リフォームの種類まとめ|転職先の専門を知ろう

リフォームの種類まとめ|転職先の専門を知ろう

一口にリフォームと言っても、工事内容、その範囲によって全く異なる工事になります。リフォーム会社といっても、屋根、外装、外構、内装、風呂、設備など、得意としているもしくは受注が多い工事種は会社ごとに異なります。一戸建てではなく、ビルやマンションのリフォームを専門としている会社もあります。 転職の際にどのようなリフォーム工事を取り扱いたいかを考えて求職活動をしましょう。この記事では、リフォーム工事の種類についてわかりやすくまとめてご紹介いたします。


リフォームの5つの種類

リフォーム工事を工事の範囲で5つに大きく分けてみます。

・内装(設備)リフォーム
・屋根、外壁リフォーム
・外構リフォーム
・スケルトンリフォーム
・増築、減築

簡単に分けるとこのようになります。それでは1つ1つ解説いたします。

内装(設備)リフォーム

一般的にリフォームというと、内装(設備)のリフォームがイメージされるのではないでしょうか。簡単にいうと、部屋の模様替えを業者を入れて行うといったような意味です。

例えば、玄関先から考えてみましょう。
框(かまち)、床、内壁(クロス)、天井の貼り替えなどがリフォームになります。そして、リビングでは、キッチン、窓、壁の取り壊しなどの工事があります。トイレや風呂の水回りのリフォームもよくあります。

また、家具をオーダーメイドで大工に頼んだり、給湯器を交換したりはリフォームとは言いません。内装設備そのものの交換をリフォームと一般的には言います。

工事内容はほとんど決まっているように見えますが、実はそうでもありません。それぞれの内装設備に様々な商品群があり、それらを組み合わせるため提案は無限にあるといって良いです。
リビングのリフォームであれば、クロス(壁と天井)、キッチンなどの商品を選びつつ、照明もこだわると様々な商品があり、取り付ける場所でも印象が変わります。

以上のようにリフォームはデザインであり、様々な選択肢があります。

屋根、外壁リフォーム

リフォームというより、メンテナンスの意味合いが強い工事になります。これらも商品が多くあり、施工方法によっても様々な種類があります。

・屋根
部分交換、葺き替え、カバー工法などの工事種があります。部分交換は瓦屋根で破損箇所のみの交換を行なったり、葺き替えは全交換、カバー工法は、今ある屋根の上に新しい屋根を載せる方法です。

葺き替えやカバー工法では、屋根材によって内容も変わります。瓦、金属、スレート、アスファルトシングルなどがあります。細かい仕様ですが、ルーフィングという防水シートの選択など施工に用いる建材を選ぶこともできます。

・外壁
部分交換、全貼り替え、上貼りなどの工事種があります。部分交換は破損箇所の交換、上貼りはモルタル壁の上に外壁パネルを貼ることもあります。

外壁材には、モルタル、サイディング、金属などが用いられます。それぞれに意匠性や機能性のグレードがあります。

外構リフォーム

土間や駐車スペース、造園工事がこちらに当たります。塀を交換、新設したり、フェンスを施工する工事があります。外構工事、特に造園工事になると非常に選択肢が広く、デザイン次第で内容は全く異なるものになります。

スケルトンリフォーム

ビルやマンションによく用いられる手法で、稀に戸建てでも行われます。解体するのではなく、躯体(柱などの構造体)だけを残し、内装を全て壊します。つまり、新築の内装工事を全くしていない段階まで戻します。

このような状態にすることで、非常に自由度の高いリフォームを行うことができます。また、壁の中の断熱材を新しくするなどの、機能面の向上も図ることができる工事になります。

全ての部屋をリフォームする際に、個々の部屋の工事を進めていくより、スケルトンリフォームを行った方が工期もコストもかからないことが多いです。そのため、大規模なリフォームを実施する際にはスケルトンリフォームを採用されることが多いです。

増築、減築

部屋を増やしたり、部屋を減らしたりするのが、増築、減築工事です。一昔前は、土地が広く、延べ床面積も広かったため、増築したり、減築したりは広く行われていました。しかし昨今では、建ぺい率の関係で増築が法令上、できない場合も多いです。

また、減築するほど広い家を持っていないことと、周りの家との距離が近く、減築工事が困難な場合もあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。リフォームの種類は大きく分けて5つになります。
・内装(設備)リフォーム
・屋根、外壁リフォーム
・外構リフォーム
・スケルトンリフォーム
・増築、減築
転職の際には、どの工事を主に行っている会社なのかを見るようにすると、自分のやってみたい仕事が見つけやすいのではないでしょうか。少しでもお役に立てると幸いです。



※この記事はリバイバル記事です。

関連するキーワード


リフォーム 転職

関連する投稿


【建設業で有利】宅地建物取引士の資格とは?

【建設業で有利】宅地建物取引士の資格とは?

