【転職活動の基礎知識】福利厚生のポイントとは?

【転職活動の基礎知識】福利厚生のポイントとは?

転職活動の際にはさまざまなことに注目する必要がありますが、そのひとつとなるのが「福利厚生」です。 「福利厚生」とは、おもに給与とは異なる報酬のことをいいます。 転職先選びをするうえで「福利厚生」が充実していることは重要な要素にはなりますが、それだけを優先すると危険です。 そこで本記事では、転職活動においてチェックしておきたい「福利厚生」のポイントについて深掘りしてみたいと思います。


転職活動の際にはさまざまなことに注目する必要がありますが、そのひとつとなるのが「福利厚生」です。
「福利厚生」とは、おもに給与とは異なる報酬のことをいいます。

転職先選びをするうえで「福利厚生」が充実していることは重要な要素にはなりますが、それだけを優先すると危険です。
そこで本記事では、転職活動においてチェックしておきたい「福利厚生」のポイントについて深掘りしてみたいと思います。

そもそも福利厚生とは?

福利厚生とは給与とは異なる報酬のことで、社員が働きやすい環境づくりをすることがおもな目的となります。
そして、福利厚生には「法定福利」と「法定外福利」の2種類があります。
これらのおもな内容とは、以下の通りです。

法定福利

法定福利とは、法律によって義務付けられている福利厚生をいいます。
おもに社会保険を指しますが、これは「健康保険」「厚生年金保険」「雇用保険」「労災保険」の保険料になります。

法定外福利

法廷福利とは、法定福利のように法律で定められているものではなく、企業側が任意に設定している福利厚生のことをいいます。
例えば、「資格手当」や「家族手当」、あるいは「慰安旅行」などが当てはまります。

転職活動で注意しておきたい福利厚生のポイント

転職活動をするときに、給与面などの待遇は最も気になる部分ではないでしょうか?
また、同時にチェックしておきたいのは福利厚生についてです。
転職活動でチェックしておきたい福利厚生について、いくつかの例をご紹介したいと思います。

手当の内容について

企業によっては、給与とは別になんらかの手当を支給する制度を設けているケースがあります。
転職したいと思う企業の給与体系をチェックするときには、どのような手当が支給されるのか見ておくことが重要です。

とくに住宅業界への転職をするなら、資格を取得している人がもらえる資格手当があるのかという点は気なる部分でしょう。
さらには、スクールの費用や受験時の交通費、宿泊費など、資格を取得するうえで必要になる費用を負担してくれるケースもあります。

また、その他にもさまざまな手当が設けられていることがありますが、提示されている給与には、手当を含んでいる場合もある点では注意が必要です。
ただ手当が多いからよい企業だと結論付けるのではなく、内容をしっかり分析し総合的に判断しなくてはいけません。

長期的なキャリアのなかで自分に合う制度であるのか、また手当を含めてどの程度の収入が得られるのかといったことなどは、とくに注意しておきたいポイントです。

法律で義務付けられている手当と混同してはいけない

手当には、労働基準法に定められているものと企業が任意で設けているものがあります。

労働基準法に定められているのは、残業手当や休日出勤手当など時間外労働に対する割増賃金のことです。
これら法律で義務付けられている手当ては、資格手当や家族手当などと根本的に性格が異なります。
よって、「残業手当が付くからしっかりとした企業」ということではなく、むしろ付かない企業は危険だと考えるべきでしょう。

ただし残業手当については、あらかじめ給与に一定の残業手当を含ませておく、いわゆる「みなし残業制度」としている企業もあることは知っておく必要があります。
これは雇用契約書に記載された内容で適切に運用されている場合は違法にはなりませんが、みなし分をオーバーした部分については支給されなくてはいけません。

