顧客管理システムCRM、SFAが住宅営業に必須!

顧客管理システムCRM、SFAが住宅営業に必須!

顧客管理システムとは、マーケティングを強化する、もしくは営業を支援するツールとして企業に多く導入されています。これらを導入することは、企業にとって非常に有用であり、多くの顧客情報における資産を蓄えることができます。しかし、営業個人がこれらの有用性を知っていなければ、正しい効果的な使用がなされず、意味のないものになってしまいます。そこで、この記事では、顧客管理システムについて、内容をわかりやすくご紹介いたします。


顧客管理システムCRMとは

顧客管理システムのCRMとは、Customer Relationship Managementの略称になります。直訳すると、「顧客との関係性を管理する」という意味です。

従来のアナログな方法では、顧客管理は、名刺の保存管理、顧客情報のエクセル管理などを行い、これらを担当ベースで管理して、企業として一元管理を行うことができていませんでした。しかし、CRMを導入することによって、企業で顧客情報を一元管理するだけでなく、マーケティングに活かせる情報を適切に記録し、どのような方向性でマーケティングを行えば費用対効果が高いのかを算出することができます。

特に膨大な顧客を抱える企業にとって、顧客管理システムは非常に重要です。膨大なデータを扱うためには、まず一元管理を行なっていなければ、集計自体が現実的な作業にはなり得ません。また、住宅営業は、住宅を購入した既存顧客ではなく、見込み顧客の管理を行う必要があります。見込み顧客は、既存顧客の20~50倍の数はあるとみてよいでしょう(見込み顧客から契約になる確率を2~5%とした場合)。これらから、どのような営業が効果的なのかを調査するためにはCRMの活用が必要とされます。

CRMによりできること

住宅営業の担当にとっては、CRMの恩恵はそこまで感じられないかもしれません。しかし、CRMに情報を記録するのは、営業個人であることもあります。CRMの意味をしっかりと把握している営業が増えなければ、企業にとってもあまり有用なシステムではなくなってしまうため注意しましょう。

CRMは、マーケティングに有用です。どのような見込み顧客が契約率が高く、どのような媒体から見込み顧客担った方が契約率が高いのか、どのような顧客が契約単価が高いのかを算出することができます。これらのマーケティングの結果は、営業個人にとって非常に有用です。これらCRMで会社が何を行おうとしているかの意味を理解しましょう。

CRMを導入しないと〇〇に気づけない!

CRMを導入しないと、顧客がどのような理由で購買意欲を失い、自社で契約しないのか、反対にどのような理由で購買意欲が高く、自社で契約をしてくれているのかがわからなくなります。

これは営業個人にとってというより、企業にとってダメージが大きいです。顧客の流れを掴むことができなくなってしまうと、これを把握している他社に売上が移ってしまうためです。

CRMは潜在顧客に対して、見込み顧客に引き上げるため、そして見込み顧客が既存顧客になるために、どのようなターゲット層にどのようなアプローチが効果的であるかを示してくれます。これらを常に把握することで、顧客の流れを掴むことができるようになります。そして、この的を得たマーケティングにより、営業担当個人の成績も向上するようになります。

顧客管理システムSFAとは

顧客管理システムのSFAとは、「Sales Force Automation」の略称で、営業支援ツールと言われます。CRMが企業全体のマーケティングに特化したものとすると、SFAは営業担当の営業活動を支援する意味合いが強いです。

SFAは、営業担当者が顧客に対して行なった訪問、電話の日付、商談内容、送付資料の内容、打ち合わせ内容などを記録しておくものです。営業担当が、顧客との営業履歴を管理しやすくなり、業務効率が上がります。また、上司の確認も楽になり、担当が転職や休職によっても顧客情報を消失することがないというメリットもあります。

SFAのメリット

SFAは、営業担当にとってメリットが大きいものです。業務効率を上げることもありますが、営業方法として契約率を上げることにも役立ちます。

顧客にアプローチした日付、タイミング、送付資料、顧客から得た情報の質などが明確になります。各担当ごとにこれを管理することで、どのような営業手法が効果的であるかを比較的簡単に知ることができます。

まとめ

顧客管理システムのCRM、SFAについてご紹介させていただきました。これら2つは、目的が全く違うものですが、営業担当がその導入理由や意味を理解していなければ、効果的な活用はできません。

CRMは、マーケティングに、SFAは営業担当の活動に効果的であるということを覚えておきましょう。営業活動は、簡単そうに見えて実は非常に複雑でもあります。企業にとって、短期的な売り上げを最大に、長期的な売上を維持できるシステムとして導入を検討してみましょう。

関連するキーワード


住宅 営業

関連する投稿


【採用ポイントもわかる】ハウスメーカー、住宅事務の仕事内容まとめ|勤務場所、募集内容の選び方

【採用ポイントもわかる】ハウスメーカー、住宅事務の仕事内容まとめ|勤務場所、募集内容の選び方

 ハウスメーカーや、住宅営業の事務員はどのような仕事をしているのでしょうか。一般的な会社の事務員と聞くと、コピーや簡単なPC入力、その他雑務をイメージするのではないでしょうか。住宅事務も同じような仕事内容ですが、この記事では具体的な仕事内容、勤務場所、募集内容などについてご紹介いたします。


