40代、50代から住宅営業への転職の実態|成功できる人できない人の特徴

40代、50代から住宅営業への転職の実態|成功できる人できない人の特徴

昨今のコロナ禍で職を失ってしまった方や、会社の業績が悪くなり給与が悪くなってしまい転職を考えているという方も多くなってきています。そこで住宅営業は未経験でも転職ができ、歩合給もあるため年収アップが見込めます。しかし、全員が年収アップできるわけではありません。営業ですので、売り上げが作れなければ歩合も増えません。そこで、40代、50代で住宅営業へ転職した方の実態について考えてみたいと思います。


40代、50代で住宅営業に転職できるのか

40代、50代は転職が一般的に難しい世代と言われています。会社としても若い世代に転職希望者がいれば、そちらを優先したいといったのが実情でしょう。しかし、住宅営業に関しては40代、50代でも転職するチャンスが比較的あります。

営業職は、お客様から見て40代、50代の方が安心感があるというイメージもあります。そのため営業未経験者でもコツを掴むことができれば、トップの売り上げを作る方もいらっしゃいます。転職先を見つけることがなかなか難しい状況もあるかもしれませんが、諦めずに行動していれば必ず転職できます。

住宅メーカーは、経験者のみの場合が多い

住宅メーカーへの転職は、経験者や有資格者といった場合が多いです。住宅メーカーは転職先として住宅営業の中でも人気のため、宅地建物取引士やファイナンシャルプランナーといった資格を持っている方が求職者の中にも多く、そのような方が採用されることが多いです。

営業経験者であって、資格を持っていなくても売り上げ実績などがある場合には採用されることもあります。いずれにせよ就職後に宅地建物取引士やファイナンシャルプランナーの資格を取っていないと営業としての成績を作ることが難しくなる場合があります。それは他社の営業がこの2つの資格を取得していることが多いため、他社に相見積もりで負けてしまうといったことが考えられるためです。

住宅リフォーム営業は未経験者も比較的多い

住宅リフォーム営業は、全くのみ経験者でも転職は比較的容易です。リフォーム営業の場合には、宅地建物取引士やファイナンシャルプランナーといった知識はあまり必要とされません。施工管理技士などの資格を持っていると優遇される傾向にあります。

営業未経験者で、建築業界未経験であっても求人が出ていることもあります。リフォームに関してはある程度の知識を研修などで身につけることができれば、営業としては問題なくなります。実際の工事内容などは職人と打ち合わせる必要や、見積もり出しには職人に現場調査に呼ぶこともあるためです。営業としては、お客様からのヒアリングと見積もり出しクロージングが主な業務になります。これが、未経験者であっても採用される理由です。

また、リフォーム営業は売り上げが住宅販売などよりも作りやすい傾向にあります。戸建て住宅などの場合には、中堅営業で1年間に10棟程度売れています。つまり新人の場合には1,2棟といったこともあるのです。それに比べてリフォームの場合には、中堅営業で1年間で50件以上の契約をしますので、新人であっても10件以上は少なくとも売り上げが立てられます。転職後のモチベーション維持にも数ヶ月も契約が取れないという状況は厳しいため、リフォーム営業として働くといった方は多いです。

未経験者が必須なスキル

営業未経験者や建築業界を未経験であっても、転職後に必要とされるスキルはあるでしょうか?それは、一般業務ができるスキルです。例えば、PCでのword,powerpoint、各種チャットアプリなどの使用が問題なく行えることが求められます。

40代、50代の場合、PCでの入力がなかなかできないといったことや、資料作成などもPCを使ってなかなか出来ないといった方もいらっしゃいます。そういった場合には、転職先で仕事を覚えることと、日々の作業もなかなか進まず、他の社員に迷惑をかけるといった状況もあり、働きにくい状況になってしまうことがあります。
最低限のPCスキルなどは自宅で練習すれば問題なくできるものですので、事前に身につけておいた方が転職後に苦労しません。

