ローコスト住宅の営業は、大手と何が違う?ノルマ、年収、購入の決め手となる要因はなにか

ローコスト住宅の営業は、大手と何が違う?ノルマ、年収、購入の決め手となる要因はなにか

 近年ローコスト住宅というのが流行ってきています。賃貸を借りるのと同じ毎月の支払額で済むため、20代の給与でも資金面で問題なく家を建てることができます。また、建て替えにおいても老夫婦が1000万円代で新しい家に住むことができるのは非常に魅力で、築40年の家に住み続けるより、建て替えてしまおうという方も多いです。この記事ではローコスト住宅の営業は、大手と何が違うのかについてご紹介していきます。


ローコスト住宅とは、1000万円から2000万円程度で建てられる家のこと

 建物だけで1000万円で家が建つというのは、一昔前では考えられなかったことです。このようなローコスト住宅が生まれたのは、企業努力はもちろん、技術の進歩により安価でありながら必要な耐久性を実現できる材料が生産できるようになったためでしょう。大手ハウスメーカーなどでは建物だけで3000万円以上するため、安すぎて耐久性や住宅性能に不安が残るというイメージはいまだに持たれているようです。しかし、建築基準法にはもちろん準拠した建物であり、ハウスメーカーは高級品、ローコスト住宅は通常の住宅という印象を持たれるように徐々に変わってきているようです。

営業の仕方は、購入資金力があるかどうかが一番重要

 ローコスト住宅を購入するお客様は、現在の給与で家を購入できるかどうかが一番重要視していることになります。予算から決めていらっしゃるので、間取りや住宅性能についてそこまで拘っていません。言い換えれば、価格以外のその他のことについては妥協しても良いと考えています。ハウスメーカーで購入を考えているお客様は予算が比較的多いため、その予算内でより多い選択肢を持っており、間取りや住宅性能について拘る方が多いです。
 実際ローコスト住宅の営業マンは、FPの資格を持っているだけでなく、金融系の企業に勤めていた方などお金に詳しい方、投資や地価などに詳しい人が営業成績をつけやすいようです。間取りや住宅性能は妥協しているお客様が多いため、そういった打ち合わせも少ないです。そのため営業マンも詳しい建築知識などはほとんどなくても売れるようです。

ローコスト住宅営業マンのノルマは?年収1000万円はいくのか

 ローコスト住宅は単価が比較的安いですが、大手ハウスメーカーなどとノルマの棟数はほとんど変わらないようです。しかし、価格が低いため、同じ棟数を売っても歩合額は低くなります(歩合率が同じとして)。そのためローコスト住宅で年収1000万円以上稼ぐためには、年間20棟以上必要な会社もあるようです。ローコスト住宅は原価を切り詰めているため、人件費も削減しています。それに伴い営業マンの歩合も下がることは覚悟しておいた方が良いでしょう。

ローコスト住宅を売ることのやりがい

 住宅を売るやりがいは、お客様が一生快適に住むことができる納得した設計を提案し、一生喜んでもらえることなどが挙げられると思いますが、ローコスト住宅はどうでしょうか。お客様が納得した快適な住宅というよりは、低価格で快適性を妥協している家と言えそうです。それはデメリットのように見えますが、もちろんメリットでもあります。20代で狭い賃貸に住むより4LDKの大きい家に住むことができ、QOLは若いうちから上がるのではないでしょうか。また、一生住む家と考えるより、家は2,3回と建て替えるのが主流になるかもしれません。実際、5000万円の家を1度購入するより、3000万円で土地と家を購入し、35年後にもう一軒2000万円で家を建てる(土地はそのまま)というのは、お得な感じがしませんか?すべて新品になり、5000万円の家を購入してもメンテナンスで500万円以上かかります。それであれば2000万円で建て替えた方がもしかしたら住宅性能も高くなっているかもしれませんよね。
 若い方だけでなく、70歳で築40年の古いお家に住んで、家を快適にするフルリノベーションで1000万円をかけるより、1500万円でローコスト住宅に建て替えた方が、見た目も中身も満足のいくものができるかもしれません。言い換えるとハウスメーカの築40年の中古住宅と、ローコスト住宅の新築ならどちらを買いますか?それが今購入した方の40年後には同じ状況になると考えると、ローコスト住宅を売るやりがいを感じられるのではないでしょうか。

まとめ

 ローコスト住宅は、購入できるかどうかをしっかりとご提案できることが営業マンに必要とされることのようです。たとえローコストと言っても1000万円以上のローンなどを組むことはお客様にとっては非常に大きなお買い物になります。20年30年とローンを組んで生活は平気なのか、メリットデメリットをしっかりと親身になってお伝えすることが必要でしょう。





※この記事はリバイバル記事です。

関連するキーワード


住宅 ローコスト 営業

関連する投稿


【営業が変わる!4ステップ】お客様が住宅契約を決める理由

【営業が変わる!4ステップ】お客様が住宅契約を決める理由

営業にとって、お客様の住宅契約を決める理由がわかれば苦労することはありません。しかし、お客様が契約する理由を見つけることは不可能です。なぜなら、お客様も「これがあったら契約する」というものを明確に決めている方はいないからです。これを勘違いしている営業もいるのではないでしょうか?そのため、お客様が住宅契約を決める理由をヒアリングすることが、営業の仕事だと思い込んでしまっている方もいらっしゃいます。この記事では、営業の考え方がガラッと変わるかも知れない、お客様が住宅契約を決める理由をご紹介いたします。


