植栽で住宅がおしゃれに!植栽の知識や種類

植栽で住宅がおしゃれに!植栽の知識や種類

住宅の庭には、必ず何かの植栽が植えられています。もちろん無い家もたまにありますが、ほとんどの住宅には植栽が植えられています。普段意識して見ないと、どのような植栽があるのか、なぜこの樹木を選んだのか、なかなか知らないと思います。しかし、新築住宅では何かしらの考えがあって植栽を選んでいます。この植栽一つでもお家の印象はガラッと変わります。植栽について、基本的な知識を身につけて、それぞれの樹木について知ることで、お客様へも適切に提案できるようになりましょう。


植栽の種類(役割)

植栽は、その役割に応じて、種類があります。まずは、植栽がどのような役割をになっているのかを知ることで、住宅に最適な植栽の選び方がわかります。

・シンボルツリー
・庭木
・低木
・生垣
・グランドカバー
・草本
・つる植物
これらについて簡単にご紹介いたします。

シンボルツリー

シンボルツリーは、そのまま庭のシンボルになる木として用いられ、1本から多くて2本で構成されます。玄関先や庭の中心に配置されることが多く、木の種類は決まってはいませんが、背が比較的高く、目立つ特徴のあるものが採用されます。

代表的なものとしては、ソヨゴ、イロハモミジ、シマトネリコ、ヤマボウシ、オリーブなどがあり、サクラなどを植えることもあります。サクラは春先に花を咲かせると、圧巻の庭に様変わりします。

庭木

庭木は、シンボルとしておくのではなく、庭の印象を全体的に決めるものです。庭を華やかにしたり、落ち着いた印象にすることもできます。日差しが強い立地にある場合には、ケヤキを植えて日陰を作ることなどもできます。

低木

低木は、背の低い木で、株立ちするものが多く使われます。株立ちとは、1本の茎から数本の茎が分かれて立ち上がっている様子を言います。小さなスペースにも配置できるので、庭を殺風景なものから、緑が映えるものに変えてくれます。

代表的なものとしては、マンリョウ、ハギ、マホニアコンフューサなどが用いられます。また、ハーブやブルーベリーなどを配置することで、自分で利用する楽しみもできます。

生垣

生垣は、同種の木を同じ高さで揃えたものです。基本的には、目隠しや境界、仕切りなどに用いられるため、剪定に強い扱いやすい樹木が使われます。

代表的なものとしては、カナメモチ、マサキ、イヌマキ、テイカカズラなどが用いられます。

グランドカバー

グランドカバーは、地面を覆うように広がる植物です。花壇や通路などの隙間に植えて、おしゃれな空間にすることができます。また、泥はねの防止、雑草が生えることの防止にもなります。

一方、繁殖力が非常に強く、メンテナンスをしていないと、すぐに目的の場所でないところに侵略していきます。代表的なものは、ヒメイワダレソウ、アジュガ、ツルニチニチソウなどです。

草本

草本は、草のことで、何年も大きくなる木などとは違い、花壇や植木鉢に植えられます。季節に応じて庭を楽しむために植えられることが多く、玄関先や花壇といった目立つ場所に配置されます。

パンジーやキンギョソウといった1年で枯れてしまうものから、チューリップ、クリスマスローズなどのような多年草も適しています。ミントやハーブを植えられる方も多いです。

つる植物

つる植物は、フェンスや木に絡み付く植物です。壁を登るように這わせることで、印象的な外観になりますし、アーチに絡ませておしゃれな空間に彩ることもできます。他の植物とは違い、思ったように立体的に形を作ることができるので、面白いです。

代表的なものは、バラ、フジ、クレマチスなどですが、メンテナンスをしないと雑多に茂っているように見えるので、注意が必要です。

植栽ランキング

採用されることが多い植栽をランキング形式でまとめて見ました。

1位 シマトネリコ
シンボルツリーとして、建売住宅にも採用されていることが多いです。常緑樹のため、1年を通して葉が付いているため、見た目が安定しつつ、落ち葉の掃除も必要ないため手入れが楽です。ただ、放っておくと高さが5,6mになってしまうので、剪定できる高さで調整しましょう。

2位 ヤマボウシ
ヤマボウシも庭木としてよく採用されます。常緑樹で、初夏には白い花をつけてくれます。また、樹形が放置していても比較的綺麗になるため、剪定の必要がなく手入れが楽です。

3位 モミジ
モミジ、葉の形が特徴的で、秋には紅葉するため非常に綺麗で、庭にあれば1年の楽しみが増えるのでは無いでしょうか。冬には落葉するため、掃除をする必要があるのが手間なため、建売住宅などには植えられることはあまり無いです。

4位 ソヨゴ
綺麗な緑色の葉が特徴的な常緑樹で、5,6月に白い花を咲かせて、10,11月に赤い果実をつけます。風に揺れると、かさかさと葉音を立てるのも特徴です。

関連するキーワード


住宅

関連する投稿


住宅ローンの定番「フラット35」とは?特徴や銀行ローンとの違い

住宅ローンの定番「フラット35」とは?特徴や銀行ローンとの違い

住宅を購入する際、多くの人が利用する住宅ローンですが、なかでも定番といえるのは「フラット35」になるでしょう。 「フラット35」の最大の特徴は「固定金利型」であることです。 「固定金利型」であることで、借り入れの時点で返済金額がわかり、また計画も立てやすくなります。 また、この他にも民間銀行が取り扱う住宅ローンとは異なる特徴があるため、知識として理解しておくとよいでしょう。 そこで本記事では、「フラット35」の特徴や銀行ローンとの違いについて徹底解説したいと思います。


【住宅建築の基礎知識】セメント、モルタル、コンクリートの違いとは?