40代、50代で住宅営業に転職した人の実態

実際に40代、50代で転職した方はどのような活躍をされているでしょうか?成功できている方、できていない方の特徴についてご紹介いたします。

成功できる人の特徴

・素直に会社のやり方に合わせる
転職してからは、会社のやり方や業務の流れをすぐに覚えることができます。これを柔軟に即座に対応し、一般業務がすぐにできるよう合わせることができます。

・営業手法を売れている人に学ぶ
営業がうまくいかないときや、始める際に全て売れている人に聞くことができます。他人に聞くことで、まずは成功法を知ることができ、まずはそれに合わせることで後々微調整もできるため応用して仕事ができます。

・若手と一緒に学ぶ姿勢がある
若手と一緒に学ぶことができる方は、変なプライドがなく会社に馴染むことができます。社会人としては経験があるかもしれませんが、その会社での業務は若手と同じ熟練度です。若手と一緒に学ぶことで仕事を順序よく覚えることができます。

成功できない人の特徴

・自分のやり方で進めようとする
自分のやり方に固執し、うまくいかなかった際に微調整もできません。

・若手の仕事を手伝わない
若手の仕事を、若い人がやるものだとバカにしていると基礎が身につきません。

・営業について他の人に聞かない
営業は、売れる人から成功法を聞くのが1番早いです。プライドが邪魔をしている方は成長しにくい傾向にあります。

これらの特徴を参考にして、ぜひ転職後も住宅営業として活躍できる参考になれば幸いです。

関連するキーワード


住宅 営業

関連する投稿


工事請負契約書とは?住宅営業は全て理解しよう!

工事請負契約書とは?住宅営業は全て理解しよう!

工事請負契約書は、住宅営業にとって、成績を左右する一番大事な書類です。お客様の前で新人営業マンは、よくわからずに上司と一緒にお客様に書いてもらうこともあるのではないでしょうか。工事請負契約書は、お客様との取引の上で一番大事な書類です。それにもかかわらず、実は内容を全て理解していないという営業マンも、もしかしたらいるのではないでしょうか?この記事では、工事請負契約書というものが、どのようなものかをわかりやすくご紹介いたします。


【強みを伝える】住宅営業が失敗する、自社商品の知ったつもり

【強みを伝える】住宅営業が失敗する、自社商品の知ったつもり

住宅営業は、他者と相見積もりなどで競合することが多いです。お客様は、メーカーや工務店などの様々な選択肢の中から1社を選びます。お客様の事前知識やイメージで1社に決めていることや、ほとんど決定している場合もありますが、営業の言葉だけでその決定が覆ることもあります。上司から、「他者に負けるな!」と言われつつも、どう営業をすれば良いのか、自社商品と他社商品の違いも知っているけど、それを活かせているかわからないという方もいらっしゃると思います。この記事では、住宅営業が自社商品をどのようにお客様にアピールすれば良いか、そのポイントについてご紹介いたします。


【住宅事務必見!】ビジネス書類の作り方|ポイント解説

【住宅事務必見!】ビジネス書類の作り方|ポイント解説

事務の仕事で、文書作成で頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?文書を手紙などで書くこと習慣もなくなってきて、ましてやビジネス用になると何を書けば良いのか、言葉遣いや、書いてはいけない文言はないかなど、気にし出すと手が付けられないとなってしまった経験もあるのではないでしょうか。この記事では、ビジネス書類の作り方のポイントをわかりやすく簡単にご紹介いたします。


【PC初心者】住宅事務の基礎スキルまとめ

【PC初心者】住宅事務の基礎スキルまとめ

住宅事務に転職しようと考えている方は、事務職としてどのようなスキルが必要かについて悩まれる方もいるかと思います。しかし特別なスキルを必要としている企業は少ないです。住宅事務に必要なスキルは、初歩的なPCスキルで十分です。住宅関係の専門知識や、住宅業界特有の仕事内容などは、働いてから簡単に身につくからです。ただし、PCスキルが全くない状態だと、仕事そのものが進まず、仕事とは関係ないPCの操作方法から教えなくてはいけません。せっかく人を雇ったのに、PC教室のような役割を会社がするわけにはいかないのです。この記事では、どの程度のPCスキルが一般的に必要とされているのかについてご紹介いたします。


