿勢について理解しましょう。立った時の目線、床に座った時の目線、椅子に座って時に目線、横になった時の視線、これら全て部屋の見方や居心地が変わってきます。

設計士はこれらについて網羅し、居心地が良いと思った設計について寸法を記録しておきましょう。施主様の生活スタイルに合わせて、どのような間取り、どのようなインテリアを置くかにも注意しましょう。ソファなのか、ベットなのか、座椅子で生活する部屋なのかなど様々な生活スタイルを考慮してスケール感を決めましょう。

工事現場に出向くことで、仕上がりは変わる

設計図だけでは、施工者に全てを伝えることは不可能です。その設計の思いやこだわりを施工者に伝えて初めて意図したカタチになります。

設計者は設計して終わりではなく、現場に足を運ぶことが重要です。施工がしにくい設計もあり、そのような箇所を正確に伝えたり、設計の意図を把握しながら施工することで、仕上がりにも差が生まれます。

インプットを怠らない|他の設計に触れる

設計士といっても、今まで触れてきた住宅の設計全てをインプットしていて、それらを効果的にいつでもアウトプットできるというわけではありません。

設計者の見学会やオープンハウスなど様々な設計に触れる機会を定期的に設けることは必要です。歴史的建築物からも思わぬ発想が浮かぶこともあります。

設計士として施主様の人生を支える住宅を造るというやりがいと、誇りを持って向き合っていきましょう。




※この記事はリバイバル記事です。

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