宅地建物取引士は、不動産取引の専門家として欠かせない国家資格で、略称として「宅建士」とも呼ばれます。 この宅地建物取引士は、不動産業界に携わる人にとって必須ともいえる資格ですが、建設業界でも活かせるとして注目されています。 では宅地建物取引士資格は、建設業界でどのように役立つのでしょうか? そこで本記事では、そもそも宅地建物取引士とはどのような資格なのか、また建設業界で働く人が取得することによりどのように役立つのかその理由について解説したいと思います。


【コンクリート技士・診断士】仕事内容や資格試験などを解説

【コンクリート技士・診断士】仕事内容や資格試験などを解説

建物をつくるうえで欠かせない材料のひとつにコンクリートがあります。 コンクリートは、建物の強度を左右する重要な役割を担うため、十分な品質を確保しなくてはなりません。 そのため、コンクリートを取り扱う業務では、高度な専門知識を有する人の存在が求められることが多くなっています。 建設関連の資格は非常に多くありますが、なかでも「コンクリート技士」および「コンクリート診断士」は、コンクリートのスペシャリストとして活躍できる注目の資格です。 そこで本記事では、「コンクリート技士・診断士」の資格を取得することで行える仕事内容や、資格試験の概要についてご紹介したいと思います。


プレハブ住宅とはどんな住宅?種類や特徴を解説

プレハブ住宅とはどんな住宅?種類や特徴を解説

戸建て住宅はいくつかの種類に分けられますが、建築するときの工法によっても分類することが可能です。 代表的な工法といえば「木造軸組工法」や「木造枠組壁式(ツーバイフォー)工法」、「プレハブ工法」などが挙げられます。 そして、この「プレハブ工法」で建てられた住宅が「プレハブ住宅」です。 また「プレハブ住宅」は、さらにいくつかの種類に分かれており、それぞれ特徴が異なります。 そこで本記事では、「プレハブ住宅」とは具体的にどのような住宅のことをいうのか、そしてどのような種類や特徴があるのかなど、徹底解説したいと思います。


【建築設備士】受験資格や取得するとできる仕事とは?

【建築設備士】受験資格や取得するとできる仕事とは?

近年、技術レベルの向上にともない建築設備の高度化が著しく進んでいます。 そのため、工事に際しては建築設備に関する専門的な知識が必要になることが多くなります。 そんなときに活躍できるのが「建築設備士」です。 「建築設備士」とは、工事の設計を担当する建築士に対し、建築設備に関するアドバイスを行える国家資格になります。 そこで本記事では、「建築設備士」資格を取得するための受験資格や、取得後にできる仕事についてご紹介したいと思います。


【転職のコツ!】住宅業界は未経験でも転職できる!有利な資格、転職を成功させる秘訣とは??

【転職のコツ!】住宅業界は未経験でも転職できる!有利な資格、転職を成功させる秘訣とは??

 住宅は、人生で一番大きな買い物であり、お客様の暮らしを支えるもののため、とてもやりがいのある仕事ですよね。住宅に興味を持ち、住宅業界に転職を考える方も多いです。  しかし住宅は専門的な部分も多く、職種によっては資格が必要であったり、実務経験がないと採用していないこともあります。  そこで、未経験でも住宅業界に転職するために、どういった職種があるのか、実務経験なしでも役立つ資格、面接での志望動機などをご紹介します。


最新の投稿


【働き方指南】新人住宅設計士は独立を目指して働こう!

【働き方指南】新人住宅設計士は独立を目指して働こう!

新人住宅設計士は、全く設計の仕事ができないと言っても過言ではありません。設計自体は先輩社員が基本的には行い、新人はそれの補佐から始まります。もっと設計に関わりたい!もっと案を出したい!と思っても、ほとんどできない状況が続くでしょう。小規模の設計事務所では、新人は電話対応やお客様対応などに時間を割かなければなりません。そこで、違う会社に転職しようとしたり、先輩の文句を言う前に、まずは自分が独立したときに困らない知識や経験を最低限つけてみましょう!


住宅営業の仕方でトラブルに!?クロージングを急ぎすぎてはいけない

住宅営業の仕方でトラブルに!?クロージングを急ぎすぎてはいけない

営業は月末になると、その月の売上をなんとしてでも作ろうとします。どの営業でもそうですが、この際にお客様にメリットになるクロージングトークをしかけます。しかし、このとき営業が急すぎ、後々の工事になった時にトラブルになってしまった経験をしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?この記事では、工事請負契約書を交わす際に注意しなければならない点についてご紹介いたします。


【営業で勝つために】住宅メーカーの研究をしよう!一挙にまとめてご紹介

【営業で勝つために】住宅メーカーの研究をしよう!一挙にまとめてご紹介

営業にとって、一番嫌なのが、他の会社にお客様を取られてしまうことではないでしょうか?住宅購入をしている方を見つけることが大変な営業です。せっかく購入意思が固いお客様にアプローチできたにも関わらず、今一歩のところで他社にしましたとなったときの落胆は、誰しもが経験したことがあるはずです。他社の住宅メーカーがどのような提案を行なっているのか簡単にご紹介いたします。


【営業も知っておくべき】住宅購入に使える補助金まとめ

【営業も知っておくべき】住宅購入に使える補助金まとめ

住宅購入は費用も多くかかり、なかなか踏み切れない方も多いです。しかし、日本経済を潤すために住宅の売買については、国も様々な施策を行っています。そこで、お客様に補助金制度を勧めることで購買意欲を高めることができます。多くの制度があり、条件も細かく設定されているものもあります。お客様が調べても、購入する住宅がその制度の条件にあっているかなどがわからない場合もあります。営業はしっかりとそれぞれの制度について理解しておきましょう。


【かんたんまとめ】住宅購入にかかるお金の知識

【かんたんまとめ】住宅購入にかかるお金の知識

住宅購入には、建物の価格だけでなく、それらの手続きにかかる様々な諸費用がかかります。これらの費用についての知識を、営業が持っていなければ、お客様は契約してからこんなに予算を用意できないという事態になってしまいます。事前にお客様が手持ち資金の不足がないように、どの程度の金額が何にかかるのかについて説明できるようにしましょう。営業はお金の話をしっかりできてこそ、お客様から信頼され、契約に結びつきますので、しっかりと把握しておきましょう。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 営業 職人 台風 現場監理 働き方改革 資格