住宅営業に転職しても大丈夫?長続きするコツ

住宅営業に転職しても大丈夫?長続きするコツ

住宅営業は、お客様の住まいを作るためにお客様と一緒に考え最後の引き渡しまで窓口として働きます。営業の対応次第でお客様の購入意思が決まることも多いです。ライフスタイル、ライフプラン、予算をヒアリングして提案していくことで、営業が変われば出来上がる住宅も違ったものになることもあります。仕事としてもやりがいがあり、給与も高く望むことができる職種です。


住宅営業の仕事内容

住宅営業の仕事は、住宅を販売することですが、その仕事内容を細かくみてみましょう。

・営業活動
見込み客の管理と追客になります。見込み客というのは、住宅を購入しそうなお客様のことで、その購入意思の度合いによって見込みをランク分けすることもあります。ランク分けすることで、追客方法を変えて徐々にお客様と信頼関係を築けるようにアプローチしていきます。
具体的には、お客様が必要としている情報・資料を送付し、購入意思を固めてもらえるようにしていきます。また、他社の住宅会社に取られないように自社の強みや、営業としてお客様に選んでもらえるようにアピールしていくことも重要です。

・打ち合わせ、商談
上記のように営業活動を行い、お客様との話がより具体的になってくれば、打ち合わせと商談などに進みます。注文住宅などの場合には、高度な建築知識なども必要になります。また、住宅ローンなどに関するお金の知識についても必要です。お客様が実際に購入できるよう予算についてもフォローすることが必要です。

・工事が始まったら
工事が始まってからも、窓口としてお客様のフォローに入ります。引き渡しをした後も、お客様からの問い合わせ窓口となり末長くフォローしていきます。良好な関係を築くことで、お客様がより末長く安心して住むことができるようになります。

住宅営業の種類と必要なスキル

住宅営業は住宅に関する営業として、主に3つあります。これら3つのうち、複数を扱っている会社の場合には、営業も複数担当することもあります。

それぞれに対するスキルについてもご紹介いたします。

建売住宅を専門とした営業

建売住宅は、土地と建物がセットになって販売されている住宅です。不動産屋が管理していることも多く、出来上がった商品であるため建築知識もあまり必要ありません。お客様が気に入った土地、住宅を提案し、お客様に魅力的に提案する仕事です。

スキルとしては、宅建士やFPといった資格が有利になります。これらの知識を持っていることで、取引がスムーズになります。資格を持っていなくても転職は可能ですが、在職中に資格を取得される方が多いです。

注文住宅を専門とした営業

注文住宅は、土地の売買は行わず、建物を建てるための設計や工事を行います。土地に関しては全く別の契約になります。土地の売買から扱っている会社の場合には、営業が兼任することもあります。
注文住宅の営業は、建築についての知識が必要で、どのような建築方法があるのかどのような部材が必要か、建築基準法についての理解も求められます。

スキルとしては、FPや建築士などの資格が有利です。資格を持っていない場合でも転職は可能ですが、建築関係の仕事をしたことがあることが条件の場合が多いです。

リフォームを専門とした営業

リフォームは、小規模のものや大規模なものまでありますが、小規模のものに関しては全くの建築知識がなくても転職は可能です。小規模の場合には、見積もり担当がおり、細かい知識などがなくてもアポインターとして動くことが多いです。
大規模の工事の場合には、建築知識が必要になり、建築関係の仕事をしたことがあるかが条件の求人も多いです。

スキルとしては、建築士までの資格は取らず、施工管理技士などの資格を取得している方がいらっしゃいます。リフォームといっても、電気工事、設備工事、外装工事など幅広いため、その会社の業務に合わせた資格を取得していく場合が多いです。

住宅営業を長く続けるコツ

住宅営業を長く続けるコツは、「お客様に対して真摯に向き合い満足してもらう」ことです。当たり前だと思われるかもしれませんが、大事なのは「売れなくても気にしない」という精神です。

売れないことは問題なのですが、営業は売れない時期は必ずあります。転職してから間も無くは売れない時期が続くと思っていたほうが良いでしょう。つまり、住宅営業という仕事の本質である「お客様に満足してもらう」ということができていれば、精神的に参ってしまわないようにできます。

どれだけ売れなくても、サボらずにお客様の満足につながるよう働いていれば、スキルは自然と身に付きます。そして不思議なことに、営業としてサボらずに1年間働いて1件も売れないということは無いといっても過言ではありません。まずは気を張らずに、地道に「お客様に対して真摯に向き合い満足してもらう」を徹底した働き方をしてみましょう。

関連するキーワード


住宅

関連する投稿


住宅ローンの定番「フラット35」とは?特徴や銀行ローンとの違い

住宅ローンの定番「フラット35」とは?特徴や銀行ローンとの違い

住宅を購入する際、多くの人が利用する住宅ローンですが、なかでも定番といえるのは「フラット35」になるでしょう。 「フラット35」の最大の特徴は「固定金利型」であることです。 「固定金利型」であることで、借り入れの時点で返済金額がわかり、また計画も立てやすくなります。 また、この他にも民間銀行が取り扱う住宅ローンとは異なる特徴があるため、知識として理解しておくとよいでしょう。 そこで本記事では、「フラット35」の特徴や銀行ローンとの違いについて徹底解説したいと思います。


【住宅建築の基礎知識】セメント、モルタル、コンクリートの違いとは?

【住宅建築の基礎知識】セメント、モルタル、コンクリートの違いとは?

