具体的な違いは?不動産営業の種類と転職のススメ

具体的な違いは?不動産営業の種類と転職のススメ

不動産営業は、営業職の中でも求人でよく見るという方も多いのではないでしょうか?扱っている商材が不動産であるため、資産としては会社として仲介することにあまりデメリットがないため、営業社員を増員することで利益を増やすことができます。反対に、営業職以外はそこまで取引数が増えなければ、あまり必要としていないということです。不動産営業といっても、業態によって全く違う商品を扱います。この記事では、主に4つに分類し転職を考える際にどの分野が向いているかについてご紹介いたします。


不動産営業は主に4種類

不動産営業は、主に4種類に分けられます。不動産に関わる商品は様々あり、それらをどのように扱いどのように仕入れ、販売するかといったそれぞれの業種で営業も分かれています。全ての不動産に関わる営業を1手に引き受けているというわけではありません。

4つの不動産営業
・賃貸営業
・住宅営業
・投資用不動産営業
・土地仕入れ営業

それではこれら4つの不動産営業についてご紹介いたします。

賃貸営業

アパートやマンションといった集合住宅の賃貸だけでなく、店舗などの賃貸物件を仲介営業を行います。また、法人の社宅仲介などもあります。

・集合住宅の賃貸
アパートやマンションの賃貸営業は、基本的にはインターネットで反響などがあったお客様からヒアリングし、候補物件を提案します。そこでいくつか気になった物件を内覧してもらい、入居時期などのすり合わせを行い契約となります。
繁忙期があり、3月などは年度入れ替えのため引越しをされる方も多く、内覧だけで1日が終わることも珍しくありません。

営業としては、物件を多く扱うことができますが、給与は低い傾向にあります。賃貸の仲介手数料は比較的低いため、その分営業歩合も少ないです。

・社宅の仲介
法人の社宅仲介では、法人所有の物件を取り扱わせてもらうために営業をします。法人に対して営業を行うため、集合住宅の営業とはまた違った営業と言えます。法人が利用している代行会社と契約をすることもあります。社宅を扱わせてもらえるようになると、安定して入れ替わりが発生することがあるため売り上げも比較的安定するため重要な営業です。

・仲介物件を増やす
仲介物件が多ければ、不動産屋としての売り上げUPに繋がります。物件が多いとお客様からの問い合わせも増えるため、会社としての知名度UPにも重要な営業です。物件を所有しているオーナー様に営業をかけていくことが業務となります。

住宅営業

建売住宅と注文住宅を扱うかで、営業方法が大きく変わります。建売住宅は、建物の知識はあまり必要なく、立地や簡単な住宅性能、ローンの知識などが必要です。基本的には、広告からの反響に対して内見や地域の状況、近隣施設の案内などを行います。気に入った物件が決まったら、ローンの事前審査を行い、ローンが下りることが決まれば本契約と進みます。

注文住宅の場合には、反響に対してお客様に営業をかけていき、まずは自社で住宅を建ててもらえるように進めます。お客様に依頼してもらえることが決まれば、打ち合わせを行っていき、具体的な設計、見積もりを作成します。見積内容に納得いただき初めて契約となります。ここまで半年以上かかるのが一般的なため、契約までに非常に長い期間お客様と接することとなり信頼関係を築くことが大切です。

投資用不動産営業

投資用不動産営業は、ビル・マンション・アパートなどの賃貸物件を投資目的で購入してもらう営業です。投資として利益を出すために、立地や建築コストなどから入居者と家賃を考慮して採算が取れるかを考えます。

投資の知識はもちろん、不動産を運用する上で総合的な知識が必要となります。そのため不動産営業としては、非常に高度な業務と言えますが報酬も1番大きくなる傾向にあります。

土地仕入れ営業

土地仕入れ営業は、土地の所有者から買取交渉を行い、どのようにその土地を販売することが最も利益になるかも考慮に入れて営業をしていきます。

買い取った土地を集合住宅にするか、分譲住宅を建てるのか、土地のまま再販するのかなどを決めます。他社の不動産から買い取ることもあれば、仕入れの競合となることもあります。交渉力が重要な職業と言えるでしょう。

あなたはどれが向いている?働き方から見るオススメ

・賃貸営業
・住宅営業
・投資用不動産営業
・土地仕入れ営業
の4つの営業がありますが、どの営業に転職しようか迷っている方にオススメのご紹介です。

まず投資用不動産営業ですが、未経験からの転職はなかなか難しいと言えます。他の賃貸営業や住宅営業、その他投資系の職などから転職される方が多い傾向にあります。
土地仕入れ営業は、交渉が難しい傾向にあるため、何度も通い信頼関係を築くことができる地道な努力ができる方に向いています。

賃貸営業は、不動産営業の中でも比較的未経験でも転職がしやすいです。宅地建物取引士などの資格を取得していき、まずは賃貸営業から経験される方も多いです。明るく、誰に対しても住居の案内を積極的に行っていける方が向いています。

住宅営業は、お客様のこれからの住まいを決める仕事になりますので、それだけ喜んでもらえる仕事であり責任感もあります。住宅についての知識が少ない方は、建売住宅の営業から注文住宅の営業に転職される方もいらっしゃいます。

どの不動産営業も、専門的な知識が身に付き、資格も有用なものが豊富ですのでキャリアを進めていく上でも困らないです。

関連するキーワード


住宅

関連する投稿


住宅設計士は、技術を学んで、そして盗め!

住宅設計士は、技術を学んで、そして盗め!

