【たったこれだけ】敷地調査アポイントを断られない住宅営業方法

【たったこれだけ】敷地調査アポイントを断られない住宅営業方法

住宅営業は、土地を持っているもしくは、土地を決めようとしているお客様に対して、敷地調査のアポイントを取ることから営業が始まると言っても過言ではありません。敷地調査をするということは、その土地にどのような住宅を建てるのかを具体的に相談をする第一歩となるためです。しかし、この敷地調査を提案するアポイントでさえも、断られることが多いとうなだれてしまっている営業も多くいらっしゃいます。この記事では、敷地調査のアポイントを断られないように簡単な方法をご紹介いたします。


敷地調査とは

敷地調査は、住宅を建てる際に、どの程度の大きさの住宅を建てられるか、外構工事はどの程度必要か、境界はどこかなどかを目視でわかる範囲で調べるものです(ハウスメーカーなどでは、地盤調査まで行うところもあります)。

また、周辺環境や、主要な施設へのアクセスなどを確認するために現地調査を行います。お客様がその土地に住んだ際に、利点を感じる部分や不便さを感じる部分を調査するものです。

住宅営業にとっての敷地調査

敷地調査はお客様のために行うものですが、住宅会社にとっては、営業として重要な段階です。この敷地調査をきっかけに、お客様も具体的に住宅を建てることについて考えるようになり、設計プランなどを練るための足掛かりとなります。

この敷地調査をお客様に断られてしまうと、なかなか契約に結びつけることは難しくなってきます。そもそも敷地について情報がないため、どのような住宅を建てるかについても曖昧な提案をすることしかできず、お客様も真剣に考えていないため、徒労に終わることが多いです。営業にとって、住宅提案をするために必須の段階です。

無料よりも有料の方が契約につながりやすい

敷地調査は、無料で行っている会社が多いです。敷地調査を提案する段階では、お客様もまだ住宅を建てる意思が固まっていなかったり、その住宅会社で建てることを決断していないためです。そのため、無償の調査とすることで、何社も調査をしてもらったり、気軽に敷地調査をしてもらうことで、住宅の購入意思を徐々に固めてもらうためです。

しかし、無料とは言っても、人件費はかかりますので、会社側に負担があります。また、有料で行っている会社もありますが、有料の方が契約率は当たり前ですが高くなります。

人気の工務店や、仕事が絶え間なくくるような会社は有料にしているところも多いです。それは、無料にしても仕事にならなかった場合に、会社の負担が大きく、メリットがほぼないからです。ハウスメーカーなどは無料にしていますが、これは常に新築工事を請け負えるだけのキャパシティを確保しているからであり、それだけ人件費を余分に会社が負担しているということです。(会社が負担していると言っても、実際はお客様が支払う金額に上乗せされているということです)

お客様へ敷地調査のご提案をした結果

本題ですが、お客様へ敷地調査のご提案をして、どのような返答が返ってくるでしょうか?これだけ重要な敷地調査へのアポイントですので、緊張してしまう営業もいらっしゃるのではないでしょうか。実際の会話をイメージしてみましょう。

→はい。お願いします。

これが営業が一番望んでいる、お客様からの返答ですね。しかし、このようにすんなりといくことは、あまり多くはありません。このように返答してくれるお客様は、他社でも気軽に敷地調査を頼んでいる(まれにあります)、無料だからと本当に気軽に頼む、会社のことをよく知ってくれていて既に頼むつもり、のどれかでしょう。

もちろん住宅建設を依頼するつもりで、敷地調査をしてくれることが一番望ましいですが、この段階でお客様にそれを望むのは、なかなかシビアではないでしょうか?数千万円をする契約を、まだ営業にあって2,3回というところで、決定することはお客様にとっても時期尚早です。

→まだ大丈夫です。

これが営業が恐れる返答であり、一番多いです。ここで、失敗する営業は、お客様からの「まだ大丈夫」という提案を受け入れてしまうことです。本来は、敷地調査というものは、お客様にとってメリットが多く、この調査を通してお客様も具体的に予定を建てることができるようになります。

今、あなたは0円の無料の商材(敷地調査)を販売していて、それを断られたという認識を持ちましょう。0円でお客様にメリットしかないものを売れないのであれば、住宅は全く売れません。営業は、お客様に敷地調査というサービスを売ることから始まっています。

「まだ大丈夫」と言われたら、まずは、なぜまだ大丈夫なのかを聞きましょう。「えっ!?どうしてまだ調査されないんですか?」と驚いて聞いてみてしまっても良いのです。それは押しの強い営業でもなんでもなく、住宅営業に住宅についての問い合わせをして、敷地について調べないと何も始まらないのに、その調査を断るというのは、お客様がよくわからない行動をしているとも言えます。なぜ敷地調査をしないのかを、具体的に聞けば、大抵のお客様は教えてくれます。営業とお客様とで一緒に敷地調査に踏み出す相談をするイメージです。営業はお客様の敵ではありません。

つまり、お客様に断られた理由を聞きましょう。そして、その断られた理由を解決することができるのなら、お客様に率直にそれを提案しましょう。決して無理強いをするのではなく、お客様にメリットがあるということを丁寧に伝えましょう。

関連するキーワード


住宅 営業

関連する投稿


【民法改正】契約不適合責任とはなに?瑕疵担保責任との違いは?

【民法改正】契約不適合責任とはなに?瑕疵担保責任との違いは?

2020年の4月より、改正民法が施工されています。 多くの点で改正が行われていますが、住宅の売買に関連する内容として「契約不適合責任」の新設があります。 「契約不適合責任」は、これまでの「瑕疵担保責任」に代わって登場した規定になりますが、どのような内容なのかよくわからない人も多いのではないでしょうか? そこで本記事では、このたびの民放改正により新たに登場した「契約不適合責任」とはどういうものなのか、また「瑕疵担保責任」との違いについても解説したいと思います。


【空き家問題】リスクと活用方法とは?

