住宅建築に関わる建材メーカーと建材屋について

住宅建築に関わる建材メーカーと建材屋について

住宅を建設する際に、思いつく必要なものや人は何でしょうか?大工、木、コンクリート、重機、クロス、屋根、外壁などが思いつくかもしれません。ここでは、まず住宅建設に必要な建材を製造している建材メーカーと、それらを扱い運搬も行う建材屋について簡単にご紹介いたします。住宅事業者の方は、建材メーカーや建材屋を関わらないという方もいらっしゃいます。しかし、これらの業者についてもある程度知っておくことで、業界全体を見渡し、お客様への提案の幅も広がるようになります。関わる多くの業界について知っておきましょう。


住宅事業者が知っておくべき建材メーカーと建材屋について

建材を製造している建材メーカー、建材の卸しでもある建材屋についてよく知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
住宅事業者は、これらの業者についてもある程度知っておくことでお客様により自信を持って提案することができます。業界全体の構造についても知ることができますので、簡単にご紹介いたします。

建材メーカーで知っておくこと

建材メーカーといっても、住宅に使用されている建材は非常に多くの種類があります。木材、取り付け金具、防腐剤、防蟻剤、下地板、断熱材、クロス、各種設備、配管類、屋根材、外壁材などなどと挙げればキリがないくらいの建材があります。

それぞれの建材に多くのメーカーがおり、規格に沿った商品の製造などを請け負っています。メーカーも規模が様々で、大手メーカーにも多くの下請け業者がおり、数多くの会社から成り立っていることがわかります。

建材メーカーの中には、デザインだけを請け負っているような会社もあります。製造に関しては外部の工場などに委託している場合です。照明器具のデザインやクロスのデザインなど、海外メーカーにもそのような仕組みをとっているところもあります。

設備メーカーは、Panasonic、リクシルやTOTOなどTVCMも行っている企業が多くお客様も知っている方が多いです。どのようなメーカーがどのような製品を扱っており、どのような機能が特徴かについては、住宅営業は知っておくべき知識です。

建材屋について知っておくこと

建材屋というのは、住宅事業者でも特に関わりがあるのは現場監督です。現場監督は、建材屋を通して建材を現場に納品してもらう段取りを組むことになります。建材屋と良好な関係を築くことも重要です。

建材屋と聞いて、建材メーカーに発注しているのではないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。建材メーカーに発注する場合もありますが、前述したように建材には多くの種類があり企業も数多く関わっています。
例えば、建材メーカーに直接発注するとなると、何十社にも発注依頼をかけなければならず非常に業務が煩雑となり、発注納品確認だけでもかなりの時間がかかってしまいます。そのため建材屋がまとめて建材の受注と納品を行うことで、現場がうまく回るようになります。また、建材メーカーにとっても各工事業者に納品するよりも、建材メーカーにまとめて納品しておく方が業務もスムーズになるというメリットがあります。

建材メーカーはお客様も興味がある

建材メーカーはお客様も興味がある

建材メーカーについては、TVCMも行っているような大企業もいます。お客様もどこのメーカーの商品を自分の住宅に使いたいかなどを、事前に調べてきている方も多くいらっしゃいます。特にキッチンや浴室などの住宅設備は、住まいの快適さを大きく変えるものですので、お客様も関心が高いです。

建材メーカーについて知る方法は?

建材メーカーについて勉強するためには、まずはショールームなどに行ってみるのが早いです。お客様を実際にショールームに同伴することもありますので、お客様にどのように説明するかを考えながら回ってみましょう。

その上でカタログなどを参照して、商品の特徴について情報を仕入れておきましょう。メーカーは常に最新商品を開発し、付加機能をつけたりしていますので、お客様の方が知っているということにならないように、情報はすぐに手に入れられるようにしておきましょう。

まとめ

建材メーカーと建材屋については、住宅事業者であってもほとんど気にしていなかったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
営業であれば、住宅設備以外の建材について、建材屋がどこの業者なのか、メーカーはどのような開発製造を行なっているのかなどについても勉強してみましょう。職人であっても、メーカーによってどのような特徴があるのかについても知ることは作業効率を上げるためにも役立つかもしれません。

お客様により良いご提案を行い、住宅供給側として提供できるサービスを最大限満足度の高いものにしていきましょう。

関連するキーワード


住宅

関連する投稿


【転職前に知ろう】注文住宅との違いは?建売住宅営業の売り方

【転職前に知ろう】注文住宅との違いは?建売住宅営業の売り方

 住宅営業に転職を考えている方で、注文住宅を売ろうか、建売住宅を売ろうかどっちにしようか迷う方も多いかと思います。注文住宅の方が営業マンとしては比較的知識が必要で、単価も高くなる傾向にありますが、建売住宅よりも売りにくいです。実際に契約から引き渡しまで注文住宅の方が時間もかかることから大変な部分も多いです。今回の記事では、建売住宅の売り方は注文住宅とどう違うのか、営業のやり方をご紹介していきます。


資格はないけど、転職を成功させたい!注文住宅営業に必要な知識の付け方

資格はないけど、転職を成功させたい!注文住宅営業に必要な知識の付け方

 建築士や建築施工管理技士など、資格を持っていなくても転職できるのが住宅営業です。いざ転職をしようと思っても、全く別業界から何の知識もないのに大丈夫なのかと不安になる方も多いかと思います。しかし、営業は知識があるから売れるわけではなく、実際全く別業界で資格もない方がトップ営業になることもあります。この記事では、建築の知識がない方が、どのように知識を蓄えていけば良いかご紹介していきます。


