【提案上手】土地編|お客様が安心して住宅を選ぶ方法

【提案上手】土地編|お客様が安心して住宅を選ぶ方法

お客様が注文住宅を建てる際には、まず土地の選定から入ります。どのような家を建てたいか、漠然としたイメージはあっても、土地がある程度決まらなければ、具体的な設計はできません。また、予算についても土地そのものの価格だけでなく、土地状況に応じた工事費を考慮しなければいけません。そして、安心して暮らすためには、安心できる土地が重要です。お客様が土地を安心して選ぶために、営業や設計者が適切に提案を行うことが必要です。この記事では、土地についての簡単な知識と、提案方法についてご紹介いたします。


家を建てるための土地(敷地)

土地と言っても、その土地の歴史、表層状況(砂利、草地、林)、周りの環境、市の制度など、様々な情報が関わってきます。その土地で住むには、これら全ての情報が重要ですが、ここでは家を建てるための土地状況についてご紹介いたします。(もちろん営業は、これら全てについて簡単に知っておく必要があります)

・土地面積、形状
・高低差
・配管
・法規制
・地盤

建物を建てるためには、まずこれら5つの要素について知っておく必要があります。

・土地面積

住宅を建てる上で、その土地の面積、形状を知らなければ住宅の形を決めることができません。そこで、正確な土地の面積、形状について調査を行います。土地の面積や形状は、地図や登記簿に記載されているものですが、実際に測ってみると違うということも多くあります。

測量技術の問題や、昔に正確に測量していなかった場合などがあるためです。そのため、住宅を建てる前には、正確に実測値を測定しておきます。また、土地の形状については、隣地との境界を正確に把握しておくことで、後のトラブル防止になります。土地の面積が実測と違うということは、境界も間違っていることが多いです。境界は、隣地の所有者と事前に合意を取ることも行われます。

・高低差

土地の高低差は、あまり気にしていないかもしれませんが、住宅を建てる際には非常に重要です。道路と高低差がある場合には、まず土地を埋めて高くする必要があったり、逆に土地が高い場合には、擁壁(ようへき)をつくることもあります。雨水が住宅に流れ込まないため、土が流れていかないためには、このように高低差が問題ないようにしなければなりません。

・配管

上下水道、ガス、電気などの配管関係も状況も調べます。水道の引き込み管の口径は、昔は13mmでしたが現在は20mmが一般的です。これらが無い場合には、新設する費用が別途かかります。

・法規制

土地には、様々な法律による規制がかけられています。好き勝手に、土地を使用することで、周りに悪影響を与えたり、次の所有者が困らないようにするためなどです。

地目や用途地域といったもので、建てられる建築物の種類が決まっています。住宅が建てられない土地もあります。

建ぺい率、容積率といった、土地面積に対して建てられる住宅の建築面積、延べ床面積を制限する決まりもあります。

その他にも、全面道路幅が4m未満の場合には、敷地を後退させるセットバックを行うことや、建物の高さ制限があるところもあります。

・地盤

地盤の強さによって、土地改良が必要かどうか、どの程度の土地改良工事をする必要があるかが決まります。たとえ強固な住宅を建てても、それを支える地盤が弱ければ、地震などで建物はすぐに傾いてしまいます。

地盤調査の費用や、土地改良工事の費用について、あらかじめお客様に把握しておいていただいた方が良いでしょう。また、地盤状況を、近くの調査状況からもおおよそ把握できるようにしておくと望ましいです。

家を建てるための土地(敷地)

土地と言っても、その土地の歴史、表層状況(砂利、草地、林)、周りの環境、市の制度など、様々な情報が関わってきます。その土地で住むには、これら全ての情報が重要ですが、ここでは家を建てるための土地状況についてご紹介いたします。(もちろん営業は、これら全てについて簡単に知っておく必要があります)

・土地面積、形状
・高低差
・配管
・法規制
・地盤

建物を建てるためには、まずこれら5つの要素について知っておく必要があります。

・土地面積

住宅を建てる上で、その土地の面積、形状を知らなければ住宅の形を決めることができません。そこで、正確な土地の面積、形状について調査を行います。土地の面積や形状は、地図や登記簿に記載されているものですが、実際に測ってみると違うということも多くあります。

測量技術の問題や、昔に正確に測量していなかった場合などがあるためです。そのため、住宅を建てる前には、正確に実測値を測定しておきます。また、土地の形状については、隣地との境界を正確に把握しておくことで、後のトラブル防止になります。土地の面積が実測と違うということは、境界も間違っていることが多いです。境界は、隣地の所有者と事前に合意を取ることも行われます。

・高低差

土地の高低差は、あまり気にしていないかもしれませんが、住宅を建てる際には非常に重要です。道路と高低差がある場合には、まず土地を埋めて高くする必要があったり、逆に土地が高い場合には、擁壁(ようへき)をつくることもあります。雨水が住宅に流れ込まないため、土が流れていかないためには、このように高低差が問題ないようにしなければなりません。

・配管

上下水道、ガス、電気などの配管関係も状況も調べます。水道の引き込み管の口径は、昔は13mmでしたが現在は20mmが一般的です。これらが無い場合には、新設する費用が別途かかります。

・法規制

土地には、様々な法律による規制がかけられています。好き勝手に、土地を使用することで、周りに悪影響を与えたり、次の所有者が困らないようにするためなどです。

地目や用途地域といったもので、建てられる建築物の種類が決まっています。住宅が建てられない土地もあります。

建ぺい率、容積率といった、土地面積に対して建てられる住宅の建築面積、延べ床面積を制限する決まりもあります。

その他にも、全面道路幅が4m未満の場合には、敷地を後退させるセットバックを行うことや、建物の高さ制限があるところもあります。

・地盤

地盤の強さによって、土地改良が必要かどうか、どの程度の土地改良工事をする必要があるかが決まります。たとえ強固な住宅を建てても、それを支える地盤が弱ければ、地震などで建物はすぐに傾いてしまいます。

地盤調査の費用や、土地改良工事の費用について、あらかじめお客様に把握しておいていただいた方が良いでしょう。また、地盤状況を、近くの調査状況からもおおよそ把握できるようにしておくと望ましいです。

お客様に同行するのが一番!

