注文住宅営業の仕事内容とは?見込み出し、契約、顔つなぎ、アフターフォローなど

注文住宅営業の仕事内容とは?見込み出し、契約、顔つなぎ、アフターフォローなど

 注文住宅の営業は、未経験の方や契約して終わりの営業をしてきた方にとってはどのような仕事内容か想像がしにくいと思います。営業なので契約して売り上げを作ることが仕事ですが、注文住宅営業の場合はそれだけではありません。数千万円の工事を請け負う契約をさせていただくため、契約から工事の内容まである程度内容、工程を把握しながら、完成後もアフターフォローを行うことが営業の仕事になります。この記事ではこれから転職する方向けにわかりやすく仕事内容をご紹介していきます。


お客様からの連絡窓口

 契約前の打ち合わせから住宅の引き渡しまで一貫して、お客様からの連絡窓口になります。工事中は現場監督が管理していますが、お客様は打ち合わせ内容を何度も相談してきた営業マンだからこそ、その営業マンに相談をすることが多いです。その際一番大事なことは、ごまかさず一つ一つ真摯に丁寧に対応するかどうかです。注文住宅の営業は、お客様の一生に一度の大きな買い物を請け負うやりがいのある仕事です。具体的にどのように仕事をしていくのかご紹介します。

見込み客への営業・成約まで(ヒアリング・ご提案など)

 店舗や住宅展示場に来店いただいたお客様に対して、お客様とコミュニケーションを取り、まずはお客様から注文住宅についての相談をしていただく関係を築きます。注文住宅であるため、まだこの段階ではお客様も営業も売る商品は決まっていません。お客様からニーズをヒアリングし、それをどのように予算内で実現することができるかのプランを決めていく必要があります。そのため、まずはご相談できる関係性になるまで、電話追客、メール対応などで毎回お客様が「この営業マンと相談すると必要な情報を教えてくれるから、また聞いてみよう」と思ってくれるようにアプローチします。
 そしてお客様が具体的なプラン選択の意思を持ち始めてから、間取りなどの設計案を固めていきます。これと同時に住宅ローンの事前審査なども同時に行う場合もあります。お客様が予算を決めていても、実際に銀行に住宅ローンを申し込んだ際、当初予定していた予算の融資を受けられないこともあるからです。これはお客様にとっても、建てようと思った住宅が直前で叶わなくなってしまうため、早めに住宅ローンの借入可能額を調べておく必要があります。このように打ち合わせを何度か行い、見積書が出来上がって成約となります。

工事着工から引き渡しまで

 工事が始まったら、現場監督が工事の管理は行います。しかし営業の仕事は続きます。まず施主様と現場監督の顔つなぎなどを行います。工事が始まる際、お客様は不安を抱えていることが多いです。今まで住宅設計の打ち合わせをしてきた営業マンではなく、全く知らない人物の現場監督が工事の引き継ぎを行って全て伝わっているだろうかなどの不安です。そのためお客様が不安にならないよう顔つなぎを行うことは非常に重要な仕事になります。
 工事中は基本的には工事の作業内容や工程の連絡も現場監督が行います。その際営業マンも大方の工事内容を把握しておく必要があります。営業マンはお客様と打ち合わせを行う中で、お客様が気にしていた設計箇所やこだわりを一番理解しています。そのため、工事中にそういった部分が仕上がった際などは、現場監督に確認し、お客様に途中報告として入れることがよりお客様が満足していただけるコツになります。万が一、契約の際に交わしていた内容が現場に反映されていないということを防ぐためにも重要な仕事になります。
 引き渡し後も営業マンは施主様に挨拶に行きます。契約して終わりではなく、工事の最後まで契約内容が正確に施行されたのかを確認しましたという意味合いもあります。ここで紹介などをしていただけるようアプローチをすることも営業として行うべきことです。

売り込むというより、コミュニケーションが重要

 注文住宅の営業は、もちろん売り込みというのも大事ですが、契約まで進むためにはお客様としっかりとコミュニケーションをとることが重要です。本気でお客様のためが喜ぶ姿をみたいと考えて働いている方が多いです。ただ商品を売って、たくさん売れればそれで良いという仕事をしている方はうまくいかず続かないでしょう。お客様が同じでも、営業マンが違えば全く違う家になっているということもあります。お客様と一緒に相談し、本当に建てたい家を営業マンと作り上げていく仕事と言えます。

まとめ

 注文住宅営業の仕事内容は、見込み客への追客、提案・契約、アフターフォローになります。お客様の一生に一度の大切なご家族を育む住宅をお客様と一緒に作り上げていくことは、お客様にも喜ばれ、やりがいを感じられる仕事だと思います。少しでも転職の参考になれば幸いです。






※この記事はリバイバル記事です。

関連するキーワード


住宅 営業

関連する投稿


住宅業界で働き方改革は進んでいる?ITを導入した業務効率化やテレワークの導入の実態

住宅業界で働き方改革は進んでいる?ITを導入した業務効率化やテレワークの導入の実態

 住宅業界は残業も多く、特に営業は残業が慢性化していると一般的に言われています。しかし働き方改革により全ての業界の残業時間の規制が入ります。住宅業界が働き方改革により、どのような業務効率化を行っているのか、テレワークの導入も進んでいるのかをご紹介いたします。転職の際には、会社ごとに状況が違いますので、確認をするようにしましょう。


