住宅の現場監督が雨の日にやっておきたいこと【5選】

住宅の現場監督が雨の日にやっておきたいこと【5選】

住宅の新築工事では、雨が降ると工事を止めなくてはならないケースがあります。 工事を止めなくてはならないケースとはおもに外部工事になりますが、内部の工事については、屋根や防水、その他雨仕舞が終われば天候に関係なく進められます。 また、雨が降って工事が止まったとしても基本的に現場監督は休みにはなりません。 できる仕事をやる必要があり、そして日頃から忙しい現場監督にとっては滞っている業務を大きく前に進めるチャンスでもあります。 そこで本記事では、雨が降って工事が止まったときにやっておきたいことについて、とくに重要な5つをご紹介したいと思います。


住宅の新築工事では、雨が降ると工事を止めなくてはならないケースがあります。
工事を止めなくてはならないケースとはおもに外部工事になりますが、内部の工事については、屋根や防水、その他雨仕舞が終われば天候に関係なく進められます。

また、雨が降って工事が止まったとしても基本的に現場監督は休みにはなりません。
できる仕事をやる必要があり、そして日頃から忙しい現場監督にとっては滞っている業務を大きく前に進めるチャンスでもあります。

そこで本記事では、雨が降って工事が止まったときにやっておきたいことについて、とくに重要な5つをご紹介したいと思います。

住宅の現場監督が雨の日にやっておきたいこと【5選】

住宅の現場監督が、雨で工事が止まったときにやっておきたいおもなことといえば以下の5つです。

  • 工程の調整
  • 他現場の内部工事チェック
  • 遅れている事務業務
  • 図面チェック
  • 現場写真の整理

工程の調整

雨で工事が止まったときに、まずやらなくてはならないことといえば工程の調整です。
工事が止まると翌日以降に組み替えるなど工程表の変更をする必要がありますが、当然ながら後工程にも影響します。

遅れただけ全体を後ろへずらすのか、あるいはいずれかの工程で人員を増やして遅れを吸収するのかなど、打ち合わせをしながら調整しなくてはなりません。
また、このような場面では業者に無理をお願いすることもあるため、日ごろから業者とコミュニケーションをとっておくことも重要になります。

他の現場も含め、影響ができるだけ小さく済むよう調整を行うことが現場監督としてまずやらなくてはならない業務です。

他現場の内部工事チェック

住宅の現場監督は複数現場を掛け持ちしており、進み具合もさまざまです。
雨仕舞が終わっている現場であれば雨の影響を受けることなく内部の工事は進められるため、現場監督も通常の管理業務が行えます。

雨で工事が止まった場合は、他の現場で工事の進捗状況や安全などの確認、そして美化活動など集中して取り組めます。

遅れている事務業務

雨で工事が止まったときは、遅れている事務業務を一気に進めるチャンスです。
事務業務といってもさまざまありますが、例えば、予算書や注文書の作成、あるいは施工計画書や会議資料の作成などが挙げられます。

通常であれば、現場監督は現場での管理業務がメインとなり、夕方から事務業務を始めるといったことも珍しくありません。
そうなると残業になってしまう場合も多く、やらなくてはならないこととはいえどうしても遅れがちになります。

雨が降って担当現場が止まったタイミングで、遅れている事務業務をまとめて終わらせておくと精神的にも楽になるでしょう。

図面チェック

設計図面は、現場監督や施工を行う職人にとっては、工事を前に進めるうえで拠り所となる重要なツールです。
しかし、場合によっては不整合や矛盾点が発生するなど、実際の施工では納まらないケースはよくあります。

例えば、開き戸が他の部材と干渉して完全に開き切らなかったり、あるいは換気扇など壁に穴をあける位置に筋交いがあったりすることなどです。
これらのような問題点は、施工の段階で発覚すると後戻りとなるケースもあり、その場合はムダなコストが発生してしまいます。

しかし、図面チェックを行って事前にわかっていれば、修正したうえで施工にあたれます。
図面チェックは時間と集中力が必要になることから、雨で現場が止まったときにはもってこいの作業といえるでしょう。

現場写真の整理

現場監督は、工事期間中に非常に多くの写真を撮らなくてはなりません。
これは、約束通りの品質を確保できていることの証とするためで、会社のルールに則って確実に行う必要があります。

しかし、ただ撮影すればよいというわけではなく、誰が見てもわかるよう工事ごとに写真台帳をつくり、貼り付けて保存することが一般的です。
写真の整理は単純作業にはなりますが、基本的に量が多いため根気が必要な作業でもあります。

雨で工事が止まり、デスクワークに集中できるなら、写真整理を一気に片づけてしまうのもよいでしょう。

まとめ

現場監督は、雨が降って現場が止まっても休みになることはありません。
というのも、まず住宅の現場監督は複数の現場を担当しており、天候に関係なく作業を進められる現場もあるため、それらの通常業務を行う必要があるためです。

とはいえ、時間に多少の余裕ができる場合も多く、そんなときには滞っているデスクワークなどを一気に片づけるチャンスになります。

雨は誰にもコントロールできません。
現場監督は、雨による工程のズレがその後に大きく影響しないよう万全の調整を行うこと、そして限りある時間を有効に使うことが重要です。





