住宅展示場での接客4つのポイント

住宅展示場での接客4つのポイント

住宅営業の方は、住宅展示場で接客をすることもありますが、なかなか展示場での接客が上手くいかないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?住宅展示場は、住宅設計を依頼しようと考えているお客様もいらっしゃいますが、まだ購入を決めかねているという見込みの薄い方もいらっしゃいます。また、お客様とコミュニケーションが取れていない状態から、展示場の説明をしてしまうと、なかなか営業とお客様で意思疎通ができないこともあります。この記事では、住宅展示場での接客について4つのポイントにまとめてご紹介いたします。


住宅展示場の目的

住宅展示場は、お客様が住宅メーカーの良さを実体験できる施設です。間取り図や写真で完成図やモデルルームを見ても、実際に足を運ばなければわからないこともあります。間取りの導線や、実際の部屋の広さの感覚、家具を置いたときの雰囲気、設備の仕様も確認できます。

住宅メーカー側にとっても、お客様に対して有効な営業を行うためのツールとして住宅展示場は活用されます。近年は、住宅を注文して建てる方も減ってきており、住宅展示場の来客数も減っています。そこで、地域のお祭りイベントを行って、来客数を増やす工夫も行っています。

せっかく住宅展示場に足を運んでくれたお客様に、営業の接客対応でしっかりと好印象を与えて、制約に繋げたいですよね。接客方法のポイントはどのようなものになるでしょうか。

住宅展示場での接客4つのポイント

住宅展示場での営業が行うべきポイントは、以下の4つです。

ポイント1. 第一印象を良くする
ポイント2. 住宅展示場の魅力と自社の強みを絡めて説明する
ポイント3. 設置してある設備の他グレードも把握しておく
ポイント4. 次回のアポを取る

営業として、初めて会うお客様に対して、「このお客様は住宅展示場に来ているくらいだから、きっと購入することはほとんど決めているのだろう」と先入観を持って提案をしてはいけません。お客様の状態をしっかりと見極めて接客することが必要です。

また、ただ住宅展示場にいるからといって、会社の説明や、住宅展示場についてのただの説明になってはいけません。お客様に頼みたいと思われる接客を行いましょう。

ポイント1. 第一印象を良くする

まずは、第一印象が何よりも重要です。住宅展示場の営業マンは、会社の顔になります。営業マンの印象から、その住宅メーカーの印象も決まるといっても過言ではありません。お客様がいくつかの住宅展示場を見てから家に帰り、話すことは、「営業マンの雰囲気がどこが良かったか」です。そのくらい住宅メーカー自体の説明よりも、営業マンの印象というのは強く残ります。

第一印象をよくするためには、身だしなみに注意しましょう。誰にでも不快感を与えない清潔感を意識しましょう。また、自身の身だしなみだけ注意していれば良いわけではありません。住宅展示場の清潔さも見られています。
例えば、部屋の角に埃が溜まっていたり、受付のテーブルの端に埃が溜まっていたり、スリッパがくたびれていたり、椅子に汚れがついていたり、少しの掃除の不行き届きが、営業マンの印象に関わります。いくら身だしなみが綺麗であっても、細かいところに気が回らない営業マンだと判断されてしまいます。

ポイント2. 住宅展示場の魅力と自社の強みを絡めて説明する

2つ目のポイントは、住宅展示場の魅力を自社の強みと絡めてアピールすることです。売れない営業マンが行っていることは、売り込みになりすぎないように、自社の説明だけを一生懸命していることです。

せっかく住宅展示場にお客様が来てくれているのに、自社の説明を一生懸命して、実物の部屋は、簡単な紹介くらいしかしないのは、もったいないです。自社の商品の良さが、実物のどこに表れているのか、実際に住宅を設計したら、どのような素晴らしい魅力があるのかについて紹介できるようにしましょう。