これらの法律で義務化されている部分については、転職活動においてしっかりと確認しておきたい内容です。

福利厚生は永久に続く制度とは限らない

福利厚生でも法定外福利については企業が任意に設定している制度です。
これら法定外福利が転職先を決定付けるポイントになったとしても、永久に続く制度とは限りません。

例えば、企業の業績が落ち込むことで、福利厚生を廃止せざるを得ない状況に陥ることもあります。
よって、福利厚生だけで企業を選択するのではなく、ひとつの要素として総合的に判断することが重要なのです。

まとめ

転職活動では、福利厚生が充実しているかどうかという点は気になる部分となるでしょう。
しかし、そこだけで判断するのは危険であり、ひとつの要素として捉えて総合的に判断することが重要になります。

とはいえ、企業が社員をどれだけ大切にしているのかということを知るうえでは、大きなモノサシとなることは間違いありません。
入社後のキャリアに合致するのか、その内容をしっかりと確認しておきましょう。



※この記事はリバイバル記事です。

関連するキーワード


転職

関連する投稿


住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅業界へ転職する場合、営業や施工管理、設計などいくつかの職種が選択肢となります。 そして、実際の工事を担当する「職人」もそのひとつです。 ものづくりにおいて、「職人」の存在は欠かせません。 住宅業界でも同様で、まったくなにもない「ゼロ」の状態から建物をつくれるのは、「職人」の技術があることで実現します。 しかし「職人」を職業にするとしてもメリットとデメリットがあるため、その両方を理解したうえで検討することが重要です。 そこで本記事では、住宅業界で「職人」として転職するメリットとデメリットについてご紹介したいと思います。


住宅業界のリペア業とは?資格は必要?

住宅業界のリペア業とは?資格は必要?

住宅の建築工事では着工から竣工まで多くの専門業者が携わりますが、そのひとつに「リペア業」があります。 「リペア業」とは、住宅の建築工事で使用する仕上げ材や家具、設備などについたキズを補修する業者のことをいい、「補修屋」と呼ばれることもあります。 比較的歴史の浅い技術ですが、住宅の建築工事では補修の工程が当たり前に設定されるなど、非常に注目の業種です。 では、「リペア業」の仕事は具体的にどのようなことを行うのでしょうか? また、「リペア業」の技術を習得し活躍するには資格が必要なのでしょうか? そこで本記事では、住宅業界で注目の「リペア業」とはどのような仕事なのか、そして活躍するために資格は必要なのかなど、詳しく解説したいと思います。


【建設業の転職活動】退職するときに返却するものとは?

【建設業の転職活動】退職するときに返却するものとは?

会社を退職するときには、さまざまな手続きを行わなければなりません。 また、退職後に必要となる書類などを受け取ることも重要ですが、同時に返却しなくてはならないものもあるため注意が必要です。 とくに建設業での返却物は多岐に渡るうえ、適切に返却されなければ場合によっては損害賠償の対象となる可能性もあります。 そうならないためにも、返却が必要なものは事前にチェックしておきましょう。 そこで本記事では、建設業の転職活動において、退職時に返却する必要があるのは具体的にどのようなものなのかご紹介したいと思います。


【建設業で有利】宅地建物取引士の資格とは?

【建設業で有利】宅地建物取引士の資格とは?

宅地建物取引士は、不動産取引の専門家として欠かせない国家資格で、略称として「宅建士」とも呼ばれます。 この宅地建物取引士は、不動産業界に携わる人にとって必須ともいえる資格ですが、建設業界でも活かせるとして注目されています。 では宅地建物取引士資格は、建設業界でどのように役立つのでしょうか? そこで本記事では、そもそも宅地建物取引士とはどのような資格なのか、また建設業界で働く人が取得することによりどのように役立つのかその理由について解説したいと思います。


