工事請負契約書とは?住宅営業は全て理解しよう!

工事請負契約書とは?住宅営業は全て理解しよう!

工事請負契約書は、住宅営業にとって、成績を左右する一番大事な書類です。お客様の前で新人営業マンは、よくわからずに上司と一緒にお客様に書いてもらうこともあるのではないでしょうか。工事請負契約書は、お客様との取引の上で一番大事な書類です。それにもかかわらず、実は内容を全て理解していないという営業マンも、もしかしたらいるのではないでしょうか?この記事では、工事請負契約書というものが、どのようなものかをわかりやすくご紹介いたします。


工事請負契約書の「請負」とは?

「請負」とは、受注者が仕事を完成させることを約束して、発注側がその成果に対して報酬を支払うことを約束することです。

金額に応じて、仕事を行い報酬が発生するという、非常に単純な構造ですが、実は様々なケースがあり、それらについて実は細かく法律上決められています。一部抜粋してご紹介いたします。

受注者は、下請負人を雇うこともできますが、下請負人の故意過失があった際には、どちらの責任になるでしょうか?実は、受注者(元請負人)の責任になります。
また、注文者による過失があった場合には、受注者へ損害を賠償する必要もあります。どのようなトラブルにより金銭負担があるのかなどを、前例などについて知っておきましょう。

建設業で、契約書の締結は義務付けられている

契約は、口約束でも成立いたします。しかし、建設業では契約書の締結が義務付けられています。建設業許可を受けていない企業も、建設業の工事をすることもできる場合もあり、その場合にも契約書の締結が義務付けられています。

契約書に記載が義務付けられている14項目
・工事内容(工事名、住所等)
・請負代金
・着手、完成時期(完成時期が遅れた場合、遅延金が発生することもあります)
・支払い方法、時期
・工事延期、中止などの際の損害の費用負担方法
・災害時の工期変更、損害負担方法
・物価変動に伴う金額変更方法、工事内容変更方法
・発注者の提供物に関する取り決め
・発注者の工事確認時期、方法、引渡し時期の取り決め
・引き渡し後の代金支払い期限
・補償保険契約の内容
・契約不履行等による遅延損害金等
・紛争の解決方法

以上のように、契約書は、購入の意思確認というためだけではなく、様々なトラブルなどにどのように対応するかを、発注者と受注者で共有するために締結するものです。

特に、トラブルが発生した際に、注文者が負担しなければならない項目については、注意喚起情報として、契約の際に通知しておく必要があります。契約書は、ただ署名をもらうという行為ですが、その行為にどれだけの意味が含まれているのかをしっかりと理解しておきましょう。

工事請負契約書によるトラブル回避

工事請負契約書は、契約におけるトラブルをなるべく回避するために取り交わすものになります。契約は、商品を購入する消費者側が不利であるため、クーリングオフなどの制度もあります。しかし、実際には発注者側の方が有利であることもあり、契約は対等な関係を維持するために行われます。

例えば、受注者側が不利な場面というのは、代金の支払い時期が不明、発注者側の変更し時に対する損害額の請求ができない、発注者の都合でのキャンセルによる損害額の補償が無いなどがあります。このような対等な立場で契約が行われない際、トラブルが発生すると訴訟により解決するしかないこともあります。どちらかが事前に通知し、どちらに否があるかを事前に知っておくことも必要です。

クロージングは、工事請負契約書を熟知しよう

営業クロージングを行う際に、工事請負契約書の説明を行います。新人営業などは、工事におけるトラブルについての可能性を、お客様に説明することで、お客様が不安になり、契約がされないのではないかと不安になり、説明を疎かにしてしまう方も中にはいらっしゃるかもしれません。

しかし、お客様は契約書を締結するにあたり、多少の不安を抱えています。そこで営業がすることは、トラブルの可能性、その対処方法について細かく説明することで、お客様を安心させることです。営業が「これを話したら契約してくれなくなるかも」という思いを持ちながら、お客様に説明することは、お客様をより不安にさせるものです。

お客様は、トラブルがあった場合に、その営業マンもしくは会社が真摯に対応してくれるかどうかも、信頼できるかの判断基準とします。そのため、どのようなトラブルがあるのか、その際に会社としてどのような対応をするのか、お客様自身もトラブルを起こさないために何に注意しなければならないのかについて、通知しておきましょう。このような対応がトラブルを事前に回避するだけでなく、お客様からの信頼を得るのにも必要なことです。




※この記事はリバイバル記事です。

関連するキーワード


住宅 営業

関連する投稿


住宅に使われている木材って何?無垢材・集成材とは

住宅に使われている木材って何?無垢材・集成材とは

日本家屋は、木造住宅が多く、木の温もりを感じられる住みやすい住宅になるという印象があるのではないでしょうか。木材というものは、非常に奥深く、木の種類や使う場所によって加工方法や接合方法も違う場合もあり、建築技術は非常に発達しています。そこで、無垢材という言葉を聞くこともあるかもしれません。高級な木材という印象があるのではないでしょうか。また、集成材という言葉もDIYが流行ってきたことで一般的になってきました。これらの木材は、どのようなものか、簡単にわかりやすく、実際に住宅に使われているものはどのようなものなのかについてご紹介いたします。


資金計画提案は難しい!住宅設計、営業のポイント

資金計画提案は難しい!住宅設計、営業のポイント

住宅を建てようとしている方から依頼があった際に、資金計画を行うことは重要です。予算が決められなければ、どのような設計にすれば良いか選択肢の幅がありすぎて、お客様も設計者も方向性を決めることができません。しかし、お客様は予算感がわからず、どのくらいの金額をかければ、どのくらいの設計ができるのかがわかりません。そのため、設計者から予算に応じたサンプルをお見せしても、いまいちピンとこず、お客様からこれだけ費用を払っても、これだけしかできないのかと気分を悪くされる方もいらっしゃいます。うまくお客様との関係を維持しながら、設計が楽しくなる資金計画提案を行うポイントについてご紹介いたします。


