住宅営業に転職。どんな仕事をしてどんな人が向いているのか?

住宅営業に転職。どんな仕事をしてどんな人が向いているのか?

住宅営業といえば「家を売る」という仕事だと思っている方がほとんどですが、実は所属する会社の形態によって様々な種類があるのをご存知でしょうか? 住宅の販売会社には「注文住宅」や「建売住宅」といった会社があり、それぞれに住宅営業の仕事内容も違っています。また、最近はリフォームやリノベーションといった営業もあるので、仕事内容も様々な業務内容に増えています。 ここでは、住宅営業の種類と仕事内容について解説しています。また、住宅営業にはどんな人が向いているのかをご紹介しています。


住宅営業といえば「家を売る」という仕事だと思っている方がほとんどですが、実は所属する会社の形態によって様々な種類があるのをご存知でしょうか?

住宅の販売会社には「注文住宅」や「建売住宅」といった会社があり、それぞれに住宅営業の仕事内容も違っています。また、最近はリフォームやリノベーションといった営業もあるので、仕事内容も様々な業務内容に増えています。

ここでは、住宅営業の種類と仕事内容について解説しています。また、住宅営業にはどんな人が向いているのかをご紹介しています。

住宅営業の仕事とは?

まず、住宅営業の基本的な仕事についてご紹介します。

集客業務

店舗や展示場に客様に足を運んでもらうため、様々な集客媒体を利用して宣伝活動を行います。宣伝活動はチラシやテレビCMや新聞広告から、最近ではSNSやホームページの活用。さらにYouTubeの紹介動画まで、様々な広告に利用できる媒体を利用して宣伝しています。

また、企業や不動産といった法人にも営業を行い、地元のお祭りやイベントなどに参加して宣伝活動や集客を行っています。

商談業務と契約

集客業務の結果、問い合わせや店舗や展示場に来られたお客様との商談が始まります。お客様から住宅の好みや要望を聞き取り、自社の提供できる建物や工事を提示します。

商談が進むにつれ、設計図の作成や見積書の提出を行います。同時に、お客様の予算見積りや支払い計画の相談も行い、工事計画や設計図。支払い計画が固まったら契約の締結を行います。

引き渡し及びアフターフォロー

建築工事が終わり、引き渡し業務も住宅営業の大切な業務です。引き渡し時に問題がないか、施工管理や設計との最終確認や、お客様との今後の対応や相談も行います。

また、完全にお引渡しした後もお客様の様々な相談に乗ることで、信頼関係を構築して新たな見込み客を紹介してもらえるといった可能性が高くなります。

住宅営業の種類は?

住宅営業は、所属する会社の営業目的によって、主に3種類の住宅営業に分けることができます。

注文住宅の営業

お客様から希望する建物の種類や間取りを聞き取り、要望に合わせて設計を作り上げて住宅を作ります。間取りの他にも、設置する設備。家具や装飾。そして庭のデザインまで作り上げていくオーダーメイドの住宅になります。

丁寧に要望聞き取るため、時間やコストがかかりますがその分お客様の満足度と、自身の仕事の達成を強く味わえる仕事になります。

建売住宅の営業

自社で土地を購入し、決められたデザインや間取りの住宅を建てて販売します。販売開始されるときには建物は建っていない事もあるので、展示場などでお客様に説明をすることになります。

注文住宅と違い、限られた選択肢の中からお客様に選んでもらうので複雑な建築知識は必要とせず、販売価格も低く抑えられているのでセールスのしやすい仕事になります。

リフォームやリノベーション住宅の営業

お客様が実際に暮らしている住宅のリフォームや、中古住宅を購入しリノベーションして販売する営業の仕事となります。お客様のニーズを把握し、最適なプランを提案しなくてはいけません。

また、高齢者の介護やバリアフリーのためにリフォームやリノベーションを行うこともあるので、介護知識が必要となる場合があります。

どんな人が住宅営業に向いているのか?

ものづくりが好きな人

基本的に、ものづくりが好きな人が住宅営業に向いています。建物の構造や仕組みに興味を持って自ら勉強する事で、お客様に間違いのない正確な情報を伝えることができます。

提案力のある人

ほとんどのお客様が住宅に関する知識がありません。漠然と和風や洋風の家というだけで、実際はどんな家に住んでみたいのか自分でも解からないといった場合がほとんどです。

お客様は、まずどんな家があるのか知りたいと考えています。その上で、家のタイプや作りにはどの様なものがあるのか、解かりやすく提案できる方が住宅営業には向いていると言えます。

誠実な人

営業ではコミュニケーション能力が重要といいます。場を和ませる、話の糸口をつかむといった場合にはコミュニケーション能力は役立ちます。しかし、コミュニケーション能力あるからと言って住宅営業に向いてるとは限りません。

住宅は非常に高い買い物です。だからこそ、信頼のおける人から購入したいと思うのは、人として当然のことです。そのため、口下手でも誠心誠意お客様と向き合える人のほうが、お客様の信頼を得て早期に契約に繋がるという事があります。

まとめ

いかがでしたでしょうが ?

