いまや、職種に関係なくパソコンスキルは必須となっています。
とくに、マイクロソフト社の「マイクロソフトオフィス」を使いこなせることは、評価基準のひとつとして捉えている企業も多く見られます。
そして「マイクロソフトオフィス」を使いこなせるスキルを有していることを証明する資格が「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」です。
そこで本記事では、仕事に活かせる「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」について、資格試験の概要や取得するメリットを解説したいと思います。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)とは?
マイクロソフトオフィススペシャリスト(以後、MOS)とは、マイクロソフト社が開発および販売しているマイクロソフトオフィス製品を利用できるスキルを証明できる資格のことです。
マイクロソフト社は、アメリカに本社を置くソフトウェアの開発および販売を行う会社で、世界的な実業家「ビル・ゲイツ」が創業したことでも知られています。
MOSは、マイクロソフト社の認定資格であり、規定の試験に合格することでその称号を得られます。
また、マイクロソフトオフィス製品にもいくつかの種類がありますが、MOSの対象となるのは以下の5つです。
- Word
- Excel
- PowerPoint
- Access
- Outlook
■Word
Word(ワード)は、おもに文書作成などを行うソフトです。
■Excel
Excel(エクセル)は、おもに表計算などを行うソフトです。
■PowerPoint
PowerPoint(パワーポイント)は、おもにプレゼンテーション資料の作成などを行うソフトです。
■Access
Access(アクセス)は、おもにデータベース管理などを行うソフトです。
■Outlook
Outlook(アウトルック)は、おもに電子メールやスケジュール管理などを行うソフトです。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)試験の概要について
MOSは、「Word」「Excel」「PowerPoint」「Access」「Outlook」の5科目について、規定の試験に合格することで称号を得られます。
得られる称号は、マイクロソフトオフィスの科目やバージョン、そしてレベルなどの要素でいくつかの種類が用意されています。
なお、MOSの称号に関する詳しい内容は、「MOS公式サイト:MOSの称号」を参考にしてください。
■MOSの受験資格
MOSの受験資格は特にありません。
年齢や国籍を問わず、誰にでも受験が可能です。
■MOSの受験方法
MOSの受験方法は、以下の2つの方法があります。
- 全国一斉試験
- 随時試験
全国一斉試験
全国一斉試験は、所定の試験会場により、毎月1~2回のスケジュールで開催される試験方法です。
随時試験
随時試験は、全国およそ1,700にも及ぶ認定パソコンスクールや専門学校のなかから選択した会場により、ほぼ毎日開催されている試験方法です。
■MOSの試験形式
MOSの試験は、会場に用意されているパソコンを使って行う実技試験となります。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)を取得するメリット
MOSを取得すると、仕事を進めるうえで多くのメリットを得られます。
とくに注目しておきたいメリットについて、簡単にご紹介いたします。
■就職や転職に有利
MOSを取得すると、就職や転職に有利となります。
「Word」や「Excel」など、マイクロソフトオフィスを使いこなせることは、どのような職種であっても必須のスキルとなっています。
MOSの有資格者は、仕事をスムーズに進めるうえで必要なスキルを有している証明となるため、就職や転職の際には大きなアピールとなることは間違いありません。
■実務に活かせるスキルが身に付く
MOSの試験は、実技試験であるため、取得に向けてトレーニングが必要となります。
そのため、取得できたときには、一定のスキルが自然に身に付いているはずです。
また、仕事を通じてさらに磨きをかけ、高度なスキルとなるよう実力アップを図ることで、より高いレベルのMOS資格を目指せるかもしれません。
■仕事の効率化を図れる
「Word」や「Excel」など、マイクロソフトオフィスは、仕事の効率化を図れる多くの機能があります。
それら機能を駆使し、業務の効率化を図ることで、会社に貢献できます。
生産性の向上や仕事時間の短縮につながるため、プライベートに使える時間をより充実させることも可能です。
まとめ
MOSは、仕事を効率よく進めるうえで欠かせないソフトである「マイクロソフトオフィス」の利用スキルを有していることを証明できる資格です。
実用性が高く、広く認知されていることからも、ぜひ取得しておきたい資格のひとつといえるでしょう。