【住宅建築の基礎知識】セメント、モルタル、コンクリートの違いとは?

住宅建築においては、非常に多くの建材が使われています。 なかでも「セメント」「モルタル」「コンクリート」については、必ず使用されるポピュラーな建材となります。 しかし、これらがどのような建材なのか、またそれぞれの違いがよくわからないという人もいるのではないでしょうか? そこで本記事では、「セメント」「モルタル」「コンクリート」について、それぞれの特徴の違いなどを徹底解説したいと思います。


プレハブ住宅とはどんな住宅?種類や特徴を解説

プレハブ住宅とはどんな住宅?種類や特徴を解説

戸建て住宅はいくつかの種類に分けられますが、建築するときの工法によっても分類することが可能です。 代表的な工法といえば「木造軸組工法」や「木造枠組壁式(ツーバイフォー)工法」、「プレハブ工法」などが挙げられます。 そして、この「プレハブ工法」で建てられた住宅が「プレハブ住宅」です。 また「プレハブ住宅」は、さらにいくつかの種類に分かれており、それぞれ特徴が異なります。 そこで本記事では、「プレハブ住宅」とは具体的にどのような住宅のことをいうのか、そしてどのような種類や特徴があるのかなど、徹底解説したいと思います。


住宅業界で働く人のリフレッシュ方法まとめ

住宅業界で働く人のリフレッシュ方法まとめ

住宅営業や、現場監督など非常に忙しく接客業でもあるためクレームやトラブルも多くストレスを溜めがちです。そこで、休日はどのようにリフレッシュしているのでしょうか?ストレスをうまく発散できない方も、他の方のリフレッシュ方法を真似してみましょう!1人で休日を過ごす方も、友達と遊ぶというものまで、それぞれご紹介いたします。


【住宅建築の基礎知識】住宅の耐震性能はどこでわかる?

【住宅建築の基礎知識】住宅の耐震性能はどこでわかる?

家づくりに携わるうえで知っておきたいことのひとつに「耐震性能」があります。 というのも、日本は地震大国であり、住宅の「耐震性能」を高めることは暮らす人たちの命を守ることにつながるためです。 しかし「耐震性能」の高さはどうすればわかるのでしょうか? 住宅の「耐震性能」には目安となる基準があり、満たしているかどうかで判断することが可能となります。 そこで本記事では、住宅の「耐震性能」がわかる目安について、解説したいと思います。


最新の投稿


施工管理は何歳までできる仕事?高齢者でも大丈夫?

施工管理は何歳までできる仕事?高齢者でも大丈夫?

建設業界の仕事は、「体力が必要で、高齢者にとってはきついのでは?」というイメージを持つ人もいるのではないでしょうか? 確かに、高齢化にともない筋力や視力の衰えなど身体機能の低下による影響が出てくることは、安全面で不安な部分が生じてくる可能性があります。 しかし一方で、業界の著しい高齢化に対応するべく、高齢者へ配慮された現場の環境づくりは徐々に進んでいます。 では、施工管理の仕事は何歳までできる仕事なのでしょうか?また高齢者でもできるのでしょうか? そこで本記事では、施工管理はいったい何歳までできる仕事で高齢者でも可能なのか、ご紹介したいと思います。


【建設業のヒヤリハット】認識する重要性と事例をご紹介!

【建設業のヒヤリハット】認識する重要性と事例をご紹介!

建設業界の労働災害は、減少傾向にあるとはいえ他の産業と比べても多く発生しています。 また、工事現場で作業に従事する人は、労働災害にいたらないまでも「ヒヤリ」としたり「ハッ」としたりといった経験は少なからずあるでしょう。 このような、つい見過ごしてしまいがちな「ヒヤリハット」を認識し、危険の芽を摘み取ることが労働災害を防止するうえで重要になります。 そこで本記事では、建設業界の「ヒヤリハット」を認識することの重要性について、事例を交えながらご紹介したいと思います。


住宅ローンの定番「フラット35」とは?特徴や銀行ローンとの違い

住宅ローンの定番「フラット35」とは?特徴や銀行ローンとの違い

住宅を購入する際、多くの人が利用する住宅ローンですが、なかでも定番といえるのは「フラット35」になるでしょう。 「フラット35」の最大の特徴は「固定金利型」であることです。 「固定金利型」であることで、借り入れの時点で返済金額がわかり、また計画も立てやすくなります。 また、この他にも民間銀行が取り扱う住宅ローンとは異なる特徴があるため、知識として理解しておくとよいでしょう。 そこで本記事では、「フラット35」の特徴や銀行ローンとの違いについて徹底解説したいと思います。


【住宅建築の基礎知識】セメント、モルタル、コンクリートの違いとは?

【住宅建築の基礎知識】セメント、モルタル、コンクリートの違いとは?

住宅建築においては、非常に多くの建材が使われています。 なかでも「セメント」「モルタル」「コンクリート」については、必ず使用されるポピュラーな建材となります。 しかし、これらがどのような建材なのか、またそれぞれの違いがよくわからないという人もいるのではないでしょうか? そこで本記事では、「セメント」「モルタル」「コンクリート」について、それぞれの特徴の違いなどを徹底解説したいと思います。


安全管理の具体的業務|現場監督の責任

安全管理の具体的業務|現場監督の責任

現場監督にとって、安全管理業務は最も重要な仕事です。危険が多い建設作業で、無事故で完工することを一番の目的にする必要があります。安全管理は具体的にどうやっているの?そもそも各自が安全管理をするだけではダメなのか、など現場監督の重要性と責任についてご紹介いたします。