建築模型士とは?仕事内容やなる方法は?

建築模型士とは?仕事内容やなる方法は?

住宅業界には多くの業種が存在します。 それらのなかで「建築模型士」という仕事がありますが、「どのような仕事なのかよくわからない」、あるいは「どうすればなれるの?」など疑問に思う人も多いようです。 「建築模型士」とは、その名の通り建築物のミニチュア模型をつくる人のこといいます。 では、具体的にどのような仕事で、またどのような方法でなれるのでしょうか? そこで本記事では、「建築模型士」の仕事内容やなるための方法について詳しく解説したいと思います。


住宅業界には多くの業種が存在します。
それらのなかで「建築模型士」という仕事がありますが、「どのような仕事なのかよくわからない」、あるいは「どうすればなれるの?」など疑問に思う人も多いようです。

「建築模型士」とは、その名の通り建築物のミニチュア模型をつくる人のこといいます。
では、具体的にどのような仕事で、またどのような方法でなれるのでしょうか?
そこで本記事では、「建築模型士」の仕事内容やなるための方法について詳しく解説したいと思います。

建築模型士とは?

建築模型士とは、住宅などを建築する前に、完成時を忠実に再現したミニチュア模型をつくる仕事をいいます。
住宅建築においては、設計図面をもとに立体的な模型を製作することで、建築主が完成したときのイメージを持ちやすくすることがおもな目的です。

とくに住宅のミニチュア模型などは、引き渡し後に自宅で飾ることもできるため、施主にプレゼントすると非常に喜ばれます。

またマンションのような大型建築物の模型をつくるケースもあるなど、幅広い建築物で活躍することも可能です。
さらに建物だけでなく、周囲の植栽などを合わせてより現実に近づけるなど、本格的なミニチュア模型をつくるケースもあります。

建築模型士は資格が必要?

建築模型士になるために資格は必要としません。
しかし、通信講座で取得できる資格などもあり、取得しておくと実際に仕事をするときの信頼につながり、また転職の際にもアピールの要素となります。

代表的な通信講座となるのは「がくぶん」が提供している建築模型製作講座です。
6ヶ月程度の講座を受け、最終課題で一定の評価に達した場合、「建築模型士(プライマリー級位)」の認定を受けられます。

建築模型製作講座 ≪通信教育・通信講座のがくぶん≫

https://www.gakubun.net/pc/00000003/e/C200000/c/001001001/

建築模型・住宅模型づくりの在宅ワーク技能が自宅で身につくがくぶんの通信講座です。建築模型士資格の取得にも対応。建築図面に馴染みのない方でも、段階的に建築模型のパーツ作りに取り組むカリキュラムで、建築模型製作の技能を自宅で身につけられます。

建築模型士は図面の読み取りが必須

建築模型士は、設計図面をもとに忠実なミニチュア模型をつくらなくてはいけません。
つまり、図面を読み取る能力は必須であり、さらには正確に模型製作へ反映させる必要があるのです。
そういった意味では、誰にでもなれる職種とはいえ、まったくの未経験よりも図面が読める経験者のほうが有利といえるでしょう。

建築模型士になる方法とは?

建築模型士となって活躍する方法とは、以下の通り大きく2つです。

  • 建設業界の企業へ就職
  • フリーランスとして独立

建設業界の企業へ就職

まずは、建設業界の企業へ就職し、建築模型士として活躍する方法です。
建設業界の企業とはハウスメーカーや工務店、設計事務所などで、基本的に月給制となるため安定した収入が得られます。
ただし、いずれの企業も、建築模型を専門に行うというより、その他の業務と兼任することが多くなります。

求人についても、建築模型士を専門職として募集することは非常に少ないという点では注意が必要です。
そのため、まずは異なる業務の募集から就職を目指し、そこから建築模型士としての業務に携わるということもひとつの方法になります。

また、模型製作会社へ就職し、経験を積むことも可能です。
模型製作会社であれば専門的に取り組めるため、早くノウハウを習得することも可能となるでしょう。

フリーランスとして独立

建築模型士としての技術に自信があれば、フリーランスとして活躍する方法もあります。
フリーランスであれば、複数の受注先を獲得することで専業として収入を得られるでしょう。

ただし、建築模型士の技術はもちろんのこと、営業努力も必要となります。
また、設計図面を読み取る能力も必要となるため、完全な未経験ではいきなりフリーランスとして活躍するのは難しいかもしれません。

建築模型士の将来性とは?

建築模型士の需要は少なからずあるため、技術と製作スピードを磨くことで活躍の場は得られるでしょう。

しかし、専門としての求人が非常に少ないということは難点といえます。
よって、技術やノウハウを習得するために、その他の職種と兼任しながら建築模型士を目指すことも検討する必要があるかもしれません。

また、3Dプリンターでも建築模型をつくれますが、まだ比較的コストが高いことやかなりの時間を要することなどがデメリットとなっています。
低コスト化とスピードアップが実現されると、将来的に主流となる可能性もあるでしょう。

まとめ

建築模型士は、ものづくりが好きな人にとってはやりがいのある仕事といえるでしょう。
必要な技術があれば、フリーランスとして活躍の場があることも大きな魅力です。
建築模型士に興味がある人は、なんらかの形で技術の習得をすることから始めてみてはいかがでしょうか。

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