木造住宅と鉄骨住宅どちらが良い?多角的に見たメリットデメリット

木造住宅と鉄骨住宅どちらが良い?多角的に見たメリットデメリット

住宅を建てる際に、木造住宅にするか鉄骨住宅にするか迷われる方は多いです。一般的に鉄骨住宅の方が建築コストがかかるためコストの面で木造住宅を選ぶ方もいらっしゃいます。また、鉄骨住宅に関しては建てることができるメーカーも限られているため比較的選択肢としては狭い傾向にあります。予算があるなら鉄骨住宅にしたい、メリットデメリットを知りたい、木造住宅の方が良い点を知りたいという方に多角的に利点等をご紹介いたします。


木造住宅とは

木造住宅とは、大きく分けて在来工法とツーバイフォー工法があります。工法によって特徴がありますが、ここでは鉄骨住宅と比べてのメリットデメリットについて解説いたします。

木造住宅のメリット

木造住宅のメリットについてご紹介いたします。

・建築コストが比較的低い
建材として鉄骨よりも木材の方が安いコストで済みます。また、施工費用に関しても木材の方が比較的簡単な施工のため人件費もかかりません。また、鉄骨住宅の場合には大手ハウスメーカーなどしか選択肢がなくなり、ブランド代もあるため費用がさらに高くなる傾向にあります。

・間取りやデザインに融通が効く
木材の加工がしやすいことから、特殊な間取りであったりデザインに柔軟に対応できます。ツーバーフォー工法の場合にはリフォームがしにくいと言われていますが、鉄骨住宅よりはリフォームの幅があります。

・木の温もりがある
木の温もりは、快適な住まいに良い影響を与えてくれます。日々住んでいて快適に感じるということを重視する方は、鉄骨住宅よりも木造住宅を選択されることが多いです。
木材の種類によっても住宅の雰囲気が変わり、木造ならではの住空間を創ることができます。

木造住宅のデメリット

木造住宅のデメリットについてご紹介いたします。

・耐久性が比較的低い
木造住宅は、メンテナンスを行った上でおおよそ40~50年程度の耐久性と言われています。メンテナンスをしない場合には築30年程度が寿命とも言われています。ただし、構造耐久性が高いも構造住宅を建てるメーカーや工務店も増えてきており100年住宅と謳っている企業もあります。

・火災に弱い
木材ですので、火災に弱いです。防火建材を使用して建てられていますが、全く燃えないというわけではありません。

・シロアリ被害が発生することがある
湿気があると、木材が腐食しシロアリ被害に遭うことがあります。新しい住宅の場合には換気されており、シロアリ被害に遭うことは珍しくなってきていますが、環境によっては気付かぬうちに被害が進行している場合もあります。

鉄骨住宅とは

鉄骨住宅とは、主に重量鉄骨造と軽量鉄骨造があります。それぞれ厚さ6mm以上の鋼材、6mm未満の鋼材を使用しています。建築工法も様々で、ブレース工法やラーメン構造、両者を組み合わせたものなど建築会社によって異なります。
重量鉄骨造は、マンションや大型施設などで主に採用されている構造です。

鉄筋コンクリート造は、鉄骨ではなく鉄筋を使用した工法になり、鉄骨造とはまた違ったものです。

鉄骨住宅のメリット

鉄骨住宅のメリットについてご紹介いたします。

・火災保険が安い
鉄骨住宅の場合には火災保険料が安く設定されます。

・耐震性が高い
木造よりも耐震性が高く、全壊する危険性はほとんどないと言っても良いです。

・広い間口を作ることができる
鉄骨造の場合には、柱の間隔を木造よりも長く空けることができるため、広い間口を作ることができます。

鉄骨住宅のデメリット

鉄骨住宅のデメリットについてご紹介いたします。

・建築コストが比較的高い
建材として木材よりも高いことと、施工費用に関しても木造よりも高くなります。

・断熱性が低い
鉄の特性として断熱性が低いです。そのため断熱材などをうまく施工することで、住みやすさを維持する必要があります。

住みやすさはどっちが上?