設計や営業に役立つ敷地調査!その手順やポイントをご紹介

設計や営業に役立つ敷地調査!その手順やポイントをご紹介

敷地調査は、設計段階でどのような法規制があるのか、間取りを考える上で注意しなければならない点はどこかなど、様々な考慮する要素を事前に把握するために必要なものです。しかし、そのやり方やお客様に役立つように、どこまで考えているかなどは人によって違います。これが設計や営業にとって、自分の提案を差別化するポイントでもあります。この記事では、敷地調査における基本的な方法や、お客様にとって何を調べていることがメリットになるのかについてご紹介いたします。


左官職人とはどんな仕事?必要な資格とは?

左官職人とはどんな仕事?必要な資格とは?

住宅建築は、実際に施工を行う職人の技術が必要です。 そして職人の技術は、経験の蓄積によって培ったものであり、簡単に手に入れられるものではありません。 なかでも「左官」の技術は習得が難しいとされており、そしてその伝統的な技術は古くから脈々と受け継がれてきたものでもあります。 では、住宅建築における「左官職人」は、どのような仕事なのでしょうか? また「左官職人」として仕事をするうえで必要な資格はあるのでしょうか? そこで本記事では、「左官職人」とは具体的にどのような仕事内容なのか、資格は必要なのかなど解説したいと思います。


施工管理が注意しておきたい住宅建築の結露対策

施工管理が注意しておきたい住宅建築の結露対策

住宅にとってリスクとなることのひとつに「結露」があります。 「結露」は、カビやダニなどが発生する原因となる他、重要な構造を傷めて建物寿命を縮めてしまう可能性もあるため、十分な注意が必要な現象です。 また「結露」対策として重要なことといえば、建物の断熱性能を高めることが挙げられます。 しかし断熱性能は、施工精度にも大きく影響を受けるため、施工管理は適切な施工が行われていることをチェックすることが重要です。 そこで、本記事では、住宅のリスクである「結露」の正体と、「結露」対策として施工管理が注意しておきたい施工ポイントについて解説したいと思います。


最新の投稿


住宅に使われている木材って何?無垢材・集成材とは

住宅に使われている木材って何?無垢材・集成材とは

日本家屋は、木造住宅が多く、木の温もりを感じられる住みやすい住宅になるという印象があるのではないでしょうか。木材というものは、非常に奥深く、木の種類や使う場所によって加工方法や接合方法も違う場合もあり、建築技術は非常に発達しています。そこで、無垢材という言葉を聞くこともあるかもしれません。高級な木材という印象があるのではないでしょうか。また、集成材という言葉もDIYが流行ってきたことで一般的になってきました。これらの木材は、どのようなものか、簡単にわかりやすく、実際に住宅に使われているものはどのようなものなのかについてご紹介いたします。


現場監督に転職する前に身に付けておきたいスキル3選

現場監督に転職する前に身に付けておきたいスキル3選

現場監督に転職する際に、どのようなスキルが必要でしょうか?現場監督という仕事は、現場仕事の職人としての経験が必要なわけではありません。いきなり現場を知らずに現場監督になることに不安になる方もいらっしゃるかもしれません。現場監督に必要とされるスキルから、どのように実務に活かされているかについてご紹介いたします。


資金計画提案は難しい!住宅設計、営業のポイント

資金計画提案は難しい!住宅設計、営業のポイント

住宅を建てようとしている方から依頼があった際に、資金計画を行うことは重要です。予算が決められなければ、どのような設計にすれば良いか選択肢の幅がありすぎて、お客様も設計者も方向性を決めることができません。しかし、お客様は予算感がわからず、どのくらいの金額をかければ、どのくらいの設計ができるのかがわかりません。そのため、設計者から予算に応じたサンプルをお見せしても、いまいちピンとこず、お客様からこれだけ費用を払っても、これだけしかできないのかと気分を悪くされる方もいらっしゃいます。うまくお客様との関係を維持しながら、設計が楽しくなる資金計画提案を行うポイントについてご紹介いたします。


設計や営業に役立つ敷地調査!その手順やポイントをご紹介

設計や営業に役立つ敷地調査!その手順やポイントをご紹介

敷地調査は、設計段階でどのような法規制があるのか、間取りを考える上で注意しなければならない点はどこかなど、様々な考慮する要素を事前に把握するために必要なものです。しかし、そのやり方やお客様に役立つように、どこまで考えているかなどは人によって違います。これが設計や営業にとって、自分の提案を差別化するポイントでもあります。この記事では、敷地調査における基本的な方法や、お客様にとって何を調べていることがメリットになるのかについてご紹介いたします。


【施工管理なら知っておきたい】工事現場で労災事故が起こったらどうする?

【施工管理なら知っておきたい】工事現場で労災事故が起こったらどうする?

施工管理の仕事は多岐にわたりますが、なかでも優先して取り組む必要があるのは安全管理といえます。 万が一、担当する現場で労災事故が起こった場合、対応に多くの時間を取られてその他の業務を圧迫することはいうまでもありません。 では、実際に担当現場で労災事故が起こったとき、施工管理はどのような行動をとるべきでしょうか? そこで本記事では、労災事故が起こったときに施工管理がどう対応するとよいのか、その内容について解説したいと思います。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 営業 利益 知識 職人 転職 新築住宅