住宅業界で働き方改革は進んでいる?ITを導入した業務効率化やテレワークの導入の実態

住宅業界で働き方改革は進んでいる?ITを導入した業務効率化やテレワークの導入の実態

 住宅業界は残業も多く、特に営業は残業が慢性化していると一般的に言われています。しかし働き方改革により全ての業界の残業時間の規制が入ります。住宅業界が働き方改革により、どのような業務効率化を行っているのか、テレワークの導入も進んでいるのかをご紹介いたします。転職の際には、会社ごとに状況が違いますので、確認をするようにしましょう。


スケルトン・インフィル住宅は、長期優良住宅で何世代も住みやすい間取りの実現に最適

スケルトン・インフィル住宅は、長期優良住宅で何世代も住みやすい間取りの実現に最適

 スケルトン・インフィル(SI)住宅というものが注目され始めています。長期優良住宅という70~100年以上、住み続けられる構造上の耐久性が高い住宅が、国からも推奨されています。しかし、100年住み続ける場合にも、2世代、3世代と世帯主も代わり、世帯人数も変わることが予想されます。世帯人数に合わせた間取り設計が必要になりますが、従来の構法では自由に間取りを変えることなどが困難でした。それを解消できるのがSI住宅になります。


戸建て住宅の需要が20~30代で増加|コロナの影響で生活スタイルの変化が要因

戸建て住宅の需要が20~30代で増加|コロナの影響で生活スタイルの変化が要因

 戸建て住宅の需要が若者世代で増加傾向にあるようです。新型コロナウイルスの影響で、リモートワークなどが浸透したことにより、都心部などで勤務する必要性が薄まってきたことが要因になります。また、地方で住宅を購入すれば、都心部でワンルームの家賃を払うよりもお得だと考えている方も多いのではないでしょうか。


住宅営業は平日休み|平日休みのメリット10選

住宅営業は平日休み|平日休みのメリット10選

住宅営業マンは平日休みとなっています。土日休みの企業で勤務していた方は、平日休みとなってしまうことに違和感などを感じる方も多いかと思います。これから転職を考えている方も、土日休みじゃないと嫌だと考えている方もいるかもしれません。しかし、平日休みに慣れてしまうと土日休みが嫌だという方もいらっしゃいます。この記事では平日休みのメリットについてご紹介していきます。


最新の投稿


【採用ポイントもわかる】ハウスメーカー、住宅事務の仕事内容まとめ|勤務場所、募集内容の選び方

【採用ポイントもわかる】ハウスメーカー、住宅事務の仕事内容まとめ|勤務場所、募集内容の選び方

 ハウスメーカーや、住宅営業の事務員はどのような仕事をしているのでしょうか。一般的な会社の事務員と聞くと、コピーや簡単なPC入力、その他雑務をイメージするのではないでしょうか。住宅事務も同じような仕事内容ですが、この記事では具体的な仕事内容、勤務場所、募集内容などについてご紹介いたします。


住宅業界で働き方改革は進んでいる?ITを導入した業務効率化やテレワークの導入の実態

住宅業界で働き方改革は進んでいる?ITを導入した業務効率化やテレワークの導入の実態

 住宅業界は残業も多く、特に営業は残業が慢性化していると一般的に言われています。しかし働き方改革により全ての業界の残業時間の規制が入ります。住宅業界が働き方改革により、どのような業務効率化を行っているのか、テレワークの導入も進んでいるのかをご紹介いたします。転職の際には、会社ごとに状況が違いますので、確認をするようにしましょう。


【転職前に知っておきたい】建設業界の現状と課題

【転職前に知っておきたい】建設業界の現状と課題

建設業界へ転職したい人にとって、業界を取り巻く現状や将来に向けて課題となっていることなどは大いに気になる部分ではないでしょうか? 新型コロナウィルスの世界的な流行によって多大な影響を受けていることは否めませんが、建設業界が日本の基幹産業であることに変わりありません。 また、「アフターコロナ」を見据えた働き方改革も期待されるところで、転職をするのであれば魅力ある環境で働きたいと誰もが思うことでしょう。 そこで本記事では、転職する前に知っておきたい建設業界の現状と課題についてご紹介したいと思います。


建設業界の積算とはどんな仕事?資格は必要?

建設業界の積算とはどんな仕事?資格は必要?

建設業界で特有の仕事に「積算」という職種があります。 「積算」は、建築物をつくる過程で欠かせない仕事であり、また同時に責任の重い仕事でもあります。 では、「積算」とは具体的にどのような仕事なのでしょうか? また「積算」の仕事するうえで資格を取得しなくてはならないのでしょうか? そこで本記事では、建設業界における「積算」とは具体的にどのような仕事をするのか、また資格は必要なのかなど解説したいと思います。


文系出身でも住宅建築の施工管理はできる?

文系出身でも住宅建築の施工管理はできる?

住宅建築に関わる仕事といえば、理系の人が適しているというイメージを持っている人が多いかもしれません。 とくに施工管理の仕事は、工事の責任者となるだけに専門的な知識が必要です。 では実際のところ、施工管理の仕事は文系出身の人でもできるのでしょうか? 結論として、もちろん可能であり、さらには未経験でも問題ありません。 また、実務経験を積み重ねスキルアップすることで、文系や理系に関係なく昇進や昇給のチャンスがあります。 そこで本記事では、文系出身でも施工管理の仕事が問題なく行える理由について解説したいと思います。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 営業 職人 風水 現場監理