結局住みやすさはどっちが上なのでしょうか?一般的には鉄骨住宅でも木造住宅でも、あまり変わらないくらい快適さはあります。

鉄骨住宅でも断熱材に手を抜いていれば住みにくくなり、木造住宅でもそれは変わりません。ある程度、快適な設計がされている場合には、住んでいて気になることはないようです。
鉄骨住宅でもフローリングや壁に鉄を使っているわけではないので、触り心地や空間デザインは木の温もりを感じられるようにすることもできます。

資産価値はどっちがある?

鉄骨住宅方が資産価値は高いです。耐久年数が長いことからも、建物としての資産価値は落ちにくいです。

リフォームのしやすさは?

リフォームは木造住宅の方がしやすいです。ただし、鉄骨造に関しても間口を広くできるため、ある程度間取りに関してはデザイン次第で融通が効く場合もあります。

長期的に見た住宅の行方

長期的に見ると、木造住宅と鉄骨住宅はどちらが良いでしょうか?
例えば築40年程度で、手離すことになり、親族にも引き継ぐ方がいなかった場合には、売却もしくは解体して売却となります。
このような場合には、鉄骨住宅の方が資産価値も高いとされていますが売れるかどうかは難しいところです。木造住宅の方が解体費用も安いため、手離す場合には選択肢が多いこともあります。

関連するキーワード


住宅

関連する投稿


木造建築の継手と仕口|木組みが注目されている!

木造建築の継手と仕口|木組みが注目されている!

日本の木造建築では、法隆寺に代表されるように、金物を使用しなくても、木材をうまく組むことで非常に高強度の構造を維持することができる技術があります。これを継手、仕口などと言います。現在の木造建築の住宅分野では、ほとんどがプレカットの木材を使用しており、そこでも簡単な継手や仕口は利用されています。複雑なものは、伝統的な木造建築にのみ利用されています。しかし近年では、その強度や洗練された技術に対し、伝統的な複雑な継手や仕口などがまた注目されてきています。


大工は木材を加工しない!?プレカットと手刻み

大工は木材を加工しない!?プレカットと手刻み

建築現場を1から全てを見たことがない方にとって、大工は、木を加工して住宅をうまく組み立てていると考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?一昔前までは、大工が木材を加工し、いわゆる職人作業を行なっていました。しかし、現在は大工は組み立てるだけで、木材を加工するということはほとんどありません。カンナも使いません。現代の建築手法として主流となっている、プレカットの木材や、手作業での木材加工はどのような場面で行われているかご紹介いたします。


木材の品質を示す「JAS規格」

木材の品質を示す「JAS規格」

住宅の構造材には、JAS規格に適合した木材が使用されています。住宅が建設されてからはみることがほとんどありませんが、住宅関係で働いている方は、知っておいた方がお客様にいざというときに説明できます。安心安全の住宅を建てるために、お客様も木材についても安心したものが使われているのか知りたいので、営業担当などがしっかりと説明できることが求められます。JAS材について、簡単にわかりやすくご紹介いたします。


住宅に使われている木材って何?無垢材・集成材とは

住宅に使われている木材って何?無垢材・集成材とは

日本家屋は、木造住宅が多く、木の温もりを感じられる住みやすい住宅になるという印象があるのではないでしょうか。木材というものは、非常に奥深く、木の種類や使う場所によって加工方法や接合方法も違う場合もあり、建築技術は非常に発達しています。そこで、無垢材という言葉を聞くこともあるかもしれません。高級な木材という印象があるのではないでしょうか。また、集成材という言葉もDIYが流行ってきたことで一般的になってきました。これらの木材は、どのようなものか、簡単にわかりやすく、実際に住宅に使われているものはどのようなものなのかについてご紹介いたします。


資金計画提案は難しい!住宅設計、営業のポイント

資金計画提案は難しい!住宅設計、営業のポイント

住宅を建てようとしている方から依頼があった際に、資金計画を行うことは重要です。予算が決められなければ、どのような設計にすれば良いか選択肢の幅がありすぎて、お客様も設計者も方向性を決めることができません。しかし、お客様は予算感がわからず、どのくらいの金額をかければ、どのくらいの設計ができるのかがわかりません。そのため、設計者から予算に応じたサンプルをお見せしても、いまいちピンとこず、お客様からこれだけ費用を払っても、これだけしかできないのかと気分を悪くされる方もいらっしゃいます。うまくお客様との関係を維持しながら、設計が楽しくなる資金計画提案を行うポイントについてご紹介いたします。


最新の投稿


【現場監督がよく使う建設用語】エクステリア工事とは?外構工事との違いは?