住宅営業の仕事にはいくつかの種類があり、役割に応じてお客様に提供する形も変わってきます。また、非常に雑事が多い仕事になりますが、お客様の人生に寄り添いときには感謝される仕事なので、やりがいを強く感じる仕事でもあります。

住宅営業の世界は実力の世界と言われていますが、その分老若男女問わず成功事例の多い世界でもあります。また、異業種からの転職でも成功する事が多い業界です。それは、住宅営業として信頼を得るためには、小手先だけのスキルアップでは成功しないからです。

住宅営業の世界は人柄も重要な要素の一つです。 住宅営業に就職や転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。



※この記事はリバイバル記事です。

関連するキーワード


住宅 営業 転職

関連する投稿


住宅業界のリペア業とは?資格は必要?

住宅業界のリペア業とは?資格は必要?

住宅の建築工事では着工から竣工まで多くの専門業者が携わりますが、そのひとつに「リペア業」があります。 「リペア業」とは、住宅の建築工事で使用する仕上げ材や家具、設備などについたキズを補修する業者のことをいい、「補修屋」と呼ばれることもあります。 比較的歴史の浅い技術ですが、住宅の建築工事では補修の工程が当たり前に設定されるなど、非常に注目の業種です。 では、「リペア業」の仕事は具体的にどのようなことを行うのでしょうか? また、「リペア業」の技術を習得し活躍するには資格が必要なのでしょうか? そこで本記事では、住宅業界で注目の「リペア業」とはどのような仕事なのか、そして活躍するために資格は必要なのかなど、詳しく解説したいと思います。


【建設業の転職活動】退職するときに返却するものとは?

【建設業の転職活動】退職するときに返却するものとは?

会社を退職するときには、さまざまな手続きを行わなければなりません。 また、退職後に必要となる書類などを受け取ることも重要ですが、同時に返却しなくてはならないものもあるため注意が必要です。 とくに建設業での返却物は多岐に渡るうえ、適切に返却されなければ場合によっては損害賠償の対象となる可能性もあります。 そうならないためにも、返却が必要なものは事前にチェックしておきましょう。 そこで本記事では、建設業の転職活動において、退職時に返却する必要があるのは具体的にどのようなものなのかご紹介したいと思います。


【クレーム対策】住宅基礎のクラックは施行不良なの!?

【クレーム対策】住宅基礎のクラックは施行不良なの!?

住宅業界、建築業界はクレーム産業と言われるほどクレームが多いです。クレームが怖くて業界から離れてしまった方や、業界に飛び込みにくいという方もいらっしゃるかもしれません。ただし、しっかりとした知識を身につけて、お客様対応を行なっていればそこまで大きいクレームになることは滅多にありません。そこで、住宅基礎のクラックは、住宅の基盤でもあり、お客様を不安にさせるものです。しかし、実際には化粧モルタルのクラックであり、基礎にはクラックが入っていないことがほとんどです。そういった知識を簡単にわかりやすくまとめましたので、施主様、工事担当者ともに、正しい知識をつけ、クレームに対処しましょう。


コンクリートの品質って何?見た目ではわからない

コンクリートの品質って何?見た目ではわからない

住宅工事において、基礎はコンクリートがどの工法でもほとんど用いられています。そこで、誰しも住宅関係の仕事をしたことがある方は、聞いたことがあるのではないでしょうか?コンクリートにも品質があることを。コンクリートは見た目では、どれもコンクリートであり、それに違いがあるようには見えません。しかし、実際にはコンクリートというものは、材料を現場で混ぜ合わせ、それから固まっていくものです。材料やその配分が悪ければ、コンクリートの性能が全く違うものになります。見た目にはわからずとも、実際に試験を行うと、強度も低くなってしまっているのです。この記事では、コンクリートの品質についてわかりやすくご紹介いたします。


コンクリートの性質まとめ|なぜ住宅に使われているのか

コンクリートの性質まとめ|なぜ住宅に使われているのか

コンクリートは、建築物に最も広く使用されている建材の1つです。大規模な公共物やビル・マンションから一般住宅までありとあらゆる場面で活躍しています。このコンクリートが、なぜここまで汎用性の高いもので、他の建材では普及しない理由は何でしょうか。コンクリートの持つ性質について、さまざまな観点から見ていくことで、コンクリートについての知識を深めていきましょう。コンクリート打ちっぱなしの住宅はもちろん、木造住宅でもコンクリートは基礎として使われています。住宅関係で働く方は、建材についても知識を広く持っておきましょう。


最新の投稿


住宅業界のリペア業とは?資格は必要?

