【営業目線】建売住宅と注文住宅の違い

【営業目線】建売住宅と注文住宅の違い

住宅営業にとって、建売住宅を販売しているのか、注文住宅を販売しているのかでは大きく業務内容も異なってきます。両者にはどのような違いがあるのかを、基本的なところからご紹介いたします。営業目線では、同じ住宅であっても、お客様にどのような提案をするのかが異なります。また、両者の違いをよく知ることで、自分の商材に自信を持って営業する手助けになれば幸いです。


建売住宅と注文住宅とは?

建売住宅・・・土地付き建物
注文住宅・・・建物のみ(土地を購入・所持してから、建物)

これが主な違いになります。建売住宅は、出来上がった商品を購入し、注文住宅は、何を作るかを決めた段階で商品を購入するといったイメージです。

建売住宅は、分譲住宅と呼ばれることもあり、1区画の中で5~10棟程度、一気に工事を始めます。基本設計は全て同じで、建築資材なども同じようなものを仕入れます。これにより原価を抑えて、売値が下がります。お客様も、出来上がったものを土地と建物を購入できるので、わかりやすいと言えます。また、建物が出来上がる前に、設計段階で売りに出されることもあり、こちらは細かい図面などを元に判断して、契約をすることも可能です。一般的には、不動産会社が売主となっています。

注文住宅は、建築士に設計を依頼して、自分の思い通りの住宅を作り、施工会社と建築工事請負契約を結んで住宅を建てます。土地は、不動産屋から購入する必要があり、契約が2回行われます。また、建築条件付きもしくは無しといった違いがあります。建築条件付きの土地を購入した場合、建築会社が指定された上で、土地を購入し、その会社に設計、工事を依頼することになります。建築条件なしは、建築会社の指定もなく、建設が可能になっています。

建売住宅のメリット

・総費用が抑えられている
・契約が比較的楽
・どんな家か見学できる

建売住宅は、土地と建物をセットに販売することとで、様々な経費などを削ぎ落とすことで実現しているものです。不動産屋も広い区画をいっぺんに仕入れることで、土地の購入価格を抑えています。そして、住宅の施工会社を絞り、短期間に何棟も建設します。建材も多く一気に仕入れることができ、コストダウンが図れます。販売PRも一度に何棟も行うことができるため、販売する際に手間が売主側の負担が減ります。

営業にとっては、あるものを売るので、比較的営業を行いやすいというイメージがあります。お客様には、立地や住宅性能の説明、住宅ローンの相談を行い、予算と条件が合えば契約といった流れです。

注文住宅のメリット

・デザイン、住宅性能が自由
・建築過程を見れる

注文住宅は、住宅のオーダーメイド商品といったイメージです。デザインや、住宅性能も自分の思うがままに、予算内で実現可能です。建売住宅は、ほとんどが決まった間取りであったり、建材も似通ったようなものが多いです。こだわった住宅を建てられるのが、注文住宅のメリットであり特徴です。

営業にとっては、ただ売るのではなく、お客様のニーズに沿った提案を行い、お客様の新しい生活を創っていく、それを与える営業とも言えます。建売住宅より、販売のためのステップは多く、お客様とも深く関わるため、よりやりがいのある仕事で、知識も豊富に必要と言えます。

「建売住宅」「注文住宅」違いまとめ

・コストが高いのは?ー注文住宅
建売住宅は、コストが安く抑えられています。注文住宅は同じ仕様でも高くなる傾向にあります。

・価格が変わることがあるのは?ー注文住宅
建売住宅は、土地+建物で価格が決まっています。注文住宅の場合には、土地の土壌改良の必要性、外構の工事仕様など、設計の契約をしてからもオプションやこだわりを反映することによって、価格は変わっていきます。

・間取りが決まっているのは?ー建売住宅
建売住宅は、建てる住宅が決まっているため、間取りの変更は基本的にはできません。注文住宅は、建築基準に則っていれば自由です。

・デザインが自由なのは?ー注文住宅
建売住宅は、外装から壁紙まで全て決まっています。注文住宅は、全てを自由に決めることができます。

・リフォームしやすいのは?ー構造による
リフォームをしやすいのは、在来工法>ツーバイフォー工法>鉄骨造など、となります。建売でも注文住宅でも、リフォームのしやすさは、構造によります。

・仕上がりのクレームが少ないのは?ー建売住宅
建売住宅は、出来上がったものを確認してから購入するので、比較的クレームが少ないと言えます。注文住宅がクレームが特段多いわけではありませんが、設計と違う箇所があるといったトラブルは、よくあるクレームです。

・建築過程を見れるのは?ー注文住宅
建売住宅は、出来上がった状態のみ確認ができます。注文住宅は、基礎の工事から見ることができます。

・早く住めるのは?ー建売住宅
建売住宅は、契約すれば住めます。注文住宅は、購入してから工事を行う必要があります。

関連するキーワード


住宅

関連する投稿


【戸建て住宅の24時間換気システム】その種類と止めてはいけない理由

【戸建て住宅の24時間換気システム】その種類と止めてはいけない理由

近年、戸建て住宅は、技術の進歩により高気密、高断熱化が進んでいます。 しかし高気密、高断熱化された住宅は、空気の入れ替えを適切に行わなければ、室内の空気環境を悪くしてしまう可能性があります。 そこで、導入されたのが「24時間換気システム」です。 現在、「24時間換気システム」は、設置が義務付けられており、建物内の計画的な換気が可能となっています。 では、運転を止めてしまった場合、具体的にどのようなリスクが考えられるでしょうか? そこで本記事では、設置が義務付けられている「24時間換気システム」の種類と特徴について、また運転を止めるリスクなどを解説したいと思います。