【コンクリート技士・診断士】仕事内容や資格試験などを解説

【コンクリート技士・診断士】仕事内容や資格試験などを解説

建物をつくるうえで欠かせない材料のひとつにコンクリートがあります。 コンクリートは、建物の強度を左右する重要な役割を担うため、十分な品質を確保しなくてはなりません。 そのため、コンクリートを取り扱う業務では、高度な専門知識を有する人の存在が求められることが多くなっています。 建設関連の資格は非常に多くありますが、なかでも「コンクリート技士」および「コンクリート診断士」は、コンクリートのスペシャリストとして活躍できる注目の資格です。 そこで本記事では、「コンクリート技士・診断士」の資格を取得することで行える仕事内容や、資格試験の概要についてご紹介したいと思います。


最新の投稿


お客様に好かれる住宅営業4つのポイント

お客様に好かれる住宅営業4つのポイント

住宅営業は、お客様に好かれなければ中々成績が上がりません。住宅は大きな金額の買い物であるだけではなく、一生に一度の買い物と言われています。たとえ、住宅メーカーの絶対的な信頼があっても、営業が不誠実な対応や、お客様の満足度を高めることができなければ、契約にならず、工事が始まって引渡しの段階でクレームになることもあります。お客様に好かれるというのは、何でも言うことを聞くことではなく、信頼されるという意味です。住宅営業のプロとして、誠実に対応し、お客様に満足してもらう買い物をしてもらうことが重要です。


住宅展示場での接客4つのポイント

住宅展示場での接客4つのポイント

住宅営業の方は、住宅展示場で接客をすることもありますが、なかなか展示場での接客が上手くいかないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?住宅展示場は、住宅設計を依頼しようと考えているお客様もいらっしゃいますが、まだ購入を決めかねているという見込みの薄い方もいらっしゃいます。また、お客様とコミュニケーションが取れていない状態から、展示場の説明をしてしまうと、なかなか営業とお客様で意思疎通ができないこともあります。この記事では、住宅展示場での接客について4つのポイントにまとめてご紹介いたします。


工事請負契約書とは?住宅営業は全て理解しよう!

工事請負契約書とは?住宅営業は全て理解しよう!

工事請負契約書は、住宅営業にとって、成績を左右する一番大事な書類です。お客様の前で新人営業マンは、よくわからずに上司と一緒にお客様に書いてもらうこともあるのではないでしょうか。工事請負契約書は、お客様との取引の上で一番大事な書類です。それにもかかわらず、実は内容を全て理解していないという営業マンも、もしかしたらいるのではないでしょうか?この記事では、工事請負契約書というものが、どのようなものかをわかりやすくご紹介いたします。


【強みを伝える】住宅営業が失敗する、自社商品の知ったつもり

【強みを伝える】住宅営業が失敗する、自社商品の知ったつもり

住宅営業は、他者と相見積もりなどで競合することが多いです。お客様は、メーカーや工務店などの様々な選択肢の中から1社を選びます。お客様の事前知識やイメージで1社に決めていることや、ほとんど決定している場合もありますが、営業の言葉だけでその決定が覆ることもあります。上司から、「他者に負けるな!」と言われつつも、どう営業をすれば良いのか、自社商品と他社商品の違いも知っているけど、それを活かせているかわからないという方もいらっしゃると思います。この記事では、住宅営業が自社商品をどのようにお客様にアピールすれば良いか、そのポイントについてご紹介いたします。


【施工管理なら知っておきたい】工事現場に仮囲いをする目的とは?

【施工管理なら知っておきたい】工事現場に仮囲いをする目的とは?

住宅の新築工事は、周囲に「仮囲い(かりがこい)」と呼ばれるフェンスを設置して行うことが一般的です。 「仮囲い」は、工事を進めるうえで重要な目的があり、とくに施工管理者は万全な計画を立てて確実に設置する必要があります。 では工事期間中に設置する「仮囲い」の重要な目的とはどのようなことでしょうか? また必ず設置しなくてはならないものなのでしょうか? そこで本記事では、施工管理者が知っておきたい工事現場に設置する「仮囲い」の目的について、詳しく解説したいと思います。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 営業 利益 知識 職人 仕事 働き方 転職