【キツい辞めたい】住宅営業に行き詰まったら?営業の改善方法3選

【キツい辞めたい】住宅営業に行き詰まったら?営業の改善方法3選

住宅営業はキツい、辞めたいという声が多く出てきます。営業全般同じですが、住宅営業は新規のお客様が見つからない、契約まで時間がかかる、営業一人当たりの売上棟数が比較的少ないこともあり行き詰まる方が多いです。100円の商品は100個売っても、1万円の売上で営業マンはほとんど売り上げを作っていないですが、営業マンとしては1つでも売れるか売れないかの違いは、精神的に違いますよね。営業がうまくいかない時、必ず改善する余地はあります。退職や転職を考える前に、自身の営業方法を見直してみましょう。仕事を続けないにしても、少しでもうまくいってからの方が、精神的にも次に繋げられるようになりますよね。


【住宅営業で絶対に有利な資格】住宅営業において絶対に持っておきたい資格3選

【住宅営業で絶対に有利な資格】住宅営業において絶対に持っておきたい資格3選

既に住宅業界で営業をされている方はよく知っていると思いますが、住宅営業において持っていると各段に有利になる資格が存在します。 今回は住宅業界で持っておきたい資格と言うテーマで解説します。 これから住宅業界の営業職を目指すという方も是非、最短の試験で受験してください。 ご紹介する資格を持っているだけで給料も上がって、顧客からの信頼も各段に上がります。


【こんな会社はすぐ辞めるべし!】住宅業界で働いてはいけない会社3選

【こんな会社はすぐ辞めるべし!】住宅業界で働いてはいけない会社3選

住宅業界の営業に興味がある方や転職を考えていて会社を探している方、または住宅会社に就職したが、今いる会社に不満や疑問を持っている方はこれからの解説をご覧ください。 ここでは「こんな住宅会社では働いてはいけない」というテーマで具体的な例を挙げて、働いてはいけない、今すぐ辞めるべき会社について解説します。 ここで例に挙げるような会社で働き続けても「稼げない」、「仕事に社会的な意義を感じない(やりがいを感じない)」、「成長しない」、「やる気にならない」ことになります。 もし、今働いている会社が当てはまっているならすぐに転職しましょう。


最新の投稿


内装施工管理に転職!年収や仕事内容をご紹介〜空間を創る楽しさを感じよう

内装施工管理に転職!年収や仕事内容をご紹介〜空間を創る楽しさを感じよう

 建築系の施工の中でも、内装施工は最後の仕上げを行う工事段階になります。内装一つでそこの空間のイメージが変わります。綺麗な空間を創りたいという想いから転職をされる方も多い業種です。昨今では内装にこだわった店舗作りなどが多く、クロス屋、左官屋、大工、建具屋、塗装屋、畳屋など様々な職人が関わることがあります。これらの工事をクライアントの要望通りに施工するためには、管理者の存在が必ず必要です。今回の記事では内装施工管理の年収、仕事内容をご紹介します。


【未経験から転職】建築系施工管理の仕事内容・年収、働いてから身に付くスキルや資格をご紹介

【未経験から転職】建築系施工管理の仕事内容・年収、働いてから身に付くスキルや資格をご紹介

施工管理職は様々な建物、設備、リフォームなどの管理を行い、完成まで導く非常に重要なポジションの仕事になります。また、現場の管理だけでなく、各業者への発注、スケジュール管理など高いマネジメントスキルが身につきます。未経験からでも建築業界で働き、住空間などを提供したいと考える方もいらっしゃいます。この記事では、未経験から就職した場合、どのようなステップを踏んでいくことになるのかご紹介いたします。


施工管理とはどんな仕事?とくに重要な4つの管理とは

施工管理とはどんな仕事?とくに重要な4つの管理とは

住宅建築に不可欠な「施工管理」とはどのような仕事でしょうか? とくに施主にとって住宅の新築は、一生に一度の大切な買い物です。 満足できる買い物だったと喜んでいただくには「施工管理」の仕事が重要なカギを握っています。 また「施工管理」の仕事は非常に幅広く、いくつかの管理業務を同時に進めていくことも求められます。 そこで今回は、「施工管理」とはどのような仕事なのか、またとくに重要な4つの管理業務について深掘りしてみたいと思います。


転職前に知っておきたい!現場監督のつらいこと

転職前に知っておきたい!現場監督のつらいこと

「現場監督の仕事はつらい」とよくいわれますが、実際はどうなのでしょうか? 建設業界は慢性的な人手不足にあり、現場監督についても同様です。 必ず資格が必要な仕事というわけではなく、また需要も高い傾向にあることから、やってみたいと希望する人も多いのではないでしょうか。 転職する前に実態を知っておけば、その不安を解消することも可能です。 そこで今回は、現場監督の仕事でとくにつらいことについて、ご紹介していきたいと思います。


こんな職種もあったのか!施工管理職から転職するスキルを活かしたオススメの異職種⑧選

こんな職種もあったのか!施工管理職から転職するスキルを活かしたオススメの異職種⑧選

 施工管理職は、現場仕事な面もあります。そのため、休みがない、残業が多い、見合った給与ではないなど様々な悩みを抱える方がいらっしゃいます。そこで、この記事では施工管理職から希望の条件の職種に転職するために、スキルを活かせる職種をご紹介します。施工管理職から、本部の業務に行けるプランが無くなってしまった。子供も生まれて休みが無いのが困る。一生働き続けるには体力も持ちそうにない。働く環境を変えるためには、転職が良い方法です。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 職人 現場監理 営業 資格