【難しくない!】1つだけ守れば良い。現場監督のコミュニケーション

【難しくない!】1つだけ守れば良い。現場監督のコミュニケーション

現場監督は、よくコミュニケーション能力が必要で、発注者(もしくは施工会社)とお客様、職人と板挟みになってしまう、と聞きます。現場監督は、工事現場の一種の連絡ツールです。そのため、この連絡ツールとなっている現場監督がうまくコミュニケーションを取れないと、予期せぬトラブルに発展することもあります。しかし、いわゆる「話がうまい」「誰とでも仲良くなれる」といったようなコミュニケーションスキルは必ずしも必要ではありません。この記事では、1つだけ守れば、現場監督としてのコミュニケーションが上手くいく方法をご紹介いたします。


働き方改革!施工管理者の残業を減らそう

働き方改革!施工管理者の残業を減らそう

働き方改革が進んでいますが、施工管理の慢性的な長時間労働は、まだ改善の余地があります。会社によっては、全く変わらない状況のところもあります。長時間労働は、労働者を疲弊させるだけでなく、業界としても人手をすり減らしていくことは、長期的にデメリットしかありません。ではなぜ、施工管理は残業時間が多くなってしまうのでしょうか?業務を効率化させる方法は、何か、なぜ浸透していないのかについてご紹介いたします。


外構の基本|種類・役割や注意点

外構の基本|種類・役割や注意点

戸建て住宅において、施主様が気にしていないことも多い外構ですが、住宅環境を考える上では非常に重要な要素です。外構について工務店などの施工会社が、その予算や、必要性について認識していなければ、お客様が住んでから困ってしまいます。この記事では、外構の基本的な知識から、その役割、特に注意しなければならない境界などについてご紹介いたします。外構工事だけでも数百万円とかかることもあるため、設計時には最初に伝えておくべきことでもあります。


入居後のクレームを減らす!新築住宅設計時のポイント

入居後のクレームを減らす!新築住宅設計時のポイント

ハウスメーカー、工務店の営業などは、引き渡し後にお客様からクレームがあったという方は多いのではないでしょうか?クレームとは言わなくても、お客様の認識が、イメージしていたものと異なっており、不満が残ってしまうということもよくあります。こういったトラブルの中でも、汚れや、メンテナンスが必要だと思わなかったという不満が多いです。新築時には、メンテナンスのことをあまり営業も話したがらないです。そして、営業も建築士も、メンテナンスのことはほとんど知らないということもあります。この記事では、入居後のクレームを減らすために知っておくべき、住宅設計時のポイントについてご紹介いたします。


最新の投稿


隣地とのトラブルに注意!境界の問題

隣地とのトラブルに注意!境界の問題

注文住宅を建てようと、土地を決め、設計を行い、いざ着工し、完成を喜ぼうと思ったのも束の間、隣家の方から敷地についてのクレームが!ということも、実は稀にあります。施主さまが大変な思いをするだけでなく、施工会社としても、トラブルになってしまいます。このような事態を避けるために、隣地境界についてどのような点に注意していなければいけないのか把握しておきましょう。


設計事務所に頼むメリット、施工会社の選び方

設計事務所に頼むメリット、施工会社の選び方

ハウスメーカーや工務店ではなく、設計事務所という建築設計を専門に行う会社があります。お客様は、住宅を建てる会社としては、ハウスメーカー、工務店、設計事務所の大きく3つから選ぶのが主な選択肢になります。この記事では、設計事務所に頼む際のメリットや、施工会社を選ぶ方法についてご紹介いたします。また、これらを知ることで、住宅営業マンなどにとって、営業力を強化する知識にもなります。


【提案上手】土地編|お客様が安心して住宅を選ぶ方法

【提案上手】土地編|お客様が安心して住宅を選ぶ方法

お客様が注文住宅を建てる際には、まず土地の選定から入ります。どのような家を建てたいか、漠然としたイメージはあっても、土地がある程度決まらなければ、具体的な設計はできません。また、予算についても土地そのものの価格だけでなく、土地状況に応じた工事費を考慮しなければいけません。そして、安心して暮らすためには、安心できる土地が重要です。お客様が土地を安心して選ぶために、営業や設計者が適切に提案を行うことが必要です。この記事では、土地についての簡単な知識と、提案方法についてご紹介いたします。


給料が未払いになったらどうする?請求する方法は?

給料が未払いになったらどうする?請求する方法は?

勤務先で給料が未払いの状態になってしまった場合、誰もが不安になってしまうでしょう。 給料は労働に対する正当な報酬であり、未払いは明らかな法律違反となります。 しかし、未払いの状態が続くほど回収が困難となるうえ、未払い給料に対する請求権には時効があるため、できるだけ早く行動することが重要です。 そこで本記事では、万が一勤務先で給料が未払いになった場合、どのような方法で回収するとよいのかご紹介したいと思います。


【現場監督がよく使う建設用語】ユンボとは?語源や必要な資格は?

【現場監督がよく使う建設用語】ユンボとは?語源や必要な資格は?

工事現場では、一般の人には伝わりにくい用語が使われることがありますが、「ユンボ」もそのひとつです。 「ユンボ」とは、「油圧ショベル」や「パワーショベル」など、土木工事で掘削用として使われる建設機械のことをいいます。 しかし、なぜ「ユンボ」と呼ばれているのか、その語源を知っている人は少ないのではないでしょうか? また、「ユンボ」は土木工事では欠かせませんが、誰にでも扱えるというものではなく、操作をするには資格が必要となります。 そこで本記事では、現場監督がよく使う建設用語である「ユンボ」について、その語源や必要となる資格などをご紹介したいと思います。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


住宅 利益 新築工事 現場監督 施工管理 職人 営業 建築 資格