住宅設計士は、建築士の資格を持っていることがほとんどです。しかし、資格を持っていれば完璧にデザインからディテールにこだわった施工まで、問題ない設計ができるかというとそうではありません。住宅設計士として、学ぶべきことは多く、自分1人で仕事を完結できるようになることはなかなか一筋縄ではいきません。技術を学び、盗むことが住宅設計士として一人前になるために必要なことです。この記事では、住宅設計士が何を学び、技術をどのように身につけていけば良いかご紹介いたいします。


住宅設計士の仕事術|電話・メールの使い分け

住宅設計士の仕事術|電話・メールの使い分け

住宅設計士は、デザインをする上で、メールに設計図や写真を添付したり、細かい内容は電話をしたりとどちらも使う必要が出てきます。メールだけであれば簡単ですが、電話もしなければいけない状況が多くあります。それらについてどのような情報はメールで、何を電話にしなければいけないのか、判断がつきづらい事項も出てきます。この記事では、仕事をスムーズに進めるためにどのようにすべきかお勧めの方法をご紹介いたします。


住宅設計士の報連相|なぜか上司に伝わらない

住宅設計士の報連相|なぜか上司に伝わらない

住宅設計士として新米の頃、報連相がうまくできていないと注意されたことがある方がほとんどではないでしょうか?住宅設計士にかかわらず、社会人として求められるスキルですが、実は報連相というものは難しいです。業務の全体の流れを把握し、どこが仕事の重要ポイントで、どこをミスしてはいけないのか、どこを確認すれば効率的なのか。これらについて、新人の頃は何も分からないため、ほとんど仕事になりません。この記事では、そんな新人住宅設計士がどのように報連相を行えば良いかを簡単にご説明いたします。


住宅営業の仕方でトラブルに!?クロージングを急ぎすぎてはいけない

住宅営業の仕方でトラブルに!?クロージングを急ぎすぎてはいけない

営業は月末になると、その月の売上をなんとしてでも作ろうとします。どの営業でもそうですが、この際にお客様にメリットになるクロージングトークをしかけます。しかし、このとき営業が急すぎ、後々の工事になった時にトラブルになってしまった経験をしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?この記事では、工事請負契約書を交わす際に注意しなければならない点についてご紹介いたします。


【営業で勝つために】住宅メーカーの研究をしよう!一挙にまとめてご紹介

【営業で勝つために】住宅メーカーの研究をしよう!一挙にまとめてご紹介

営業にとって、一番嫌なのが、他の会社にお客様を取られてしまうことではないでしょうか?住宅購入をしている方を見つけることが大変な営業です。せっかく購入意思が固いお客様にアプローチできたにも関わらず、今一歩のところで他社にしましたとなったときの落胆は、誰しもが経験したことがあるはずです。他社の住宅メーカーがどのような提案を行なっているのか簡単にご紹介いたします。


最新の投稿


住宅設計士は、技術を学んで、そして盗め!

住宅設計士は、技術を学んで、そして盗め!

住宅設計士は、建築士の資格を持っていることがほとんどです。しかし、資格を持っていれば完璧にデザインからディテールにこだわった施工まで、問題ない設計ができるかというとそうではありません。住宅設計士として、学ぶべきことは多く、自分1人で仕事を完結できるようになることはなかなか一筋縄ではいきません。技術を学び、盗むことが住宅設計士として一人前になるために必要なことです。この記事では、住宅設計士が何を学び、技術をどのように身につけていけば良いかご紹介いたいします。


住宅設計士の仕事術|電話・メールの使い分け

住宅設計士の仕事術|電話・メールの使い分け

住宅設計士は、デザインをする上で、メールに設計図や写真を添付したり、細かい内容は電話をしたりとどちらも使う必要が出てきます。メールだけであれば簡単ですが、電話もしなければいけない状況が多くあります。それらについてどのような情報はメールで、何を電話にしなければいけないのか、判断がつきづらい事項も出てきます。この記事では、仕事をスムーズに進めるためにどのようにすべきかお勧めの方法をご紹介いたします。


住宅設計士の報連相|なぜか上司に伝わらない

住宅設計士の報連相|なぜか上司に伝わらない

住宅設計士として新米の頃、報連相がうまくできていないと注意されたことがある方がほとんどではないでしょうか?住宅設計士にかかわらず、社会人として求められるスキルですが、実は報連相というものは難しいです。業務の全体の流れを把握し、どこが仕事の重要ポイントで、どこをミスしてはいけないのか、どこを確認すれば効率的なのか。これらについて、新人の頃は何も分からないため、ほとんど仕事になりません。この記事では、そんな新人住宅設計士がどのように報連相を行えば良いかを簡単にご説明いたします。


【働き方指南】新人住宅設計士は独立を目指して働こう!

【働き方指南】新人住宅設計士は独立を目指して働こう!

新人住宅設計士は、全く設計の仕事ができないと言っても過言ではありません。設計自体は先輩社員が基本的には行い、新人はそれの補佐から始まります。もっと設計に関わりたい!もっと案を出したい!と思っても、ほとんどできない状況が続くでしょう。小規模の設計事務所では、新人は電話対応やお客様対応などに時間を割かなければなりません。そこで、違う会社に転職しようとしたり、先輩の文句を言う前に、まずは自分が独立したときに困らない知識や経験を最低限つけてみましょう!


住宅営業の仕方でトラブルに!?クロージングを急ぎすぎてはいけない

住宅営業の仕方でトラブルに!?クロージングを急ぎすぎてはいけない

営業は月末になると、その月の売上をなんとしてでも作ろうとします。どの営業でもそうですが、この際にお客様にメリットになるクロージングトークをしかけます。しかし、このとき営業が急すぎ、後々の工事になった時にトラブルになってしまった経験をしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?この記事では、工事請負契約書を交わす際に注意しなければならない点についてご紹介いたします。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 営業 職人 台風 現場監理 働き方改革 資格