部位別追加オプションの単価の上げ方
追加オプションによるグレードの変更は様々な箇所で可能です。予算に限りはありますので、お客様のニーズに合わせてどこを提案するかを決めましょう。
■外構の追加オプション
・ウッドデッキ
ウッドデッキは人気ですが、ホワイトウッドなどの安い木材を使ったものは3年~5年で腐ります。メンテナンスがほとんど必要ないアイアンウッドもしくは樹脂製のものなどを提案しましょう。また、ウッドデッキの下はコンクリートが良いです。雑草の処理が大変になり、数年後に公開することになります。
・宅配ボックス兼ポスト
ポストをつけますが、その際に宅配ボックスも付いているものが人気です。ポストだけでも意外に値段がするので、宅配ボックス付きにしておけば後々楽になります。
・砂利敷き、土間打ち
必ず防草シートを敷いてから砂利を敷くことを薦めましょう。予算があれば土間打ちの方が望ましいでしょう。
・駐車スペース
土間打ちが一般的です。乱形石という綺麗な色をした石を敷いている家もたまにあるのですが、車の乗り入れにより割れることがほとんどです。車の乗り入れ部の設計には、注意を払いましょう。
・スロープ
敷地面積があればスロープはつけておいた方がいいです。外構工事は後から行うと、割高になります。
■内装の追加オプション
・クロスなど
内壁の仕上げは10年後などに行っても、費用は変わらないため、新築時にこだわりがなければそこまで必要ないかもしれません。クロスが汚くなってきた築20年頃に漆喰壁にするなど自由にできます。
・床材
フローリング、無垢床などがあります。無垢床は高価で温かみがあり非常に良いものですが、傷がついたり、メンテナンスをして長く使っていき味が出てくるものです。あまりメンテナンスを考えていない方はお勧めしない方がいいかもしれません。フローリングは比較的安価に張り替えができるので、張り替えをしながらメンテナンスをした方が将来的には費用もかけずに綺麗に保つことができます。
■設備の追加オプション
・床暖房
全ての部屋につけることは費用対効果はあまり高くありません。リビングは取り付けると暖かくエアコンの稼働が少なくて済みます。
・浴室乾燥暖房器
浴室で洗濯物を干したりできます。洗濯物を干すためにあまり使わない場合も多いため必要なかったという声も多く聞きます。カビの防止には非常に高価的なことと、寒冷地では非常に重宝するためつけた方がいいでしょう。ヒートショック防止にもなります。
・食器洗い乾燥機
システムキッチンにビルドインされたタイプのものがお勧めです。食洗機は必須の設備になりつつあるため、建売にもついている住宅が多いです。性能が高くなってきており使いやすいため取り付けることが無難です。
・タッチレス水栓
こまめに出したり止めたりするため、水道代が節約になるとともに、非常に便利と人気が高くなってきています。
・ペアガラス窓
断熱効果など、住宅は窓からの影響を7割受けています。そのためペアガラス窓などの高性能窓にすることで格段に断熱効果も上がります。後から交換することは、厚みなどの問題から難しいため、新築時に取り付けておくことがお勧めです。
提案時の簡単な見極めポイント
後付けをすると、割高なものは新築時にお勧めしましょう。これで提案するものを絞ると、お客様も選びやすいと思います。例えばペアガラスなどは冊子の形状から後付けする場合には大工事になるなど、お客様は知らないため、先に教えてあげた方が良いでしょう。
オプションは非常に多く、もちろんグレードアップすれば良いものは良いです。しかし、お客様も営業マンが全て提案してきても予算にも限りがあり、どれを選べば良いか、自分たちにとって何が一番良いかはなかなか判断できません。このように提案することでお客様も要望と予算とを比較しながら決めることができます。
※この記事はリバイバル記事です。