住宅営業はやばい、やめとけ、きついは本当か

住宅営業はやばい、やめとけ、きついは本当か

住宅営業はブラックでやばい、就職はやめといたほうがいい、社員の経験談はみんな「キツイ」と言っているなどと噂されます。このような実態は本当なのでしょうか。また、新卒社員にとってメリットはあるのか、女性にとって住宅営業は向いていないのかについて考えてみます。


結論「本当です!」

住宅営業は、仕事としては一般的にキツく大変な仕事です。営業職はそもそも大変という印象がある方もいるかもしれませんが、住宅営業は特にあまり売れないものだからです。住宅というものはトップ営業でも1人で建売20棟売れれば良い方で、注文住宅では年間5~10棟などになってきます。新人営業では年間に1棟売れるか売れないかということもあります。

年間に1棟でも売ることができるなら、そこまでキツくないかというと、実はそうではありません。年間1棟しか売っていないということは、1年のうち6ヶ月程度何も見込みもなく売り上げもなく、なんの仕事をしているのかわからないという期間があるということです。営業にとって、このような時間が1番キツイと言えます。会社にとっては、売れない社員は負担でしかありませんので詰められます。何もしていないのに給与を払われていますので、社員自身も居づらくなります。

100人の営業のうち生き残るのは5人!?

結論として本当と述べてしまいましたが、もちろん成功している人もいます。しかし、一般的に考えると大変な仕事です。

100人の営業が入ってきたとしたら、まともに長く働くことができる能力がある人は5人程度しかいないのではないでしょうか?
ここまで低い確率であると、やはりキツイ大変な仕事であると言わざるを得ないでしょう。

なぜ働く人がいる?〜できる人には簡単だから〜

営業職は大変でキツいと言われていますが、働く人は多くいます。理由は、売れるようになると簡単に高収入を得ることができるからです。なんのスキルも資格もない人が売れるようになることもあり、今までキャリアを積んでこなかった方が転職で入ってくるということも多いです。

そしてキツいとは言われていますが、それはあくまでも売れなかったらの話です。売れている人からしたら、キツいものではなくお客様に喜ばれる提案を行い、それを元に一緒に住宅を作り上げていくもしくは、建売住宅であれば提案に共感してもらい購入いただくという簡単なことなのです。

長く働くコツ

住宅営業として長く働くためには、どのようなことに注意すれば良いでしょうか。もちろん売れるようになることはもちろんですが、トップ営業が売れるようになるまでに意識していることをご紹介いたします。

人のせいにしない

「人のせいにしない」これが最も大事な考え方です。売れていないとき、会社がおかしい、商品が悪い、変なお客様に当たってしまったと全て売れない理由を人のせいにしてしまいがちです。

もちろん人のせいであることもありますが、本質はそうではありません。人のせいにしてしまうと、働き方や行動に無意識に現れてしまうのです。仕事は営業に限らず、積極的にポジティブ施工の方が成長します。人のせいにしているとネガティブ思考となり、自然と能力が身についていかないのです。

売れていないとき、何が原因なのかを冷静に分析し、常に改善する行動をしていくことができれば長く働くことができます。

真面目に3年やって出来なければ諦めること

真面目に仕事に真剣に、人のせいにもせず、常に改善する行動をとっていたとしても、売れない人も中にはいます。そのような場合には、素直に諦めることも大切です。

諦めるというのは、営業職として諦めるというものではなく、働く方向性などを変えることもできます。例えば資格をいくつかとっていき、目に見える能力を身につけ、営業職よりは給与が低くても資格がないよりは給与が高く、安定した職を見つけることもできます。
目の前のことだけに取り組むことは大事なことですが、行き詰まった際には俯瞰して考えてみることで思わぬ解決策が見つかることもあります。

新卒で住宅営業をするメリットデメリット

新卒の営業は、それこそ生き残る人数は少ないと言えます。そこで新卒で住宅営業として働くメリットデメリットについてご紹介いたします。

○メリット
・根気が身につく
営業として、どれだけ辛くても耐える根気が身に付きます。理不尽な辛さなどに無理に耐える必要はありませんが、自身の目標を何としてでも達成するという根気が身に付きます。

・ゼロから作り出すことに抵抗がなくなる
営業は、何もないところから売り上げを作っていく力が身に付きます。与えられた仕事をこなすことは誰でも出来ますが、ゼロから仕事を作っていくことができるようになります。

○デメリット
・キャリアを築きにくい
営業職はキャリアを築くのが難しい場合もあります。営業経験者はその他の営業職という選択肢しか無くなってくる場合もあるため、資格を取るなどはしておいた方が無難です。

関連するキーワード


住宅 営業

関連する投稿


満足度アップ!住宅営業が持っておきたい資格6選

満足度アップ!住宅営業が持っておきたい資格6選

住宅営業は資格を持っている方がほとんどです。しかし、営業は資格がなくてもできる仕事なのになぜ資格を取得する必要があるのでしょうか?もちろん数千万円の契約のため、資格を持っていたらお客様は何となく安心であったり、知識も付くでしょう。ただ資格を取得して満足するのではなく、営業として意味のある使い方をしましょう!そのためにどの資格が役立つのか6つご紹介いたします。


