【マナー?知識?】契約までスムーズにいく住宅営業は何をしている?

【マナー?知識?】契約までスムーズにいく住宅営業は何をしている?

自分はうまくいかないとき、「最初の接客から契約までスムーズにいっているあの人は何をしてるの?」と、売れている人が何をしているのか気になるのが営業です。営業というのは、それだけノウハウがあるようで、簡単には真似できない難しい仕事とも言えるでしょう。ただし、売れるようになって仕舞えばこれほど簡単な仕事はありません。マナーがいい?知識が豊富?契約までスムーズに売れている営業が何をしているのか読み解いてみましょう。


たったこれだけ「常にお客様が喜ぶ情報を与えている」

最初の接客から、なぜか契約までスムーズに進んでいる営業がいます。しかし、うまくいっていない営業からすれば不思議に見えるのではないでしょうか?いつも良いお客様に当たっているのでしょうか?

そうではありません。

スムーズに打ち合わせに進み、商談に進む営業は、毎回面談、メールのやりとりをした際に「常にお客様が喜ぶ情報」を与えています。例えば、住宅を建てようとした動機をほめる、共感するから始まり、営業として何ができるかを最初に伝えるだけでもお客様は喜びます。また、お客様の状況や要望に合わせて、営業がyoutubeやネットで調べた住宅についての細かい感想などもお客様の役に立ちます。

営業がお客様のために動いているという情報を与えることも、お客様が喜ぶ情報です。専門知識などはあれば良いですが、お客様にとって蛇足とならないように気をつけましょう。たったこの「お客様が喜ぶ情報」というものを意識し、徹底するだけで商談までスムーズに進みます。

そもそも契約しないお客様もいる

「トップ営業だから、この人でなければ、このお客様は契約しなかった」という営業成績に憧れる方もいるかもしれません。しかし、このようになるまでには経験が必要なのと、トップ営業ほど1人のお客様にこだわっていません。

そもそも契約をしない(誰が担当しても契約にならなかった)というお客様も中にはいらっしゃいます。住宅を購入予定で来店したが、家族の事情で購入しないことになったり、契約寸前で購入意思が無くなったというお客様も稀にいます。

何千万円もする住宅だからこそ、購買意欲を維持し続けることは難しいことなのです。

お客様の購買意欲を高める方法

お客様に宿題を与える営業もいます。
お客様の購買意欲を高めることも営業にとっては重要な仕事です。常に住宅のことを考えている状態にしていれば、打ち合わせもスムーズに話が進みます。忙しくて考えられなかったという状態が続くと、打ち合わせをせっかく行っても決まらないということが続き、契約まで非常に時間がかかってしまいます。

お客様に宿題を与えることで、購買意欲が高まり家族間での話し合いが増え、打ち合わせもスムーズに決定していきます。不明点などをラインでやり取りなどを行えば、打ち合わせ自体はほとんど回数を要しないというお客様もいらっしゃいます。

例えば、家で使っている家電とこれから導入する家電製品のリスト作り、今の住宅で欲しいコンセントの位置、いらない設備や部屋のスペースを調べてもらうなどです。今住んでいる住宅について知ることで、新しい住宅の欲しい機能やスペースなどを考えることで購買意欲が湧くようになります。お客様のあまり負担にならないような宿題をうまく与えることで、お客様にとっても有益な情報が得られ、打ち合わせもスムーズに進むことでお互いの負担が少なくなります。

マナーや知識は売れてきて身につくこともある

営業は、マナーや知識から身につけるように言われた方もいらっしゃるかもしれません。もちろん最低限は必要なのですが、これらが一流だからといって一流の営業になれるわけではありません。

伝説の営業は、電車で隣に座った人にも営業をしたなどというエピソードもありますが、マナーがなくても売れる営業はいます。知識がある建築士は、営業として売れるかというとそうとも限りません。

マナーや知識は、営業経験を積みながらどのような言動・行動を行えば良いのかを身につけ、必要な知識の精度を高めていけば良いです。

まとめ

契約までスムーズに進ませることができる営業は、「常にお客様が喜ぶ情報を与えている」です。住宅だけでなく、どの商品でもお客様が喜ぶ情報を与え続けている商品が売れています。住宅はパンフレットなどがあってもそれだけでは不十分で、営業が常に広告塔となってアピールすることで、住宅というものが欲しくなりあなたに頼みたいと思うようになります。