※この記事はリバイバル記事です。

関連する投稿


朝礼は必要ない!?建設工事における目的・確認事項

朝礼は必要ない!?建設工事における目的・確認事項

毎日工事現場では、朝礼が行われます。一般企業でも朝礼を実施している会社はありますが、朝礼は朝の始まりの慣例で、特になくても問題ないのでは?と考えている方も多いかもしれません。しかし、工事現場において朝礼は非常に重要なものです。安全管理や工事内容を再度確認することで、その日1日を問題なく進行させることができます。この記事では、朝礼の目的や内容についてご紹介いたします。


【簡単わかりやすい】戸建て住宅工事の検査まとめ

【簡単わかりやすい】戸建て住宅工事の検査まとめ

戸建住宅工事では、様々な検査が行われています。住宅は非常に高価な商品であり、不具合があったときに容易に交換ができないことや、欠陥により人の命に関わることもあるため、法令遵守の求められている基準が厳しいです。義務として行わなければならない基本的検査、義務ではないがより安心した検査となる任意的検査があります。これらについてわかりやすく簡単にご紹介いたします。


現場に労働基準監督署がやってきた!役割、現場監督の気持ち

現場に労働基準監督署がやってきた!役割、現場監督の気持ち

住宅業界だけでなく、建設業界では馴染みの深い(?)労働基準監督署についてご紹介いたします。労基(ろうき)と略して言われますが、今日は労基がくるぞ!などと会社としては身構える日になります。書類関係や現場をチェックされ、違反などがあれば是正勧告などの指導が入ります。違反が重大なもので、指導に従わない場合、行政処分もあります。現場監督は問題がないように書類関係の準備や現場を普段から安全管理等しっかりと行う必要があります。


【現場監督がよく使う建設用語】斫り(はつり)とはなに?

【現場監督がよく使う建設用語】斫り(はつり)とはなに?

住宅の新築工事において実際に施工を行うのは専門業者です。 しかし、場合によっては現場監督が行うケースもあり、例えば、きわめて小規模な「斫り(はつり)作業」もそのひとつとなります。 「斫り」は、工事現場でよく使用されるワードですが、いったいどのような作業のことをいうのでしょうか? そこで本記事では、現場監督がよく使う建設用語「斫り」について、具体的にどのような作業なのか解説したいと思います。


住宅現場で4Sを実践しよう!整理・整頓・清掃・清潔

住宅現場で4Sを実践しよう!整理・整頓・清掃・清潔

4Sという言葉を聞いたことがありますか?住宅の工事現場だけなどではなく、他業界でも多く用いられている言葉です。職場環境を改善するための活動で、整理、整頓、清掃、清潔、(しつけ)のことを4Sもしくは5Sと言います。この記事では、住宅現場において、4Sを行うことでどのようなメリットがあるのかについて、そもそも4Sとはどのようなことをすれば良いかからご紹介いたします。


最新の投稿


【かんたんまとめ】住宅購入にかかるお金の知識

【かんたんまとめ】住宅購入にかかるお金の知識

住宅購入には、建物の価格だけでなく、それらの手続きにかかる様々な諸費用がかかります。これらの費用についての知識を、営業が持っていなければ、お客様は契約してからこんなに予算を用意できないという事態になってしまいます。事前にお客様が手持ち資金の不足がないように、どの程度の金額が何にかかるのかについて説明できるようにしましょう。営業はお金の話をしっかりできてこそ、お客様から信頼され、契約に結びつきますので、しっかりと把握しておきましょう。


住宅を建てる際の土地についての基礎知識まとめ

住宅を建てる際の土地についての基礎知識まとめ

住宅を建てるには土地が必要です。土地は広さだけで、特に他に気にしたことは無い!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、実は土地一つとっても様々な知っておかなければならない知識があります。住宅関係の仕事をする以上、全て把握しておきましょう。土地の種類から、住宅を建てる上で注意しなければならない条件などについて、わかりやすくご紹介いたします。


住宅の構造とは?木造や鉄骨造などわかりやすくご紹介!

住宅の構造とは?木造や鉄骨造などわかりやすくご紹介!

住宅構造は、非常に多くの種類があり、専門家でないと複雑に感じるかもしれません。簡単に、木造や鉄骨造というものを勉強しても、ハウスメーカーによって様々な構法に各名称がつけられている場合もあります。この記事では、構造というものがどのようなものなのかについて簡単にご紹介し、それぞれの一般的な構法についてもご紹介いたします。


朝礼は必要ない!?建設工事における目的・確認事項

朝礼は必要ない!?建設工事における目的・確認事項

毎日工事現場では、朝礼が行われます。一般企業でも朝礼を実施している会社はありますが、朝礼は朝の始まりの慣例で、特になくても問題ないのでは?と考えている方も多いかもしれません。しかし、工事現場において朝礼は非常に重要なものです。安全管理や工事内容を再度確認することで、その日1日を問題なく進行させることができます。この記事では、朝礼の目的や内容についてご紹介いたします。


【建設業で有利】宅地建物取引士の資格とは?

【建設業で有利】宅地建物取引士の資格とは?

宅地建物取引士は、不動産取引の専門家として欠かせない国家資格で、略称として「宅建士」とも呼ばれます。 この宅地建物取引士は、不動産業界に携わる人にとって必須ともいえる資格ですが、建設業界でも活かせるとして注目されています。 では宅地建物取引士資格は、建設業界でどのように役立つのでしょうか? そこで本記事では、そもそも宅地建物取引士とはどのような資格なのか、また建設業界で働く人が取得することによりどのように役立つのかその理由について解説したいと思います。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 営業 職人 資格 現場監理 働き方改革 台風