現場監督になるために、資格は要らない!
まず結論として、現場監督には資格は必ず必要というわけではありません。資格を何も持っていなくても、現場監督として活躍している方もいらっしゃいますし、求人募集でも採用をしてくれる会社はあります。
施工管理技士は、新卒でも資格を保有しているという方は基本的にはいないでしょう。誰もが勤務してから資格を取得するといった場合がほとんどです。受験資格も実務経験を必要としているためです。つまり、実務経験がなければ資格が取得できないので、資格がなくても求人募集も行っています。
■資格なしで、業務はこなせる?
では実際に、施工管理技士などの資格を保有していない、建築知識が十分でない状態で、現場監督としての業務はこなせるのでしょうか。
こなせる業務もあるし、こなせない業務もあります。
当たり前ですが、専門的で難しい大規模工事などは、資格がなければ扱えません。このような大規模工事は、「監理技術者」といって、1級の施工管理技士でないと就けないなどの条件があります。資格がない時に、このような工事に関わる場合は、施工管理技士の補佐などになります。
また、小規模の工事に関しては、資格が必要ない場合もあり、そのような業務には就くことができます。建築知識についてですが、なくても実際は何とかなります。現場で職人の手配や、材料の手配、スケジュール管理を行うだけでも工事は円滑に進みます。工事内容については、専門知識がなくても、問題なく施工が進んでいるかは、小規模のリフォームなどでは簡単なポイントを抑えれば、比較的簡単に確認できます。
建築知識は、幅広く、建築士でさえも実際の工事内容については完全に理解していないということもあります。現場監督として働きながら、実際の現場を見て、知識を徐々に付けていくという方がほとんどになります。
■資格なしで、中途採用されるの?
資格なしの求人情報があっても、資格を持っている中途が来たら、その人が選ばれるだけで、実際は採用しないのでは?と思っている方も多いと思います。
結論は、採用されます。
もちろん、資格を持っている方が断然有利です。中途採用ですので、即戦力が必要であり、資格を持っている方を基本的には採用する企業がほとんどです。
しかし、なぜ資格なしの求人情報があるかというと、有資格者の転職希望者がほとんどいないからです。なので、資格がない方でも採用されているので積極的に応募してみましょう。
ただし、現場監督は業界としても非常に人材不足となっているため、長期的に働く人材を必要としています。そのため、入社してから積極的に勉強し、いずれ資格を取得しようと考えている方を採用します。就職面接の際には、このように業界の知識もつけてから挑みましょう。
施工管理技士は、働きながら取得できる!
施工管理技士の受験資格は、学歴などで分かれています。2級施工管理技士は、大卒で実務経験が1年半以上、1級施工管理技士は、2級施工管理技士合格後5年以上となっています。詳しくは、ご自身の状況で当てはめて調べてみてください。
資格試験は、働きながら新しいことを覚え、その中で勉強していくため、ハードな生活になります。しかし、実務経験が条件としてある以上、多くの方がこのような条件で資格を取得しています。転職前に勉強する習慣をつけておくことが望ましいです。