ただのつまらない説明にならないポイントは、お客様が実際に住んだとき、設計相談を進めていったときに、どのような楽しい打ち合わせになるかを伝えることです。例えば、ある部屋を見た時に、「この部屋は、設計士がお客様のご要望をイメージして、この設計となりました。反対に〇〇のご要望にも対応して、こういった設計にすることもできます」など、実際に打ち合わせをしているイメージを持ってもらうことで、お客様も楽しくなります。

ポイント3. 設置してある設備の他グレードも把握しておく

住宅展示場には、設備や家具も設置してあります。それぞれの商品詳細について把握しておくことはもちろんですが、それらの他グレードの商品についても知っておきましょう。グレードごとの金額を把握しておくことで、お客様の予算感に対して正確に提案することができます。

家具なども住宅購入に合わせて新調する方もほとんどです。その際に、住宅展示場の家具の雰囲気を見て、どの家具にいくらかかっているのか、インテリアコーディネーターが、間取りなどに合わせて、どのような家具を選んだのかなどをお客様に伝えましょう。家具についてまで考えてくれ、この営業に相談すれば、いろいろと情報をくれるという印象を与えることができます。

ポイント4. 次回のアポを取る

営業は、アポを取るのが仕事です。いくら第一印象がよく、お客様から信頼を得ることができても、アポを取らないのは2流の仕事です。営業の仕事は、契約を取ってくることだからです。

次回のアポを取るためには、実際の間取り設計や、土地についての打ち合わせなど、さまざまです。資料送付のための連絡先の取得などを行います。また、相談を行なっている中で、宿題をわざと作る営業マンもいます。例えば、お客様から質問された際に、よくわからないので、調べてまたご連絡しますと伝え、これで何度もやりとりをする口実ができます。あまりガツガツした営業にはならないように、うまく次回アポを取得できるようにしましょう。

関連するキーワード


住宅 営業

関連する投稿


住宅ローンの定番「フラット35」とは?特徴や銀行ローンとの違い

住宅ローンの定番「フラット35」とは?特徴や銀行ローンとの違い

住宅を購入する際、多くの人が利用する住宅ローンですが、なかでも定番といえるのは「フラット35」になるでしょう。 「フラット35」の最大の特徴は「固定金利型」であることです。 「固定金利型」であることで、借り入れの時点で返済金額がわかり、また計画も立てやすくなります。 また、この他にも民間銀行が取り扱う住宅ローンとは異なる特徴があるため、知識として理解しておくとよいでしょう。 そこで本記事では、「フラット35」の特徴や銀行ローンとの違いについて徹底解説したいと思います。


【住宅建築の基礎知識】セメント、モルタル、コンクリートの違いとは?

【住宅建築の基礎知識】セメント、モルタル、コンクリートの違いとは?

住宅建築においては、非常に多くの建材が使われています。 なかでも「セメント」「モルタル」「コンクリート」については、必ず使用されるポピュラーな建材となります。 しかし、これらがどのような建材なのか、またそれぞれの違いがよくわからないという人もいるのではないでしょうか? そこで本記事では、「セメント」「モルタル」「コンクリート」について、それぞれの特徴の違いなどを徹底解説したいと思います。


プレハブ住宅とはどんな住宅?種類や特徴を解説

プレハブ住宅とはどんな住宅?種類や特徴を解説

戸建て住宅はいくつかの種類に分けられますが、建築するときの工法によっても分類することが可能です。 代表的な工法といえば「木造軸組工法」や「木造枠組壁式(ツーバイフォー)工法」、「プレハブ工法」などが挙げられます。 そして、この「プレハブ工法」で建てられた住宅が「プレハブ住宅」です。 また「プレハブ住宅」は、さらにいくつかの種類に分かれており、それぞれ特徴が異なります。 そこで本記事では、「プレハブ住宅」とは具体的にどのような住宅のことをいうのか、そしてどのような種類や特徴があるのかなど、徹底解説したいと思います。


住宅業界で働く人のリフレッシュ方法まとめ

住宅業界で働く人のリフレッシュ方法まとめ

住宅営業や、現場監督など非常に忙しく接客業でもあるためクレームやトラブルも多くストレスを溜めがちです。そこで、休日はどのようにリフレッシュしているのでしょうか?ストレスをうまく発散できない方も、他の方のリフレッシュ方法を真似してみましょう!1人で休日を過ごす方も、友達と遊ぶというものまで、それぞれご紹介いたします。


【住宅建築の基礎知識】住宅の耐震性能はどこでわかる?

