建売住宅と注文住宅とは?
建売住宅・・・土地付き建物
注文住宅・・・建物のみ(土地を購入・所持してから、建物)
これが主な違いになります。建売住宅は、出来上がった商品を購入し、注文住宅は、何を作るかを決めた段階で商品を購入するといったイメージです。
建売住宅は、分譲住宅と呼ばれることもあり、1区画の中で5~10棟程度、一気に工事を始めます。基本設計は全て同じで、建築資材なども同じようなものを仕入れます。これにより原価を抑えて、売値が下がります。お客様も、出来上がったものを土地と建物を購入できるので、わかりやすいと言えます。また、建物が出来上がる前に、設計段階で売りに出されることもあり、こちらは細かい図面などを元に判断して、契約をすることも可能です。一般的には、不動産会社が売主となっています。
注文住宅は、建築士に設計を依頼して、自分の思い通りの住宅を作り、施工会社と建築工事請負契約を結んで住宅を建てます。土地は、不動産屋から購入する必要があり、契約が2回行われます。また、建築条件付きもしくは無しといった違いがあります。建築条件付きの土地を購入した場合、建築会社が指定された上で、土地を購入し、その会社に設計、工事を依頼することになります。建築条件なしは、建築会社の指定もなく、建設が可能になっています。
■建売住宅のメリット
・総費用が抑えられている
・契約が比較的楽
・どんな家か見学できる
建売住宅は、土地と建物をセットに販売することとで、様々な経費などを削ぎ落とすことで実現しているものです。不動産屋も広い区画をいっぺんに仕入れることで、土地の購入価格を抑えています。そして、住宅の施工会社を絞り、短期間に何棟も建設します。建材も多く一気に仕入れることができ、コストダウンが図れます。販売PRも一度に何棟も行うことができるため、販売する際に手間が売主側の負担が減ります。
営業にとっては、あるものを売るので、比較的営業を行いやすいというイメージがあります。お客様には、立地や住宅性能の説明、住宅ローンの相談を行い、予算と条件が合えば契約といった流れです。
■注文住宅のメリット
・デザイン、住宅性能が自由
・建築過程を見れる
注文住宅は、住宅のオーダーメイド商品といったイメージです。デザインや、住宅性能も自分の思うがままに、予算内で実現可能です。建売住宅は、ほとんどが決まった間取りであったり、建材も似通ったようなものが多いです。こだわった住宅を建てられるのが、注文住宅のメリットであり特徴です。
営業にとっては、ただ売るのではなく、お客様のニーズに沿った提案を行い、お客様の新しい生活を創っていく、それを与える営業とも言えます。建売住宅より、販売のためのステップは多く、お客様とも深く関わるため、よりやりがいのある仕事で、知識も豊富に必要と言えます。
「建売住宅」「注文住宅」違いまとめ
・コストが高いのは?ー注文住宅
建売住宅は、コストが安く抑えられています。注文住宅は同じ仕様でも高くなる傾向にあります。
・価格が変わることがあるのは?ー注文住宅
建売住宅は、土地+建物で価格が決まっています。注文住宅の場合には、土地の土壌改良の必要性、外構の工事仕様など、設計の契約をしてからもオプションやこだわりを反映することによって、価格は変わっていきます。
・間取りが決まっているのは?ー建売住宅
建売住宅は、建てる住宅が決まっているため、間取りの変更は基本的にはできません。注文住宅は、建築基準に則っていれば自由です。
・デザインが自由なのは?ー注文住宅
建売住宅は、外装から壁紙まで全て決まっています。注文住宅は、全てを自由に決めることができます。
・リフォームしやすいのは?ー構造による
リフォームをしやすいのは、在来工法>ツーバイフォー工法>鉄骨造など、となります。建売でも注文住宅でも、リフォームのしやすさは、構造によります。
・仕上がりのクレームが少ないのは?ー建売住宅
建売住宅は、出来上がったものを確認してから購入するので、比較的クレームが少ないと言えます。注文住宅がクレームが特段多いわけではありませんが、設計と違う箇所があるといったトラブルは、よくあるクレームです。
・建築過程を見れるのは?ー注文住宅
建売住宅は、出来上がった状態のみ確認ができます。注文住宅は、基礎の工事から見ることができます。
・早く住めるのは?ー建売住宅
建売住宅は、契約すれば住めます。注文住宅は、購入してから工事を行う必要があります。