【現場監督がよく使う建設用語】エクステリア工事とは?外構工事との違いは?

住宅の新築工事では多くの専門工事が行われ、現場監督はすべての工事を管理する必要があります。 専門工事のなかでも「エクステリア工事」は、外観のイメージをつくり、また快適な生活を支える重要な役割があります。 しかし、「エクステリア工事」は、よく耳にする工事であっても、その内容について詳しく知らないという人も多いのではないでしょうか? また、一般的によく使われている「外構工事」との違いはあるのでしょうか? そこで本記事では、「エクステリア工事」の詳しい内容と「外構工事」との違いについて、解説したいと思います。


新型コロナに感染すると労災認定される?後遺症の場合は?

新型コロナに感染すると労災認定される?後遺症の場合は?

新型コロナウィルスの大流行により、テレワークを行うなど働き方の変化を余儀なくされた人も多いのではないでしょうか? 実際に新型コロナウィルスに感染すると、一定期間仕事ができなくなるばかりか、なかには治った後も後遺症に苦しんでいる人もいるようです。 では、仕事中に新型コロナウィルスに感染して休業しなくてはならない場合、労災保険の給付対象になるのでしょうか? また、後遺症がある場合の扱いはどうなるのでしょうか? そこで本記事では、仕事中に新型コロナウィルスに感染した場合は労災認定を受けられるのか、また後遺症がある場合はどうなるのかなど解説したいと思います。


【転職活動】若年層が知っておきたい住宅建設業界の魅力とは?

【転職活動】若年層が知っておきたい住宅建設業界の魅力とは?

転職活動を行うとき、希望する業界はどのような点で魅力ややりがいを感じられるのか気になる人も多いのではないでしょうか? とくに建設業界は、3K(きつい・きたない・危険)な職場というイメージが残っているだけに、若い世代にとっては躊躇してしまう人もいるかもしれません。 しかし、近年では、建設業界も国が主導する形で働き方改革が進んでおり、魅力ある職場づくりのために労働環境の向上が図られています。 そこで本記事では、建設業の魅力について、とくに住宅建設業界への転職活動を行う若年層に向けてご紹介したいと思います。


建設業のドローン活用方法と注意点とは?

建設業のドローン活用方法と注意点とは?

建設業界は、慢性的な人手不足への対策が重要な課題となっています。 その対策となるのは、若い人材を確保することはもちろん、同時に仕事の効率化による生産性向上を図ることも重要です。 仕事の効率を高めるには、さまざまな方法があります。 なかでも工事現場で効果を発揮するのはICT技術の活用であり、すでにその取り組みは広く進んでいます。 そして、その取り組みのひとつとして効果が期待されているのが「ドローン」の活用です。 そこで本記事では、建設業界における「ドローン」の活用方法と注意点について解説したいと思います。


現場監督が必ず取得したい「コミュニケーションスキル」とはなに?

現場監督が必ず取得したい「コミュニケーションスキル」とはなに?

現場監督の仕事とは、工期までに品質を確保して工事を完成させることです。 しかし工事は、ひとりで完成させることは不可能であり、多くの人の協力が必要となります。 また、現場監督は、関係する多くの人を同じ目的に向かい前へ進めなければなりません。 そのときに必要となるのが「コミュニケーションスキル」です。 現場監督が優れた「コミュニケーションスキル」を発揮することで、工事をスムーズに進められるようになります。 そこで本記事では、現場監督が必ず取得したい「コミュニケーションスキル」とはどのようなことなのか、詳しく解説したいと思います。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 営業 利益 職人 風水 知識 事務