現場監督は非常に多くの人と関わりがあるため、仕事をスムーズに進めるためにも職場での信頼関係は必須といえます。
というのも、現場監督1人で工事を完成させることは不可能であり、関係業者には品質を確保しながらスケジュール通りに動いてもらう必要があるためです。
しかし、現場監督と関係業者の間に信頼関係が構築できていない場合、あらゆる場面で支障が生じ、余計な手間がかかってしまう可能性があります。
そこで本記事では、現場監督が職場で信頼関係を築くポイントについて、とくに有効な5つをご紹介したいと思います。
現場監督が職場で信頼関係を築かなくてはならない理由
まず、現場監督が職場で信頼関係を築かなくてはならない理由について簡単に解説いたします。
現場監督の仕事は、大きく「工程管理」「安全管理」「品質管理」「原価管理」の4つですが、いずれも関係業者の協力を得なくてはできないことです。
また、関係業者との信頼関係が構築できていれば、職場で起こる問題の多くは、解決できるようになるでしょう。
現場監督の業務を問題なく進めるため、そして問題が起こった場合でも素早く解決に導くために信頼関係は必須なのです。
現場監督が職場で信頼関係を築くポイント5選
現場監督が職場で信頼関係を築くポイントについて、とくに有効な5つを以下にご紹介いたします。
■約束を守ること
信頼関係を築くうえで、重要なことといえば約束を守ることです。
これは、職場に限ったことではなく、人と人との関係づくりにおいて最低限のマナーといってもよいでしょう。
信頼関係は、簡単につくれるものではなく、時間をかけて少しずつ出来上がっていくものです。
しかし、約束が守られないと、これまで積み上げた信頼は簡単に壊れてしまうケースがあり、そしてその壊れた信頼を取り戻すことは簡単ではありません。
また、約束を守ることは基本ですが、もし守れない場合は早めに連絡して承諾を得ておくことが重要です。
■人の悪口を言わないこと
他人との会話のなかで人の悪口を言ってしまう人は、信頼関係を築きにくいといえます。
相手に直接言うと信頼関係は破たんする可能性があることはもちろんのこと、その場に居ない人の悪口であっても信頼を得ることにはなりません。
なぜなら、他人の悪口を聞いた人にとっては「自分も言われているかもしれない」と思ってしまい、不信感につながる場合があるためです。
また、その悪口は本人の耳に入らないとは限りません。
■相手に関心を持つこと
良好な関係を築くには、相手に対して心から関心を持って接することが重要です。
そもそも相手に関心がないと、信頼関係は成り立ちません。
また、相手にとっても、いつも気にかけてもらっていることに対し、悪い気はしないでしょう。
相手に関心を持ち、少しずつ信頼関係を築けば、なにか問題が発生したときには助けてもらえる存在になるはずです。
■同じ立場で接すること
職場での立場に関係なく、フラットな目線で接することが、信頼関係の構築には必要です。
現場監督だからといって、配慮に欠いた上から目線で対応するような人は、煙たがられる存在になりやすいといえます。
現場は、実際に施工する人がいなければ成り立ちません。
そのため、仕事をさせてもらっている立場と、してもらっている立場として、お互いに尊重し合うことが重要です。
そうすることで、困ったときに助け合える信頼関係をつくれるでしょう。
■感謝すること
相手になにかしてもらったときには、必ず感謝の気持ちを伝えることが重要です。
感謝できない人は、照れくさいという人もいれば、してもらったその行為は当然のことだと思う人もいるかもしれません。
しかし、感謝されて嫌な気持ちになる人はいないわけであり、信頼関係はお互いの感謝の上に成り立つものです。
また、特別な技術を習得しなくては感謝の気持ちを伝えられないということでもありません。
「ありがとう」の言葉は、相手をポジティブな気持ちにさせ、モチベーションを高めます。
そのため、なにかしてもらったときには、意識してでも「ありがとう」の言葉を伝えることが重要です。
まとめ
現場監督の仕事をスムーズに進めるには、職場のおける信頼関係を築かなくてはなりません。
そうすることで、いざというときのリスク回避につながります。
よって、関係業者との信頼関係の構築は、現場監督として活躍するためにも優先して行う必要があるでしょう。