注文住宅営業は施主の暮らし方を知るべし

注文住宅営業は施主の暮らし方を知るべし

注文住宅を購入しようとしている施主様は、今の暮らしに何かしらの不満を持ち、次の新しい住居に期待を抱いています。しかし、施主様はその不満やニーズをうまく営業や設計者に伝えることはなかなか難しいです。そこで、注文住宅営業は積極的に施主様の暮らし方を知るようにするべきです。ここまで信頼関係が築ければ、施主様も他社に行くことなく、気持ちよく住宅購入に踏み切ることができます。


【お金・土地・建物】住宅営業が知っておきたい知識3選

【お金・土地・建物】住宅営業が知っておきたい知識3選

住宅は何千万とするものであり、契約に際して様々な知識を必要とします。住宅は一生涯穏やかに過ごすために重要なものです。営業もお客様より知識がない状態で売ってしまうことは失礼ではないでしょうか?とはいっても、全ての情報を網羅することは非常に難しいです。それぞれの分野に専門家がいる世界です。そこで、住宅営業として最低限まずは知っておきたい知識について3つご紹介いたします。


住宅営業が楽しい!と思える瞬間4選

住宅営業が楽しい!と思える瞬間4選

住宅営業は、一生のお買い物である住宅を販売できるため非常にやりがいがあります。しかし、住宅営業といっても所詮は営業です。営業は大変で辛く長く続かない仕事だと言われますが、もちろん楽しいと感じる仕事でもあります。今回は、住宅営業マンに聞いた楽しいと思える瞬間を4つご紹介いたします!


住宅ローンの定番「フラット35」とは?特徴や銀行ローンとの違い

住宅ローンの定番「フラット35」とは?特徴や銀行ローンとの違い

住宅を購入する際、多くの人が利用する住宅ローンですが、なかでも定番といえるのは「フラット35」になるでしょう。 「フラット35」の最大の特徴は「固定金利型」であることです。 「固定金利型」であることで、借り入れの時点で返済金額がわかり、また計画も立てやすくなります。 また、この他にも民間銀行が取り扱う住宅ローンとは異なる特徴があるため、知識として理解しておくとよいでしょう。 そこで本記事では、「フラット35」の特徴や銀行ローンとの違いについて徹底解説したいと思います。


最新の投稿


【今さら聞けない】事務に必須の「印鑑」まとめ

【今さら聞けない】事務に必須の「印鑑」まとめ

住宅会社の事務に限らず、どこの事務でも印鑑を使用します。社内文書だけでなく、社外との取引関係で契約書、見積書、様々な場面で使用されます。印鑑は法的な効力がありますが、どの印鑑をいつ使えば良いのか、なぜその印鑑を使うのかについて知らないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、会社で使う印鑑の種類や、どの場面で使用すれば良いかについてご紹介いたします。


【体験談】住宅会社の事務職はツラいよ?良いところ辛いところ

【体験談】住宅会社の事務職はツラいよ?良いところ辛いところ

住宅会社の事務員として、実際に働いた感想としては、普通の会社の事務より辛かったです。住宅会社は建設業界であり、建設業の仕事は非常に専門的で、なかなか難しいと言えます。ただ、事務員のスキルが高い女性は少なく、それでいて事務の求人は多いため、スキルを身につければ職に困らないとも言えます。体験した内容から少しでも皆様の参考になれば幸いです。


住宅会社における事務職の種類(総合・技術・営業)

住宅会社における事務職の種類(総合・技術・営業)

事務職はどの会社でも必要な業務を担う重要な仕事です。事務がいることで他の実務が円滑に進みます。住宅会社での事務は、実は様々な業務があります。住宅工事がとても複雑であるだけでなく、営業、施工外注、不動産など様々な業者、お客様とやりとりをするため、連絡だけでも煩雑になります。住宅会社での事務はどのような仕事を行なっているのでしょうか?この記事では大きく3つに分けてご紹介いたします。


【おすすめ資格5選】住宅会社の事務員に役立つ資格はどれ?

【おすすめ資格5選】住宅会社の事務員に役立つ資格はどれ?

事務員が有能であれば、仕事も非常に捗ります。住宅会社の事務としてレベルアップを図りたいという方も多いと思います。しかしただ建築士の免許を取っても、設計士や施工管理技士になるわけではないため、あまり実務では必要とされないかもしれません。そこで、事務として取得してレベルアップになる資格についてご紹介いたします。


住宅設計士は現場を知らない!?迷惑な設計士にならない方法

住宅設計士は現場を知らない!?迷惑な設計士にならない方法

住宅設計士は、建築士の資格も持ち、住宅建築の専門家です。しかし、実態としては工事現場の状況や、具体的のどのように工事が進んでいくのかをほとんど理解していない設計士も多いです。設計士は設計が仕事であって、現場見学を何日も行ったり、積極的に現場にくる方というのは少ないです。現場は、現場監督や職人が管理するもので、設計士は行く必要がないと考えている人が多いです。ただ、このような設計士は一般的に現場では迷惑で嫌われます。このような嫌われる特徴、そうならないためにどのような仕事をすれば良いのかをご紹介いたします。