【簡単まとめ】ツーバイフォー(2×4)工法の特徴、仕組みはこれを読んで把握していれば分かりやすい

【簡単まとめ】ツーバイフォー(2×4)工法の特徴、仕組みはこれを読んで把握していれば分かりやすい

 木造建築には在来工法やツーバイフォー工法が一般的に用いられています。建っている建物を見ても専門の方でない限り、なかなかどちらの工法かは判断できません。同じように大工さんが建てているのではないの?同じような見た目なのに工法に違いがあると、特徴も違うの?そんな疑問を持っている方に簡単に分かりやすくご説明します。この記事を読めば、建築関係に疎い方でもすんなり内容を理解できるはずです。


[まずはココから]建物は、倒れない構造で出来ている

 当たり前ではないか!と思われるかもしれませんが、これを理解していれば、どのような工法も何となく理解できるようになります。建築工法には、様々な工法がありますが、簡単にいうと「部材を組み合わせたときに、倒れない組み方」=「工法」になります。この倒れない組み方に、住みやすいような機能をプラスしています。例えば、雨漏りしないという最低限のことや断熱効果、外観の美しさを追求して建造物が建っています。
 つまり、ツーバイフォー工法も倒れない構造で、住みやすい家づくりに適した部材の組み合わせ方ということです。

ツーバイフォーとは、部材の名前

 ツーバイフォー工法のツーバイフォーとは部材の名前になります。その部材は「木材」です。木材?と思った方もいらっしゃるかもしれません。正確には、ツーバイフォーの規格に沿って切り出された木材になります。ツーバイフォー(2×4)は2インチ×4インチの木材を意味します。実はとても簡単で、この2×4の木材を使用して建てられた住宅がツーバイフォー工法で建てられた住宅という意味になります。2インチ×4インチは、約5.08cm×10.16cmになります(ただし、2×4材は建築用語として残っている名前で、実寸はこれよりも小さくなっています。)長さは特に決まっていません。

なぜ2インチ×4インチのサイズ?効率が良いから

 どのサイズの部材でも家屋は立ちますが、一つのサイズにした方が部材の費用もかかりませんよね。しかし、なぜ2インチ×4インチのサイズが選ばれたのでしょうか?それは、製材サイズの扱いがしやすいからです。2×12の部材をとっておけば、これを半分にすれば2×6材が2本になります。3本にすれば2×4材を作れます。2×8材を半分にすれば2×4材が2本できます。このように製材においても非常に便利で扱い易いためこのようなサイズになっています。

ツーバイフォー工法は面で支える構造

 ツーバイフォー工法は、面を作ることで建造物が倒れないようにしています。具体的にはツーバイフォー材で四角形を作ります。このままでは、四角形は揺れや重さに耐えきれず、平行四辺形に歪んでしまいます。そこで、この四角形に合板(平たい板)を付けます。このようにすることでこの四角形は直角を保つことができます。このような面を床、壁としていくことで倒れない構造物を作っています。

ツーバイフォー工法の特徴

 ツーバイフォー工法で建てられた家がどのような特徴を持っているのか、簡単にご紹介します。工法というのは、建物が倒れない構造をとる部材の組み合わせ方とご説明しましたが、この部材の組み合わせ方によって特徴があるという意味になります。

3つのメリット

・工期が比較的短い
ツーバイフォー材という決まった規格の部材を使うため、システム化された工事のため、工期も比較的短くなります。在来工法では、現場で大工の手作業が必要になるため、工期は比較的長くなります。

・耐震性が良い
面で支える構造のため、比較的地震による揺れが小さく、耐震性が良いです。在来工法は線で支えているため、揺れに比較的弱いと言えます。

・断熱性能が高い
合板によって面を作っているため、高気密、高断熱効果が期待できます。そのため省エネ効果が得られます。

3つのデメリット

・結露が生じやすい
高気密、高断熱のため、内部と外気に温度差が生じ結露が発生し、カビなども発生しやすいと言えます。

・間取りの変更がしにくい
面で決まった構造をとっているため、リフォームなどで間取りの変更をすることは難しいです。その面を壊してしまったら、倒れない構造が壊れてしまうためです。

・開口部を広くしにくい
窓を大きくしにくいということになります。面で構造を形成しているため、その面に大きな穴を開けてしまうと強度が下がることになります。

ツーバイフォー工法の工事順序

 簡単に工事順序をご紹介します。(建てる建造物や工務店などによって違う場合もあります)
↓1F床を組み立てる
↓1F壁パネルを組み立てる
↓2F床を弓立てる
↓2F壁パネルを組み立てる
↓屋根を組み立てる
↓屋根材、外装材、サッシ等を取り付ける
になります。

まとめ

 ツーバイフォー工法は、倒れないツーバイフォー材を使用した面で支えている構造で建造物を建てる方法になります。アメリカなどでは9割以上がこの工法で建てられており、非常に優秀な工法です。日本でもコストやその工期の短さから導入している企業も多くあります。少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。




※この記事はリバイバル記事です。

関連するキーワード


住宅 ツーバイフォー 2×4

関連する投稿


木造建築の継手と仕口|木組みが注目されている!

木造建築の継手と仕口|木組みが注目されている!