スケルトン・インフィル住宅は、長期優良住宅で何世代も住みやすい間取りの実現に最適

スケルトン・インフィル住宅は、長期優良住宅で何世代も住みやすい間取りの実現に最適

 スケルトン・インフィル(SI)住宅というものが注目され始めています。長期優良住宅という70~100年以上、住み続けられる構造上の耐久性が高い住宅が、国からも推奨されています。しかし、100年住み続ける場合にも、2世代、3世代と世帯主も代わり、世帯人数も変わることが予想されます。世帯人数に合わせた間取り設計が必要になりますが、従来の構法では自由に間取りを変えることなどが困難でした。それを解消できるのがSI住宅になります。


戸建て住宅の需要が20~30代で増加|コロナの影響で生活スタイルの変化が要因

戸建て住宅の需要が20~30代で増加|コロナの影響で生活スタイルの変化が要因

 戸建て住宅の需要が若者世代で増加傾向にあるようです。新型コロナウイルスの影響で、リモートワークなどが浸透したことにより、都心部などで勤務する必要性が薄まってきたことが要因になります。また、地方で住宅を購入すれば、都心部でワンルームの家賃を払うよりもお得だと考えている方も多いのではないでしょうか。


住宅営業は平日休み|平日休みのメリット10選

住宅営業は平日休み|平日休みのメリット10選

住宅営業マンは平日休みとなっています。土日休みの企業で勤務していた方は、平日休みとなってしまうことに違和感などを感じる方も多いかと思います。これから転職を考えている方も、土日休みじゃないと嫌だと考えている方もいるかもしれません。しかし、平日休みに慣れてしまうと土日休みが嫌だという方もいらっしゃいます。この記事では平日休みのメリットについてご紹介していきます。


人口減少により住宅業界も衰退していくのか!?これからの転職は考え直した方が良いのか

人口減少により住宅業界も衰退していくのか!?これからの転職は考え直した方が良いのか

 転職を考える際に、業界規模や市場、今後の市場推移などを把握することは将来を考える上で非常に重要です。住宅業界というのは、人口に直接的に関わってくる業界と言えます。日本は人口減少が進んでおり、少子高齢化していっています。そこで実際に住宅業界の現場と、今後の予測をご紹介いたします。


最新の投稿


住宅業界で働き方改革は進んでいる?ITを導入した業務効率化やテレワークの導入の実態

住宅業界で働き方改革は進んでいる?ITを導入した業務効率化やテレワークの導入の実態

 住宅業界は残業も多く、特に営業は残業が慢性化していると一般的に言われています。しかし働き方改革により全ての業界の残業時間の規制が入ります。住宅業界が働き方改革により、どのような業務効率化を行っているのか、テレワークの導入も進んでいるのかをご紹介いたします。転職の際には、会社ごとに状況が違いますので、確認をするようにしましょう。


【転職前に知っておきたい】建設業界の現状と課題

【転職前に知っておきたい】建設業界の現状と課題

建設業界へ転職したい人にとって、業界を取り巻く現状や将来に向けて課題となっていることなどは大いに気になる部分ではないでしょうか? 新型コロナウィルスの世界的な流行によって多大な影響を受けていることは否めませんが、建設業界が日本の基幹産業であることに変わりありません。 また、「アフターコロナ」を見据えた働き方改革も期待されるところで、転職をするのであれば魅力ある環境で働きたいと誰もが思うことでしょう。 そこで本記事では、転職する前に知っておきたい建設業界の現状と課題についてご紹介したいと思います。


建設業界の積算とはどんな仕事?資格は必要?

建設業界の積算とはどんな仕事?資格は必要?

建設業界で特有の仕事に「積算」という職種があります。 「積算」は、建築物をつくる過程で欠かせない仕事であり、また同時に責任の重い仕事でもあります。 では、「積算」とは具体的にどのような仕事なのでしょうか? また「積算」の仕事するうえで資格を取得しなくてはならないのでしょうか? そこで本記事では、建設業界における「積算」とは具体的にどのような仕事をするのか、また資格は必要なのかなど解説したいと思います。


文系出身でも住宅建築の施工管理はできる?

文系出身でも住宅建築の施工管理はできる?

住宅建築に関わる仕事といえば、理系の人が適しているというイメージを持っている人が多いかもしれません。 とくに施工管理の仕事は、工事の責任者となるだけに専門的な知識が必要です。 では実際のところ、施工管理の仕事は文系出身の人でもできるのでしょうか? 結論として、もちろん可能であり、さらには未経験でも問題ありません。 また、実務経験を積み重ねスキルアップすることで、文系や理系に関係なく昇進や昇給のチャンスがあります。 そこで本記事では、文系出身でも施工管理の仕事が問題なく行える理由について解説したいと思います。


スケルトン・インフィル住宅は、長期優良住宅で何世代も住みやすい間取りの実現に最適

スケルトン・インフィル住宅は、長期優良住宅で何世代も住みやすい間取りの実現に最適

 スケルトン・インフィル(SI)住宅というものが注目され始めています。長期優良住宅という70~100年以上、住み続けられる構造上の耐久性が高い住宅が、国からも推奨されています。しかし、100年住み続ける場合にも、2世代、3世代と世帯主も代わり、世帯人数も変わることが予想されます。世帯人数に合わせた間取り設計が必要になりますが、従来の構法では自由に間取りを変えることなどが困難でした。それを解消できるのがSI住宅になります。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 営業 職人 風水 現場監理