植栽で住宅がおしゃれに!植栽の知識や種類

植栽で住宅がおしゃれに!植栽の知識や種類

住宅の庭には、必ず何かの植栽が植えられています。もちろん無い家もたまにありますが、ほとんどの住宅には植栽が植えられています。普段意識して見ないと、どのような植栽があるのか、なぜこの樹木を選んだのか、なかなか知らないと思います。しかし、新築住宅では何かしらの考えがあって植栽を選んでいます。この植栽一つでもお家の印象はガラッと変わります。植栽について、基本的な知識を身につけて、それぞれの樹木について知ることで、お客様へも適切に提案できるようになりましょう。


住宅設計|外構計画の基本

住宅設計|外構計画の基本

住宅を設計する上で、外構も重要な要素です。設計では後回しになってしまいがちですが、先に予算やある程度の要望を聞いておかないと、コストや設計の問題で外構がおざなりになってしまいます。外構計画を行う上で、どのようなポイントがあるのかなどについてご紹介いたします。外構は、デザイン性や快適さだけでなく、防犯上も意味のあるものなので、各要素を反映したものにしていきましょう。


【営業が変わる!4ステップ】お客様が住宅契約を決める理由

【営業が変わる!4ステップ】お客様が住宅契約を決める理由

営業にとって、お客様の住宅契約を決める理由がわかれば苦労することはありません。しかし、お客様が契約する理由を見つけることは不可能です。なぜなら、お客様も「これがあったら契約する」というものを明確に決めている方はいないからです。これを勘違いしている営業もいるのではないでしょうか?そのため、お客様が住宅契約を決める理由をヒアリングすることが、営業の仕事だと思い込んでしまっている方もいらっしゃいます。この記事では、営業の考え方がガラッと変わるかも知れない、お客様が住宅契約を決める理由をご紹介いたします。


【難しくない!】1つだけ守れば良い。現場監督のコミュニケーション

【難しくない!】1つだけ守れば良い。現場監督のコミュニケーション

現場監督は、よくコミュニケーション能力が必要で、発注者(もしくは施工会社)とお客様、職人と板挟みになってしまう、と聞きます。現場監督は、工事現場の一種の連絡ツールです。そのため、この連絡ツールとなっている現場監督がうまくコミュニケーションを取れないと、予期せぬトラブルに発展することもあります。しかし、いわゆる「話がうまい」「誰とでも仲良くなれる」といったようなコミュニケーションスキルは必ずしも必要ではありません。この記事では、1つだけ守れば、現場監督としてのコミュニケーションが上手くいく方法をご紹介いたします。


最新の投稿


【戸建て住宅の24時間換気システム】その種類と止めてはいけない理由

【戸建て住宅の24時間換気システム】その種類と止めてはいけない理由

近年、戸建て住宅は、技術の進歩により高気密、高断熱化が進んでいます。 しかし高気密、高断熱化された住宅は、空気の入れ替えを適切に行わなければ、室内の空気環境を悪くしてしまう可能性があります。 そこで、導入されたのが「24時間換気システム」です。 現在、「24時間換気システム」は、設置が義務付けられており、建物内の計画的な換気が可能となっています。 では、運転を止めてしまった場合、具体的にどのようなリスクが考えられるでしょうか? そこで本記事では、設置が義務付けられている「24時間換気システム」の種類と特徴について、また運転を止めるリスクなどを解説したいと思います。


植栽で住宅がおしゃれに!植栽の知識や種類

植栽で住宅がおしゃれに!植栽の知識や種類

住宅の庭には、必ず何かの植栽が植えられています。もちろん無い家もたまにありますが、ほとんどの住宅には植栽が植えられています。普段意識して見ないと、どのような植栽があるのか、なぜこの樹木を選んだのか、なかなか知らないと思います。しかし、新築住宅では何かしらの考えがあって植栽を選んでいます。この植栽一つでもお家の印象はガラッと変わります。植栽について、基本的な知識を身につけて、それぞれの樹木について知ることで、お客様へも適切に提案できるようになりましょう。


住宅設計|外構計画の基本

住宅設計|外構計画の基本

住宅を設計する上で、外構も重要な要素です。設計では後回しになってしまいがちですが、先に予算やある程度の要望を聞いておかないと、コストや設計の問題で外構がおざなりになってしまいます。外構計画を行う上で、どのようなポイントがあるのかなどについてご紹介いたします。外構は、デザイン性や快適さだけでなく、防犯上も意味のあるものなので、各要素を反映したものにしていきましょう。


隣地とのトラブルに注意!境界の問題

隣地とのトラブルに注意!境界の問題

注文住宅を建てようと、土地を決め、設計を行い、いざ着工し、完成を喜ぼうと思ったのも束の間、隣家の方から敷地についてのクレームが!ということも、実は稀にあります。施主さまが大変な思いをするだけでなく、施工会社としても、トラブルになってしまいます。このような事態を避けるために、隣地境界についてどのような点に注意していなければいけないのか把握しておきましょう。


設計事務所に頼むメリット、施工会社の選び方

設計事務所に頼むメリット、施工会社の選び方

ハウスメーカーや工務店ではなく、設計事務所という建築設計を専門に行う会社があります。お客様は、住宅を建てる会社としては、ハウスメーカー、工務店、設計事務所の大きく3つから選ぶのが主な選択肢になります。この記事では、設計事務所に頼む際のメリットや、施工会社を選ぶ方法についてご紹介いたします。また、これらを知ることで、住宅営業マンなどにとって、営業力を強化する知識にもなります。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


施工管理 現場監督 資格 住宅 営業 転職 退職 利益 新築工事 工程管理