住宅建築においては、非常に多くの建材が使われています。 なかでも「セメント」「モルタル」「コンクリート」については、必ず使用されるポピュラーな建材となります。 しかし、これらがどのような建材なのか、またそれぞれの違いがよくわからないという人もいるのではないでしょうか? そこで本記事では、「セメント」「モルタル」「コンクリート」について、それぞれの特徴の違いなどを徹底解説したいと思います。


プレハブ住宅とはどんな住宅?種類や特徴を解説

プレハブ住宅とはどんな住宅?種類や特徴を解説

戸建て住宅はいくつかの種類に分けられますが、建築するときの工法によっても分類することが可能です。 代表的な工法といえば「木造軸組工法」や「木造枠組壁式(ツーバイフォー)工法」、「プレハブ工法」などが挙げられます。 そして、この「プレハブ工法」で建てられた住宅が「プレハブ住宅」です。 また「プレハブ住宅」は、さらにいくつかの種類に分かれており、それぞれ特徴が異なります。 そこで本記事では、「プレハブ住宅」とは具体的にどのような住宅のことをいうのか、そしてどのような種類や特徴があるのかなど、徹底解説したいと思います。


住宅業界で働く人のリフレッシュ方法まとめ

住宅業界で働く人のリフレッシュ方法まとめ

住宅営業や、現場監督など非常に忙しく接客業でもあるためクレームやトラブルも多くストレスを溜めがちです。そこで、休日はどのようにリフレッシュしているのでしょうか?ストレスをうまく発散できない方も、他の方のリフレッシュ方法を真似してみましょう!1人で休日を過ごす方も、友達と遊ぶというものまで、それぞれご紹介いたします。


【住宅建築の基礎知識】住宅の耐震性能はどこでわかる?

【住宅建築の基礎知識】住宅の耐震性能はどこでわかる?

家づくりに携わるうえで知っておきたいことのひとつに「耐震性能」があります。 というのも、日本は地震大国であり、住宅の「耐震性能」を高めることは暮らす人たちの命を守ることにつながるためです。 しかし「耐震性能」の高さはどうすればわかるのでしょうか? 住宅の「耐震性能」には目安となる基準があり、満たしているかどうかで判断することが可能となります。 そこで本記事では、住宅の「耐震性能」がわかる目安について、解説したいと思います。


最新の投稿


施工管理は何歳までできる仕事?高齢者でも大丈夫?

施工管理は何歳までできる仕事?高齢者でも大丈夫?

建設業界の仕事は、「体力が必要で、高齢者にとってはきついのでは?」というイメージを持つ人もいるのではないでしょうか? 確かに、高齢化にともない筋力や視力の衰えなど身体機能の低下による影響が出てくることは、安全面で不安な部分が生じてくる可能性があります。 しかし一方で、業界の著しい高齢化に対応するべく、高齢者へ配慮された現場の環境づくりは徐々に進んでいます。 では、施工管理の仕事は何歳までできる仕事なのでしょうか?また高齢者でもできるのでしょうか? そこで本記事では、施工管理はいったい何歳までできる仕事で高齢者でも可能なのか、ご紹介したいと思います。


【建設業のヒヤリハット】認識する重要性と事例をご紹介!

【建設業のヒヤリハット】認識する重要性と事例をご紹介!

建設業界の労働災害は、減少傾向にあるとはいえ他の産業と比べても多く発生しています。 また、工事現場で作業に従事する人は、労働災害にいたらないまでも「ヒヤリ」としたり「ハッ」としたりといった経験は少なからずあるでしょう。 このような、つい見過ごしてしまいがちな「ヒヤリハット」を認識し、危険の芽を摘み取ることが労働災害を防止するうえで重要になります。 そこで本記事では、建設業界の「ヒヤリハット」を認識することの重要性について、事例を交えながらご紹介したいと思います。


住宅ローンの定番「フラット35」とは?特徴や銀行ローンとの違い

住宅ローンの定番「フラット35」とは?特徴や銀行ローンとの違い

住宅を購入する際、多くの人が利用する住宅ローンですが、なかでも定番といえるのは「フラット35」になるでしょう。 「フラット35」の最大の特徴は「固定金利型」であることです。 「固定金利型」であることで、借り入れの時点で返済金額がわかり、また計画も立てやすくなります。 また、この他にも民間銀行が取り扱う住宅ローンとは異なる特徴があるため、知識として理解しておくとよいでしょう。 そこで本記事では、「フラット35」の特徴や銀行ローンとの違いについて徹底解説したいと思います。


【住宅建築の基礎知識】セメント、モルタル、コンクリートの違いとは?

【住宅建築の基礎知識】セメント、モルタル、コンクリートの違いとは?

住宅建築においては、非常に多くの建材が使われています。 なかでも「セメント」「モルタル」「コンクリート」については、必ず使用されるポピュラーな建材となります。 しかし、これらがどのような建材なのか、またそれぞれの違いがよくわからないという人もいるのではないでしょうか? そこで本記事では、「セメント」「モルタル」「コンクリート」について、それぞれの特徴の違いなどを徹底解説したいと思います。


安全管理の具体的業務|現場監督の責任

安全管理の具体的業務|現場監督の責任

現場監督にとって、安全管理業務は最も重要な仕事です。危険が多い建設作業で、無事故で完工することを一番の目的にする必要があります。安全管理は具体的にどうやっているの?そもそも各自が安全管理をするだけではダメなのか、など現場監督の重要性と責任についてご紹介いたします。