営業ロープレは必要ない?成果につなげるポイント5選

営業ロープレは必要ない?成果につなげるポイント5選

営業職で必ずといって良いほど行うロープレは、「めんどくさい」「やる意味はあるのか」「ただマニュアルを音読しているだけ」「本番と違うから役に立たない」といった不満が出ることもあります。しかし、営業ロープレは必要ないのでしょうか?効率的に取り入れている会社は、ロープレにより成果をあげているところもあります。この記事では、営業ロープレに不満が出てしまっている理由と、成果を出すためのポイントについてご紹介いたします。


営業ロープレに不満が出る理由

営業ロープレは、成果につながっているという感覚を得られないとただ指示に従っている作業になってしまいます。このような意識が社員で広まってしまうと、不満が募りつつ効果も半減してしまいます。

これは社員のやる気の問題ではなく、実施する側(会社側)の問題であることが多いです。時間だけがかかり、社員が疲弊していくだけの時間となってしまっていることもあります。ここでは大きく2つ理由、できない上司と量だけこなしている場合についてご紹介いたします。

できない上司

まずは、できない上司がいるということです。上司も1人の人間であり完璧ではありません。売り上げを作ることは得意であっても、ロープレが得意であっても、教えるのが上手いとは限りません。社員のやる気をなくし、会社から指示されたロープレという時間をただ消費しているということになりかねません。

特にできない上司の場合、ロープレをした社員のダメ出ししか行わないことがあります。ロープレはどのようにすれば良くなるのかをその場でフィードバックし、すぐにできるようにするものです。15分間のロープレを聞いて、FBを10分間ずっとダメ出しをしていても次の日には結局何をすれば良いのか分からないといったことになります。

例えば、ダメ出しをするのではなく、20秒ロープレを行った際にその部分があまりにダメであった場合には、上司が見本を見せましょう。そしてその見本通りにロープレができるようになる方が、改善された実感が両者にあります。

つまり、上司自身がロープレの効果を実感していないのであれば、それが問題であると上司がまず気付きましょう。ロープレは、改善をしたのであればその場で良くなったことがわかるものです。

量だけこなす

量だけをこなすことでやった気になってしまっている場合も問題です。何が悪くて何が良いのか、それらをしっかりと分析することがロープレに重要です。

ロープレをテストのように扱うことも、あまり良い方法ではないこともあります。ただ時間を消費してしまっているのであれば、しっかりと目的とポイントを理解したロープレにしましょう。

成果が出るロープレのポイント5選

ロープレを行うことで営業成果を上げるためには、どのようなポイントを抑えれば良いでしょうか?
ロープレを行っていく上で、5つのステップに分けてポイントをご紹介いたします。

1.まずは覚える

ロープレは自由に行うのも良いですが、基本的にはマニュアルを作り、それを基本とした流れにするのが望ましいです。これは基準を設けることで、営業のレベルを基準以上にすることができ、レベルが高い方も基準を知ることで、何ができていて何ができていなかったかを把握することができるためです。

マニュアルは、1つ20~30分以内で終わるものにしましょう。あまりにも長いと冗長になりすぎていたり、ポイントが曖昧になります。20~30分の中で、4つ程度のセクションに分けて練習すると効率的です。

ベテランほど、覚えることを嫌いますが、マニュアルを覚えるということは話題が一つ増えるということです。とっさの対応にマニュアルで練習したことが役立つこともありますので、会社として覚えるべきものは作った方が良いでしょう。

2.質疑応答を覚える

マニュアルを覚えたら、よくある質疑応答をロープレしてみましょう。その質疑応答もフレーズを集めて、それらを覚えておくと使いやすいです。
特に新人営業などはこれらを覚えるだけで、中堅営業と同じくらい売れるようになってしまうこともあります。

3.応酬話法を覚える

簡単な質疑応答の次は、応酬話法です。他社の話や、知識がないと答えにくいお客様の反論に対し、どのように回答するかを覚えていきます。これもフレーズを集めて、一覧で覚えるのも効果的です。
ここまでできるようになると、自然とクロージングもできる能力が身に付きます。

4.資料を作る

質疑応答や応酬話法で、説明に必要な資料が出てきます。これらを補充して、営業が自作したり、会社として作成したりとロープレの成果が違った形でも出てきます。

5.契約まで手間取らないようにする

最後に、契約の作業まで手間取らないように行いましょう。ロープレをすることで、実際の書類などを用いて書類作成や、重要事項の説明などスムーズに行えるようにしましょう。

ロープレは成果に必ず結びつく!基礎を踏まえて実践を積み重ねよう

ロープレは、会社として営業には必ず取り組ませた方が良いものです。営業社員のレベルを引き上げ、基準を設けることで地に足がついた営業力がつきます。
また、新人営業も1ヶ月しないうちに即戦力にすることもできます。ロープレに加えて、実践を積み重ねることで営業としてどこでも通用する人材集団にすることもできます。

関連するキーワード


住宅

関連する投稿


住宅営業の仕方でトラブルに!?クロージングを急ぎすぎてはいけない

住宅営業の仕方でトラブルに!?クロージングを急ぎすぎてはいけない

営業は月末になると、その月の売上をなんとしてでも作ろうとします。どの営業でもそうですが、この際にお客様にメリットになるクロージングトークをしかけます。しかし、このとき営業が急すぎ、後々の工事になった時にトラブルになってしまった経験をしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?この記事では、工事請負契約書を交わす際に注意しなければならない点についてご紹介いたします。


