住宅事業者が知っておくべき建材メーカーと建材屋について
建材を製造している建材メーカー、建材の卸しでもある建材屋についてよく知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
住宅事業者は、これらの業者についてもある程度知っておくことでお客様により自信を持って提案することができます。業界全体の構造についても知ることができますので、簡単にご紹介いたします。
■建材メーカーで知っておくこと
建材メーカーといっても、住宅に使用されている建材は非常に多くの種類があります。木材、取り付け金具、防腐剤、防蟻剤、下地板、断熱材、クロス、各種設備、配管類、屋根材、外壁材などなどと挙げればキリがないくらいの建材があります。
それぞれの建材に多くのメーカーがおり、規格に沿った商品の製造などを請け負っています。メーカーも規模が様々で、大手メーカーにも多くの下請け業者がおり、数多くの会社から成り立っていることがわかります。
建材メーカーの中には、デザインだけを請け負っているような会社もあります。製造に関しては外部の工場などに委託している場合です。照明器具のデザインやクロスのデザインなど、海外メーカーにもそのような仕組みをとっているところもあります。
設備メーカーは、Panasonic、リクシルやTOTOなどTVCMも行っている企業が多くお客様も知っている方が多いです。どのようなメーカーがどのような製品を扱っており、どのような機能が特徴かについては、住宅営業は知っておくべき知識です。
■建材屋について知っておくこと
建材屋というのは、住宅事業者でも特に関わりがあるのは現場監督です。現場監督は、建材屋を通して建材を現場に納品してもらう段取りを組むことになります。建材屋と良好な関係を築くことも重要です。
建材屋と聞いて、建材メーカーに発注しているのではないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。建材メーカーに発注する場合もありますが、前述したように建材には多くの種類があり企業も数多く関わっています。
例えば、建材メーカーに直接発注するとなると、何十社にも発注依頼をかけなければならず非常に業務が煩雑となり、発注納品確認だけでもかなりの時間がかかってしまいます。そのため建材屋がまとめて建材の受注と納品を行うことで、現場がうまく回るようになります。また、建材メーカーにとっても各工事業者に納品するよりも、建材メーカーにまとめて納品しておく方が業務もスムーズになるというメリットがあります。
建材メーカーはお客様も興味がある
建材メーカーはお客様も興味がある
建材メーカーについては、TVCMも行っているような大企業もいます。お客様もどこのメーカーの商品を自分の住宅に使いたいかなどを、事前に調べてきている方も多くいらっしゃいます。特にキッチンや浴室などの住宅設備は、住まいの快適さを大きく変えるものですので、お客様も関心が高いです。
■建材メーカーについて知る方法は?
建材メーカーについて勉強するためには、まずはショールームなどに行ってみるのが早いです。お客様を実際にショールームに同伴することもありますので、お客様にどのように説明するかを考えながら回ってみましょう。
その上でカタログなどを参照して、商品の特徴について情報を仕入れておきましょう。メーカーは常に最新商品を開発し、付加機能をつけたりしていますので、お客様の方が知っているということにならないように、情報はすぐに手に入れられるようにしておきましょう。
まとめ
建材メーカーと建材屋については、住宅事業者であってもほとんど気にしていなかったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
営業であれば、住宅設備以外の建材について、建材屋がどこの業者なのか、メーカーはどのような開発製造を行なっているのかなどについても勉強してみましょう。職人であっても、メーカーによってどのような特徴があるのかについても知ることは作業効率を上げるためにも役立つかもしれません。
お客様により良いご提案を行い、住宅供給側として提供できるサービスを最大限満足度の高いものにしていきましょう。