日本の木造建築では、法隆寺に代表されるように、金物を使用しなくても、木材をうまく組むことで非常に高強度の構造を維持することができる技術があります。これを継手、仕口などと言います。現在の木造建築の住宅分野では、ほとんどがプレカットの木材を使用しており、そこでも簡単な継手や仕口は利用されています。複雑なものは、伝統的な木造建築にのみ利用されています。しかし近年では、その強度や洗練された技術に対し、伝統的な複雑な継手や仕口などがまた注目されてきています。


大工は木材を加工しない!?プレカットと手刻み

大工は木材を加工しない!?プレカットと手刻み

建築現場を1から全てを見たことがない方にとって、大工は、木を加工して住宅をうまく組み立てていると考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?一昔前までは、大工が木材を加工し、いわゆる職人作業を行なっていました。しかし、現在は大工は組み立てるだけで、木材を加工するということはほとんどありません。カンナも使いません。現代の建築手法として主流となっている、プレカットの木材や、手作業での木材加工はどのような場面で行われているかご紹介いたします。


木材の品質を示す「JAS規格」

木材の品質を示す「JAS規格」

住宅の構造材には、JAS規格に適合した木材が使用されています。住宅が建設されてからはみることがほとんどありませんが、住宅関係で働いている方は、知っておいた方がお客様にいざというときに説明できます。安心安全の住宅を建てるために、お客様も木材についても安心したものが使われているのか知りたいので、営業担当などがしっかりと説明できることが求められます。JAS材について、簡単にわかりやすくご紹介いたします。


住宅に使われている木材って何?無垢材・集成材とは

住宅に使われている木材って何?無垢材・集成材とは

日本家屋は、木造住宅が多く、木の温もりを感じられる住みやすい住宅になるという印象があるのではないでしょうか。木材というものは、非常に奥深く、木の種類や使う場所によって加工方法や接合方法も違う場合もあり、建築技術は非常に発達しています。そこで、無垢材という言葉を聞くこともあるかもしれません。高級な木材という印象があるのではないでしょうか。また、集成材という言葉もDIYが流行ってきたことで一般的になってきました。これらの木材は、どのようなものか、簡単にわかりやすく、実際に住宅に使われているものはどのようなものなのかについてご紹介いたします。


資金計画提案は難しい!住宅設計、営業のポイント

資金計画提案は難しい!住宅設計、営業のポイント

住宅を建てようとしている方から依頼があった際に、資金計画を行うことは重要です。予算が決められなければ、どのような設計にすれば良いか選択肢の幅がありすぎて、お客様も設計者も方向性を決めることができません。しかし、お客様は予算感がわからず、どのくらいの金額をかければ、どのくらいの設計ができるのかがわかりません。そのため、設計者から予算に応じたサンプルをお見せしても、いまいちピンとこず、お客様からこれだけ費用を払っても、これだけしかできないのかと気分を悪くされる方もいらっしゃいます。うまくお客様との関係を維持しながら、設計が楽しくなる資金計画提案を行うポイントについてご紹介いたします。


最新の投稿


【建設業のパワハラ】転職先でパワハラを受けたらどうする?

【建設業のパワハラ】転職先でパワハラを受けたらどうする?

職場で起こる「パワハラ」は、社会問題として認識されるようになりましたが、実際に被害者となった場合、どうすればよいのか戸惑う人も多いのではないでしょうか? とくに転職先で被害を受けることがあると、不安はさらに大きくなるでしょう。 「パワハラ」は深刻な問題として対策が急務となっており、法整備とともに企業の取り組みも進んでいます。 そこで今回は、そもそも「パワハラ」とはどのような行為をいうのか、また職場で「パワハラ」を受けた場合、どのように対応すればよいのか解説したいと思います。


木造建築の継手と仕口|木組みが注目されている!

木造建築の継手と仕口|木組みが注目されている!

日本の木造建築では、法隆寺に代表されるように、金物を使用しなくても、木材をうまく組むことで非常に高強度の構造を維持することができる技術があります。これを継手、仕口などと言います。現在の木造建築の住宅分野では、ほとんどがプレカットの木材を使用しており、そこでも簡単な継手や仕口は利用されています。複雑なものは、伝統的な木造建築にのみ利用されています。しかし近年では、その強度や洗練された技術に対し、伝統的な複雑な継手や仕口などがまた注目されてきています。


大工は木材を加工しない!?プレカットと手刻み

大工は木材を加工しない!?プレカットと手刻み

建築現場を1から全てを見たことがない方にとって、大工は、木を加工して住宅をうまく組み立てていると考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?一昔前までは、大工が木材を加工し、いわゆる職人作業を行なっていました。しかし、現在は大工は組み立てるだけで、木材を加工するということはほとんどありません。カンナも使いません。現代の建築手法として主流となっている、プレカットの木材や、手作業での木材加工はどのような場面で行われているかご紹介いたします。


木材の品質を示す「JAS規格」

木材の品質を示す「JAS規格」

住宅の構造材には、JAS規格に適合した木材が使用されています。住宅が建設されてからはみることがほとんどありませんが、住宅関係で働いている方は、知っておいた方がお客様にいざというときに説明できます。安心安全の住宅を建てるために、お客様も木材についても安心したものが使われているのか知りたいので、営業担当などがしっかりと説明できることが求められます。JAS材について、簡単にわかりやすくご紹介いたします。


住宅に使われている木材って何?無垢材・集成材とは

住宅に使われている木材って何?無垢材・集成材とは

日本家屋は、木造住宅が多く、木の温もりを感じられる住みやすい住宅になるという印象があるのではないでしょうか。木材というものは、非常に奥深く、木の種類や使う場所によって加工方法や接合方法も違う場合もあり、建築技術は非常に発達しています。そこで、無垢材という言葉を聞くこともあるかもしれません。高級な木材という印象があるのではないでしょうか。また、集成材という言葉もDIYが流行ってきたことで一般的になってきました。これらの木材は、どのようなものか、簡単にわかりやすく、実際に住宅に使われているものはどのようなものなのかについてご紹介いたします。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 営業 利益 知識 職人 転職 新築住宅