【キラーフレーズあり】営業見込み|契約をしないお客様の見抜き方

【キラーフレーズあり】営業見込み|契約をしないお客様の見抜き方

住宅営業に限らず、営業はお客様の心理を把握し、その購買意欲を高めるとともに、契約しないお客様には営業をしないという選択肢を取ることも重要です。営業時間は限られており、1人のお客様に固執してしまうと、新たな見込み客の獲得が難しくなるからです。そして営業自身が、営業であるということを意識してしまうと、率直な意見を聞きにくくなります。この記事では、キラーフレーズを具体例としてご紹介いたします。


購買意欲を判断することで営業効率を上げる

購買意欲を判断することは、営業活動においてもっとも重要と言っても過言ではありません。見込みをランク分けすることで、毎月の売上を予測し、いつどのタイミングでお客様にアプローチするかを決めていくためです。

例えば、以下のようなお客様2組がいらっしゃったとします。
・購買意欲が高く、他社と相見積もりを行なっており1ヶ月程度で依頼する会社を決めるお客様
・住宅を購入しようと検討し始め、土地探し、住宅性能について勉強を始めているお客様

両者の場合には、前者の方が見込み度合いが高いのは明白です。前者に営業アプローチを早急にかけていく必要があります。お客様が必要としている資料や、自社アピール、信頼関係構築のために直接の打ち合わせ回数が多い方が良いです。のんびりとしていると、他社の方が直接打ち合わせ回数が多くなり、他社に取られてしまいます。
実際、お客様は内容よりも、会った回数で決める方も多いです。理由は簡単で、1度しか会ったことのない人より、3回会っている人の方が頼みやすいからです。専門的な内容を詳しく判断するのであれば、最初から相見積もりもほとんどしないからです。

つまり、購買意欲を正確に判断し、お客様が決定するタイミングに合わせて営業ボリュームを変えていく必要があります。

(実例)1人のお客様に固執する新人営業

50代夫婦
子供独立
気さく
建て替えを検討
工事時期いつでも
予算も現金で持っている
相見積もりなし

上記のようなお客様で、契約見込み度は高いと判断した営業がいました。確かに購買能力もあり、子供も独立しライフスタイルも確立してきており建て替えプランも検討しやすいです。営業にとっても、非常に仲良く接してくれていて相見積もりもありません。
1ヶ月に2回ほど定期的に訪問し、打ち合わせや雑談を兼ねて営業していました。しかし、3ヶ月経ってもなかなか具体的なプランの決定に至らず、見積もりも概算のものを提出したままです。このお客様は、結局住宅の建て替えをしませんでした。

なぜ営業は見抜けなかったのでしょうか?
見落としポイント
・相見積もりがない
相見積もりがないということは、営業にとっては良いことでもありますが、購買意欲が比較的低いことを見抜くポイントにもなります。
・工事時期いつでも良い
工事時期を決めていないということは、まだ具体的に考えがまとまっていない可能性もあります。
・気さくで仲良くしてくれる
仲良くしてくれていて、相見積もりもないというのは、お客様の性格であり、営業を気に入ってくれていて必ず依頼してくれるというものではありません。

これらは新人営業に多い失敗になります。

契約をしないお客様を見抜く方法

「契約をしないというお客様を見抜く方法がわからない」「ウチで頼んでくれると思っていたのに、他社に取られてしまった」ということが多い営業は、見抜くためのフレーズが無いのが原因です。

契約を取っていく営業は、お客様に対してざっくばらんに直接聞いてしまっている方も多いです。キラーフレーズ集としてご紹介いたします。

キラーフレーズ集

キラーフレーズと言ってますが、大したことではありません。直接的に質問をすると「ガツガツした営業だ」と思われることを恐れている営業がいます。

しかし、それはガツガツした下心を持っているからです。お客様からして「ウチで契約してくれますか?」と聞く営業は、ごく自然に見えています。なぜなら、営業が「買われますか?」と聞くにはごく普通だからです。それを意識して、実際にフレーズを使ってみましょう。

「こちらの内容で、ご依頼いただけそうでしょうか?」
「ご依頼されないとしたら、どのような理由になりますでしょうか?」
「相見積もり先とウチで決めかねているポイントはどこですか?」
「しつこくならないよう、お電話させていただく日程を決めさせていただいてもよろしいですか?」
「工事を進める際に、いつ頃をお考えですか?1ヶ月先でもご都合は悪くないですか?」
「〇〇様のお宅をぜひ工事させていただければと思うのですが、いかがでしょうか?」

以上のフレーズは、自然に聞いてみるとお客様からも自然に答えが返ってくることが多いです。もし怪訝な顔をされたのであれば、逆に営業も怪訝な顔をするのも手です。なぜなら、買うか買わないかを聞くのは、ごくごく自然なことだからです。

関連するキーワード


住宅 営業

関連する投稿


満足度アップ!住宅営業が持っておきたい資格6選

満足度アップ!住宅営業が持っておきたい資格6選

住宅営業は資格を持っている方がほとんどです。しかし、営業は資格がなくてもできる仕事なのになぜ資格を取得する必要があるのでしょうか?もちろん数千万円の契約のため、資格を持っていたらお客様は何となく安心であったり、知識も付くでしょう。ただ資格を取得して満足するのではなく、営業として意味のある使い方をしましょう!そのためにどの資格が役立つのか6つご紹介いたします。


