こんな職種もあったのか!施工管理職から転職するスキルを活かしたオススメの異職種⑧選

こんな職種もあったのか!施工管理職から転職するスキルを活かしたオススメの異職種⑧選

 施工管理職は、現場仕事な面もあります。そのため、休みがない、残業が多い、見合った給与ではないなど様々な悩みを抱える方がいらっしゃいます。そこで、この記事では施工管理職から希望の条件の職種に転職するために、スキルを活かせる職種をご紹介します。施工管理職から、本部の業務に行けるプランが無くなってしまった。子供も生まれて休みが無いのが困る。一生働き続けるには体力も持ちそうにない。働く環境を変えるためには、転職が良い方法です。


施工管理職で培ったスキルとは

 働いていると自身のスキルがあまりないように感じてしまうかもしれません。なぜならそれが出来ないと仕事にならない、他の社員も当たり前にやっている、難関資格を有しているわけでもないと考えてしまうからです。しかし、他の会社や環境にとっては、そのスキルを持った人材を欲している場合が多いです。求人の人材のニーズを把握するのはもちろんですが、まずはその前に自身のスキルはどのようなものなのか確認することが大事です。

施工管理職で培っているであろう7つのスキル
1. 建築関係の知識および資格
2. 他社、各職人等への指示、マネジメント
3. トラブル対応力
4. 基本的なPCスキル
5. プロジェクトを遂行するコミュニケーション能力(お客様、職人のどちらかでも不満を持ち、仕事がストップする可能性を自ら排除できる)
6. 予算組み等の経理能力
(7. CAD)

 簡単に挙げただけでも6,7個あります。仕事をしているだけでこれだけのスキルが身についているのです。これらに独自のエピソードや実績を語るだけで優秀な人材だとアピールできそうです。れらを踏まえ、どのような職種に転職できるか見てみましょう。

①デベロッパー(不動産開発)

 不動産業における土地の企画・開発を行うデベロッパーですが、施工管理のスキルが役立ちます。仕事内容は、大きく分けて用地取得、企画、開発、販売、管理になります。管理と言っても、施工管理とはほぼ違う仕事内容になります。工事の管理というより、工事が予定通りに進んでいるかの関連会社の管理、竣工後に運用する管理などになります。デベロッパーの規模や会社により仕事範囲が違うため、転職の際に仕事内容を確認しましょう。

 また、転職時には管理業に就いたとしても、会社内の別部署に異動することができる会社もあります。スキルアップや、自身の仕事のできる幅が広がります。

②建築系、設備メーカーの営業

営業職は、常に人材を補充している傾向にあるため、比較的転職のしやすい職種といえます。建築系であれば、新築、分譲住宅の営業、リフォーム営業、水道工事の営業などほぼ全ての営業職で募集があります。設備メーカーの営業では、住宅設備等は専門知識や現場知識があると営業しやすいです。

 給与は営業成績によって歩合が変わるため、転職後に給与が上がるか下がるかは成績次第になります。勤務時間に関しては、突発的なトラブルにより休みがなくなるということはほとんどないか

③設備管理、ビルメンテナンス

 ビル等の管理業になります。電気設備、給排水設備、空調設備、機械設備、ボイラーなどビルには様々な設備があり、一つでも故障していると問題になってしまいます。そこで、故障を未然に防ぐため、定期的な点検等もしくは故障時の修理依頼の管理が必要になります。修理自体は業者に依頼します。それぞれ専門の資格が必要な場合もあります。

④設計、建築関係事務所でのCADオペレーター

 CADを扱えるのであれば、その事務仕事で転職ができます。設計者の意図に沿ってCAD図を描く仕事になります。補助業務と位置されることが多く、給与アップはあまり望めない職種かもしれません。

⑤製造業、品質管理業

 製造業での生産ライン管理、品質の管理などの業務も転職ができます。また、外注を多く行っている製造業者であれば、そのマネジメント業務も需要があるかもしれません。業種は全く別ですが、施工管理業で身についた能力を活かせる仕事です。

⑥インテリアデザイナー、リフォームプランナー業

 デザインについての知識経験があればもちろんですが、インテリアデザインを行っている会社で、その実際の施工について、職人とのやりとりなど、十分に施工管理の経験を活かせます。リフォームプランナーなどといった、店舗設計、リフォームなどで需要が高い傾向にあります。

⑦フリーランス(Webライター、CADなど)

 施工管理についての知識と経験を活かし、WebライターやCADを用いた単発の仕事などがあります。それらをフリーランスとして請負い、仕事をすることも可能です。ただし、フリーランスは本業として同じ給与を維持することは難しいため、最初は副業からのスタートが良いでしょう。

⑧その他

 施工管理業で培った能力は、レベルの低いものではないため、どこかで必ず役に立ちます。転職の際に、決まった職種にしかチャンスがないと思うのではなく、チャレンジすることが大切です。例えば、全く別業種でも、未経験OKな会社や、希望の業務に就職するため、知識をつけたりと研鑚することが大切です。そこでフリーランスは、その実績作りに使うために有用です。例えばCADの仕事を前職で行っていなかった場合にも、知識があり普通に使えるといった状態にあるとします。しかし、それを面接時にうまくアピールしないとうまくいきません。そこでフリーランスで1件のCAD作業2000円だったとしても、そのような実績は転職時に役立つでしょう。

まとめ

 施工管理職は様々な能力を身につけられる仕事です。そのため、どこの会社でも通用する人材になっているかもしれません。しかし、会社によって、合う合わない、給与が低いなど様々な悩みがあると思います。あなたの転職がうまくいけば幸いです。





※この記事はリバイバル記事です。

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