住宅業界のリペア業とは?資格は必要?

住宅の建築工事では着工から竣工まで多くの専門業者が携わりますが、そのひとつに「リペア業」があります。 「リペア業」とは、住宅の建築工事で使用する仕上げ材や家具、設備などについたキズを補修する業者のことをいい、「補修屋」と呼ばれることもあります。 比較的歴史の浅い技術ですが、住宅の建築工事では補修の工程が当たり前に設定されるなど、非常に注目の業種です。 では、「リペア業」の仕事は具体的にどのようなことを行うのでしょうか? また、「リペア業」の技術を習得し活躍するには資格が必要なのでしょうか? そこで本記事では、住宅業界で注目の「リペア業」とはどのような仕事なのか、そして活躍するために資格は必要なのかなど、詳しく解説したいと思います。


【建設業の転職活動】退職するときに返却するものとは?

【建設業の転職活動】退職するときに返却するものとは?

会社を退職するときには、さまざまな手続きを行わなければなりません。 また、退職後に必要となる書類などを受け取ることも重要ですが、同時に返却しなくてはならないものもあるため注意が必要です。 とくに建設業での返却物は多岐に渡るうえ、適切に返却されなければ場合によっては損害賠償の対象となる可能性もあります。 そうならないためにも、返却が必要なものは事前にチェックしておきましょう。 そこで本記事では、建設業の転職活動において、退職時に返却する必要があるのは具体的にどのようなものなのかご紹介したいと思います。


【住宅建設】新築工事が始まる前に現場監督が行う現地調査とは?

【住宅建設】新築工事が始まる前に現場監督が行う現地調査とは?

現場監督は、あらゆる業務を行わなければなりませんが、「現地調査」もそのひとつです。 「現地調査」とは、工事が始まる前に実際の現場を確認する事前調査のことをいい、新築工事やリフォームなど、工事によって調査する内容は変わります。 また現場監督は、工事に取り掛かる前に施工計画を作成しますが、現地を確認しなければ実行性のある計画がつくれるとは限りません。 施工計画に不備があれば工事は混乱し工程に狂いが生じる恐れもあるため、「現地調査」は非常に重要なのです。 そこで本記事では、現場監督が行う「現地調査」について、おもに新築工事が始まる際に確認しておきたいことをご紹介いたします。


テナントの意味、テナント工事のABC

テナントの意味、テナント工事のABC

テナントビルは、オフィスビルや商業ビルの賃貸のことを意味します。テナントは、借りる方で、ビルなどのオーナーと契約することになります。テナントが入るにあたり、内装のリフォームで工事が必要になります。これがテナント工事です。テナント工事には、ABCという工事区分がありますが、どれがどれなのかしっかりと把握しているでしょうか?これらを把握すると同時に、なぜ把握する必要があるのか、また工事区分により何に注意しなければならないのかを知っておきましょう。この記事では、テナントの意味から、どのようなトラブルがあるのか、ABC工事区分についてわかりやすくご紹介いたします。


【クレーム対策】住宅基礎のクラックは施行不良なの!?

【クレーム対策】住宅基礎のクラックは施行不良なの!?

住宅業界、建築業界はクレーム産業と言われるほどクレームが多いです。クレームが怖くて業界から離れてしまった方や、業界に飛び込みにくいという方もいらっしゃるかもしれません。ただし、しっかりとした知識を身につけて、お客様対応を行なっていればそこまで大きいクレームになることは滅多にありません。そこで、住宅基礎のクラックは、住宅の基盤でもあり、お客様を不安にさせるものです。しかし、実際には化粧モルタルのクラックであり、基礎にはクラックが入っていないことがほとんどです。そういった知識を簡単にわかりやすくまとめましたので、施主様、工事担当者ともに、正しい知識をつけ、クレームに対処しましょう。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 営業 職人 台風 知識 現場監理 働き方改革