住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅業界へ転職する場合、営業や施工管理、設計などいくつかの職種が選択肢となります。 そして、実際の工事を担当する「職人」もそのひとつです。 ものづくりにおいて、「職人」の存在は欠かせません。 住宅業界でも同様で、まったくなにもない「ゼロ」の状態から建物をつくれるのは、「職人」の技術があることで実現します。 しかし「職人」を職業にするとしてもメリットとデメリットがあるため、その両方を理解したうえで検討することが重要です。 そこで本記事では、住宅業界で「職人」として転職するメリットとデメリットについてご紹介したいと思います。


最新の投稿


工事請負契約書とは?住宅営業は全て理解しよう!

工事請負契約書とは?住宅営業は全て理解しよう!

工事請負契約書は、住宅営業にとって、成績を左右する一番大事な書類です。お客様の前で新人営業マンは、よくわからずに上司と一緒にお客様に書いてもらうこともあるのではないでしょうか。工事請負契約書は、お客様との取引の上で一番大事な書類です。それにもかかわらず、実は内容を全て理解していないという営業マンも、もしかしたらいるのではないでしょうか?この記事では、工事請負契約書というものが、どのようなものかをわかりやすくご紹介いたします。


【強みを伝える】住宅営業が失敗する、自社商品の知ったつもり

【強みを伝える】住宅営業が失敗する、自社商品の知ったつもり

住宅営業は、他者と相見積もりなどで競合することが多いです。お客様は、メーカーや工務店などの様々な選択肢の中から1社を選びます。お客様の事前知識やイメージで1社に決めていることや、ほとんど決定している場合もありますが、営業の言葉だけでその決定が覆ることもあります。上司から、「他者に負けるな!」と言われつつも、どう営業をすれば良いのか、自社商品と他社商品の違いも知っているけど、それを活かせているかわからないという方もいらっしゃると思います。この記事では、住宅営業が自社商品をどのようにお客様にアピールすれば良いか、そのポイントについてご紹介いたします。


【施工管理なら知っておきたい】工事現場に仮囲いをする目的とは?

【施工管理なら知っておきたい】工事現場に仮囲いをする目的とは?

住宅の新築工事は、周囲に「仮囲い(かりがこい)」と呼ばれるフェンスを設置して行うことが一般的です。 「仮囲い」は、工事を進めるうえで重要な目的があり、とくに施工管理者は万全な計画を立てて確実に設置する必要があります。 では工事期間中に設置する「仮囲い」の重要な目的とはどのようなことでしょうか? また必ず設置しなくてはならないものなのでしょうか? そこで本記事では、施工管理者が知っておきたい工事現場に設置する「仮囲い」の目的について、詳しく解説したいと思います。


【現場監督の安全管理】工事現場の「5S活動」とはなに?

【現場監督の安全管理】工事現場の「5S活動」とはなに?

現場監督の重要業務のひとつに安全管理があります。 安全管理は、現場に潜む危険を排除し、安全に作業を進めるための環境をつくることが大きな目的です。 そして、安全な環境づくりにはさまざまなアプローチの方法がありますが、なかでも「5S活動」は効果が高いとして多くの現場で取り組まれています。 では「5S活動」とは具体的にどのような活動なのでしょうか? また、取り組むことでどのような効果が期待できるのでしょうか? そこで本記事では、住宅の工事現場で行う「5S活動」とはどのような活動なのか、そして取り組むことで期待できる効果などについて解説したいと思います。


現場監督が工事現場の近隣トラブルを防ぐためにやっておきたい3つのこと

現場監督が工事現場の近隣トラブルを防ぐためにやっておきたい3つのこと

工事期間中、現場監督がとくに注意しておきたいことといえば「近隣トラブル」です。 いったん「近隣トラブル」が起こると、解決のために奔走しなくてはならないことから、工事に集中して取り組めなくなる恐れがあります。 しかし、現場監督としてやるべきことをしっかりやっておけば、多くの「近隣トラブル」は防ぐことが可能です。 そこで本記事では、「近隣トラブル」を防ぐために現場監督がやっておきたいことについて、とくに重要な3つのことをご紹介したいと思います。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 営業 知識 職人 資格