住宅営業が考えるお客様のタイプから見る接客方法

住宅営業が考えるお客様のタイプから見る接客方法

お客様のタイプによって、話し方や話す順序に気をつけて接客を行うことで成約率も上がります。その人によって、考え方も理解しやすい分野も変わってきます。わかりにくい説明をする際にも、その人がわかりやすい例を持ってくることが、相手の立場になって会話するということです。お客様のタイプを4つに分類してご紹介致します。


お客様のタイプ4分類

お客様は多種多様で、どのように接すれば正解なのかわからないということもあります。そこで、ある程度の分類を設けておくことで、臨機応変に対応ができるようになります。ここでは4つのタプに分類してみます。

・理論主導タイプ
論理的に物事を考え、自己主張が強いタイプです。自分が納得するまでとことん調べる傾向にあります。

・理論分析タイプ
論理的に物事を分析し、デメリットを知りたいという傾向にあります。安全思考であり、慎重に決定していきます。

・感情社交タイプ
感覚で物事を判断していきます。営業との話し合いの中で、盛り上がり良いと思ったものを選ぶ傾向にあります。また、周りから見ておしゃれであったり高級感のあるものを好みます。

・感情協調タイプ
感覚的に相手と意見を合わせながら進めていきます。家族間で納得のいくものを選びたいと考えており、自分の意見は持ちながらも、全員が満足するということに重点を置いています。

みなさんが接客したお客様も、上記のどれかに当てはまっているのでは無いでしょうか?タイプには収まりきらない、個性的なお客様もいらっしゃいますが、それぞれのタイプの接客方法を応用していけば問題なく対応できるはずです。

タイプ別に見る接客方法

それではタイプ別に接客方法について考えてみます。それぞれのタイプに合わせて、提案方法を変えることで、お客様に負担を与えずに打ち合わせを進めることができます。
お客様があくまでも進める上でストレスを感じないように進める方法を考えることが重要であり、テクニカルで成約が必ずしもうまくいくというものでは無いということを念頭に入れておきましょう。

理論主導タイプは「選択式」提案

理論主導タイプは、自分が納得するものをとことん突き詰めて選びたいという気持ちが強いです。そのため、「選択式」にして全ての提案をするとスムーズです。

例えば、AとBというものがあり、これらのメリットデメリットをご説明します。そしてお客様が自らそれらについて調べ考えて選択してもらいます。

ここでお客様には選択肢の多くを提示することが重要です。本来は5つくらいあるものを、主流のものだけを2つ選出してお客様に提示することは逆効果です。お客様が自ら5つを見つけ出し、それぞれについて考えるようになってしまい決定が遅くなります。最初に全ての選択肢を提示して、主流の2つをオススメするくらいに留めておきましょう。理論主導タイプの場合は、営業から提案しなかったという事実に対して気にする傾向にあるためです。

理論分析タイプは「データ」提案

理論分析タイプは、安全思考でデータからその選択が最も無難であるかどうかを重視します。そのため、公的機関のデータや新聞などの信頼性の高いメディアの情報を与えるようにしましょう。近年では、SNS口コミの評価も信憑性が高いので、細かい内容については利用するのも手です。

デメリットを多く知りたいと考えており、それらのデメリットを比較して最終決定をします。例えば、サイディングの外壁材が10年でメンテナンスが必要というデメリットに納得されない場合を考えてみましょう。このデメリットは消えませんが、15年持つ高耐久のサイディングや、塗装に15年以上持つもの、築50年で張り替えることで新品になるコストなどの説明をすることで安心材料と判断できます。このようにデメリットに対して、どのような対処方法があるのかも回答できると選択がスムーズになります。

感情社交タイプは「イメージ」提案

感情社交タイプは、感覚的に良いと思えるものを提案に使いましょう。基本的にはイメージや写真といったもので選択してもらうようにします。エコキュート、エネファーム、床暖房、ソーラーパネルといったものも、全て写真と住宅に設置したときの見た目がどのようになるかを知りたいといった具合です。

これらの実際に設置された写真があることで、自分で見たとき、他人から見たときにどのような印象があるのかがすぐにわかります。

感情協調タイプは「家族決定」提案

感情協調タイプは、家族で意見が合うことを重視します。そのため打ち合わせ時には決定をあまり行わないようにし、決定事項を箇条書きにし、帰ってから次回打ち合わせまでに家族で決定してもらいます。

このように家族で打ち合わせを行う時間を設けることで、1つ1つを着実に納得して決定することができます。簡単なことだからとその場で決定したとしても、家族間での決定を再度行ってもらう方が良いです。後になってから、「自分がここで決めて、家族で決めたものでないので、最初から決めさせて欲しい」という方もいらっしゃいます。

関連するキーワード


住宅 営業

関連する投稿


【まとめ】コンクリートについて詳しく解説

【まとめ】コンクリートについて詳しく解説

住宅関係者は、住宅の基礎施工において、コンクリートの施工現場などを見ることも多いと思います。コンクリートといっても、いざコンクリートとは何かを聞かれると、建築士の資格を持っていない方は答えられないのではないでしょうか。しかし、住宅関係の仕事についている以上、コンクリートは基礎中の基礎であり、知識としても知らないままではよくありません。この記事では、意外に細かいことまで知られていない、世の中に最もありふれた建築資材であるコンクリートについてわかりやすく詳しくご紹介いたします。


【忘れっぽい人必見】住宅の現場監督はメモを仕事にしろ

【忘れっぽい人必見】住宅の現場監督はメモを仕事にしろ

現場監督をしていて、新人は特に忘れっぽい人がいます。このような方は、意外に多いです。仕事ができない人というわけではなく、現場監督になるとそのようなことが起こります。理由は、住宅の現場監督は、タスクが以上な量になってしまうからです。細かい伝達内容などが発生し、それをその場で対処したり、数時間後に対処したり、場合によっては別日に対応するなど、非常に複雑になります。1つ1つのタスクは非常に簡単ですが、10個など多くなってくると、全てを覚えておくことは不可能に近いです。この記事では、住宅現場監督が、タスクに埋もれずに、効率的に業務を遂行できる方法としてメモをご紹介いたします。


住宅設計士は、技術を学んで、そして盗め!