そして、購買意欲が高まるということにも必然的につながります。お客様に「買ってもらう」のではなく、「情報を与えて、そのお返しに買ってもらう」というような意識を持ちましょう。
売れる営業は、マナーや知識は二の次に考えています。まず売ることに直結するのは、お客様に与えることです。

関連するキーワード


住宅 営業

関連する投稿


【PC初心者】住宅事務の基礎スキルまとめ

【PC初心者】住宅事務の基礎スキルまとめ

住宅事務に転職しようと考えている方は、事務職としてどのようなスキルが必要かについて悩まれる方もいるかと思います。しかし特別なスキルを必要としている企業は少ないです。住宅事務に必要なスキルは、初歩的なPCスキルで十分です。住宅関係の専門知識や、住宅業界特有の仕事内容などは、働いてから簡単に身につくからです。ただし、PCスキルが全くない状態だと、仕事そのものが進まず、仕事とは関係ないPCの操作方法から教えなくてはいけません。せっかく人を雇ったのに、PC教室のような役割を会社がするわけにはいかないのです。この記事では、どの程度のPCスキルが一般的に必要とされているのかについてご紹介いたします。


住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅業界へ転職する場合、営業や施工管理、設計などいくつかの職種が選択肢となります。 そして、実際の工事を担当する「職人」もそのひとつです。 ものづくりにおいて、「職人」の存在は欠かせません。 住宅業界でも同様で、まったくなにもない「ゼロ」の状態から建物をつくれるのは、「職人」の技術があることで実現します。 しかし「職人」を職業にするとしてもメリットとデメリットがあるため、その両方を理解したうえで検討することが重要です。 そこで本記事では、住宅業界で「職人」として転職するメリットとデメリットについてご紹介したいと思います。


住宅業界のリペア業とは?資格は必要?

住宅業界のリペア業とは?資格は必要?

住宅の建築工事では着工から竣工まで多くの専門業者が携わりますが、そのひとつに「リペア業」があります。 「リペア業」とは、住宅の建築工事で使用する仕上げ材や家具、設備などについたキズを補修する業者のことをいい、「補修屋」と呼ばれることもあります。 比較的歴史の浅い技術ですが、住宅の建築工事では補修の工程が当たり前に設定されるなど、非常に注目の業種です。 では、「リペア業」の仕事は具体的にどのようなことを行うのでしょうか? また、「リペア業」の技術を習得し活躍するには資格が必要なのでしょうか? そこで本記事では、住宅業界で注目の「リペア業」とはどのような仕事なのか、そして活躍するために資格は必要なのかなど、詳しく解説したいと思います。


【クレーム対策】住宅基礎のクラックは施行不良なの!?

【クレーム対策】住宅基礎のクラックは施行不良なの!?

住宅業界、建築業界はクレーム産業と言われるほどクレームが多いです。クレームが怖くて業界から離れてしまった方や、業界に飛び込みにくいという方もいらっしゃるかもしれません。ただし、しっかりとした知識を身につけて、お客様対応を行なっていればそこまで大きいクレームになることは滅多にありません。そこで、住宅基礎のクラックは、住宅の基盤でもあり、お客様を不安にさせるものです。しかし、実際には化粧モルタルのクラックであり、基礎にはクラックが入っていないことがほとんどです。そういった知識を簡単にわかりやすくまとめましたので、施主様、工事担当者ともに、正しい知識をつけ、クレームに対処しましょう。


コンクリートの品質って何?見た目ではわからない

コンクリートの品質って何?見た目ではわからない

住宅工事において、基礎はコンクリートがどの工法でもほとんど用いられています。そこで、誰しも住宅関係の仕事をしたことがある方は、聞いたことがあるのではないでしょうか?コンクリートにも品質があることを。コンクリートは見た目では、どれもコンクリートであり、それに違いがあるようには見えません。しかし、実際にはコンクリートというものは、材料を現場で混ぜ合わせ、それから固まっていくものです。材料やその配分が悪ければ、コンクリートの性能が全く違うものになります。見た目にはわからずとも、実際に試験を行うと、強度も低くなってしまっているのです。この記事では、コンクリートの品質についてわかりやすくご紹介いたします。