【住宅建築の基礎知識】住宅の耐震性能はどこでわかる?

家づくりに携わるうえで知っておきたいことのひとつに「耐震性能」があります。 というのも、日本は地震大国であり、住宅の「耐震性能」を高めることは暮らす人たちの命を守ることにつながるためです。 しかし「耐震性能」の高さはどうすればわかるのでしょうか? 住宅の「耐震性能」には目安となる基準があり、満たしているかどうかで判断することが可能となります。 そこで本記事では、住宅の「耐震性能」がわかる目安について、解説したいと思います。


最新の投稿


施工管理は何歳までできる仕事?高齢者でも大丈夫?

施工管理は何歳までできる仕事?高齢者でも大丈夫?

建設業界の仕事は、「体力が必要で、高齢者にとってはきついのでは?」というイメージを持つ人もいるのではないでしょうか? 確かに、高齢化にともない筋力や視力の衰えなど身体機能の低下による影響が出てくることは、安全面で不安な部分が生じてくる可能性があります。 しかし一方で、業界の著しい高齢化に対応するべく、高齢者へ配慮された現場の環境づくりは徐々に進んでいます。 では、施工管理の仕事は何歳までできる仕事なのでしょうか?また高齢者でもできるのでしょうか? そこで本記事では、施工管理はいったい何歳までできる仕事で高齢者でも可能なのか、ご紹介したいと思います。


【建設業のヒヤリハット】認識する重要性と事例をご紹介!

【建設業のヒヤリハット】認識する重要性と事例をご紹介!

建設業界の労働災害は、減少傾向にあるとはいえ他の産業と比べても多く発生しています。 また、工事現場で作業に従事する人は、労働災害にいたらないまでも「ヒヤリ」としたり「ハッ」としたりといった経験は少なからずあるでしょう。 このような、つい見過ごしてしまいがちな「ヒヤリハット」を認識し、危険の芽を摘み取ることが労働災害を防止するうえで重要になります。 そこで本記事では、建設業界の「ヒヤリハット」を認識することの重要性について、事例を交えながらご紹介したいと思います。


住宅ローンの定番「フラット35」とは?特徴や銀行ローンとの違い

住宅ローンの定番「フラット35」とは?特徴や銀行ローンとの違い

住宅を購入する際、多くの人が利用する住宅ローンですが、なかでも定番といえるのは「フラット35」になるでしょう。 「フラット35」の最大の特徴は「固定金利型」であることです。 「固定金利型」であることで、借り入れの時点で返済金額がわかり、また計画も立てやすくなります。 また、この他にも民間銀行が取り扱う住宅ローンとは異なる特徴があるため、知識として理解しておくとよいでしょう。 そこで本記事では、「フラット35」の特徴や銀行ローンとの違いについて徹底解説したいと思います。


【住宅建築の基礎知識】セメント、モルタル、コンクリートの違いとは?

【住宅建築の基礎知識】セメント、モルタル、コンクリートの違いとは?

住宅建築においては、非常に多くの建材が使われています。 なかでも「セメント」「モルタル」「コンクリート」については、必ず使用されるポピュラーな建材となります。 しかし、これらがどのような建材なのか、またそれぞれの違いがよくわからないという人もいるのではないでしょうか? そこで本記事では、「セメント」「モルタル」「コンクリート」について、それぞれの特徴の違いなどを徹底解説したいと思います。


安全管理の具体的業務|現場監督の責任

安全管理の具体的業務|現場監督の責任

現場監督にとって、安全管理業務は最も重要な仕事です。危険が多い建設作業で、無事故で完工することを一番の目的にする必要があります。安全管理は具体的にどうやっているの?そもそも各自が安全管理をするだけではダメなのか、など現場監督の重要性と責任についてご紹介いたします。