注文住宅営業は施主の暮らし方を知るべし

注文住宅営業は施主の暮らし方を知るべし

注文住宅を購入しようとしている施主様は、今の暮らしに何かしらの不満を持ち、次の新しい住居に期待を抱いています。しかし、施主様はその不満やニーズをうまく営業や設計者に伝えることはなかなか難しいです。そこで、注文住宅営業は積極的に施主様の暮らし方を知るようにするべきです。ここまで信頼関係が築ければ、施主様も他社に行くことなく、気持ちよく住宅購入に踏み切ることができます。


【お金・土地・建物】住宅営業が知っておきたい知識3選

【お金・土地・建物】住宅営業が知っておきたい知識3選

住宅は何千万とするものであり、契約に際して様々な知識を必要とします。住宅は一生涯穏やかに過ごすために重要なものです。営業もお客様より知識がない状態で売ってしまうことは失礼ではないでしょうか?とはいっても、全ての情報を網羅することは非常に難しいです。それぞれの分野に専門家がいる世界です。そこで、住宅営業として最低限まずは知っておきたい知識について3つご紹介いたします。


住宅営業が楽しい!と思える瞬間4選

住宅営業が楽しい!と思える瞬間4選

住宅営業は、一生のお買い物である住宅を販売できるため非常にやりがいがあります。しかし、住宅営業といっても所詮は営業です。営業は大変で辛く長く続かない仕事だと言われますが、もちろん楽しいと感じる仕事でもあります。今回は、住宅営業マンに聞いた楽しいと思える瞬間を4つご紹介いたします!


住宅ローンの定番「フラット35」とは?特徴や銀行ローンとの違い

住宅ローンの定番「フラット35」とは?特徴や銀行ローンとの違い

住宅を購入する際、多くの人が利用する住宅ローンですが、なかでも定番といえるのは「フラット35」になるでしょう。 「フラット35」の最大の特徴は「固定金利型」であることです。 「固定金利型」であることで、借り入れの時点で返済金額がわかり、また計画も立てやすくなります。 また、この他にも民間銀行が取り扱う住宅ローンとは異なる特徴があるため、知識として理解しておくとよいでしょう。 そこで本記事では、「フラット35」の特徴や銀行ローンとの違いについて徹底解説したいと思います。


最新の投稿


【今さら聞けない】事務に必須の「印鑑」まとめ

【今さら聞けない】事務に必須の「印鑑」まとめ

住宅会社の事務に限らず、どこの事務でも印鑑を使用します。社内文書だけでなく、社外との取引関係で契約書、見積書、様々な場面で使用されます。印鑑は法的な効力がありますが、どの印鑑をいつ使えば良いのか、なぜその印鑑を使うのかについて知らないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、会社で使う印鑑の種類や、どの場面で使用すれば良いかについてご紹介いたします。


【体験談】住宅会社の事務職はツラいよ?良いところ辛いところ

【体験談】住宅会社の事務職はツラいよ?良いところ辛いところ

住宅会社の事務員として、実際に働いた感想としては、普通の会社の事務より辛かったです。住宅会社は建設業界であり、建設業の仕事は非常に専門的で、なかなか難しいと言えます。ただ、事務員のスキルが高い女性は少なく、それでいて事務の求人は多いため、スキルを身につければ職に困らないとも言えます。体験した内容から少しでも皆様の参考になれば幸いです。


住宅会社における事務職の種類(総合・技術・営業)

住宅会社における事務職の種類(総合・技術・営業)

事務職はどの会社でも必要な業務を担う重要な仕事です。事務がいることで他の実務が円滑に進みます。住宅会社での事務は、実は様々な業務があります。住宅工事がとても複雑であるだけでなく、営業、施工外注、不動産など様々な業者、お客様とやりとりをするため、連絡だけでも煩雑になります。住宅会社での事務はどのような仕事を行なっているのでしょうか?この記事では大きく3つに分けてご紹介いたします。


【おすすめ資格5選】住宅会社の事務員に役立つ資格はどれ?

【おすすめ資格5選】住宅会社の事務員に役立つ資格はどれ?

事務員が有能であれば、仕事も非常に捗ります。住宅会社の事務としてレベルアップを図りたいという方も多いと思います。しかしただ建築士の免許を取っても、設計士や施工管理技士になるわけではないため、あまり実務では必要とされないかもしれません。そこで、事務として取得してレベルアップになる資格についてご紹介いたします。


住宅設計士は現場を知らない!?迷惑な設計士にならない方法

住宅設計士は現場を知らない!?迷惑な設計士にならない方法

住宅設計士は、建築士の資格も持ち、住宅建築の専門家です。しかし、実態としては工事現場の状況や、具体的のどのように工事が進んでいくのかをほとんど理解していない設計士も多いです。設計士は設計が仕事であって、現場見学を何日も行ったり、積極的に現場にくる方というのは少ないです。現場は、現場監督や職人が管理するもので、設計士は行く必要がないと考えている人が多いです。ただ、このような設計士は一般的に現場では迷惑で嫌われます。このような嫌われる特徴、そうならないためにどのような仕事をすれば良いのかをご紹介いたします。