最新の投稿


【PC初心者】住宅事務の基礎スキルまとめ

【PC初心者】住宅事務の基礎スキルまとめ

住宅事務に転職しようと考えている方は、事務職としてどのようなスキルが必要かについて悩まれる方もいるかと思います。しかし特別なスキルを必要としている企業は少ないです。住宅事務に必要なスキルは、初歩的なPCスキルで十分です。住宅関係の専門知識や、住宅業界特有の仕事内容などは、働いてから簡単に身につくからです。ただし、PCスキルが全くない状態だと、仕事そのものが進まず、仕事とは関係ないPCの操作方法から教えなくてはいけません。せっかく人を雇ったのに、PC教室のような役割を会社がするわけにはいかないのです。この記事では、どの程度のPCスキルが一般的に必要とされているのかについてご紹介いたします。


住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅業界へ転職する場合、営業や施工管理、設計などいくつかの職種が選択肢となります。 そして、実際の工事を担当する「職人」もそのひとつです。 ものづくりにおいて、「職人」の存在は欠かせません。 住宅業界でも同様で、まったくなにもない「ゼロ」の状態から建物をつくれるのは、「職人」の技術があることで実現します。 しかし「職人」を職業にするとしてもメリットとデメリットがあるため、その両方を理解したうえで検討することが重要です。 そこで本記事では、住宅業界で「職人」として転職するメリットとデメリットについてご紹介したいと思います。


住宅業界のリペア業とは?資格は必要?

住宅業界のリペア業とは?資格は必要?

住宅の建築工事では着工から竣工まで多くの専門業者が携わりますが、そのひとつに「リペア業」があります。 「リペア業」とは、住宅の建築工事で使用する仕上げ材や家具、設備などについたキズを補修する業者のことをいい、「補修屋」と呼ばれることもあります。 比較的歴史の浅い技術ですが、住宅の建築工事では補修の工程が当たり前に設定されるなど、非常に注目の業種です。 では、「リペア業」の仕事は具体的にどのようなことを行うのでしょうか? また、「リペア業」の技術を習得し活躍するには資格が必要なのでしょうか? そこで本記事では、住宅業界で注目の「リペア業」とはどのような仕事なのか、そして活躍するために資格は必要なのかなど、詳しく解説したいと思います。


【建設業の転職活動】退職するときに返却するものとは?

【建設業の転職活動】退職するときに返却するものとは?

会社を退職するときには、さまざまな手続きを行わなければなりません。 また、退職後に必要となる書類などを受け取ることも重要ですが、同時に返却しなくてはならないものもあるため注意が必要です。 とくに建設業での返却物は多岐に渡るうえ、適切に返却されなければ場合によっては損害賠償の対象となる可能性もあります。 そうならないためにも、返却が必要なものは事前にチェックしておきましょう。 そこで本記事では、建設業の転職活動において、退職時に返却する必要があるのは具体的にどのようなものなのかご紹介したいと思います。


【住宅建設】新築工事が始まる前に現場監督が行う現地調査とは?

【住宅建設】新築工事が始まる前に現場監督が行う現地調査とは?

現場監督は、あらゆる業務を行わなければなりませんが、「現地調査」もそのひとつです。 「現地調査」とは、工事が始まる前に実際の現場を確認する事前調査のことをいい、新築工事やリフォームなど、工事によって調査する内容は変わります。 また現場監督は、工事に取り掛かる前に施工計画を作成しますが、現地を確認しなければ実行性のある計画がつくれるとは限りません。 施工計画に不備があれば工事は混乱し工程に狂いが生じる恐れもあるため、「現地調査」は非常に重要なのです。 そこで本記事では、現場監督が行う「現地調査」について、おもに新築工事が始まる際に確認しておきたいことをご紹介いたします。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 営業 職人 台風 知識 現場監理 働き方改革