住宅の新築工事現場では、あらゆるシーンで現場監督の能力に左右されることが多くあります。
よって、工事を円滑に進めるためにも一定の能力を有していることが求められます。
現場監督は、住宅という「モノ」をつくる仕事ですが、けしてひとりでできる仕事ではなく、必ず多くの人に動いてもらわなければいけません。
つまり現場監督には、ひとつの「モノ」をつくる集団のリーダーとして、まとめ上げ、推進していく能力を身に付ける必要があるのです。
そこで本記事では、現場監督に必要となる能力について、とくに重要な5つをご紹介したいと思います。
現場監督に必要な能力とは
現場監督に必要な能力としてとくに重要といえいるのは以下の5つです。
- コミュニケーション能力
- 現状分析能力
- 問題解決能力
- 危険回避能力
- マルチタスク能力
■現場監督に必要な能力①コミュニケーション能力
住宅の新築工事は、多くの専門業者や職人たちが協力することで出来上がります。
とはいえ、お互いに所属先も変われば仕事内容も異なります。
それぞれが自分たちの思うままに作業をするようでは、十分な品質を期待することはできません。
現場監督は、工事に携わる多くの人とコミュニケーションをとり、責任者として旗振り役を担う必要があります。
けして上から目線で命令するのではなく、ひとつの建物をつくる同じ仲間として協力を促すことが重要です。
そのためには相手の意見もしっかりと聞くことが必要であり、そのうえでベストの方向性を示す力が求められるでしょう。
■現場監督に必要な能力②現状分析能力
現場監督が必ず果たさなくてはいけない最大のミッションといえば、工期までの工事を完成させることです。
限られた工期のなかで常に進捗を把握し、遅れなど現在生じている問題点を分析する必要があります。
また問題が生じているなら、何が原因で、どのようにすれば解決できるのか的確に判断し、必要に応じて速やかに関係者へと展開しなくてはいけません。
あらかじめ立てた計画にギャップが生じることはけして珍しくなく、そのことをしっかりと認識し分析できる力が求められるでしょう。
■現場監督に必要な能力③問題解決能力
工事期間中にはさまざまな問題が発生します。
例えば、手配ミスのような現場内で起こる問題や、あるいは騒音のような近隣からのクレームなどが挙げられます。
もちろん現場監督は、問題が発生するたびに責任者として対応する必要があるため、速やかに解決を図り、工程への影響を最小限に食い止めなければいけません。
問題解決能力は経験を積み重ねるごとに向上していくことから、トラブルを悲観するより経験値の蓄積と捉え、しっかりと向き合うことも重要になるでしょう。
■現場監督に必要な能力④危険回避能力
現場監督の最も重要な業務といえば安全管理といえます。
事故が起こってからでは遅いため、起こり得る危険を事前に想定し、回避を図ることがきわめて重要です。
常に危険に対するアンテナを張り、たとえ小さなことでも見逃さず適切に取り除く必要があります。
また、現場監督だけでなく、作業者の安全に対する意識も同時に高めなければいけません。
現場の安全が脅かされることがあると多くの人に影響が及ぶため、どのような立場の人であっても現場監督として毅然と取り組む必要があるでしょう。
なお安全管理については「【超重要】現場監督が行う安全管理の仕事」の記事で詳しく解説しています。
■現場監督に必要な能力⑤マルチタスク能力
現場監督の仕事は多岐に渡り、それらを同時に進めなければいけないケースが多くあります。
また住宅建築の現場監督であれば、複数の現場を掛け持ちで担当することが一般的で、それぞれ異なる工程を理解し管理していかなくてはいけません。
そのため、現場監督はいくつかの業務を効率よく、そして適切にこなしていくマルチタスク能力は必須となります。
とはいえ、ひとりで管理できる能力にも限界があるため、状況によってはうまく協力を仰ぎ、分担を図ることも現場監督に必要な能力といえるでしょう。
まとめ
現場監督は、工事を期日内に完成させるため現場をひとつにまとめる能力が求められます。
ただし、現場監督に必要な能力は、経験とともに蓄積され徐々に発揮できるようになるものでもあります。
よって、まずはチャレンジしてみて一人前の現場監督を目指してみるのもよいでしょう。
※この記事はリバイバル記事です。