【営業で勝つために】住宅メーカーの研究をしよう!一挙にまとめてご紹介

【営業で勝つために】住宅メーカーの研究をしよう!一挙にまとめてご紹介

営業にとって、一番嫌なのが、他の会社にお客様を取られてしまうことではないでしょうか?住宅購入をしている方を見つけることが大変な営業です。せっかく購入意思が固いお客様にアプローチできたにも関わらず、今一歩のところで他社にしましたとなったときの落胆は、誰しもが経験したことがあるはずです。他社の住宅メーカーがどのような提案を行なっているのか簡単にご紹介いたします。


【営業も知っておくべき】住宅購入に使える補助金まとめ

【営業も知っておくべき】住宅購入に使える補助金まとめ

住宅購入は費用も多くかかり、なかなか踏み切れない方も多いです。しかし、日本経済を潤すために住宅の売買については、国も様々な施策を行っています。そこで、お客様に補助金制度を勧めることで購買意欲を高めることができます。多くの制度があり、条件も細かく設定されているものもあります。お客様が調べても、購入する住宅がその制度の条件にあっているかなどがわからない場合もあります。営業はしっかりとそれぞれの制度について理解しておきましょう。


【かんたんまとめ】住宅購入にかかるお金の知識

【かんたんまとめ】住宅購入にかかるお金の知識

住宅購入には、建物の価格だけでなく、それらの手続きにかかる様々な諸費用がかかります。これらの費用についての知識を、営業が持っていなければ、お客様は契約してからこんなに予算を用意できないという事態になってしまいます。事前にお客様が手持ち資金の不足がないように、どの程度の金額が何にかかるのかについて説明できるようにしましょう。営業はお金の話をしっかりできてこそ、お客様から信頼され、契約に結びつきますので、しっかりと把握しておきましょう。


住宅の構造とは?木造や鉄骨造などわかりやすくご紹介!

住宅の構造とは?木造や鉄骨造などわかりやすくご紹介!

住宅構造は、非常に多くの種類があり、専門家でないと複雑に感じるかもしれません。簡単に、木造や鉄骨造というものを勉強しても、ハウスメーカーによって様々な構法に各名称がつけられている場合もあります。この記事では、構造というものがどのようなものなのかについて簡単にご紹介し、それぞれの一般的な構法についてもご紹介いたします。


最新の投稿


住宅営業の仕方でトラブルに!?クロージングを急ぎすぎてはいけない

住宅営業の仕方でトラブルに!?クロージングを急ぎすぎてはいけない

営業は月末になると、その月の売上をなんとしてでも作ろうとします。どの営業でもそうですが、この際にお客様にメリットになるクロージングトークをしかけます。しかし、このとき営業が急すぎ、後々の工事になった時にトラブルになってしまった経験をしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?この記事では、工事請負契約書を交わす際に注意しなければならない点についてご紹介いたします。


【営業で勝つために】住宅メーカーの研究をしよう!一挙にまとめてご紹介

【営業で勝つために】住宅メーカーの研究をしよう!一挙にまとめてご紹介

営業にとって、一番嫌なのが、他の会社にお客様を取られてしまうことではないでしょうか?住宅購入をしている方を見つけることが大変な営業です。せっかく購入意思が固いお客様にアプローチできたにも関わらず、今一歩のところで他社にしましたとなったときの落胆は、誰しもが経験したことがあるはずです。他社の住宅メーカーがどのような提案を行なっているのか簡単にご紹介いたします。


【営業も知っておくべき】住宅購入に使える補助金まとめ

【営業も知っておくべき】住宅購入に使える補助金まとめ

住宅購入は費用も多くかかり、なかなか踏み切れない方も多いです。しかし、日本経済を潤すために住宅の売買については、国も様々な施策を行っています。そこで、お客様に補助金制度を勧めることで購買意欲を高めることができます。多くの制度があり、条件も細かく設定されているものもあります。お客様が調べても、購入する住宅がその制度の条件にあっているかなどがわからない場合もあります。営業はしっかりとそれぞれの制度について理解しておきましょう。


【かんたんまとめ】住宅購入にかかるお金の知識

【かんたんまとめ】住宅購入にかかるお金の知識

住宅購入には、建物の価格だけでなく、それらの手続きにかかる様々な諸費用がかかります。これらの費用についての知識を、営業が持っていなければ、お客様は契約してからこんなに予算を用意できないという事態になってしまいます。事前にお客様が手持ち資金の不足がないように、どの程度の金額が何にかかるのかについて説明できるようにしましょう。営業はお金の話をしっかりできてこそ、お客様から信頼され、契約に結びつきますので、しっかりと把握しておきましょう。


住宅を建てる際の土地についての基礎知識まとめ

住宅を建てる際の土地についての基礎知識まとめ

住宅を建てるには土地が必要です。土地は広さだけで、特に他に気にしたことは無い!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、実は土地一つとっても様々な知っておかなければならない知識があります。住宅関係の仕事をする以上、全て把握しておきましょう。土地の種類から、住宅を建てる上で注意しなければならない条件などについて、わかりやすくご紹介いたします。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 営業 職人 資格 現場監理 働き方改革 台風