リフォームの5つの種類
リフォーム工事を工事の範囲で5つに大きく分けてみます。
・内装(設備)リフォーム
・屋根、外壁リフォーム
・外構リフォーム
・スケルトンリフォーム
・増築、減築
簡単に分けるとこのようになります。それでは1つ1つ解説いたします。
■内装(設備)リフォーム
一般的にリフォームというと、内装(設備)のリフォームがイメージされるのではないでしょうか。簡単にいうと、部屋の模様替えを業者を入れて行うといったような意味です。
例えば、玄関先から考えてみましょう。
框(かまち)、床、内壁(クロス)、天井の貼り替えなどがリフォームになります。そして、リビングでは、キッチン、窓、壁の取り壊しなどの工事があります。トイレや風呂の水回りのリフォームもよくあります。
また、家具をオーダーメイドで大工に頼んだり、給湯器を交換したりはリフォームとは言いません。内装設備そのものの交換をリフォームと一般的には言います。
工事内容はほとんど決まっているように見えますが、実はそうでもありません。それぞれの内装設備に様々な商品群があり、それらを組み合わせるため提案は無限にあるといって良いです。
リビングのリフォームであれば、クロス(壁と天井)、キッチンなどの商品を選びつつ、照明もこだわると様々な商品があり、取り付ける場所でも印象が変わります。
以上のようにリフォームはデザインであり、様々な選択肢があります。
■屋根、外壁リフォーム
リフォームというより、メンテナンスの意味合いが強い工事になります。これらも商品が多くあり、施工方法によっても様々な種類があります。
・屋根
部分交換、葺き替え、カバー工法などの工事種があります。部分交換は瓦屋根で破損箇所のみの交換を行なったり、葺き替えは全交換、カバー工法は、今ある屋根の上に新しい屋根を載せる方法です。
葺き替えやカバー工法では、屋根材によって内容も変わります。瓦、金属、スレート、アスファルトシングルなどがあります。細かい仕様ですが、ルーフィングという防水シートの選択など施工に用いる建材を選ぶこともできます。
・外壁
部分交換、全貼り替え、上貼りなどの工事種があります。部分交換は破損箇所の交換、上貼りはモルタル壁の上に外壁パネルを貼ることもあります。
外壁材には、モルタル、サイディング、金属などが用いられます。それぞれに意匠性や機能性のグレードがあります。
■外構リフォーム
土間や駐車スペース、造園工事がこちらに当たります。塀を交換、新設したり、フェンスを施工する工事があります。外構工事、特に造園工事になると非常に選択肢が広く、デザイン次第で内容は全く異なるものになります。
■スケルトンリフォーム
ビルやマンションによく用いられる手法で、稀に戸建てでも行われます。解体するのではなく、躯体(柱などの構造体)だけを残し、内装を全て壊します。つまり、新築の内装工事を全くしていない段階まで戻します。
このような状態にすることで、非常に自由度の高いリフォームを行うことができます。また、壁の中の断熱材を新しくするなどの、機能面の向上も図ることができる工事になります。
全ての部屋をリフォームする際に、個々の部屋の工事を進めていくより、スケルトンリフォームを行った方が工期もコストもかからないことが多いです。そのため、大規模なリフォームを実施する際にはスケルトンリフォームを採用されることが多いです。
■増築、減築
部屋を増やしたり、部屋を減らしたりするのが、増築、減築工事です。一昔前は、土地が広く、延べ床面積も広かったため、増築したり、減築したりは広く行われていました。しかし昨今では、建ぺい率の関係で増築が法令上、できない場合も多いです。
また、減築するほど広い家を持っていないことと、周りの家との距離が近く、減築工事が困難な場合もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。リフォームの種類は大きく分けて5つになります。
・内装(設備)リフォーム
・屋根、外壁リフォーム
・外構リフォーム
・スケルトンリフォーム
・増築、減築
転職の際には、どの工事を主に行っている会社なのかを見るようにすると、自分のやってみたい仕事が見つけやすいのではないでしょうか。少しでもお役に立てると幸いです。
※この記事はリバイバル記事です。