【空き家問題】リスクと活用方法とは?

現在、住宅業界の課題となっていることのひとつに「空き家問題」があります。 「空き家問題」は、少子高齢化による人口減少の影響から今後もさらに深刻化することが予想されています。 また、空き家を放置することは、周辺環境の悪化などさまざまなリスクがあるため、なんらかの対策が必要です。 このような背景から空き家対策として法的な整備も進んでおり、場合によっては所有者に処分や罰則が科されるケースがあることは注意が必要となります。 しかし、空き家の所有者は、放置することのリスクに対し、どのような対応をすればよいでのしょうか? そこで本記事では、空き家を放置するリスクとおもな活用方法について解説したいと思います。


住宅営業マンは嫌われる?いえ、あなたが嫌われているだけです

住宅営業マンは嫌われる?いえ、あなたが嫌われているだけです

住宅営業は、何千万円もするものを扱っているため施主様も非常に慎重になっています。そのせいで、施主様の感情を読み取ることができない営業マンが多いのも事実です。慎重になっているだけなのか、営業を警戒しているのか、それともあなたを嫌っているのか。営業は少し方法を間違えると嫌われる仕事です。反対に下手なことをしなければ、営業だから嫌われるというわけではないです。もし嫌われているのであれば、営業マンのあなたが原因です。原因についてそれぞれ解説していきます。


満足度アップ!住宅営業が持っておきたい資格6選

満足度アップ!住宅営業が持っておきたい資格6選

住宅営業は資格を持っている方がほとんどです。しかし、営業は資格がなくてもできる仕事なのになぜ資格を取得する必要があるのでしょうか?もちろん数千万円の契約のため、資格を持っていたらお客様は何となく安心であったり、知識も付くでしょう。ただ資格を取得して満足するのではなく、営業として意味のある使い方をしましょう!そのためにどの資格が役立つのか6つご紹介いたします。


注文住宅営業は施主の暮らし方を知るべし

注文住宅営業は施主の暮らし方を知るべし

注文住宅を購入しようとしている施主様は、今の暮らしに何かしらの不満を持ち、次の新しい住居に期待を抱いています。しかし、施主様はその不満やニーズをうまく営業や設計者に伝えることはなかなか難しいです。そこで、注文住宅営業は積極的に施主様の暮らし方を知るようにするべきです。ここまで信頼関係が築ければ、施主様も他社に行くことなく、気持ちよく住宅購入に踏み切ることができます。


最新の投稿


【コンクリート技士・診断士】仕事内容や資格試験などを解説

【コンクリート技士・診断士】仕事内容や資格試験などを解説

建物をつくるうえで欠かせない材料のひとつにコンクリートがあります。 コンクリートは、建物の強度を左右する重要な役割を担うため、十分な品質を確保しなくてはなりません。 そのため、コンクリートを取り扱う業務では、高度な専門知識を有する人の存在が求められることが多くなっています。 建設関連の資格は非常に多くありますが、なかでも「コンクリート技士」および「コンクリート診断士」は、コンクリートのスペシャリストとして活躍できる注目の資格です。 そこで本記事では、「コンクリート技士・診断士」の資格を取得することで行える仕事内容や、資格試験の概要についてご紹介したいと思います。


【民法改正】契約不適合責任とはなに?瑕疵担保責任との違いは?

【民法改正】契約不適合責任とはなに?瑕疵担保責任との違いは?

2020年の4月より、改正民法が施工されています。 多くの点で改正が行われていますが、住宅の売買に関連する内容として「契約不適合責任」の新設があります。 「契約不適合責任」は、これまでの「瑕疵担保責任」に代わって登場した規定になりますが、どのような内容なのかよくわからない人も多いのではないでしょうか? そこで本記事では、このたびの民放改正により新たに登場した「契約不適合責任」とはどういうものなのか、また「瑕疵担保責任」との違いについても解説したいと思います。


住宅業界の変化|人手不足、IT技術導入

住宅業界の変化|人手不足、IT技術導入

住宅業界は、人手不足に悩まされ、労働人口減少を食い止めるために様々な施策がなされています。働き方改革や、IT技術導入など、どのようなものが具体的に進んでおり、どのような影響を与えているのかについてご紹介いたします。


【簡単わかりやすい】戸建て住宅工事の検査まとめ

【簡単わかりやすい】戸建て住宅工事の検査まとめ

戸建住宅工事では、様々な検査が行われています。住宅は非常に高価な商品であり、不具合があったときに容易に交換ができないことや、欠陥により人の命に関わることもあるため、法令遵守の求められている基準が厳しいです。義務として行わなければならない基本的検査、義務ではないがより安心した検査となる任意的検査があります。これらについてわかりやすく簡単にご紹介いたします。


住宅の現場監督が雨の日にやっておきたいこと【5選】

住宅の現場監督が雨の日にやっておきたいこと【5選】

住宅の新築工事では、雨が降ると工事を止めなくてはならないケースがあります。 工事を止めなくてはならないケースとはおもに外部工事になりますが、内部の工事については、屋根や防水、その他雨仕舞が終われば天候に関係なく進められます。 また、雨が降って工事が止まったとしても基本的に現場監督は休みにはなりません。 できる仕事をやる必要があり、そして日頃から忙しい現場監督にとっては滞っている業務を大きく前に進めるチャンスでもあります。 そこで本記事では、雨が降って工事が止まったときにやっておきたいことについて、とくに重要な5つをご紹介したいと思います。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 営業 職人 資格 現場監理 働き方改革 知識