お客様が土地を実際に見に行った際に、以上のことを全て考慮することは非常に困難です。そこで、土地探しの初期段階で、営業や設計者が同行してあげるのが、一番喜ばれます。

お客様の土地候補の1つか2つに同行し、その土地の見方や、他の土地でも注意するところなどを、簡単に説明してあげます。これをするだけで、お客様は土地探しが楽になり、住宅をより安心して建てることができます。営業もより信頼されること間違いなしです。

*同行の際に注意することは、正確な土地情報でないということをあらかじめ伝えましょう。あくまでも簡単な土地の見方を教えます。お客様は、会社の人間が同行しているので、正確な情報だと思ってしまうこともあります。これは後々クレームになることもあるため、必ず同行の目的や、正確性については念入りに共有しておきましょう。

関連するキーワード


土地

関連する投稿


土地が安く買える「建築条件付き土地」のメリットとデメリットまとめ

土地が安く買える「建築条件付き土地」のメリットとデメリットまとめ

 土地探しをしていると建築条件付き土地というのを見かけるかと思います。このような土地は通常の土地とは何が違うのでしょうか。何も知らない方にとっては、通常の土地とは何か性質が違うのではないか?このような土地は避けて探した方がいいのではないかと考える方もいらっしゃるかもしれません。建築条件付き土地について正しく理解し、お客様が購入しやすいようメリットやデメリットを説明できるようにしましょう。


隣地とのトラブルに注意!境界の問題

隣地とのトラブルに注意!境界の問題

注文住宅を建てようと、土地を決め、設計を行い、いざ着工し、完成を喜ぼうと思ったのも束の間、隣家の方から敷地についてのクレームが!ということも、実は稀にあります。施主さまが大変な思いをするだけでなく、施工会社としても、トラブルになってしまいます。このような事態を避けるために、隣地境界についてどのような点に注意していなければいけないのか把握しておきましょう。


敷地調査は何を調べる?設計条件の整理をしよう

敷地調査は何を調べる?設計条件の整理をしよう

住宅を建てる前には、敷地調査を行います。どのような住宅設計がその土地に適しているのか、どのような工事が必要になるかを事前に調べる重要な調査です。設計者がどのようなところに注意して調査を行なっているのか、どのように調査をしているのかについてご紹介いたします。


最新の投稿


【建設業で有利】宅地建物取引士の資格とは?

【建設業で有利】宅地建物取引士の資格とは?

宅地建物取引士は、不動産取引の専門家として欠かせない国家資格で、略称として「宅建士」とも呼ばれます。 この宅地建物取引士は、不動産業界に携わる人にとって必須ともいえる資格ですが、建設業界でも活かせるとして注目されています。 では宅地建物取引士資格は、建設業界でどのように役立つのでしょうか? そこで本記事では、そもそも宅地建物取引士とはどのような資格なのか、また建設業界で働く人が取得することによりどのように役立つのかその理由について解説したいと思います。


【コンクリート技士・診断士】仕事内容や資格試験などを解説

【コンクリート技士・診断士】仕事内容や資格試験などを解説

建物をつくるうえで欠かせない材料のひとつにコンクリートがあります。 コンクリートは、建物の強度を左右する重要な役割を担うため、十分な品質を確保しなくてはなりません。 そのため、コンクリートを取り扱う業務では、高度な専門知識を有する人の存在が求められることが多くなっています。 建設関連の資格は非常に多くありますが、なかでも「コンクリート技士」および「コンクリート診断士」は、コンクリートのスペシャリストとして活躍できる注目の資格です。 そこで本記事では、「コンクリート技士・診断士」の資格を取得することで行える仕事内容や、資格試験の概要についてご紹介したいと思います。


【民法改正】契約不適合責任とはなに?瑕疵担保責任との違いは?

【民法改正】契約不適合責任とはなに?瑕疵担保責任との違いは?

2020年の4月より、改正民法が施工されています。 多くの点で改正が行われていますが、住宅の売買に関連する内容として「契約不適合責任」の新設があります。 「契約不適合責任」は、これまでの「瑕疵担保責任」に代わって登場した規定になりますが、どのような内容なのかよくわからない人も多いのではないでしょうか? そこで本記事では、このたびの民放改正により新たに登場した「契約不適合責任」とはどういうものなのか、また「瑕疵担保責任」との違いについても解説したいと思います。


住宅業界の変化|人手不足、IT技術導入

住宅業界の変化|人手不足、IT技術導入

住宅業界は、人手不足に悩まされ、労働人口減少を食い止めるために様々な施策がなされています。働き方改革や、IT技術導入など、どのようなものが具体的に進んでおり、どのような影響を与えているのかについてご紹介いたします。


【簡単わかりやすい】戸建て住宅工事の検査まとめ

【簡単わかりやすい】戸建て住宅工事の検査まとめ

戸建住宅工事では、様々な検査が行われています。住宅は非常に高価な商品であり、不具合があったときに容易に交換ができないことや、欠陥により人の命に関わることもあるため、法令遵守の求められている基準が厳しいです。義務として行わなければならない基本的検査、義務ではないがより安心した検査となる任意的検査があります。これらについてわかりやすく簡単にご紹介いたします。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 営業 職人 資格 現場監理 働き方改革 台風