住宅設計|外構計画の基本

住宅設計|外構計画の基本

住宅を設計する上で、外構も重要な要素です。設計では後回しになってしまいがちですが、先に予算やある程度の要望を聞いておかないと、コストや設計の問題で外構がおざなりになってしまいます。外構計画を行う上で、どのようなポイントがあるのかなどについてご紹介いたします。外構は、デザイン性や快適さだけでなく、防犯上も意味のあるものなので、各要素を反映したものにしていきましょう。


外構計画の流れ

外構を計画する流れは、以下のようになります。
↓予算決め
↓要望、ラフ
↓プラン見積もり
↓契約、工事、完了

外構の予算は、おおよそ建物本体価格の1割程度が一般的です。予算をあらかじめ決めておくことで、施主様が予算全てを土地と建物に当ててしまわないようにします。外構工事をしなくても、住宅は建ちますが、草木の手入れや、いずれ外構工事をしなければいけないことを考えると、新築時に外構工事をした方が良いでしょう。

予算を決めたら、要望をまとめて、ラフデザインを決めます。そして、プランの見積もりを出し、契約、工事という流れになります。
工事は、足場があると外構の作業はできないため、通常は建物本体の工事が終わってからの作業になります。

外構計画の流れを把握したところで、外構のポイントについてご紹介いたします。

外構の目的

外構を決めていく上で、外構に求める目的を考えてみましょう。外構というものがなぜ必要なのかを知ることは、施主様にとって非常に重要です。

・プライバシー保護
住宅は、窓がある都合上、そのままだと外から丸見えになってしまう部屋もあります。そこで、外構が外からの目を防いでくれます。間取りと、外構をセットに考えることでプライバシーを保った住宅を設計することができます。

一方で、プライバシー保護を重視し過ぎてしまうと、高い塀を作ってしまったばかりに、圧迫した住空間となってしまいます。そこで、開放的な庭の空間を作ることで、住んでいる方にとっては開放的でありながらも、プライバシーも保てる外構となります。もしくは、隙間が適度に空いているフェンスや塀を利用することで、閉塞的でない空間とすることもできます。

・防犯対策
不審者が敷地内に入ってくることを防ぐために、外構も重要な要素となります。視覚的に、住居に不在かどうかがすぐにわかったり、生活空間が見えていると、泥棒などに狙われてしまうため、外構で視線を遮るようにします。

しかし、外から完全に見えない外構にしてしまうと、不審者が敷地内に侵入してしまうと、外から見えないため、逆に不審者にとっては都合が良くなってしまいます。そのため、ある程度視覚を遮り、外から不審者が入ってきても外部の人間が気づけるような外構が多く採用されています。

また、音による防犯対策も重要です。砂利敷きにすることで、足音がするため、防犯対策になります。音が大きくでる砂利などもあります。

・敷地に入らない目印
角地の住宅などで多いのが、歩行者や車などが、敷地内に入りながら通行していくことがあります。これらを避けるために、敷地の境界を小さい塀やブロック、植栽などで示します。

・駐車スペース
駐車スペースとして、外構を利用する方は多いです。カーポートをつけるのか、駐車場はコンクリートか砂利かなどを決めます。駐車する場所は、おしゃれな石などを置いてしまうと、ほとんどが割れてしまうので、コンクリートや砂利などを主な床とするのが良いです。

・デザイン性
外構は、デザイン性を持たせれば、住宅がより映えるものになります。外から見た際に、建築物として綺麗なだけでなく、室内から庭を見た際にも統一感のある空間になります。

以上の目的の中から、どの項目を選択肢、どの程度実現していくのかを決めていき、実際の外構デザインに進みます。

アプローチの作り方

道路から玄関に至る道筋を特にアプローチと言います。外構の中でも、このアプローチは、実際に住んでいて、一番利用する導線になります。ここをよく考えたデザインにすることで、毎日の出入りが楽しくなります。アプローチが雑だと、自転車をアプローチに雑多に置いてしまったりして、入り口が小汚い印象になってしまいます。

まず、アプローチは、隣家の車の出入りなどと干渉しないように配置します。毎日の出入りで、自宅の車とも干渉しないようにするのが望ましいです。アプローチは、出入りのための道であるため、カーポートや駐輪場なども分離して配置します。庭も、アプローチから庭に入ることを想定されていれば、統一したデザインも良いですが、そのような使い方をしないのであれば、基本的には、分離したデザインにします。

視覚的に楽しめる空間にすることが良いです。タイルやレンガ、石を用いて、色のコントラストが映えるようにします。また、緑を適宜配置することで、季節に応じた楽しみができます。夜に歩きやすいような照明を配置することも、夜の出入りを楽にする工夫として取り入れましょう。






※この記事はリバイバル記事です。

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