住宅設計士は、技術を学んで、そして盗め!

住宅設計士は、建築士の資格を持っていることがほとんどです。しかし、資格を持っていれば完璧にデザインからディテールにこだわった施工まで、問題ない設計ができるかというとそうではありません。住宅設計士として、学ぶべきことは多く、自分1人で仕事を完結できるようになることはなかなか一筋縄ではいきません。技術を学び、盗むことが住宅設計士として一人前になるために必要なことです。この記事では、住宅設計士が何を学び、技術をどのように身につけていけば良いかご紹介いたいします。


住宅設計士の仕事術|電話・メールの使い分け

住宅設計士の仕事術|電話・メールの使い分け

住宅設計士は、デザインをする上で、メールに設計図や写真を添付したり、細かい内容は電話をしたりとどちらも使う必要が出てきます。メールだけであれば簡単ですが、電話もしなければいけない状況が多くあります。それらについてどのような情報はメールで、何を電話にしなければいけないのか、判断がつきづらい事項も出てきます。この記事では、仕事をスムーズに進めるためにどのようにすべきかお勧めの方法をご紹介いたします。


住宅設計士の報連相|なぜか上司に伝わらない

住宅設計士の報連相|なぜか上司に伝わらない

住宅設計士として新米の頃、報連相がうまくできていないと注意されたことがある方がほとんどではないでしょうか?住宅設計士にかかわらず、社会人として求められるスキルですが、実は報連相というものは難しいです。業務の全体の流れを把握し、どこが仕事の重要ポイントで、どこをミスしてはいけないのか、どこを確認すれば効率的なのか。これらについて、新人の頃は何も分からないため、ほとんど仕事になりません。この記事では、そんな新人住宅設計士がどのように報連相を行えば良いかを簡単にご説明いたします。


最新の投稿


【まとめ】コンクリートについて詳しく解説

【まとめ】コンクリートについて詳しく解説

住宅関係者は、住宅の基礎施工において、コンクリートの施工現場などを見ることも多いと思います。コンクリートといっても、いざコンクリートとは何かを聞かれると、建築士の資格を持っていない方は答えられないのではないでしょうか。しかし、住宅関係の仕事についている以上、コンクリートは基礎中の基礎であり、知識としても知らないままではよくありません。この記事では、意外に細かいことまで知られていない、世の中に最もありふれた建築資材であるコンクリートについてわかりやすく詳しくご紹介いたします。


【忘れっぽい人必見】住宅の現場監督はメモを仕事にしろ

【忘れっぽい人必見】住宅の現場監督はメモを仕事にしろ

現場監督をしていて、新人は特に忘れっぽい人がいます。このような方は、意外に多いです。仕事ができない人というわけではなく、現場監督になるとそのようなことが起こります。理由は、住宅の現場監督は、タスクが以上な量になってしまうからです。細かい伝達内容などが発生し、それをその場で対処したり、数時間後に対処したり、場合によっては別日に対応するなど、非常に複雑になります。1つ1つのタスクは非常に簡単ですが、10個など多くなってくると、全てを覚えておくことは不可能に近いです。この記事では、住宅現場監督が、タスクに埋もれずに、効率的に業務を遂行できる方法としてメモをご紹介いたします。


住宅設計士は、技術を学んで、そして盗め!

住宅設計士は、技術を学んで、そして盗め!

住宅設計士は、建築士の資格を持っていることがほとんどです。しかし、資格を持っていれば完璧にデザインからディテールにこだわった施工まで、問題ない設計ができるかというとそうではありません。住宅設計士として、学ぶべきことは多く、自分1人で仕事を完結できるようになることはなかなか一筋縄ではいきません。技術を学び、盗むことが住宅設計士として一人前になるために必要なことです。この記事では、住宅設計士が何を学び、技術をどのように身につけていけば良いかご紹介いたいします。


住宅設計士の仕事術|電話・メールの使い分け

住宅設計士の仕事術|電話・メールの使い分け

住宅設計士は、デザインをする上で、メールに設計図や写真を添付したり、細かい内容は電話をしたりとどちらも使う必要が出てきます。メールだけであれば簡単ですが、電話もしなければいけない状況が多くあります。それらについてどのような情報はメールで、何を電話にしなければいけないのか、判断がつきづらい事項も出てきます。この記事では、仕事をスムーズに進めるためにどのようにすべきかお勧めの方法をご紹介いたします。


住宅設計士の報連相|なぜか上司に伝わらない

住宅設計士の報連相|なぜか上司に伝わらない

住宅設計士として新米の頃、報連相がうまくできていないと注意されたことがある方がほとんどではないでしょうか?住宅設計士にかかわらず、社会人として求められるスキルですが、実は報連相というものは難しいです。業務の全体の流れを把握し、どこが仕事の重要ポイントで、どこをミスしてはいけないのか、どこを確認すれば効率的なのか。これらについて、新人の頃は何も分からないため、ほとんど仕事になりません。この記事では、そんな新人住宅設計士がどのように報連相を行えば良いかを簡単にご説明いたします。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 営業 職人 台風 現場監理 働き方改革 資格